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23話 楽しい拷問

~憲兵駐在所~

 ユーノ達を救出した翌日、憲兵に呼ばれた。

 俺が眠らせたゲドーの部下を重要参考人として憲兵に突き出したのだが、どうも口を割らないらしい。


「詳しい話を聞きたいのに、これでは…」

「そんじゃ、俺が口を割らせよう」

 ゲドーの部下の居る部屋に行く事にした。

「ダイスケさん。一応言っときますけど、拷問は法律で禁止されてますから」

「大丈夫だ。優しく飯を食わしてやるだけだ」

「え?飯を??」


~憲兵駐在所 尋問室~

 部屋の真ん中に椅子が置かれ、そこにゲドーの部下が座っている。

 両手は椅子の後ろ手縛られ、暴れられないようにされている。

「おす!オラ、ダイスケ。オメェを眠らせてココにぶち込んだ張本人だ。宜しくな!」

 特に理由もなく孫○空的な挨拶をしてみる。

 ゲドーの部下は「ふざけやがって」と言いたげな目付きだ。

「オメェ、名前は何てんだ?」

「…」

 睨むだけ。黙りだ。

「しょうがねぇ奴だな。待ってろ。喋りたくなるくらい、旨ぇ料理を作ってやっからよ!」


 テーブルに、魔力で火が点く携帯コンロを置く。その上に鍋をセット。

 鍋に水、酒、塩、砂糖、醤油を入れてスープを作る。だしの素も入れたかったが、この世界には無い。

 具材として大根、ゆで卵、餅巾着を入れる。牛スジを入れると美味しいのだが、今回は必要無い。

 そもまま火に掛け沸騰させる。俺の魔力が高いので携帯コンロは超強火となり、直ぐに完成した。

「できた!超熱々おでん」


「ほら、旨そうな匂いだろ?」

 おでんを皿に注ぎ、ゲドーの部下に持って行く。

「おや?その手じゃ自分で食えないな。俺があーんしてやろう」

 熱々の大根を箸で掴み、ゲドーの部下にあーんしてやる。

「アッツ!?何コレ熱!!」

「君の名は?」

「喋る気はな…止せ!拷問は禁止だろ!?」

「食べ物をあーんしてやってるのだ。これは拷問ではない!さぁ、吐け!名前は?」

「ドムだ。ドム・ファウスト!頼むからその大根を近付けるな!」

 熱々おでんは兵器だ。良い子は真似しないように!


「ドム君。君達の余罪について、ウチの憲兵達が色々聞きたいそうだ。話して貰えるか?」

「…断る!さっきは不意を突かれたが、もう何も喋らん!」

 強情な奴だ。なら次の具材をあーんしてやるまでだ!

「もが?んー!んー!んー!」

 熱々の卵をあーんしてやった。外も熱いが中はもっと熱い。

「ぶはっ!何だこれは!?さっきの大根より熱いぞ!」

「喋る気になったか?」

「誰が…おい!待て待て待て!!何だそれ!?」

 箸で掴んでいる餅巾着が気になったらしい。

「これか?餅巾着と言ってな。外は汁を吸ってメチャメチャ熱くて、中は餅が入っててなかなか冷めない美味しい具材だ。さっきの卵より熱いぞ」

 ドムの顔が絶望に染まる。

「食うか?それとも飯の時間を切り上げて喋るか?」

「喋る!喋るからそのモチキンチャクとか言うのを仕舞ってくれぇぇ!」


 同席していた憲兵に話し掛ける。

「と言うわけで喋る気になったそうだ。後は頼んだ。…念のため確認するが、俺は飯を食わせてやっただけだよな?」

「はい、その通り。拷問は行われていません」

 話の分かる憲兵で助かる。合法的に情報を聞き出すことに成功した。



~冒険者ギルド~

「と言うわけで憲兵からのクエストは完了だ」

「お、お疲れ様です。…ダイスケさん、目が生き生きしてますけど?」

「ぶっちゃけ、拷も…いや、尋問が楽しかった。最近はローリーにイジメられてばかりだったしな」

 ギルドに居た全員の会話がピタッと止まった。

「何それ!?もっと詳しく!!」

 エロエルフのユーノが1番に喰い付いてきた。救出された翌日で、こんなに元気とは…化け物か?他のエルフや亜人は衰弱によりダウンしている。

「ローリーには毎晩のように押し倒され、踏まれたり噛まれたり舐められたり…」

「何て大胆な!?可愛い顔してても、やっぱり亜人なのね。見た目からは想像も出来ない!」

 ローリーから殺意ではない圧を感じる。顔は笑顔だが怖い。

「ダイスケさん…何、恥ずかしい事を暴露してるんですか!今夜は発情期の通り魔が居る裏路地で野宿させますよ!!」

 それはマズイ!

 発情期のローリー1人相手で枯れ果てる程だ。発情期の通り魔達の中に放り込まれたら、ホントに死んでしまう!


「ゴメン!ローリー。俺が悪かった。許して!何でもするから!!」

「うん?」「え?」「何でも?」

 ロビー内の雰囲気が変わる。

「何でも?今、何でもって言いましたよね?」

 あ…言った。確かに言った。訂正が効くのか?

「え~と、命だけは勘弁して」

「生きてれば、あとは良いんですね?では…」

「それと五体満足な体でお願いします!」



~30分後~

 セシールがギルドにやって来た。

 装備が軽装鎧から最新式の防刃コートに変わっている。色は白。

 剣も無骨な片手剣からレイピアに変更。

 戦える貴族っぽくて似合っている。

 

「あれ?…ダイスケ、何やってんだ?両手に水の入ったバケツ持ってクエストボードの横に立って。胸元には『反省中』って書いた紙が貼ってあるし」

「…何も聞くな」

 ローリーからの命令により、クエストボード横で立たされている。エッチでスケベな事をさせられるのでは?と考えた者も居たようだが、予想に反してシンプルな罰であった。

 結局、ギルドの営業終了まで立たされ続け、ようやく許して貰えた。

 たまに見かける唐辛子テンコ盛りの「超激辛カップラーメン」「地獄辛カップやきそば」も兵器だと思ってます。

 と言いつつ知人から貰ってしまった為、美味しく(?)頂きました。

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