勇者物語④
ヨロシクお願いします~
今回は説明会ですぅ~
「それではぁ~、聖剣の加護について説明しますねぇ~」
「まぁずぅ~あなたが聖剣の加護を持っていると確信したのわぁ~この本が読めたことにありますぅ~」
彼女は俺に【聖剣レンティスの伝説】を見せた
「この本の題名はなんて読めますかぁ~」
「は?何って【聖剣レンティスの伝説】だろ?」
すると彼女は満面の笑みを浮かべ
「はいぃ~そうですがぁ~この本は古代語で書かれてるのでぇ~こことは違う世界から来たぁ~あなたが読めるはずがないのですぅ~」
古代語?どういうことだ?だって日本語で書かれてるのに
俺がそのことを尋ねようとすると彼女が話し出した
「さらにぃ~言語もぉ~違うはずですぅ~な・の・にぃ~会話が出来てますぅ~」
「ここでぇ~聖剣の加護の話にもどりますぅ~」
「聖剣の加護とはぁ~厳密に言えばぁ~世界からの加護でもあるんですぅ~」
世界?何故、聖剣の加護が世界からの加護になるんだ?
「疑問そうですねぇ~ではその疑問にお答えしましょうぅ~」
「実はぁ~聖剣レンティスはぁ~人間が作ったものではなくぅ~人間のぉ~ある感情を集めて世界が創り出したものなのですぅ~」
人が作ったものではなく世界が創った剣かぁ
ある感情っていったい?
「その感情とはぁ~希望やぁ~愛情、友情といった正の感情ですぅ~」
「ちなみにぃ~レンティスとはこの世界の古代の言葉で【希望】を意味しますぅ~」
「だからぁ~聖剣の加護はぁ~世界の加護といっても良いのですぅ~」
「その加護のぉ~対象者はぁ~この世界の全てのこ【この世界の全てのことで優遇】かぁ
「1つ質問があるんだか?【全てのことで優遇】って戦いでも優遇されるのか?」
もし優遇されるなら魔王と戦うことになっても討伐出来るかもしれない
「されますよぉ~でも何もしなければ、意味がないですがぁ~」
「どういうことだ?」
「例えばぁ~加護の無い人が剣について学んで騎士になるには平均、数年~数十年かかりますぅ~」
「しかしぃ~加護を持ち上位世界の人間であるあなたならぁ~数ヶ月で騎士になれるはずですぅ~」
「要するにぃ~努力すればするだけぇ~報われるということですぅ~」
なるほど、そういうことかぁ
しかしまた、上位世界かどういうことなんだろ?
それにそんな加護があるならこの世界の人間が魔王を討伐できるんじゃないのか?
「なぁ、そんな加護があるなら俺じゃなくても良かったんじゃないか?」
「聖剣の担い手つまり勇者になる資格がある方は確かにいますよぉ~騎士団長フェルムさんとかぁ~」
「だったら!
俺じゃなくても「勇者となり聖剣の加護を手に入れ魔王に挑んだ人は【初代魔王】のときにいましたぁ~」
「でもぉ~【初代魔王】には勝てませんでしたぁ~だから、別世界、上位世界の人間で聖剣の担い手になれる人を召喚したんですぅ~」
「それに魔王は何人もいたのか?」
「いいえぇ~魔王は初代と今の2代目だけですぅ~」
あれ?
「だったら何で今さら、魔王を討伐するんだ?
初代の時を古代って言ってたからかなり昔のことだよな?」
「簡単ですよぉ~魔王が人間の領土を侵略してきたからですぅ~」
「今までは、魔王以外の魔族や魔獣が攻めてくることはありましたがぁ~最近、魔王軍が攻めてくることが発生してしまったから
聖剣の担い手たる勇者を召喚したんですぅ~」
「そうだったのか、でも人間の軍で魔王は倒せないのか?」
「魔族や魔獣は倒せますがぁ~魔王を倒せるのは聖剣の担い手たる勇者だけなのですぅ~」
「さらにぃ~、魔王は自分の城から出ないし、周囲は魔獣だらけでぇ~人間の軍を大量に勇者と共に送ることができないのですよぉ~」
「だからぁ~勇者は少数精鋭で魔王に挑む必要があるんですよぉ~」
「理解出来ましたねぇ~では」
「次に上位世界について説明しますねぇ~」
駄文にお付き合いいただきありがとうございます。