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3話 事件の収束、それぞれの思い①

3章  事件の収束、それぞれの思い①



人は、何かを失わなければ、捨てなければ何かを得ること、進化することはできない俺は、と思っている。



俺は今、『相手の信頼』を捨てた。それは、俺にとってはあまりにも大きくて、大切なもの、失くしていけないもの――失くしたくはなかったものだ。



なら俺は、何がほしくて俺のすべてと言ってもいいものを捨てたのだろうか、こいつらを守ったという優越感か、それとも――ほかの何かなんだろうか・・・。



そう考えて出してしまったのは、この部室の沈黙が原因である。啓介は、依然として俺を睨み、北崎は今にも泣きそうな顔をしている。そして、小林はうつむいていてどんな表情をしているかはわからなかった。



「じゃあ、俺帰るわ」

 


俺は、こんなことしか口に出せなかった。本当は、今にでも謝りたかった。すべて嘘だよと言ってあの場所へ戻りたかった。しかし、俺の体は、感情のことを無視するかのように扉を開けていた。



「待って」

 


俺は、声と共に制服の裾を引っ張られ、後ろを振り返ると――小林がいた。



その表情は、まだうつむいていてわからなかったが、今、どんな気持ちかは、裾を引っ張る力で何となく感じられた。



「あなたは――」



「やめろ」



 俺は、こんなこと言うつもりじゃなかった。本当は、小林の話を最後まで聞いてから、喋るつもりだった。ただ、俺には、小林の言葉の続きがわかってしまったのだ。



 そして、それは俺と小林が解こうとした疑問でもあった。



「そう、まだ答えは出てないのね」



 袖を引っ張っていて手は、自然と力なく落ちた。俺は、それを合図と見て



「じゃあな」

 


 そう言って、部室を出た。

 


 もう戻ることのないであろう、



 俺の唯一、俺の居場所があった場所に。

     


***



 ついに、すべてを決める三日目の帰りのホームルームが訪れた。俺は、若干そわそわしている気持ちを抑えていた。

 


扉がガラガラと開き、高山先生が入ってきた。その手にはしっかりと俺が渡したものがあった。ここまでは、よし。問題は、ここから先生の演技力が試されるところにある。果たしてうまくいくのか、俺には、まったくわからない。



     ***



 ついに、すべてを決める三日目の帰りのホームルームが訪れた。俺は、若干そわそわしている気持ちを抑えていた。

 


扉がガラガラと開き、高山先生が入ってきた。その手にはしっかりと俺が渡したものがあった。ここまでは、よし。



 問題は、ここから先生の演技力が試されるところにある。果たしてうまくいくのか、俺には、まったくわからない。



 先生が、教卓の前に立ち、気を付け、礼と号令かかっている間に俺と一瞬目を合わせてきた。俺は、席に座る直前に先生と目を合わせ、少し頷くとそれを合図に先生が真面目な顔になった。



「ホームルームを始める前に、ここで少しお知らせがあります」

 


 そう言って切り出した後、クラス中が静まりかえり先生の次の言葉を待った。



「前に話した榛名君のノートの件ですが・・・先生が持ってたんです。すいませんね」



 そのあと、俺は先生に教卓まで呼ばれ、「ごめんね」と一言言われ、ノートを受け取った。



「ちなみにどこにあったんですか?」

 


 一人の男子生徒が、手を上げながら質問してきた――柳樂だ。声のトーンは軽く、どこか人を小ばかにするような感じでもあった。



 意外にも、早く俺が釣りたかった人物が釣れた。



「えっとね。渡辺先生から『こいつ、まったくやらないで出したんですよ』って言って先生に渡してきた後、机の中にしまってて忘れちゃったんだ」



 あくまで、声音は落ち着けかせて、焦りもなく、少しも考えていないような問への返し方、完璧である。それに、少し言い方は悪いが、ドジな部分もだしつつ、いかにもこの人がやりそうな感じがある。



「そんな――」

 


 かすかに聞こえた彼女の声を俺は逃さなかった。そしてもちろんこの人も。



 話が終わった後、次の期末試験の話が終わり、ホームルームは終わりとなった。



「あっえっと、最後に――」

 


 号令が、かかり生徒が全員立った後、



「柳樂君、少しお話があります。教室で一人で待機していてください」



 そう付け足し、ホームルームは終わった。




 校舎のほとんどの生徒が帰る、または部活に行った頃、教室に残された生徒が一人、俺はそいつのそばに寄っていき、声をかけようとしたが、



「おー涼太だー。久しぶり、どうしたの? こんなやり方までして俺を呼んで」



 相変わらず、人を馬鹿にするような声音で俺はすべてわかってるんだよアピールをしている。



「久しぶりだな」



 挨拶を交わすと、お互いが黙り込みあたりは、静まり返った。



「昔よりかは、仮面が取れているようで何よりだ」



 沈黙の中放たれたこの一言で、場の空気が変わり俺たち二人は、臨戦態勢になった。



「ああ、そうかもな。お前は相変わらずだ」



「残念だったな、俺が変わることは無いだろうな」



「そうか」

 


お互いの状況を再確認したところで俺は、本題に入った。



「俺のノートを返してもらおうか」



「俺がすんなり渡すとでも?」

 


まあ、そうなるよな。でも――



「つまり、お前が持っていることでいいんだな」



「あら、ばれちゃった」



 あくまでも、誘導したように。それでいて人を馬鹿にしている感じの声音をだしているが内心はかなりしまったと思ってるだろうな。さっきから目が左右に動いてるし。



「でも、返す気はない」



 だろうな、そんな簡単に返してくれるのなら俺はここまでめんどくさいことはしない。ただ、ここ後手に回るわけにはいかない。せっかくこの事件の黒幕がわかったのにここで終わりは、得たものとしては失ったものより小さすぎる。



「なら、どうすれば返してくれるんだ?」



 人の物を取ってそれを返さないとなると何らかの条件下のみで返すということは誰でもわかることだろう。そして、こいつの答えは――



「あの部活にもう関わるな。そしてあいつらと縁を切れ」



 俺が、もう失ったものだった。



「それだったら、問題ない。もう切った」



 そこはいいんだ。ただ一つ、疑問に思った。この条件にあいつが得する部分が存在しない。なぜこの条件にしたのか、そして誰に恨みがあったのか、まったくわからない。



 なら、この条件は誰のために誰の得があるのか、聞いてみないと分からないか。



「これは、俺の望みじゃない。わかってんだろ。この後のが俺の条件だ」



 次から次へと言いやがって俺には、あいつが何を考えているのかも、お前がどうしてこんな行動を起こしたのかも全くわからん。



「吉河を守れ」



 唐突に言われ、俺はただポカンとするだけだった。



 十秒ぐらいだろうか、経った後に出た言葉は、これだけだった。



「すべてがわからん」



 わからない。あいつは、一体何を考えているんだ。



 そして、柳樂。お前には、この先の何が見えているんだ。



「やはり、お前はまだまだだな」



 聞き慣れたその言葉に俺は、いつも以上に心に重たく押しかかるものを感じた。その言葉には、俺の今までの弱さ、全てが込められている気がした。



 そうだよ。俺は、いつまでも――



「まだまだで何が悪い」



 たぶんこれは、こいつにしか言えない。皮肉なもんだ、親しい中には絶対に言えないことを俺は、言おうとしている。それは――



「俺には、才能がないんだ。わからなくて何が悪い! わかるわけないだろう。今までさんざん人の力を頼ってきた俺が! あの中で何も持っていない俺が! 事件を解決する力も仲間を守る力も人ひとり笑顔にする力も・・・何も・・・ない俺が!」



 これは、今まで味わってきたすべてのことに対するただの文句だ。その声は、この教室中に響いた。



「中学の時に俺は、性格を変えた。友達の少ない一人ぼっちから友達を必死に作っていろんなグループに入ってそこの奴らとよくわからない無意味な会話をしまくって俺は、イケイケの奴らのグループに入ることができた。


 とにかく必死だったよ。人の相談とかも聞いて、信司さんに頼って解決してそれを繰り返して言ったら、相談窓口みたいになって人のいろんなことを知れるようになったよ。



 質問の内容、なんだかわかるか? ほとんど自分の欲について話すんだ。『あの子と付き合いたいんだけどどうすればいいかな?』とか、『俺、あそこのグループと仲良くなりたいんだけど』とか、そんなのばっかりだった。


 ストレスでほとんど毎日吐いてたよ。他人の欲に付き合わされている自分をみじめだと思って何度泣いたことか。



そんな時、気付いたんだよ。俺はな



『一生かかっても人を好きになれない』と。



 だってそうだろ。人のあらゆる面を見てきて人を好きになれると思うか? どんな奴でも最後は自分だ。



 だから、俺は一生、人を嫌うと決めた。そんなとき、俺の前に小林が現れたんだ。俺は一発で気付いた。彼女は他の奴と違うとね。だから近づいた。



 俺の答え、その先にあるものすべてがわかる気がしたんだ。そのあと、俺は小林と付き合うことになった。さらにお前とも友達――親友になれた。本当にうれしかったよ。でも、現実はそんな甘くなかった。



 この先はお前も知っているだろう。当時、小林はモテていたファンクラブも出来ているほどに。そして、何が起こったかわかるか? それはな



『いじめ』だよ



 最初は、上履きが隠された。その時はなんかの冗談かと思ったよ。でも日に日にエスカレートしていった。筆箱、体操着、机、いす、鞄いろんなものが取られ、捨てられていた。原因は明確だった。当時いじめられていた啓介を助けたことと、俺が小林と付き合い始めたからだ。



 俺はもう耐えきれなかった。だから、俺はお前に助けを求めた。だが、お前は、何て言ったか覚えているか? 覚えているわけないよな。『お前は、人じゃない。これくらい問題ないだろう』そう言って、お前は、俺を遠ざけた。あとでわかったよ。お前が首謀者だったんだな。そうじゃなきゃあんな辛辣な言葉は出ないもんな。確かにお前の言っていたことはあっていたかもしれない。



 ただ、俺は、その瞬間、何かが崩壊した音がしたんだ。そしたら、物を隠されるのも暴言吐かれるのも別にどうでもよくなった。俺はな



『人に、自分に興味がなくなった』



 いや、なったんじゃない、もともとそうだったんだ。



 お前にわかるか? 人にもともとある感情が無いんだ。



 俺は、その時――人間を辞めたんだ・・・」



 最後は、叫んで終わるつもりだった。でも、できなかった。感情をあらわにする前に頭が考えることをし始めたからである。



 その理由は――目の前に小林がいたから。



「おまっ、なんで・・・ここに・・・。最初から・・・いたのか?」



「ええ」



 俺の頭は、考えているのに何にも答えが出ない――パニック状態だった。



「俺が呼んだんだ」



 ニヤニヤと笑う柳樂は、自分の予想通りの反応を見てとても楽しそうだ。



「・・・殺してやる・・・」



 これは、俺の本心だった。たぶん今、目の前にナイフや鈍器があれば間違いなく殺しにかかっていただろう。



「まあ、そう怖い目をするなよ。わざわざ、俺がお前の穴だらけの作戦に乗ってやったんだ。感謝されることはあっても怒られることは無いだろ。なあ?」



 こいつは、すべてわかっていたのだ。俺が、どうやって人を動かし、どう作戦を練って、何を頼りに進んでいくのか。



「あっ、ノートは返してやるよ。ほらっ」



 柳樂の手から離れたノートは俺の足元に落ちた。



「早く、拾えよ。負け組」



 俺は静かにしゃがみこみノートを拾いにかかった。



「これが、お前と俺の差だ」



 この意味を分かってしまう自分が嫌だった。前々からわかっていたはずなのに、どこかで、『俺ならやれるのではないか』と期待していた俺がいたこと

をはっきりと自覚させられた。それだから俺は――



「おい、何泣いてんだよ。だっせ」



 泣くしかなかった。こいつらとにはどうしようもない違いを感じてしまったから、それに抗うことはもう無理だと感じてしまったから。



「くそっ・・・くそっ・・・なんで俺ばっか・・・」



「話は、終わりだ。どうせ、あの担任もお前の協力者だろ。俺は、帰るぜ。あとはお二人で頑張ってね~」



 俺の姿を無視するかのように柳樂は、俺たちにそう言い残して帰っていった。



 そのあと俺は、泣き続けた。小林がいようがここが学校だとかまったく気にせずに泣いた。ただただ自分の不甲斐なさに自分の弱さに泣いた。自分には何もないと、もう追い求めていたものは手に入らないと、自分の何を捨てたとしてもそれは得られないのだとこの床に落ちている俺のノートに書いてあった気がした。



 泣き続けること数十分、俺はようやく泣き止んでは無いが周りの状況は理解できた。教室にいること、柳樂に負けたこと、そして――小林が俺の後ろで立っていること。



「なんで、まだいるんだ・・・ひっく」



 最後にしゃっくりが出たが、言いたいことは言えたはずだ。



「・・・」



 後ろにいる小林を見た俺があまりにも不細工だったのか彼女は俺をじっと見て黙り込んでいた。



 そして俺はうつむいた。なぜなら、彼女の顔を見たくなかったからだ。



 そうか、こいつも――



「お前も同じか・・・」



「違う・・・そんなんじゃ!」



「なにが違うって言うんだ!」



 俺は、立ち上がり小林をまっすぐに見た。



「どうせお前も笑ってんだろ。自己満足で自意識過剰な奴が負けて泣いている姿をさ!」



 ――違う、こいつはそんなこと思ってない。俺もこんなこと思ってない。



「違う・・・」



「だったらなんで俺の目の前にまだいる? 俺を笑いたいんだろ?」



 ――そうじゃない。彼女は、何かを伝えに来たのだ。俺に。たぶんそれは、こいつが俺の家に来た時に言ったことの続きだ。



「違う・・・違う・・・違う」



「違うなら早く言えよ。俺を笑いに来たんじゃないならいったい何をしに来たんだよ!」



「・・・」



 ――これじゃ、小林も言いづらいじゃないか。なんで俺は・・・。



 今、彼女はどんな顔をしているのだろう。こんな俺をがっかりした目で見ているのか、もしくは昔みたいにあきらめた顔をして俺を見ているのだろうか。気になる。気になるけど・・・。



「榛名君」



 俺は、唐突に名前を呼ばれて反射的に顔を上げてしまった。すると――



 彼女――小林りさは涙目になりながらそれでも何かを覚悟した顔をして、俺の方をまっすぐ見ていた。



「私は! すべてを知っていたの。あなたに何があったのか。どうして一人になろうとするのか!」



「そんな、なんで・・・」



 それじゃ、俺があの時、小林の父親に頼んだことも無駄だったって言うのか。そして、俺が今まで秘密にしていたのはすべて無駄だったのか。



「俺は、とんだピエロだな」



 やっと視界がよくなったと思ったらまた視界が悪くなった。



「そうじゃないの!」



「そうじゃない? ならなんで言わなかったんだ! そしたら俺だって・・・」



「それは・・・」



「何も言えないんだろ。だったら、そういうことだろ!」



「だから・・・」



 さっきからこいつは、はっきりしない。その感じがやたらとイライラする。俺はこんなにも怒りやすい人間だったのか?




「だから、だからってうるせーな! 早く本心を話せよ!」



「あなたが・・・聞かなかったから!」



「はあ?」



 正直意味が分からなかった。なんで聞かなかっただけでこんなに怒っているんだ?



「あなたが、私を頼らずに、私だけ安全な場所に置いて何も言ってくれなかったから」



「それは・・・お前を守りたくて・・・」



 ――そうか、こいつは。



「守りたい? 冗談じゃないわよ。私がいつ守ってほしいって言った? 私がいつあなたの守らなきゃいけないものになったの? 私は――



 『あなたと同じでいたかった』



 一緒に考えて、怒って泣いて笑っていたかった!」



 こいつは、自分の近くでいじめが起きていたのに何もできなかった自分を責めていたんじゃないんだ。彼女――小林りさは、俺に仲間と思われていなかったことが悔しくってたまらなかったんだ。



 たった、これだけのことを俺はなぜ気が付けなかったんだろう。それは、俺が一番ほしかったもので俺が一番気が付けなきゃいけないものだったんじゃないのか?



「・・・ごめん」



 これは、俺の本心そのものだった。



「ごめん。本当に。何も気づけなくて何もできなくて・・・ごめん」



「・・・」



「小林?」



 小林は、呆然としていた。そして、



「突然、謝らないでよ・・・。なんか・・・悲しく・・・なるじゃない・・・」



 俺も、呆然としてしまった。だって、あの小林が、何があっても泣かないんじゃないかとずっと思っていた小林が――りさが泣いていたから。



「なんで、あんたも泣いてるのよ」



「えっ・・・あっほんとだ」



 さっきからし甲斐が悪いのはわかっていたがまさか泣いているとは、でもこの涙は、さっきほんとさっきに流した涙より暖かく感じた。



 数十分だろうか俺とりさは、お互いに黙ったまま静かに泣いた。



「泣き止んだか?」



「あなたもその真っ赤になった眼をどうにかしてから聞きなさいよ」



「それは、自分の面を見てから言うもんだ」



 お互いがお互いに小言を言えるくらいになったことを確認した。



 俺は、わかった気がした。そして、それだけじゃ足りないこともわかった。ただ、わかっているだけでは、理解はできていない。それじゃあ何も手に入ってないのと同じだ。だからこそ――



「なあ、りさ・・・」



「なに?」



 俺は、その先がどうしても見たくなった。



 何も持っていない、なんの才能もない、人の感情を失くした俺が、人として生きていくにはもうこうするしかないんだ。いや、俺は、こうしたいんだ。



「俺は――」

 


    ***

 


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