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10話 町の散策

〈施設紹介〉

宿屋ネコマタギ

 ガルシアの町で唯一の宿屋。

 美人女将が居る事で人気だったが、ダイスケの転生1週間前に強盗放火事件で焼失。幸いにも死者は出なかった。

~ガルシアの町 メインストリート~

 転生後も地獄行き免除に追われ、ろくに町を見ていなかった。

 少し町を見て周る事にした。


 町は石畳に木造2階建て家屋が建ち並んでいる。町の周囲は丸太を立てて並べることで造られた壁に守られている。


 メインストリートは「兵士通りソルジャーストリート」と呼ばれ、武器屋や防具や、道具屋等が並んでおり、緊急時には兵士や冒険者が大急ぎで準備をして討って出られる設計だそうだ。

 だがデメリットも有る。盗賊団に襲われれば、町の重要な施設は早々と占拠される。

 盗賊団の襲撃よりも、モンスターの襲来の方が多いため、この設計にしたのだろう。


 メインストリートを逸れると、肉屋や八百屋等の露店が並ぶ通りに入る。

 何か良く分からない肉やフルーツが並んでいる。

「あ!あの時の坊や!!」

 女性の声で振り返る。瀕死だったのを助けてやったエルフだ。

「おいおい。もう動いて大丈夫なのか?」

「ええ。お陰さまで。というか坊やも瀕死の重傷で運び込まれたって今朝、聞いたけど?」

「ああ。熊野郎にボコられたところを、通りすがりの冒険者に助けられた。治療してくれたのはサキュバスとか言ったかな?」

「へぇ~…え?サキュバス?…今日、暇?だったらお茶していかない?良い喫茶店を知ってるわよ」

 エルフに誘われ、喫茶店に行くことにした。


~喫茶店 ニャンニャン☆エクストリーム~

 ここは良い喫茶店だ。女子高生くらいの歳の猫系亜人のウエイトレスの居る喫茶店。マニアが…いや、マニアでなくても喜ぶだろう。

 味はどうでも良い。ウエイトレスの可愛さがヤバい。


「それで、一体何があったの?」

「大したことじゃない。地獄行き免除のために……」


~数分後~

「と言うわけで、脊髄ぶっこ抜きとか言う大技を喰らわずに生きて帰って来れた」

「ほへ~。あのマッスルベアーにねぇ~。それで…サキュバスに回復魔法される時、何か変わった事無かった?」

 エルフが興味津々に聞いてくる。

「う~ん、特に無かったぞ」

「いや、え~と、その~…エッチな夢を見るとか」

 何を聞くんだ、このババア。だが確かに身に覚えがある。

「…見た。スゲーエロエロな夢を見た。おかげで色んな意味で元気だ」

「キャー!やっぱり!サキュバスだもの。絶対ヤるよね。どんな夢だったのか。もっと詳しく」

 何が詳しくだ、このババア。後ろでウエイトレス達も猫耳がピクピク動いている。アレは絶対に聞き耳を立てている。

 何でこの世界の住民達はエッチな事に興味深々なんだ!?

「どんな夢って…俺と受付嬢ローリー変態貴族セシールの3人で(以下自主規制)」

「(自主規制)ですって!?何てハレンチな!くぅ~、私もサキュバスにエッチな夢を見せて貰いたい。想像を絶する(自主規制)って聞いてるから見てみたいのよ」

 公共の場で何言ってんだ、このドスケベババア。


「良い話が聞けて良かったわ」

 何が良い話だ。下ネタ大好きババアめ!

「そういえば、名前聞いてなかったな。俺はダイスケ」

「私はユーノ。ピチピチの250歳よ」

 250歳でもピチピチって言い切るのか。エルフって凄い。

「また、お茶しましょ。じゃあね~」



道具屋アイテムショップ

 ユーノと別れ、フラフラと歩き回り、小さな道具屋に来た。

 中を見て回ると、ご丁寧に転生者向けコーナーが設けられていた。

「この本は…『異世界の歩き方』?作者はアレックスってモンスター図鑑の奴か」

 中を見てみる。この世界の地理や歴史、礼儀作法が分かりやすくまとめられていた。

 この本と、他に魔導書を数冊購入した。



~冒険者ギルド~

「あ!ダイスケさん。おかえりなさい」

 ギルドに戻ると、ローリーに出迎えられた。

「…セシールは?」

「家出中だったみたいで、男爵様の遣いの方々に連れて行かれました」

 家出?貴族も色々と大変らしい。


「ところでダイスケさん。今日の宿は?」

 そういえば宿を取らないと。いくら家無しとはいえ、ギルドに寝泊まりするわけにもいかない。

「これから探しに行く」

 ローリーがクエストボード横の掲示板を指差す。そこには『宿屋、火災で全焼』の張り紙が。

「…この町に宿屋は何件?」

「唯一の宿屋が焼失したので、今は1件も有りません」

「…野宿か」

「ダメです!!」

 野宿はローリーに止められた。


「ダイスケさん。もし良かったら、私のアパートに来ませんか?狭いワンルームですけど」

「それは有り難いけど、良いのか?」

「構いません。というか、野宿とかしたら発情期の通り魔に襲われるので危険ですよ」

 発情期の通り魔って何だ!?どんだけ治安悪いんだ!

「しばらくお世話になるよ」

「はい!それじゃ、行きましょう」

「アレ?仕事は?」

「今日から1週間、発じょ…有給休暇です」

 有給休暇の前に何か言いかけなかったか?



~ローリーのアパート~

 木造2階建て。言っちゃ悪いが、かなりのオンボロアパートだ。

 2階の角部屋がローリーの部屋だった。ぬいぐるみとかは無く、飾りっ気のないシンプルな部屋。亜人だからか、石鹸の香りに混ざって微かに獣の匂いがする。


「ダイスケさん、シャワー浴びちゃって下さい」

「うん?ああ、分かった。…覗くなよ?」


 浴槽はない。ホントにシャワー室だった。風呂に入ると言う習慣は無いのだろうか?

「お背中、流しましょうか?」

「ローリー!?覗くなと言っただろ!と言うか、は、はだ、裸!?」

「コソコソ覗いてはいません。堂々と入ってきました」

 そう言う問題じゃ無いだろ!

 …ホントに背中を流すだけだった。エッチでスケベな事を想像してしまった自分が情けない。


 夕食はローリー特製ハンバーグ(玉ねぎ抜き)だった。塩分が控えめだったが、なかなか美味かった。

「ダイスケさん、ごめんなさい。布団が1組しか無いので…」

 何で枕は2つ有るんだ?

「俺は別に布団無しで床でも…」

「ダメです!!…コホンッ。風邪引いちゃうといけないので、一緒に寝ましょう」

 ローリーの勢いに負けて、同じ布団で寝る事になった。


 シングル布団に2人だと密着する事になってしまう。

 ローリーに抱き枕にされた。意外にも腕の力が強く、がっちりホールド。

 やはりこれはキャッキャウフフなイベントが発生し…

「すー…すー…」

 ローリーは寝てしまったようだ。キャッキャウフフなイベントが発生するのかと期待した自分が情けない。

 少々、悶々としながら眠りについた。


 残り時間 7日

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