クレーンゲーム攻略法
このエッセイで書かれたことをやって取れなくても、自己責任でお願いします。
❇追記した「攻略法」があります。「箱押し浮かせ回転落とし」とでも呼べる取り方です(笑)
これができたらあなたは「クレーンゲームマスター」の称号(自称)を得られるでしょう!
かなり難しいですがこの方法で取れると「やった!」と、思わずガッツポーズしてしまうはず。
クレーンゲームにもいろいろ種類があって一概には言えませんが、傾向と対策をもって臨めば、私の高校時代の友人がやったような(カノジョの前でカッコつけて)5千円を失いながら1つも取れなかった。……なんてことにはならない(はず)。
まずSEGAなどから出ている標準的なクレーンゲーム(UFOキャッチャー)について。
これはボタンを押して左右どちらかにアームを移動させ、ボタンを離した位置でアームが止まり、つぎに奥へと移動するボタンを押して、やはりボタンを離したところでアームが下降して景品をつかむ、というタイプ。
ゲーセンで一番見るやつですね。
横から覗けるスペースがあれば奥にアームを移動させるとき、ボタンを押しながら横から見ることもできますが、多くの台はくっついていて、横から確認しながら……というわけにはいかない。
そこは勘を働かせ、さらには感覚をつかんでおきましょう。
大事なことは1回のプレイで取れると思わず、2回目、3回目のプレイを頭に入れて取り組むこと!
だから1回目にボタンを離したときにアームがどのように反応するか、すぐに止まるか、それとも少し移動するか、そうしたことも確認するつもりで取り組みましょう。
「取れなかった~!」などと一喜一憂するのはシロートのすることだぜ!
奥へ移動するときも、どのくらいで離すとどの程度の距離まで行くかなど覚えておきます。
ここでコツをひとつ。
それは「く」の字がたのアームは多くの場合、「く」の角の部分(曲がった部分)までアームが開く、ということです。
これを覚えておけば、左右のアームでつかめるかどうかわかるでしょう。
……けれど、だいたいの台ではアームのつかむ力が弱く、「がっちりとつかむ形になっても持ち上がらない」ことがほとんどです(怒)。
そこで景品投入口付近にある物を狙います。
穴のすぐ横にある物などです。
しかし、穴の横にまで景品が積み重なって、坂になっているような台は少ないでしょう。
多くの場合、穴の周囲には板が張られ、転がって落ちないようになっているものです。
それでも片腕だけで持ち上げられそうなときは、アームの片側を穴につっこむ形で景品を片腕で持ち上げ、穴にごろんと転がり落ちるような取り方が狙えます。
(台によってはそこまでアームが下に降りないよう設定されている場合もあるので、そうしたことを確認したら、その台でのプレイは止めたほうが賢明でしょう)
また、取りこぼした物が穴の周囲を囲む板に引っかかり、半分くらい穴のほうに景品が出て止まることもあるので、このアームで上からぐいぐい押して落とす方法が有効です。
(台によってはアームが何かにぶつかると下降が停止する設定になっていたりします)
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
つぎのクレーンゲームは真ん中にある景品を落とす穴があるタイプです。
アームの移動は最初の物とたぶん同じですが、景品の置き方が2本の突っ張り棒の上に置かれる物が多いです。
これは台によっては難しい。個人的には苦手でした。
この台の景品で多いのが、フィギュアなどが入った「箱物」の景品で、箱の左右や片側にリングを付けた物などもあります。
ばっちり左右の穴にアームが入ると箱が安定して持ち上げられる台もありますが、たいていは片側のアームの力がほとんど無く、持ち上がりません。
アームが降りていく途中でもう1度ボタンを押すと、その高さでアームが止まって、景品をつかもうとするタイプの台もあります。
この台の場合は、箱の蓋部分の隙間にアームの先に付いた「爪」をつっこんで持ち上げる。といったことで景品をゲットする、という方法がありますが、かなり難しい。
どちらのアームが弱いかを見極めて、2、3回目で落とせるかどうか検討しましょう。
突っ張り棒の間に落ちて傾いてしまった物はあきらめたほうが無難。なぜならそこまでアームが下がらないよう設定している店もあるからです。
もしかすると突っ張り棒の間から片腕だけで引っ張り出して落とす、といった台もあるかもしれませんが、私の経験上まず無いです。
もしかすると上からアームを押しつけて落とす、といったことができる可能性もありますが。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
手前に広い景品投入口があるタイプの台もあります。
このタイプは左右別々に動くアームがあり、まずはそのアームを奥へと移動させ、景品を左右別々のアームを動かして、ギリギリを狙って景品を持ち上げ、手前の穴に落とすタイプのクレーンゲームです。
抱き枕カバーやシャツなどの景品の場合、固い部分がほとんど無く、透明なビニールに入っています。
しかし景品の中には(型くずれ防止のため)厚紙の板が入っていて、それに爪を引っかけて持ち上げ、手前の穴に落とすのです(当然この板は見えません)。
こうした物のときは爪が景品のビニール部分に当たっても、止まらない台かどうか見極めましょう。
ビニールに当たっても少しアームが左右に広がって、景品の下にアームの先端である爪が入り込める台の場合、チャンスです。
ちょっとのことで降りていくアームが止まってしまう台は、ヘタに手を出すとお金を吸い取られてしまうでしょう。──私ならやりません。
理屈では真ん中よりも少し奥を狙えば、持ち上げる角度が急になり、手前の穴に落としやすくなりますが、たいていはアームの力を弱く設定しているので、もう少し奥のほうを狙わないと、持ち上げた物の重量で、景品をボトッと落としてしまいます。
この台の場合も1回で落とせると考えず、2、3回目で取れるかどうかを考えて狙いましょう。
ムキになっても取れない物は取れません。
景品やアームの力にもよりますが、真ん中よりも奥側に半分くらいのところを狙って持ち上げてみて、それでも上がらなければ、さらに奥へアームを移動させる……そんな感じでいくといいかもしれません。
取り損ねて景品の位置が斜めになってしまっても、うまくいけば取れたりするので、そうした見極めも頭の中でできるといいでしょう。物理的な物の移動とかを研究するといいと思います。
(そういえば高校生が取ろうとして取れなかった麻雀牌のセット。少し斜めになって高校生たちがあきらめたのを、私が1回で取ったんだよな~)
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ほかにもいくつか変わった台もありましたが、あまりそれでは遊ばなかった。──穴に棒を入れるタイプとか──
まああれです。
私はなるべく3回で取れるかどうか見極めるようにしていました。
経験を重ねると「これは取れないな」といった見極めができてきます。
もちろんいくらかけてもいいなら取れそうにない物も取れるでしょうが、そこまでするなら店員に頼んで、取りやすいよう置いてもらったほうがいいでしょう。
クレーンゲームは頭を使いながら攻略するゲームと同じです。
どうやって景品を持ち上げるか、落とすかを考えながら取り組みましょう。
ただし、どうやったって取れない物もある、ということも理解しておきましょう。
──追記──
思い出したことがあるので参考までに、こんな取り方もあるんだとお教えします。
2本の突っ張り棒に乗った箱(中身はフィギュアなど)を落とすときに──縦置きでも可能ですが、たぶん横置きの物のほうが狙いやすい──箱の角を上から押します。
すると押し込む力が2本の棒の外側に箱を傾け、うまくいくと、アームの爪先と棒の位置関係で箱がクルリと回転し、棒の外側に落とせます。
かなり高等テクニックですが、こうして取れる景品もあるのを覚えておくといいでしょう。
狙い目なのはつぎのような場合です。
① 棒の外側に箱が数センチはみ出ている。
② 上から押すと、箱を浮き上がらせることができる台。
要するにべったりと箱が棒に密着していては回転しない(中には滑り止めの上に景品を乗せていることもある)ので、箱の隅を爪先で押す感じで、箱の片側(隅の部分)に軸を集中させ、そこを基点に浮き上がった箱を回転させるイメージ。
これが決まると一発で取れることも。
難易度は高めです。
最近はぜんぜんやってないのでわかりませんが、あまりのめり込まないように。
ぬいぐるみやフィギュア、キャラクターの描かれたシーツ(?)、ゲームソフト、お菓子など──結構な数をゲットしましたが、クレーンゲームは賭け事と同じで変な中毒性があるかもしれませんね。
一度距離を置いて冷静になると、わざわざ足を運んでまで取りたい物かどうか、考えるようになるかもしれないですよ(笑)
まあ取れたときは楽しいんですけどね。
本当にほしい景品だったかと言われると……、って景品が結構ありました。
5千円もかけて0個とか、しょっぱい経験を若いうちにするのもいいかもしれませんが。
あと、店によっては本当に詐欺なんじゃないか、と思うほど取れないところもありますので、そうした店では遊ばないようにしましょう。




