五話(閑話)
どうも、長元坊です。
兄恒憲王の事について書いてます。
今回は短いです。
僕賀陽宮恒憲は恒暖の双子の兄だ。
弟恒暖は昔から変わり者だ。というか陛下から呼び出されたりとか普通しないだろ。
物心ついた時から既に弟は陛下に呼び出されていたらしい。
よく何処かに出掛けていくが、その事だったのだろう。
その話を初めて聞いた時は、陛下にキツく叱られているのかと思った。しかし、そうではないようで帰ってきてはケロっとした顔をしている。
小学校高学年に入り、だんだんその内容について分かってきたせいもあってよく思わない事があった。
「陛下に溺愛されているのではないか」
と感じたからである。
だが、弟は学校生活などについてよく相談してくることがあり、話を聞いたその都度に
「ありがとう!!」
と言ってくる可愛い奴だから憎めない。
他にも
「兄さん!兄さん!」
と読んでくる。
また、年齢が上がるにつれ、家の中の事も把握しなければならない事が多くなった。
その事についても
「兄さんがいなかったらこの宮家は潰れてたよ。僕にはそんな事出来ないからね。」
と言ってきてくれるのだ。
なかなか出来た弟だろう?
話がズレたが、弟は変わり者である。ブツブツと変な事言っては、ああではない、こうではない、と言っている奴である。
ただ、よく軍人などと話しているという事は、その事について考えているのだろう。
弟はその方面に関しては才能があるのかもしれない。
しかし、大日本帝国軍が子供に知恵を借りるなど、たかが知れるものである。
弟が戦争で死んでも仕方ないが、軍が弟を殺せば自分は許せないだろうと思う。
なんだか弟自慢な話になってしまったな。
第一次大戦にどう介入しようかまだ考えてます。