第107話 風呂に入れてみた
土曜日です!みどりの日、なのですね!
何とか週二話達成です!やふ~♪
本日は天気が良い様です!
一昨日はねえ!朝雷雨だったりしてねえ!
靴が湿っていたのですね!今日まで!
…うん!後は来週大変そうなので
出来る限り書き溜めするだけですね!
診察を始めた結果。
刀鍛冶の弟子候補達はきちゃなかった。(大爆笑!)
其れ診察って言わねえよっ!!
…いやいや冗談ではなく!
何分此処は文明度が低い世界なものでして。
あっちの世界、日本が所属している世界ですね。其処でさえ水やお湯を考え無しに使えるのは日本位と言いますね。
無駄に贅沢に使う事を、湯水の如く使う、等と言いますが、其の感覚が通用するのは現代でさえも日本だけ、という訳ですね。
余所の国では水道水が硬水、微量金属成分が多い水ですね、其んな水で。水道が詰まってしまって困る、とか、日本では考えられない苦労が有る様です。
況してや此の世界は文明が劣るのですから……ああ、貶している訳ではないですよ?こう言う話も有ります。生きている化石、等と聞くと、殆どのヒトが、古代の生き物が現代まで其のままで存在している、と勘違いするけれど。見た目は古代
生物と同じ様でも、現代まで生きてきた歴史がちゃんと在る、遺伝子には正しく
歴史が刻まれている、と。
同様に、只文明度が低いだけに見える国や場所が在っても、やはり現在まで続く歴史が在る。発展途上という言葉でさえも間違った表現だと。文明度高いと勘違いした者が相手を低く見ているのだから、と。
なので、此の世界もそれなりの歴史は在るのでしょう。けど現状として湯水を
贅沢には使えない、と。
…やっぱ貶しているかねえ?言葉って、難しいね?
けど事実として湯水を思うさま使えない。と、成ると、先ず必要なのは飲み水!という事に成り、風呂なんて庶民からしたら想像の産物みたいな感覚、お偉いさんですら珍しいモノって事に成る。
結果、庶民の町には浮浪者臭が漂い…いや、ちゃんと家持ちのヒトが風呂
入らないニオイって、どう言えば良いのかね?…まあ言葉は兎も角其んなニオイが
漂い。
お偉いさんに至ってはもっとヒドく。体臭、と言うよりは風呂入らないヒトの
ニオイを香水で誤魔化そうとして。凄い悪臭に進化!!(笑…いや笑えない)と
成った、と。
ニオイは足し算と言います。例え良い香りでも悪臭に足すともっと悪臭に
成るんです!!
何だか昔の西洋の話みたいだ。此の世界の今は、あっちの世界の昔の西洋よりはマシな筈だけど似た様な感じなのだな!
勿論現代日本の感覚からすればきちゃないとしか言い様が無い!
ので弟子候補達を風呂場に連れて来ました!と。此処は勿論男女で分かれます!と。
本格的な診察は弟子候補達を風呂に入れてからでないと無理だ!其の後にする
積もりなのだ!
案内する村の子達もシャールとピュア、ワットと自分の二組に分かれ、さあ入るぞ!と。今ココ!
「一寸待てい!!」
ライナとメイが自分に付いて来ようとしたのだ!自分、男ども担当なんだ
けど?!
「ライナとメイはシャールとピュアに付いて?」
「わたしは師匠の妹なんですから……」
ライナの主張は色々と頭がアレなのだが、母サラが言った事だからなあ…ライナとメイは自分の妹、だとか。
「はいはい。メイ、ライナを頼むね?」
「わたくしも……で御座いますか?」
「何言ってるか判ってんの?!!」
ライナとメイは中学最高学年位かなあ?という所だ。女の子はそろそろ成長
打ち止めかな?という年齢だ。詰まり、もう体は育ちきった女性なのだ。
男風呂に入れられる訳無いだろう!!
「シャール!此の二人をお願い!」
「ええ…?」
シャールは小学校最初学年という位だ。けど一番賢いよね?!
ピュアは能力的には凄まじいが兎に角喋らない。あれ?シャール、大変だね?
全員の面倒見なければいけないね?けどピュアの裸を野郎どもに晒さない為には
分担は変えられない。
「ピュア!シャールを助けて上げてね?」
ピュアは喋らないが補足は尋常でないのだ。上手くやってくれる筈!
男女それぞれの入り口を潜ると、当然先ずは脱衣所に出る。
「さーて、野郎ども!脱げ!!」
えっっ?!
弟子候補達は皆言葉に詰まる。
庶民は風呂というものを知らないのだ。当然、服を脱ぐ習慣は無い。況してや他人前で脱ぐのは恥ずかしいだろう。
が!其れって一つの服を着っぱなしって事だ。洗濯すらしないって事だ。
きちゃないよね?
「自分の事は気にしなくて良いからさっさと脱げ!」
まあ、はい其うですかって事には成らないよねえ!けど言わないと意味なく
突っ立っているだけに成るから教えて上げるのだ!
「風呂とは全身を洗う事!だったら服を着ていたら洗えないでしょう?だから
脱げ!」
「ええ………?」
「いや其の………」
やっぱり男どもはまごつく。
思うのだが。実は女の方が裸に抵抗が無いよな?
と言うのも。女はムダ毛処理だお肌のお手入れだと自ら全身を弄る。慣れも
するというモノだ。只、野郎に女の肌を見られて興奮されちゃあ腕力では敵わないので気を付けよう、というだけの事だ。
男は普通全身を弄ったりはしない。ムダ毛もーもー男はモテない等とちらほら耳にはするが、めんずえすてとか商売が成り立つと見込んで存在しているのだろうが。其れでもムダ毛処理をする男なんてのは極々少数だろう。慣れる訳が無い。
其れに、だ。野郎が裸なんて言うと犯罪臭が漂う。周囲は警戒するし本人も自覚する。男は裸に抵抗感が増すのが必然だろう。
女湯の方はどうか。魔法千里眼で確認する。
あー…ピュア、ライナ、メイがぱーっと脱いじゃって、其れを実例として弟子
候補の女達も既に脱ぎ始めているな?只一人シャールが顔を真っ赤にしている。
可愛いなあ♡おい♡
さてこっちだ!
ワットは別に恥ずかしがる事無く脱いでいる。まあ此処に居るのは野郎ども
だからな!
自分も脱ぐ!すぱーんと!
「付いて来い野郎ども!」
実例は示した!浴室に行く!
「………本当にあの子なに?!」
「豪快過ぎる………」
「漢らしいなあ………ははは………」
先ずは湯船にお湯を満たさなきゃ始まらない。
魔法水鉄砲!湯沸かし魔法!!
魔法水鉄砲は…説明するのも何だかな~だが。水源から水道管を通す想像をしたら取り敢えず出来たのだ。水量や勢いを調節するには神経を使うが。目に見えて水が此処まで移動してくる訳でもない。目的の空間点からじょぼぼっと出てくる。
空間転移でもしているのかね?
其して湯沸かしだが。単純に、水道管に火を当てて加熱する構造だろう。と、
想像して、やっぱり出来ちゃった。何だかなあ………
同時にピュアも湯船に湯を張っている様だ。自分が思う以上に水嵩が増す。
さて。湯船に湯を張ったら、だ。
「野郎ども!桶は持ったか?」
「「え?」」
まあ弟子候補達は戸惑うが。
「此れだ!」
ワットが現物を示す。木製の湯桶だ。
所で桶、というか樽の話になるが。
和風の樽は上から下まで均一な幅だ。が、西洋の樽は中間が広く上下は狭い形をしている。何故なら、形状的には丸みを帯びている方が強いからだ。背骨だって
S字状と言うだろう。
樽は普通に考えて液体の入れ物だ。液体は想像以上に重い。西洋の樽は均一幅
だと耐えられなかった訳だ。じゃあ日本の樽は何で均一幅なのかと言えば。
職人の拘りだな!技術力で液体の重みに耐えられる均一幅の樽を作ってやろうじゃないか!と。まあ言い様に因っては捻くれているとも言える。西洋の方が素直に構造学上有利な形に従っている。
けど樽を積み上げて保存する、と考えると中太りな形の樽は場所を食うから
ねえ。土地から狭めな日本の考え方なら中太りな形の樽は許せないかもね?
狭い空間を有効活用しようという考え方ならどうしても均一幅な樽に辿り着く
だろうね。
日本は住居だって一つの部屋を色々な用途で使おうとするのに対して西洋は
用途の数だけ部屋を作ろうとするからな!
其して、此処の湯桶は均一幅です!技術力が光っているね!
「先ずは洗濯するぞ!」
一張羅だとどうしても、真っ先に洗濯して入浴後着ていれば何れ乾くだろう、というやり方に成ってしまう。着替えも考えないとなあ…
弟子候補達はまごついているが、実例を示しているんだからさっさとやれ!
女湯の方は…
………わあお…………
ふはははは!欲ボケ野郎ども!幻滅しろ!知りたくなかったと嘆け!!
………ああ、いやいや。
作り話なんかだったらお風呂と言ったらサービスシーンとか思うんだろうなあ
とか。思っちゃってね。
少々古い情報に成るが。
欲ボケ野郎どものしょうもない会話で、透明人間に成ったらとか女体化したら
何処に行きたいか?女風呂!!とか……………ホントにしょうもないな!!まあ
其んなのが有ったが。
まあ………見たくない現実というモノは有るなあと申しましょうか。
此う言いたい。止めといた方が身の為だ!
元号が令和なんて成る頃には、ヒトビトの感覚には女風呂なんてものは薄れて
いるかと思うが。
各家庭に風呂が在るのは当たり前だろうし、銭湯とか残ってんの?と思うし。
旅館なんかは男女風呂が分かれているのは当然だが、抑も若者は旅行とか
行きたがらないとか一寸聞いたし。
自分も態々安くない金払って決められたコースを辿って写りたくもない
恥ずかしい集合写真なんか撮ってお遊びな旅行で御座い!なんて無駄に疲れる
お出掛けなんかしたくないけどな!
けど或る年代のジジバ…おっと!方々はお休みと言えば旅行!という考えだそうですけど。
自分はインドア派なんだよ!目的の無いお出掛けなんかしたくないんだよ!
…ああ、見たくない現実って何だ?って?
女性達の名誉の為、極少数だとは言っておこう。
其れはだな………
………
…
ムダ毛を気にしない女性だっ!!
やーいやーい!萎えただろー!
サービス期待するヤツとか、バーカ!
……オホン!
女性はムダ毛は処理したいと思うものだ。例え文明度が低くても。方法や道具に不自由しても。
インドの辺りで、ピンと張った糸を肌に擦り付けて毛を毟るとかやってたけど
どういう仕組だ?兎も角、女性は其ういう者な訳な?
しかしムダ毛処理に難儀すればする程、気にしない女性も少数は出てくるのだな!
コンビニ店員なんかで極稀にだがウデ毛其のままの、多分女子高生バイトなんかを見てしまったら、あやー…とか思ったし。
極め付けは…何処の国とは言わないが!ン千年の歴史とかケェんポォオとか
言ってる国!言ってるも同然?さあ知らんなあ!其の国で!
或る番組での事。日本の番組を見てくれぇえ!という企画が有ってな?外国の
其処らのヒトビトに、面白いかつまらないか判定して貰う訳だがな?ボード…まあ単なる厚紙だが、表裏で答える訳な?番組の内容なんかどうでも良いんだが
(酷い)、或る女性がボードを頭上に掲げました!服装はランニング(笑)です!
タンクトップと言った方が通じるか?肩に引っ掛ける部分が細い袖無しな!
其う成ると、腋の下が露わに成ります!!すると…
…
うぎゃあああああああ!!
って、思っちゃったです!
…うん。処理してない女性だった訳ね。
其処らのヒトビトな訳だから、大勢居る内の一人なだけに小っちゃく映っていただけなのにね!
でもうぎゃあああああって成っちゃったのですよ!成るでしょう?!!
或る格ゲー、手から攻撃力の有る物体ではない何かが飛ぶ、非現実的なタイプのゲームな?其れの実写化映画なんかでも。本場の役者さんを使った様だが、其の
女性。顔の造形以前の問題で、女性が其んな表情見せちゃ不味いだろうって顔
ばっかりしてね?って感じだったし。
ホントに世界三大美女の一人楊貴妃の居た国か?!と思う。…あれ?何かバレる事言った?さあ知らん!
まあ、世の中見たくないモノが結構ゴロゴロ有る訳ね!知らぬが仏!
女風呂に憧れる馬鹿野郎ども!妄想だけしてろ!幻想だけ抱いてろ!理想とは
実現出来ないものを言うのだ!
風呂が未だ洗濯しかしてない!
「洗濯したお湯は捨てろ!新しいお湯を注ぐぞ!!」
弟子候補達に指示を飛ばす。女風呂の方も上手くやっている様だ。
「次は頭と体を洗うぞ!!」
自分が実演しながら指示する。体を洗わない内に湯船に入る奴は信じられない事すると思う!掛け湯とやらをしてもだぞ!
さてシャンプーだが。頭の脂を落とす為、石鹸に酵素を加えようと考えたのだ。
酵素とは。其の物体は変化しないが或る特定の物質の化学変化を促す、とか。
植物の成分で脂を分解しようと考えたのだな!マジョオに協力させて!
更に。洗浄力を上げるだけだと頭皮に悪そうだ、と思った。ので。頭皮を回復
させる成分も加えようと思った。後保湿成分とか?
日本刀とて、相反する機能を実現する為に柔らかい鉄と硬い鋼を組み合わせる。同様のやり方だと思うのだ。
漢方薬等も。何種類もの薬の素を組み合わせる事に因って目的の効果を出そうとするのだ。漢方薬一種類には色々な薬が混ざっているんだぞ!…ああ、薬の素、という言い方に成ったのは、元々漢方薬は植物だけではない、動物素材も何でも使うという感じだったからだ。サイの角とか、果ては化石の粉とかも。現代では其んな材料を使うのは許されないだろ?
正解かは分からない。自分、シャンプー業界のヒトじゃないし?でも
食器洗いにも応用出来ないかな?
体を洗うのは石鹸だが、直接体に擦り付けて更に手で泡立てる。
自分の記憶に在る現代日本の誰だかさんだが。
垢すりで擦ったら、其れこそやすり掛けでもしたかの様に皮膚がボロボロに
成ってしまった事が有るのだっっ!!以来体を手で洗っていた。体を洗うのは手が一番良いとか一寸聞いた事が有るし。
垢すり怖ええ!!…百円ショップの奴だった所為かも知れないけど!
自分は後泡を流すだけに成った頃。
弟子候補達に声を掛ける。
「泡を流すぞ~!良いか~?」
「目が!目があぁぁぁ!!」
「痛ぇえええええ!!」
………シャンプーが目に入った様だ。けど「目があ!」とか言っている奴!
シャンプー付いた手を目に押し当てている!(笑)
「流すからみんな目を瞑れ~!(笑)」
ざばあああっ
全員にお湯をぶっ掛ける。魔法でね☆
ワットは心得ていて無事泡を流したが、無事でもなかった弟子候補達を指差して笑っている。(笑)
村人達は元々散髪する習慣が無かったのでワットも長髪だ。股間を見なければ
女の子の様だ。
元々王都の町人だった弟子候補達は、男は適度に短髪だ。町には床屋位は
在るのかね?
「体を洗ったら湯に浸かるぞ~!」
ラノベなんかでは。
現代日本の感覚な主人公が、女の子はお風呂に入ろうねえ~♡男?知らん!…と言うのが定番みたいにしている感じがするが。
現実的には、男をほっぽらかしにすると、中々悲惨な事態に成るぞ?
見るからに汚らしく成るし、ニオイもヒドく成るし。
見苦しいのは目を反らせても、ニオイは近くに居るとどうしようも無いからな!
更に男は比較的気にしない!汚くて臭くても平気で居るのだ!少々無理矢理に
でも風呂に入れてやらないとダメダメに成っちゃうぞ!!
世話が焼けるなあ。(笑)
ラノベは基本文字だけだし、表記しなければ読者には何も伝わらないだろうけどな!
千里眼で女風呂を確認すると、やはり女は比較的進んで入浴している様だ。
………が。
シャールがおもちゃにされている………
女コエえ!
お風呂回?
何かご期待された方、
いらっしゃったでしょうか?
済みませんね!色気無くて!
一寸シャンプーの事
詳しく言っておきたかっただけなのです!




