第103話 炊き出し始めましたっ!
一度没ネタに成った炊き出し!
まさかの此処での題名に登場であります!
上官殿!…誰やねん!
前回少なめかな?と言って
今回いきなりの大増量です!
10スクロール位!
前書き後書き含めると
何時もの二倍位には成りますねえ!
前回もノルマには届いていましたが。
あ、ノルマって、
自分で決めているだけね!
此処一週間は大変で御座いました。
風邪で具合が悪くて。
月曜日から火曜日に掛けては
生命の危険を感じる程でした。
と、言うのも、
喘息様の呼吸困難を併発いたしまして。
酸素が足りなくて死ぬ、
即ち窒息死は其の場其の時の事なので
言い換えれば明日生きている保証が無い!
其れが呼吸困難なのです!怖いですね!
只、喘息の様ではあるけど
喘息の発作ではないので
一ヶ月我慢しても治まらないなんて事には
成るまい!という予測は立つのですが。
あまり救いには成りません。
苦しいのはやっぱり其の場でだもの!
今も実は完全には
呼吸困難が取れていないのですが。
一週間に二話のノルマは
崩したくない!…自分で言っている
だけのノルマですが。
其れには今日中か夜中
日付が替わる頃辺りに
投稿出来れば未だ大丈夫!なのです!
次回の投稿に乞うご期待!
なのです!
…未だ今回の前書きだっつーの!ねえ?
「おぉーっ!!」
「おー!!」
「「おおおー!!」」
刀鍛冶の弟子候補達が、多分回鍋肉を食べて雄叫びを上げる。男女共に。男女
関係なくっ!!飢え過ぎだろう!弟子候補達!!
尚、多分も料理名に入っております。自分、料理人な訳でもないので。
一度に盛り付けた量は少なかった。全員に配る為にどうしてもね!飢えた弟子
候補達は本当にペロッと食べちゃったですよ!
味はどうだったか?弟子候補達なんか参考に成らん!
弟子候補以外にも食べているのは二人居るけどねえ。
「む!美味いのう!」
「ぬぬ……ま、まあまあじゃないかね?!」
オロチには好評な様だ。マジョオは、ひねくれているだろうからねえ。最大の
言葉が引き出せたという所かね?
「じゃがちと少ないんじゃないかのう?」
オロチは量が不満な様だが。
「はいはい待っててねえ!」
がっこんがっこん
もう次を作り始めているのだ!
既に皿は配ってあるので、次は自分がよそいに行かないとならない!
素早く!しかし荒く装ったら跳ねてしまって汚れるし熱いし勿体ないだろう
から!無駄無く静かに、其れでいて時間を掛けない動き!其う!難波装いだっ!!…笑わないでよ!
其して。三杯目、とは言っても其れでようやく普通盛り位だろうか?其の頃に成ってやっと弟子候補達は落ち着いてきた。
「き……君、料理も上手いんだね?」
弟子候補の一人が理解可能な人語を喋っている!
「はいはい、おべっか使ったって何も出ないよー!」
「おべっかって……」
平成生まれには通じないだろうか?媚びへつらう事な!
兎に角弟子候補達も穏やかに成った頃!寸胴の湯も煮立ってきた!
只の湯ではなくニンニクとキノコ類を入れてあるので出汁もばっちりさ!
後タマネギの薄切りで甘味もな!オニオングラタンスープとかやるでしょ?
其れから!未だ炭水化物が足りてない!ので!小麦粉に水を加えて練った生地を用意してあります!
其れを薄く広く伸ばして円形にする!間に肉の切れっ端をちょいと載っけて半分に折り、縁に水を塗って綴じる!
餃子よりは薄っぺらいよ?其う!雲呑だ!
一人辺り三つは有った方が良いか?弟子候補達が男八人女九人、其れからオロチとマジョオで…五十七個かよ!!間に合うか?!急げ急げ!
ゼエゼエ!雲呑を寸胴に投入!此方はでっかいしゃもじでかき混ぜる!でないと全体を混ぜられないからね!
雲呑スープ、醤油味で御座います!醤油も熱で香りが飛んじゃうから火から
下ろしてから加えようね!即席めんだって火を止めてからスープの素入れる
でしょ?
器に装ってから胡麻油をひと垂らしずつ。胡麻油、香り良いでしょう?
食べた弟子候補達の反応は…
「う…………美味い!!此れも美味い!!」
全員とは言わないが、涙ぐんでいる者さえ複数居る。
と言うのも。
醤油の香りは、馴染みが無い筈の西洋のヒトにさえ懐かしさを感じさせるとか。
其して、懐かしいという感覚こそが料理において感動させる、心を揺さぶる味、と成るのだ!
味覚が形成されるのは幼児期であり、通常幼児が食べるのは母親の手料理…だよね?当てはまらないヒトは御免ね!!自分も当てはまらないから落ち着いてくれよ!
………ああ、話がごちゃごちゃに成るけど、自分の記憶に在る現代日本の誰だかさんの事な!家族からしてロクデナシしか居ねえええっ!!って家だったから。
唯一祖母だけが何とか家庭を保つ存在だったけど、家族どもが皆ロクデナシだから精神病んでおりましたよ。不幸自慢している奴が居るなら家の話聞かせてやろうか!!って程に碌でなしのオンパレードだからなあっ!!…ハアハア!済まん!
自分が落ち着けだよ!
此の身の母親サラさんには文句は言いませんですよ?あー…言えないんじゃ
ないかな?
兎も角、普通は母親の手料理で味覚が形成されるって話な!で、だ。
料理の味と言うものは同じ材料を使ってさえヒトそれぞれに成るだとか。調味料の加減でだろうね?
幼い頃は当たり前の様に母親の手料理を味わって味覚が形成され、当たり前には味わえなくなってから母親の料理の味が懐かしく成る。思い焦がれると言って
良い。
其う!最強に心を揺さぶる味!お袋の味である!お袋って分からないヒト居る?母親の事だからね?
ああうん!兎に角!泣いちゃったり料理マンガみたく「美味い!!」とか反応
しちゃっても仕様が無い味なのである!
まあ、其処まで期待するのは過剰だが、懐かしさを呼び起こし心を揺さぶれる味!其れが醤油味なのだっ!
「あの………野暮な事訊いても良いかな?」
弟子候補の一人が質問する。想像は着くけど。
「何だい?」
其れでも此方からは余分な事は言い出さない。其れが相手から話を引き出す骨だ!
ああ、コツって漢字で書いてあるのはまず見ないだろうけど骨って書くからね!
「お金で払う場合は幾らに成るのかな?」
今回の支払いはオロチが醤油と味噌だったが後は皆野菜だった。さりげない様
だが野菜は村長が既に分配していたという事。手際は良いね。野菜貰ったからって直ぐ食える訳でもないし不充分だけど。
此処で生野菜食うのは止めておいた方が良いんだ!寄生虫怖いから!北海道
なんかだったらエキノコックスという寄生虫が居るね!肝臓に寄生するのだけど、潜伏期間が年単位、時に十年以上とやたら長くて、気が付く症状が出る頃はもう
肝臓が手遅れ状態だと言うぞ!
弟子候補達は自前でも幾らかのお金は持っているのだろう。村には店の一軒も
無いと聞いて衝撃だったろうけど!(笑)
「其うさねえ。今回調理道具から揃えたけど、長期的に元を取ると考えて、
調味料、食材…と…手間賃…銅貨四枚って所でどうだっ!!」
銅貨四枚は三百二十円位かな?と見ております。昔の牛丼位の値段で中華料理の定食みたいなのかっ!!って感じだね。現代日本でも伝わるかねえ?お得だろー?牛丼代位で中華料理の定食みたいなのだぜ?中華料理の定食は千円で食える所が
在るかも知れないねえ?って感じだろー?
内訳は殆ど材料費で、調味料は其んなに減る訳ではないから十分の一位、調理
器具代金は三十分の一、詰まり一月で元を取ろうかという感覚。食う人数は十九人だから其れを二十分の一したら大体一人分。銅貨四枚よりは三十円位少ないのだが其れが手間賃って事で良いだろう!って計算だ。
自分、ニンゲン計算機気取る積もりは無いので咄嗟に、大体で、妥当な所じゃあないかな?と思った辺りなだけなのだがな?
此れがねえ、外食だと、詰まりお店で食べる食事だとね?材料費は食事代の三割というのが相場なのですよ!原価率と言いましてね?まあ、お店を維持するのにもお金が掛かるから、其れで充分良心的な値段なのですけど。
外食の値段設定だとやっぱり千円超えるな!って所だな。
其う其う、自分、自腹では外食なんてよっぽどの理由でも無ければしないのだが、牛丼!平成最後辺りはお新香味噌汁付かないんだね!ビックリしたんだよ!
外食を良く知っているヒトは自分が其う思っている事に驚くだろうけど!
だって自分はお新香味噌汁が付く頃に理由が有って良く食っていたもの!
スタンプを貯めればサイドメニューがオマケに!!って程に!ああ、貯めた
スタンプの数に因っては牛丼一杯、もっと上には大盛り一杯ってのも有ったっけ?
商売が段々苦しく成ってきたんだろうね!世知辛いね!!
平成の牛丼屋事情は兎も角!
「え?………」
訊いてきた弟子候補は驚いて呆けた。
「ん?高価かった?」
「ええっ?!いやいやいや!!全然!!寧ろ君、損してない?!」
「自分から損な事をするなんて、バカがやる事だよ!」
其んな事言っておいて損な事しない様に気を付けなきゃあな!後から思い返してみて、あ!自分バカだった!なんて、ヒトは誰でも思いたくはないものだ。まあ、其れ以前に、自己評価がバカだのダメだの悪い方向へ行くのは頑として認めない
ヒトが圧倒的大多数だけどな!心が受け付けない事は認識出来ないって奴!
だから誰かの欠点を指摘したら絶対衝突する。かなーり不満が有っても誰かに
文句言うのはよっぽどの覚悟が必要!…な、筈。なんだけど…
世の中には言いたがりって存在が居るんだよなあ。喋るとは体を動かしている事なのだから、理屈としてはエネルギーを使っている、疲れるって事な筈なのだが、言いたがりにとっては黙っている方がエネルギー使うらしく、悪口気軽にぽんぽん言ってやがるよねえ!
終いには無口な奴は何考えているか分からん!気味悪い!とかほざきやがる
けれど、無口な者からしたら言いたがりな奴等にこそ、手前ら其の汚え口
塞ぎやがれ!と言いたいのだ!無口だから殆ど黙りっぱなしに成るけど!
況してや言いたがりな奴が欠点だらけで、手前だけには文句言われたくない!
って状況だったりしたら、もう!本当にね!ヒトの社会はキタナい!!
…落ち着けえ!自分!!
「其れ位で良いのだったら、次はお金でも受け付けるよ。
…其れからねえ、今回は飢えていたから直ぐ食べちゃっていたけどねえ、食べる前には手を良ぉぉぉぉく洗った方が良かったんだよ?」
言いそびれていた事を言わなければいけなかった!のだ!
「ん?手を洗う?」
キョトンとしている弟子候補。此の世界、洗うだの石鹸使うだのする習慣無い
だろうからな!
「特に今回、野菜を持って来たでしょう?野菜に触ったら手を洗わなきゃあ
いけないよお?」
エキノコックス症なんかは、キタキツネが虫をお腹に飼ってしまっていて…まあ寄生されていてな?直接キタキツネを触ったりしちゃったら言うまでもなくだが、キタキツネが畑を通ったかも知れないと想定して、畑の生野菜を直接食ったり野菜触った手を口に遣ったりはしない方が良いんだぞ?寄生虫の卵は菌ほど感染し易くはなかろうが!…いや、油断は出来んな!!
「後で全員診察しようか?怖い寄生虫なんかが居るからねえ」
要は魔法で治療をしようという試みの練習台にしてやる!って事だけどな!治療の術は相手が居ないと、其れも怪我か病気をしている者が居ないと練習も何も
出来ないからな!
「寄生虫?!」
文明度低い世の中では其んなに珍しいものでもない筈だが。やっぱり嫌か!
「あ、あっあの!そ…其れでシンサツって何?!」
弟子候補には通じていなかった様だ。文明度低い世の中の一般庶民には医療関係の言葉は無縁か!
「診察とは!具合が悪いと言うヒトの体の状態を詳しく専門的に調べる事!
である!」
「ええ?!専門的って……君、其んな事まで出来るの?!」
「んにゃ?出来る様に成るのは此れからだな!練習台にして上げるって事!」
「嫌だろっっ!!」
おお!流石に文明度が低いヒトでも突っ込むか!
文明度がそれなりには有る所でだって、やはり医療は練習と実験を徹底的に
繰り返さないと実用には至らないんだけれどもな!結果が出ないと世の中で
認められない、其の上、ヒトに使うと成れば失敗は許されないからな!
治験薬って、知ってる?
未だ実験段階の薬だな!なので、治験薬を使うのは病気な本人の意思に
委ねられるのだが。
半分の確率で、薬でも何でもないモノを渡される可能性が有るのだ!病人には
内緒で!
と、言うのも…長く成るので次の機会にでもするか!気になるヒトは次の機会をお楽しみに!…楽しくはないか!!
何れにしろ、診察するには本人の了承が無いと仕様が無い。ので。
「怖い寄生虫に取り憑かれていたらどうする?気付かないで居たら、
大変だぞお?!」
まあ、要は脅しって事に成っちゃうな!
しかしエキノコックス症とか。気付いた頃には肝硬変とか肝癌に成っちゃうんだぞ!!肝癌なんか、肝臓は回復力が尋常でない分、寧ろ広がっちゃうのが一番
恐ろしいんだぞ?
キタキツネなんかは潜伏期、詰まり本人が気付かない期間に生き続けられるか
どうかも分からないので寄生されててもあまり害は感じないとかいう所だろうが。ヒトにしたら未だ寿命が有る筈なのに!と言いたい所なのだ!
後、平成生まれには最早分からないだろうが恙虫病とかな!
世の中、怖い寄生虫が一杯なんだ!
弟子候補はゴクリと唾を呑む。
「き…君には分かるのか?」
「現時点では何とも言えないねえ」
交渉には結局正直が一番だ。過大に請け負って、後で駄目でしたじゃあ誰だって怒るだろう。
「……………痛くない?」
ぶっふぅぅぅぅ!!笑わせるなよっ!!
「診る時点では痛くないよ!」
笑いながら答えた。笑っちゃうでしょう!
「……………宜しくお願いします………」
「ぶっふっふふふ!承ったよ!」
「……笑わないでよ!」
「笑っちゃうよ!!」
即答しちゃうよ!
「シャール!一緒に診ていこう!」
「僕ですか?!…分かりました!」
シャールは一瞬惑ったが直ぐにしっかりと答えた。
シャールは賢い子だ。最低限説明しながら実演すれば、きっと自分以上の
治療魔法を確立してくれるだろう。
「オレは?!」
ワットも話に乗ってくる。甘えん坊さん♡
「見て話を聞いておきな?付いて来られるかな?」
「オレをバカにすんなよ!!」
「してないよ♡」
さて、治療魔法の開発は目処がついたかな?
やり取りは他の弟子候補達も聞いていただろう。住む土地を替えると、其の土地特有の病気には気を付けなければいけないのだ。村の子も含め、全員診ておいた方が良いな!練習の為にも!
其れは其れとして。
「食べたーい」
「食べてみたい!」
「お腹すいたー!」
弟子候補達に食わせていたら、腹ペコな子ども達が黙ってないよな!
「おーう、待ってな!可愛い子ども達♡」
先ずは料理しなきゃいけないな!
「誰がちいの子なんだよー!」
突っ込んできた子が居るけども!
「其う言う事じゃあ、ないんだよ♡」
ふふふ♡可愛い事言うなあ♡
「師匠、又お母さん全開です」
「誰がお母さんかああああああああああっ!!」
ライナが又しょうもない事言うので即一喝してしまっただろうが!
兎も角っ!
「じゃあ先ず、みんな手を洗おうねえ♡」
はーい!!
心得たもので、子ども達は皆しゃがんで両手を前に突き出す。手を洗うと水が
撥ねるので、其うさせていたのだ。
自分が村に居ない間に育ってきた子達も同様にしている。詰まり、手洗いは習慣に成っているんだな!良し良し♡魔法で水を出して上げると子ども達は両手を擦り合わせる。
「……ちい、ライナに向けていた顔をみんなに向けたら、すげー変わったぞ?」
「ははは…思ったままが顔に出ていたのでしょうね」
ワットとシャールがお喋りしている。仲良しさんだねえ♡
ああ、ワットとシャール、ピュア、ライナとメイは弟子候補達に配膳した時点で手を洗ってあったんだよ?
今日、日曜日!ですが。
何時もの
片道徒歩三時間の本屋さんに
行って来まーす!
体調万全じゃないとか
言っておいて大丈夫かあ?!
と言うのもですね!
一寸気になる事が
御座いまして!
一日に二十四時間よりも
もっと寝て居たいとか言う
吸血鬼さんのライトノベルの
最終巻なのですけどね?
通りすがりに行ける本屋さんで見てみたら、
初回限定のSSが付いていないのですよ!
其の出版社さんでは付いているのが普通なのに
其れには無いというのは
今回元々無かったのかなあ?とは思いますが!
でも調べずには居られない!
其れが本買うのに拘るヒト魂!!
…まあ、無理しない程度になぁ?
後投稿も考えてなぁ?




