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愛情表現

作者: チグ

私は学校でいじめられている。それも酷いものだ。今日は椅子に油がかけられていた。私は何も言わずその椅子に座る。そうすると周りにいるクラスメイトの女子達が笑う。それなら学校に行かなければいいと思う人もいるかも知れない。そういう訳にもいかないのだ。義務教育だからなんて理由ではない。そんな義務を背負わされた覚えなんかない。その理由は私の全てに諦め、冷たくなった心の中に唯一ある思春期の女の子らしい感情から成るものだった。



来た。入ってきた。あぁ今日もカッコイイな有志君。有志君は私のクラスメイトであり意中の人でもある。彼をひっそりと見ることが私の楽しみであった。どれだけ酷いイジメをされてようと構わない。彼の姿さえ目に焼き付けられればそれでいいのだ。その有志君を見ているのも束の間、すぐに有志君の周りについさっきまで私の所有者であった女子達が群がりはじめた。邪魔だよ。早く散れ。有志君に変な影響が出たらどうする。そんな思いを口に出すことなんてできずにその光景を指をかじりながら眺めていた。特に紗英が気に入らない。紗英は私をいじめているグループの主犯格であり有志君に1番近い人間のようにも見える。そう、紗英も有志君の事が好きなのだ。普通にやれば勝てるわけがない。そんなのは分かっている。私と彼女の差は歴然だ。この戦力差は戦略でどうにかできる問題ではない。私はこの状況を打開するには1つの方法しかないと考えていた。殺してやる。



帰り道、私は通学路でもある十字路の角に身を潜めていた。殺すためである。早くこい、早くこい。来た。とうとう来た。私は今から殺すんだ。早く殺させろ。有志君待っててね。今から行くからね。


笑い合って歩いている2人

ナイフを手に持ち走ってくる女

女が男に突進する

女がナイフを男の胸に思いっきり振り落とす

女が叫ぶ

「お前がいなけりゃ殺すことはなかった!でも殺すしかなかった!有志君!有志君!有志君!」

泣き叫ぶ女

ピクリとも動かなくなった男

満面の笑みで女を見ながら依然、ナイフを振り下ろす

有志、有志、有志



私は恋のために恋を捨てた

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― 新着の感想 ―
[良い点] こんな思考回路してたら排他されるのは当然のような気が。 [気になる点] 最後の一文。なんかちがうような気がします。 [一言] 男の子酷い災難でしたね。
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