0話 300年前
初めての連載小説を書きます。
精一杯自分なりにがんばって書いていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
それは突然現れた。
闇から生まれた1つの生物。
強靱な肉体、あらゆる知識を備えた頭脳、膨大な魔力を持ったそれを、人々は『魔王』と呼んだ。
『魔王』は現れた直後から、人間界を侵略し始めた。
歯向かう者には例外なく死を、従う者には慈悲を与え、わずか2ヶ月で人間界のほぼ全てが支配された。人々は、毎日不安に満ちた生活を送っていた。
『魔王』の行動は、天界に君臨し、人々を見守る立場にある神、マールズを動かした。
マールズは、天界最強と謳われた大天使を人間界に派遣し、『魔王』の抹殺、もしくは封印を命じた。
人間界に降臨した天使は、共に『魔王』と戦う7人の雄を探した。
7人の雄と天使は、『魔王』が率いる軍勢に立ち向かい、傷を負いつつも1ヶ月後、『魔王』の封印に成功した。
天使は、傷を癒すために天界に戻る際、7人に自分の力を込めた御物をそれぞれに与えた。
彼らは天使が去った後、自分たちの国を建国し、集まった人々を統制していった。
7人はいかなる時でも御物を身につけ、世界の平和を維持していた。
その平和が永久に続くことを誰もが信じて疑わなかった。
それから300年後。今、再び魔が目覚めようとしていた……