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白の天使と7人の雄  作者: 神山一姫
第一章 火の国
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2話 出会い

すでにボキャブラリーの少なさに泣きそうになってますが、まだまだ続く予定なので、頑張っていきたいと思います。

 「君、早くそこをどいてくれないか」

「おいおい、嬢ちゃん。自分からぶつかっておいてそれはないだろ。言うことがあるだろ?」


 人だかりの中心では、1人の少女と若い男が向かい合っていた。

 少女は14歳程で、男の胸の下くらいまでしか身長がなかった。男は鍛冶屋の格好をしていたが、まだ新米の雰囲気を漂わせていた。

 「何があったんです?」

 キリは隣の男性に尋ねた。

「あの()がきょろきょろしながら歩いてたら、前からきたあいつにぶつかったんだ。頭を下げてはいたが、気に入らなかったんだろうな。まったく、大人げない」

 男性はあきれたように答えた。キリはもう一度鍛冶屋の男を見た。

「俺とほとんど変わらないくらいだな……それでもう鍛冶屋なのか……」

 いまだに修行中の身で、金槌すら握らせてもらえていない自分の現状を痛感させられ、キリはため息をついた。

「師匠のところに帰るか。そろそろ昼飯の時間だし」

 その場から離れようとしたキリの耳に、小さいが体中に響く、凛とした声が聞こえてきた。


 『跪け』


 瞬間、キリの周りにいた全ての人が地に膝をつき、頭を垂れた。

「え……?」

 キリには何が起こったのか分からなかった。跪いた人々の輪の中心には、少女が立っていた。つまらなそうに周囲を見る彼女の目がキリを見た。呆然と立つキリを見つけた少女の顔がほころんでいく。

「君は……そうか、君がそうなのだな」

 少女はキリに近づいてきて、言った。

「君、私と旅に出よう。私についてくるのだ」

「は……?」

 それがキリと、少女レイルカとの出会いだった。

ご愛読ありがとうございました。

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