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考えても仕方ない事を考える事について考える日々

作者: 七宮


小さい頃から

なんで?が多かったと聞かされる前から

なんで?と良く疑問を抱いている事に気づいていた。


手を見て

これはなんて言うの?

という可愛らしい疑問とは少し違って

手はなんでテで手っていうの?

という幼稚園児にしては変わった疑問だった。


漢字で手と書いて人は手だと認識していて

発音はテ、そのテという一音で手を見る

最初に手をテとした人は

どうしてその一音で

手をテとしたんだろう、なんでテなんだろう。


なんて堂々巡りをよくしていた記憶がある。


小学生の頃になれば

漫画を見て考え込んだ事さえあった。


黒い縁のある絵を見た後

自分の体を見てみれば

どことなく黒い縁があるような気がして

もしかして自分も漫画の中の1人なんじゃないか

と思い浮かんだ。


漫画を見ている自分も

漫画の中で漫画を見ている1人で

それをまた別の誰かが見ているのかもしれない。


まるでマトリョーシカみたいだが

あの頃の自分はとても真剣だった。



少し変わった、説明するのが面倒な子

というのが親の立場から見た自分だったそうだが

それは多分、今でも変わらない。


大人と呼ばれる年齢になった現在でも

特に嫌な事があった訳ではなくても


何日にも該当しない日が欲しい。


なんて奇妙な事を突然思っては口にする。



少しだけ待って欲しいんだ

1日23:59を過ぎて

0:00になれば2日がやってくるけれど

そうではなくて、1日でも2日でもない日が

あれば少しは面白いのにって

考えても意味のない、願っても意味のない

存在したとして特別何かを得る訳ではない事。


考えても意味がない事は

ないかもしれない

少なくとも自分にとっては

気になって仕方がない疑問の数々だ。


考えないようにするには

どうしたらいいだろう?と

考えてしまう人間としては

この考えても仕方ない事を考える時間こそが

考えていない時間に近い状態なのかもしれない。





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