第113話 村に引き入れてみた
日曜日!…に成ってしまいましたが。
今回で先週の分が週間二話達成
という所です!
後此れから!日曜日お出掛けして!
今日は投稿無理!と想定して
週間二話達成しなければいけないのです!
「ちいよ。又新たな者を村に引き込んだのか?」
村長は其んな事を言うが。
「今回は此奴が村の外で倒れていただけですが。自分の所為じゃないでしょ?」
自分は列王を目で示しながら言う。
「まあ、其うなのだがな」
村長は苦笑いするが。立場的にはあまり賛成は出来ないだろう。
村人達を守る、という観点から言えば。見知らぬ者を村に入れるのは
望ましくないからだ。
しかし列王は村から追い出されたら生きてはいけない。ので、どうしても
村長に認可させなければいけないのだ!
「しかし此の者、体が大きいな?」
村長は戦闘は素人だが。其れでも一目で分かる。列王は大きい、と。
現代日本人は思う事だろう。外人は皆大きいものだと。が!外人だって
食事が貧しければやっぱり大きくは成れないのだ。
此の世界は、発展途上で貧しいのだ!全体的にヒトビトの体格は
貧弱なのである!
列王は個人的に見ればあまり屈強な体格をしている訳ではない。其れ処か
シャールからは弱々しいと言われる程だ。現代日本人は殆どが体育でしか
運動しないだろうからな!
其れでも背だけは此の世界のヒト達…全員だろうな?皆に勝ててしまうのだ!
栄養状態は此んなにも大きく影響するんだな!
とある漫画で西洋人が日本を訪ねた場面を描いたら、まるでガリバー旅行記の
小人の国みたいな画に成っていたが。勿論日本人の方がコビトな?ガリバー旅行記の小人の国が大袈裟だと言うなら小人族みたいだった。まじで!
西洋人キャラの腰までしか背がないんだもの!
まあ、ハーフリングは何時も裸足で足の裏に巻き毛が生えているとかいう
空想上の生き物だけど!だって普通、どの生き物を見たって足の裏には毛なんか
生えないでしょう?!肉球スキーなヒトは結構居る筈だ!
ああうん!今回は列王から見れば此方の世界のヒトビトがコビトみたいな
訳だな!
で、村長は此う思うのだ!
「農作業をすれば村人達より捗るのかな?」
しかし自分は此う答えなければならない!
「役に立たないでしょうねえ。素人に一から教える状態ですし、
体力も続かないでしょう!」
何しろ、体育の授業しか運動していない奴だからな!
「はあ?其れではどう暮らしていく積もりなのだ?」
「じっくり仕込んでいくしか有りません。自分に任せて下さい」
「ははは!面倒見が良い事だな」
「自分、コワくて厳しい鬼教官(笑)ですよ?」
「ぷっ……其うか其うか!」
村長!ぷっって何だよ!
「…其れに、言葉が自分しか通じませんからね。自分家に居候させるしか
有りません」
正確にはオロチも言葉だけは通じなくもないかなあ?とは思うが。
お話に成らない奴等を向かい合わせてどうしようと言うのか!というモノだ!
「言葉なあ?聞かせてみてくれんかね?」
村長が言うので通訳する。
「列王!村長が何か言えって!」
「言えって何をさ?」
「新参者は先ず名乗るのが筋じゃないかね?」
「えー?………俺は渡會列王、高校一年生です!………って感じ?」
「一年なの?!」
「うん」
「ほぼ中卒かよ!」
「ちゅうそつ?」
「中学校までしか卒業してないって事」
「え?其りゃあ卒業は中学校までだけど………何か悪口っぽくない?」
「其うだよ♪」
「悪口なのかよ!!勘弁してよっ!」
列王をからかっていると、村長が愕然としている。
「………ちいよ。今のは何なのだ?!」
「此奴の使っている言葉ですが」
子ども達には文字を教えているので多少、何となく、位は分かりそうだが。
村長にとっては全くの初めての言語だからな。全く意味不明だろうな!
「ちいの方から喋り始めただろう?」
「其れは、此奴には此処の言葉が通じませんからね。
此方から促さなきゃ何も言えません」
「儂には全く分からない言葉とやらを、ちいは一体何処で覚えたと言うのだ?
其して、此奴は一体、何処から来たというのだ?!」
「何処と言っても、此奴だって何処をどうやって此処に着いたのかは分からない
状況ですからねえ」
何しろ、どう考えても現実的ではない、異世界転移っぽい状況だからな!
よく有りそうな、召喚魔法で呼ばれたって感じでは状況的に有り得ないし。
何の脈絡も無くいきなり異世界に居たってタイプの始まり方だ。
「何故ちいが答えているのだ?」
「手っ取り早いでしょう?」
列王は馬鹿だし。言葉通じないし。
「で、言った内容ですが、自己紹介です。
名前は渡會列王。列王が個人名で渡會は家名ですね。職業、というか
生活の段階は、生き方の模索をしている最中という所です」
「家名、だと?!名の有る家の者だと言うのか?!」
「ああ、大した事じゃないです。此奴の国では庶民から家名が有るのが
当たり前なので」
「何処なのだ!本当に!!」
普通、此の世界では庶民に家名が有る所なんて無いからな!
けど此の村だって全員がタダノ姓を名乗れとか王様が言ったでしょ?
「其して!ちいには通じているのか?!此奴の言葉が!!」
「通じてますよー!」
「何処で覚えたのだ!!」
「何処でもないですね。村長もご存知の通り、自分の行動範囲は村から王都まで、ですからね」
異世界の言葉を何処で覚えたか、等、何処とも言える訳が無い!頭の中、とでも言うか?
「何処とも知れぬ所でちいが覚えた言葉とやらが通じる相手が、儂にも分からん所から此処に来た?!
どういう冗談だと言うのだ!!偶然で片付けられる話ではないだろう!!」
確かにな!日本人の記憶を持つ者が、自分が知っているだけでもぽこぽこ居るが、其れでも偶然出会う確率は高くはあるまい。オロチなんかは狙って旅していた訳だし!
けど悩んだって答えが出る問題でもない。やあ!日本語通じるね!
良かった良かった!其れで片付けておけば良いだけなのだが!
悩んだって仕方ない事で悩む村長!頭は悪くないのだが!田舎村とて
纏め役は馬鹿では務まらないのだから。
半端に賢いと寧ろ哀れだね!なんてな!(笑)
何ぃ?長年のオタクでもなければ分からないネタを!だとう?!
自分はオタクじゃあないですじょ?本当ですじょおぉぉぉ?!
こほん!兎も角!
「列王は家で面倒見る。宜しいでしょうか?」
「そ…其うだな!頼む!…しかし此の者、レオ…か?問題を起こす人物だったら
どうするのだ?」
「拳で語ります!一方的に!!」
「ぶふっ!…其うさな!お主なら安心か」
だから村長!何で吹き出してんの?
「此の話は其れで良いとして、だ。先ほどからずっと気になっているのだが」
「はい?何です?」
「ちいの目の前の、其れは一体何なのだ?」
自分の目の前、と言うよりは少々上の方には。
見回りなんかしちゃっている子ども達の映像が有る。村長、鋭い!
おちょくっているのか?って、思う?全然其んな事は無いんだがな?
だって、映像はずっと現しているのに、列王は何にも言わないもの!
鈍過ぎるだろう!
「子ども達が見回りなんかしていますからねえ。心配なので子ども達を見守る魔法を作った訳です!」
「心配…な。其れは結構な事なのだろうが…だからと言って作れるものなのか?」
「やる気の加減に因っては、ですね。可愛い子ども達に何かが有ったらと思うと、火急速やかに作るしか有りません!!腕白な子達で困るなあ♡」
「ははは…王都から帰って来たら変わったな?ちいよ」
「ん?腕っ節上がりましたかね?騎士達を練習台にして色々武器扱いを試せましたからね」
「騎士を練習台にっ?だとお?!一体何をしでかしたのだっ?!!」
「武器を色々教えて上げる次いでに自分も少々練習させて貰っただけです」
「………とんでもない事をするな?お主!
騎士達を怒らせはしなかったのか?」
「んーにゃ?全員とは言いませんが、半分位は自分を崇拝してましたよ?」
「本当に何をしでかしたのだちいよ!!
…其うではなくだなあ?随分子ども達に慈しみの眼差しを送る様に成ったな?」
「はあ?自分はコワくて厳しい鬼教官(笑)ですけど?」
「ぶっふ!!何なのだ?其の鬼教官とやらは?!」
「文字通りですよ。其れよりさっきから村長吹き出しているのは何なんです?」
「お主が笑わせるからではないか!」
「笑わせてなんかないじゃないですか!」
「ふっふっ…分からぬなら良い!
其れで?子ども達は平穏無事なのか?」
「今は、ですね。気になるなら村から出さなければ良いんです!」
「子ども達はだなあ…ちいに張り合っている、という所が有るのだ。
お主がとんでもない事をしでかす程、子ども達も歯止めが利かなく成るのだぞ?」
「えー?自分の所為?!」
「其処までは言わぬがな!何しろお主は一人で村の税二年分を賄ったのだからな!
其れだけは分かっておるし、皆にも言い聞かせておるよ!」
「大人でも税って何なのか分かってないヒト居るんじゃないですかね?」
何しろ此処は山奥の田舎村だからな!
「ははは…其れはじっくりと聞かせなくてはな。
しかしちいは分かっておるんだよな?つくづく規格外な奴よな!お主!」
「其れ程でもありません。
では村長には列王の顔を見せたので、自警団の詰め所に行きますね?
子ども達のお出迎えをしなきゃあ♡」
「そ…其うだな?しかしちい?お主今どんな顔をしているか、自分で分かるか?」
「鬼教官(笑)の顔です!」
「ぶふっ!だから何なのだ?其れは!」
「意味分かりません?」
「いや、妙に拘っていると思ってな?」
「騎士達をビシバシ鍛えて来ましたからね!マイブームなんです☆」
「其の顔でか?」
「どんな顔だって言うんです?」
「何と言うかな?今のちいを村の母親達と並べても遜色ない顔しているぞ?」
「何でやねんっっっっ!!!!!
…おっと失礼!しかし村長!何て事言い出すんですか!!」
思わず関西みたいな突っ込みしてもうたやん!此処では通じなさそうだから
言い直したけど!
しかし此処で黙っていなかったのは!
「其うなんですよ!師匠はとってもお母さんなんですよ!
じっちゃん分かってるぅ!!」
「ライナ黙って?!」
「じっちゃん?!」
ライナは本当におバカだな!村長はじっちゃん呼ばわりを気にしているが!
「此奴は見ての通りおバカなので、何言っててもお気になさらず」
「師匠ヒドぉーい!!」
「妥当な評価だ!」
「はっはっは…此の者もちいが連れて来たのだよな」
村長勘違いしてない?誰でも連れて来れば良いってモンじゃないよね?
「連れて来たってゆーかー?泣いて付いて来たんだよねー?」
ライナと、メイもだよな!
「泣いて付いて来るに決まっているじゃないですか!」
「恥ずかしがれよ?!」
ホント何なの?!此奴!
メイは口出ししないが、よくぞ言ってくれた!みたいなツラしている!
「あっはっはっはっは!面白い娘じゃないかね!」
村長…見ている分には笑って居られるだろうけどね?
「因みに、言葉が通じないと分からないでしょうけど、コイツも馬鹿です!」
ぽんと列王の腕を叩いて言う。
「ななな…何?!」
此処の言葉が通じていないので列王は唯々狼狽える。
「コイツ馬鹿ですって説明した」
日本語で教えて上げました☆
「何て事言うのおぉぉぉぉ?!!」
「妥当な評価だ!」
「ちい!!ホントにヒデええええええええ!!」
其れを見て村長は。
「はっはっはっはっは!!ちいに任せておけば安心な様だな!」
「何処見て其う思ったんです?!!」
馬鹿ばっかりでどうしようって言うなら兎も角!!
「くくく!昔から言うでないかね?」
「あー…」
詰まり!馬鹿な子程可愛い、と?自分が此奴等を馬鹿馬鹿言っているから
可愛がるとでも思っていると?
此の世界でも言うんだね?!
「何を昔から言うんです?」
ライナは無邪気にも訊いてくる。ので。
「村長は大人だからねえ。言えないんだ」
「はあ?何をです?」
「キミタチみ~んな、馬鹿だね!ってさ!」
「師匠ヒドい!!」
「自分じゃないよ?村長が思っている事だよ?」
「嘘ですーぅ!じっちゃんはわたし達を可愛いって思ってますぅー!!」
「ぶっは!!」
其れ、自分で「わたし達馬鹿でぇーす!」って、言ってるぞ?!(爆笑)
ほら!村長笑いを抑え切れなく成っているぞ?!(爆笑)
「ふふっふふふっ………仲の良い事だな!」
「勘違いですからね?
ほら!ライナ!メイ!行くよ?」
後、日本語でも言っておかなければな!
「列王!行くぞ!」
「何処へ?!」
「訊いた所で付いて来ないって選択肢は無いだろ?まあ自警団の詰め所だけど」
「じけーだん?」
「分かんないのかよ!やっぱ馬鹿だろ!?」
「えー?!!普通分かんないって!」
「分かるねー!」
「分かんないっ!!」
何やら賑やかに村長宅を出る事に成った。
土曜日の話になりますが。
昼過ぎ頃、地震が有りましたね!
強い揺れは一寸だけだったんですけど
少々長く揺れ続けました!
最大の所で震度五弱でしたね!
自分の所は四だったみたいですけど!
地震と言うものはですね!先ずは(以下略)
…何を語るか気になる方は、
何時かちいちゃんが語るのを
お楽しみに!
…地震の事を語る機会、有るかなあ?




