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 「頭、下げて!!!」


 私は言われるままに、とっさに頭を下げた。


 ドゴォォオォォォン!!


 眩しい光とすごい大音響がした。

 そして、声を発したらしい人が、私を庇うように前に立ちはだかった。


 あ…

 この人は、確か転入生の……



 二人は、前の怪物に警戒をしながら、交互に私の方へ振り向きつつ、


 「「大丈夫か?」」


 心配そうに私の様子を伺ってくれた。



 「あっ…」



 初めて彼らをまともに見た印象は・・・


 キレイ_____


 今までは遠巻きで見かけるだけだった。噂では美形だとは聞いていたけど、近くで顔をよく見る機会はなかったので、間近で見たのはこれが初めてだった。

 双子と聞いてはいたけれど、雰囲気は姉弟というよりは、お似合いのカップルっていうのが私の印象だった。でもどちらにせよ、びっくりするくらい美形だ!


 一人は背の高い、切れ長の目のサラサラの薄茶・・・はしばみ色っていうのかな?日本人離れした髪の色と顔を持つ、ハーフっぽい男の人。だけど手の周りが赤っぽい光って、いかにも魔法?って感じのものを手にまとっている。

 もう一人は、腰にまで届きそうな長い黒髪に、少し目の吊り上がったエキゾチックって言葉が似合う美人。だけど刀の様な長い剣を手に持っている。女性なのに、妙に様になっていた。

 このキレイな人たちが、私を庇って前に身を乗り出してくれていた。


 黒髪の女性が、「怪我はない?危ないから後ろに下がって。」


 !____そうだ、思考が飛んじゃってた。それどころじゃない、



 私、たった今、目の前の怪物に殺されそうになったんだから______










  ハッ!!


 私は目が覚めた。

 慌ててベッドから上半身を起こして、顔をまさぐる。凄い汗だ。


 「今のは夢??」


 何だろう?怪物が出てくるとか、確かに夢なんだろうけど、だけどなぜか現実味があったような…


 それにしても夢だったけど、綺麗な人達だったな……




 

 





 そう、この時は夢だと思っていた。だけど、それはこれから自身の身に起こる前兆だったのだと、後になって私は理解したのだ。


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