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美女の中身は男の友人

「皆様初めまして、俺は普通の高校1年生、名は鈴木すずき 恭佑きょうすけ

目が覚めたら、異世界に飛ばされていた。

目の前には布で大事な部分を隠された絶世の美女が4人。湖の前で横たわっている。


一人目はエルフ耳で出るとこ出て、引っ込むところは引っ込んでる。

スーパーモデル顔負けの金髪美女。


二人目はピンクの長髪で頭には角、背中には黒い羽根、お尻の付け根には悪魔のしっぽが見える。

ゲームで出てくるようないわゆるサキュバスといったところだろうか。


三人目はスレンダーで身長が高く、特に足がすらりと伸びているのが目に付く。

ショートの黒髪ダークエルフ。


四人目は大体小学生~中学生くらいの体系だ。

頭には猫耳がついていることから亜人と思われる。


あたりを見回すと天井から太陽の光が入り込み、中にある湖がとても神々しく感じる。


「うっ、」

エルフ耳の美女が目を覚ます。

「大丈夫ですか、ここはどこかわかりますか?」

と聞いてみたところ、エルフの美女は不思議そうな顔をしながら、

「何を言っている。おかしなことを言うな相変わらずお前は。」

何か面識があるようだが、もちろんこんな美女とは面識があるわけもない。

今の経緯を頭の中で整理してると、

「しかし、薄暗いところだな。ここはどこだ、キョン。」

一瞬にして現実に戻される。今、「キョン」って言った?

「あー、なんかさっきから体に違和感が、あぁー」

エルフの美女が自分の体を見渡し、悲鳴を上げる。

「俺、女になってる。」

この発言、そしてさっきの「キョン」と俺の愛称を知っていることから察するに、

「お前、上田だろ?」

「そうだけど、どうなってるよ。」


エルフの美女は、幼馴染で中学校では生徒会長を務めたイケメンだった上田うえだ 将真しょうまだ。

成績優秀、教師や生徒からの支持も厚い。女子生徒からの人気も高く、バレンタインには何度かチョコを渡すように小間使いに使われたほどだ。


先ほどの上田の声でピンク髪の少女が目を覚ます。

「五月蝿いな、うぉーなんだの美女は。」

エルフになった上田を見て声を上げたのを見ると、

「お前は、成田だな。」

「おうよ。て、俺におっ〇いがついてるじゃねえか」

この馬鹿っぽさ、スケベそうな感じですぐに分かった。

こいつは成田なりた 賢児けんじ。明るい性格で、下ネタ大好き。

女子からの人気はないが男子からの人気?は高い、エロの伝道師とも呼ばれている。


次に、黒髪ダークエルフが目を覚ます。

「はぁーよく寝た。ここどこ?」

「おー、お前は岡田だな。」

「そうだけど、なんか体が軽い。」

このあまり細かいことを気にしない感じ、幾多のスポーツで記録を出してきた天才肌。

岡田おかだ 勇人はやとそいつだと分かった。


この流れだと、あと一人の猫耳少女は。

いまだに寝ているようなので、肩を揺らしながら名前を呼び起こす。

「吉田、起きろー」

すると少女は眠そうに目をこすりながら、目を覚ます。

「はぁ、今何時?」

猫耳少女は、吉田よしだ 康二こうじ。ゲームが大好きで、頭はよいが学校の勉強は全然しない。しかし要領が良く、成績は上位に入る。天才というのはこういうやつのことを言うのだと思う。


美女4人の正体はすべて俺の腐れ縁の友人だった。


これから俺はどうすればよいのか?


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