表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

ゆいこのトライアングルレッスン

ゆいこのトライアングルレッスンU2〜ひろしとたくみの恋愛マジック〜

作者: 佐藤そら
掲載日:2025/02/20

 わたしは今日、マジックショーを見に来た。

 ひろしとたくみは、イケメン名コンビと呼ばれる、かなり人気のマジシャンだ!


「わたしは、最前列の特等席だもんね!」


 二人が登場すると、歓声が上がった。




「では、次のマジックは、お客さんに手伝ってもらいましょう」


 ひろしがそう言うと、たくみは品定めでもするかのように会場を見渡す。


「どの子にしようかな?」


「おいおい、タイプの子でも探してんのか? 手伝ってくれるお客さんを探してくれ」


「タイプの子だったらいたぞ? 最前列のそこのお嬢さん! お願いしてもいいかな?」


「わ、わたし!?」


 たくみに言われるがまま、わたしはステージに上がった。


「お名前は?」


「ゆいこです」


「ゆいこ、可愛い名前だね!」


 知ってるくせに!

 まるで初めましてのリアクションだ。



 たくみは、赤いロープを取り出した。


「これをしっかりと結ぶよ!」


 ロープに結び目ができる。


 息を吹きかけ引っ張ると、結び目は一瞬にしてほどけた。


「す、凄い!」


「とっても良いリアクション! お次はこれを2つに切っちゃおう! ゆいこ切ってみて!」


 わたしは、赤いロープにハサミを入れる。

 2つになったロープをたくみは再び結んだ。


「じゃあ、行くぜ!」


 たくみは結び目に口付けし、引っ張ると、次の瞬間ロープは一つになっていた。


「戻った!」


「ゆいこ、俺達の赤い糸は、絡まってもほどけるし、切れることはないのさ!」


「たくみ、な、何言っちゃってんの!?」


 会場からは、黄色い声援が聞こえる。



「俺は愛のコインマジックをお見せしよう!」


 ひろしは5円玉を取り出した。


「まずは、これを500円玉にする!」


 ひろしは5円玉をわたしの手にギュッと握らせた。

 ひろしの体温が伝わってくる。


「3、2、1!」


 手をひらくと、それは500円玉に変わっていた。


「じゃあ、この500円玉をもっと高価で大切なものにしてみよう」


「大切なもの?」


 今度は500円玉を握り、もう一度ひらく。すると、それは消えていた。


「ゆいこ、ポケットの中を確かめてみてくれ」


 服のポケットに手を伸ばす。

 取り出すと、それは指輪だった。


「給料3ヶ月分の指輪だ。素敵な5円からの始まりだね」


「ご縁……!」


「おーい、ひろしだけ何告白してんだよ!」


 たくみはそう言うと、わたしに1本のバラを渡す。


「1本じゃ、足りないよな?」


「えっ!?」


「3、2、1!」


 たくみが手をかざすと、バラは3本に増えた。


「ゆいこ、3本のバラの意味知ってるか? 『愛しています』って意味なんだぜ!」


「あ、愛していますぅ!?」


「ゆいこ、俺を選べよ!」


「いや、たくみには任せられない。俺を選べ!」


「わーん! こんなの選べませーーん!!」

明日は『ゆいこのはっぴっぴウエディング!?』をお届けします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
コメディータッチでテンポよく、鮮やかな2人のマジックの手口にワクワクしました。 人気のマジックショーの舞台で、告白合戦。2人がお目当てのお客様から、冷たい視線を送られそうですが、ゆいこは気づかなそうで…
面白かったです〜!! マジックを披露していくテンポがよくてわくわくしました! 会場のお客様からの黄色い声援も、告白への悲鳴も聞こえてくるような楽しいステージをありがとうございました!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ