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プロローグ
前世
その認識で恐らくは間違いないであろうそれを、俺は覚えていた。
前世の俺は、お手本のような目の死んだ社会人で、飲酒運転して警察から逃げる途中、事故にあった。
その後の記憶もないし死んだのだろう。
そんな前世の記憶を持って今さっき生まれた俺は、人間ではなかった。
目の前には跪き、首を垂らす変な奴ら
見た目は様々で羽があったり、角が生えてたり、目が無かったり、小人だったり、腐ってたり、スライムだったり・・・
「新たな我らが主、魔王様
どうか我ら魔族の世界に道標を!」
「・・・」
どうやら俺は魔王に転生したらしい。