第114話 靴底魔法始めさせようと思ってみた
今晩は!
土曜日…に成ってしまいましたね!
日付と時刻は目次の題名横で
ご確認下さい!
週平均二話を維持するには
後一話投稿しないといけません!
もう土曜日だけどね☆
やっぱ日曜無しで週二話は
キツいです!
気が早い様ですが
来週は平日が何時もより
厳しい予定です☆
日曜日に三話投稿すれば
安泰か?!
…無・理ぃいいいい!
日曜日に二話位は
頑張ります☆
「其のヒト、家の子に成るんですか?」
ライナが歩きながら訊いてくる。
家というのは自分の家なのだが。もうライナは自分家の一員だと
認識している様だ。
「其うだね。自分しか言葉が通じないからね」
其の言葉とは日本語である。家の子(笑)に成ると言うのは列王の事である!
「わたし、お姉ちゃんですね♪」
「ぶっふ!!」
笑わすなよ!
「わたし、此の子の事をうんと可愛がって上げます♡」
「ぶふほっ!!」
息を詰まらせる気かっ!!(笑)
列王は少なくとも村の誰より、恐らくは此の世界の誰よりも背が高い。
此の図体の奴に良く其んな事言えるな?!
「えー……っと、クロ!おいでおいで?」
「勝手な呼び名付けるなよ!(爆笑)」
其れは、列王は黒目黒髪だけどな?
しかしライナは構わず手招きをする!西洋風だ!
西洋風な手招きは掌を上に向けて指を手繰り寄せる様に動かす。言うまでも
ないとは思うが。和風な手招き、掌を下向きにすると、幾ら指を手繰り寄せる様に動かしても、西洋ではあっち行けのポーズと見られてしまうぞ?和風では追い払うのも指の動かし方が違うだけで掌下向きだな?紛らわしいな?
しかしライナのは西洋風な手招きだ。列王とて勘違いはしないだろう。
「えー……っと?此の女子?何してんの?」
「見たまま。此奴の名前はライナ・ジャクシャアって言う。凄く馬鹿」
ライナの服装は長袖長ズボンだけど!女子(疑問)って、
分かんないかよ!(爆笑)
「ジャクシャア?!」
やっぱ吃驚するよね☆此奴の変な苗字!(笑)
「何です?!此奴、わたしの苗字に何を驚いているんです?!」
ライナ!とうとう此奴呼ばわりかよ!(笑)
「ライナの苗字が凄く変だから!(爆笑)」
「失礼ですねえ!……まあ、あんな家、もうどうでも良いので、わたしもタダノを名乗りたいですけど!」
やっぱりか!家を追い出されたんだな?
「…ライナ・タダノって?」
其う名乗るのか?と訊いたら。
「えへえ~♪」
ライナは顔をゆるゆるにする。其んなに嬉しいか?
列王には改めて言わなきゃ。
「此れからはライナ・タダノって名乗るって。其して凄く馬鹿」
「凄く馬鹿って、付けなきゃいけないの?!可哀想じゃない?!」
「うん♪頭が可哀想☆」
「ちいって悪口が止まらないね?!」
「安心しろ!ちゃんと列王の事も馬鹿ってみんなに言っておいて上げるぞ☆」
「止めてよっ?!」
遠慮するなあ?善意で言って上げてるんだぞ☆
さて、直ぐに自警団の詰め所に着く。当然、詰め所は村の入り口直ぐ脇に在り、村長宅は客を出迎える為だろう、入り口の割と近くに在るから近所なのだ。
「所で自警団って何?」
列王には分からない様だ。やっぱり馬鹿じゃないか!(笑)
「文明度低い所の、況してや田舎村じゃあ国は警護してくれない訳だな?
で、村人が自分達で村を警護するんだ。自分で警護する団体、だから自警団、な!」
「ふうん?」
分かってなさそうだな!
「けど、確かマフィアは元々自警団だった~とか、聞いた覚えが有る」
「マフィア?!犯罪組織だよねっ?!!」
「其うだねえ。警護と言えば腕力、腕力と言えば暴力、暴力と言えば犯罪…って成っちゃうんだろうねえ。
ヒトビトの頭の程度も低いしねえ…あ!列王は同程度か!」
「ヒドいな?!」
「列王の語彙力も酷いな?」
「ごい?」
「高校生だったんだろぉ?!ヴォキャブラリィだよ!受験を通ったなら
一回や二回は聞いた事位有るだろうが!」
もう列王は馬鹿って撤回出来ないぞ?
「其う言えば、だけど」
急な話題転換(?)を図る(?)列王。
「んん?!」
「ちいって………小っちゃいけど、頭良いの?」
「今更かよっ!!」
今までどう思って会話していたんだよっ!!
「はぁ…自分は賢いとか自惚れる気は無いが。少なくとも
列王よりはずっと上だな!比べるのも馬鹿らしい位にはな!」
「ヒドい!」
「列王の頭が酷いよな!」
「悪口そろそろ止めてよ!!」
「頭悪いのそろそろ止めてよ!!」
「何だ其れえええええええ!!」
意味は分かるだろ?
詰め所に入りながらも列王と喋り続けていたら。
自警団の団長が目を丸くしていた。
「何だ今の?!ちい、其奴と喋っていたのか??!」
此処は異世界である。当然、日本語は理解不能な音声である。
「其うなんですよー!師匠ってばさっきから
クロばっかり可愛がっているんですよねえ」
「お前馴れ馴れしいな?!おれから見ればお前も部外者だからな?!」
ライナはいつも通りの馴れ馴れしさを発揮するが、此の場ばかりは
団長の言い分が正しい。
村人というモノは普通排他的だし。
自分、お前呼ばわりは嫌いだがライナが言われているのにまで反応したら
おかしいだろう。だから流す!
其れよか、列王をクロとか呼ぶの決定かよ!(笑)
「所で……なんだけど、此処で何するの?」
列王が又今更な事を言う。
「子ども達のお出迎えだな~。外の見回りに参加しちゃっている
腕白な子達が居て、困ったなぁ~♡」
「何でお母さんみたいな顔しちゃってんの?」
「誰がお母さんかああああああああ!!」
「えええ?!」
「自分は見回りしちゃっている子達よりは年下だぞお?
何でお母さんなんだよっ!!」
「ええ?!いや?見た感じ、何だかお母さんって感じで………」
「目が腐ってんだろ!ご愁傷様!ご冥福をお祈りしますっ!」
「え?何て?」
此処で怒り出さないのは馬鹿の証拠だぞ!通常、死人の遺族に言う事だからだ!勿論悪口で言っているのだ!
「うーん………其の子達って、ちいの目の前の画面?に映っている奴?」
「何?!気付いていたのか?」
画面っつーより映像と言うのが正しい日本語だろうけどな!
「気付くでしょう!見れば!」
「こう言う話が有る!黒船が現れた時、目には映る所に居るのにヒトビトは
認識出来なかった、と!」
「黒船?」
「開国、詰まり鎖国解除を要求してきた奴だよ!ガッコで習ったろぉお?!」
「習ったっけ?」
「何処の馬鹿学校だ?!列王が合格出来ただなんて!」
「馬鹿学校って酷いなあ」
事実だろ?!自分、歴史なんかは苦手で興味無いって認識だけど黒船位は
知っているんだぞ?!
「兎に角だな!でっかい船に乗って来た外国人が脅迫みたいな要求をしてきたんだけどな!ヒトビトにはまるででっかい船が見えなかったかの様に分からなかったと言うんだな!」
「何で?」
「馬鹿だから」
「おーい!其んな話なのっ?!」
当時の日本のヒトビトは黒船程のでっかい船を見た事が無かった。其れで
視界には映っていても船だと認識出来なかっただとか…やっぱ馬鹿だからだな!
「其して、列王も馬鹿だから気付いてないかと思ってた」
「ホントにヒドいなっ?!」
「列王の頭が?」
「ちいいいいいいい!止めてよおおおおおお!!」
止めて欲しきゃあもっとまともに成って?
「で、自分の目の前に展開している映像だがな?」
「あれええ?!俺の頭の話は?!スルー??」
其んな話続けても不毛だろう!
「此の世界、魔法が使えるんだよな!」
「魔法?!」
「とは言っても専ら文明の利器を補うのに使っているけどな!」
「ぶんめーのりき?」
「列王!本当に頭大丈夫か?!実は帰国子女か何かなのか?!」
「きこくしじょ?」
「何らかの事情で外国で暮らして居た子どもが日本に来る事だな」
「俺、日本以外に居た事無いよ?」
「何で其んなに馬鹿なの?!」
「ヒドいよ?!」
妥当だよ!日本語で話していてコレだぞ?!!
「其れは仕方ないとしてだな!文明の利器ってのは…」
「仕方なくないよ!」
列王…馬鹿な事を語り尽くしたいのか?食い下がるなよ…
「文明の利器ってのは便利な科学の道具だな!」
「科学?便利?スマホとか?」
「うん、其うだねえ?」
割と強引な話題転換だったのだが…一寸前に言っていた事も
コロッと忘れちゃうのか?コイツ。
「此の世界には当然文明の利器なんて存在しないけど…」
「スマホ魔法!」
「聞けよっっ!」
馬鹿は先走りするから困る!馬鹿は焚き火にでも当たるかの様に目の前に両掌を突き出しているが。何も起こらない。当たり前!
「…文明の利器は存在しないけど!魔法で何とか補える!まあ正直
劣化版ではあるが!」
「使えないよ?」
「何で其んなに馬鹿なの?!本当に!」
「ヒドいよ!」
「煩えよっ!!」
黙って聞く位はしてくれよ!本当に!!
「…で、だな?スポーツ選手なんかは種目に関わらず、必ず、必ず!
毎日欠かさない基礎体力作りが大事に成るな?」
「何で二回言ったの?」
「大事だから二度言いましたって奴だよ!
で!魔法にも毎日続けるべき練習…みたいなモノが有る!
元々其んな目的でもなかったんだけどな!」
「地球人には魔力が無いとかじゃないの?」
あー…!作り話でも三分の一位は其んな話が有るな!しかし列王…
学校のお勉強は全滅の癖に、其んな言葉だけはポンと出て来るのかよ!
「地球人っつーか、日本の在るあっちの世界のヒトな?
寧ろ魔法を使うには有利だと思うぞ?」
「え?!マジ?!!」
嬉しそうだな?単純馬鹿だな、列王!
「此の世界の魔法は先ず想像力が物を言う。あっちの世界には
文明の利器が数有る故、発想力は此の世界のヒトとは段違いなんだ」
「おお!」
「列王は馬鹿だから全く有利ではないけど」
「ヒドぉおい!!」
「其して、想像力が具体的な程思い描いた通りの現象が発生するけど、効果は迚も弱い。弱い効果を使える所まで持って行くのには屁理屈や小細工を捏ね回す必要が有る。
此れもあっちの世界の現代人には有利、なのだけども…
やっぱり列王には難しいな!」
「何でえ?!!」
馬鹿だからだよ!何回も言わせないで?
「安心しろ!世の中には馬鹿にでも出来る練習というモノが有る!」
「えー?何を安心するの?俺にでも出来る練習、とか言うの?」
其の通りだよ!馬鹿の部分に列王と当て嵌めれば、あらビックリ!
其のまんまだよ!!(笑)
「地道な反復練習!愚直に続けるって、言うよな!小利口だと寧ろ続けられない、只管な練習だよ!
…但し、只馬鹿の好きにやらせておくと絶対正しい方向へは行けない。ので、
正しく導ける指導者が必要だけど」
「はあ?」
「其の反復練習に当たるのが…
靴底魔法だ!!」
じゃじゃぁあーん!!
………列王は呆けた顔をしているケド!まあ、誰に聞かせても其んな反応しか返って来た事無いけどな!
大切な事って、結構地味なんだよ!
あれ?此んな所で区切り?って
感じですが。
子ども達が見回りから
帰って来るまで続けると
長く成り過ぎかな?と思いまして。
題名も変更して
此の辺りで一息とさせて頂きます☆
其う!題名を変更したのです!
想定通り進んでないって事な!




