第102話 多分中華料理始めました!多分て何やねん!
お早う御座います!
…朝に成っちゃったよー!
でも急ぎました!
此れで全速力です!
文章の量も僅かに
少なめかも!
以降の増量にご期待下さい☆
さて!
読み仮名おかしいんじゃねえかシリーズ!
どんどんぱふぱふー!
…今どき通じない効果音だな?
其れに其んなシリーズ無いって?
兎も角今回はですね!
『融通』で御座います!
点々付かなきゃあ『つう』って読むのに
『ゆうずう』ですってよ?奥さん!
でも国語辞典でも『ずう』なのです!
放置していたら食べていけなさそうな刀鍛冶の弟子候補達の為に。
昼に一食提供する事と相成った。
実は弟子候補達はオマケで、食事回数も量も足りていない村の子ども達の為
なんですけどね☆(酷い)
でも大人達だってお代さえ持って来たら誰でも食べさせて上げますとも☆
とは言え、村全体に言った訳ではないし、元々の村の大人達は殆ど中央広場には来ないのだけど。
しかしマジョオとオロチは来たよなあ?
オロチは弟子候補達に言われて来たのだから兎も角、マジョオは何処から聞いて来たの?実は寂しがり屋で、毎日子ども達が集まる中央広場を何時も気に掛けて
いるんじゃないの?!
まあ、刀造りにはマジョオの協力も必要に成ってくるだろうけど。
時代劇で見る様な刀の鞘。勿論、時代劇のは模造品だが。あれは外行き用、
詰まり他人に見せびらかす用なのだとか。で造る過程なのだが、刀を傷めない為に柔らかい木を材質にして、漆を塗るのだとか。
今有る刀の鞘には塗ってはいない。四十回位塗っては乾かし塗っては乾かし
しないといけないので、オロチに注文付けるのは無理難題というものだ。
其して漆だが。
平成生まれには最早分からないだろうか?漆は木に成る植物で、樹液を塗料に
する。のだが!近付くだけで肌がかぶれるという、まあ、ぶっちゃけ毒物だな!
昔のヒトは漆の側を通る時は「曲がり鉄砲、曲がり鉄砲!」とか言ったとか。
飛び道具というものは元々命中率は悪いのが前提だが、曲がっていれば尚
当たらない。其う言っていれば漆にかぶれないかも、というお呪いだ。が。
昔のヒトっておバカだねー☆ぷぷー☆んなの効く訳無いやん!でも其れ位
切実だったのかね?
其れから漆の実からは蠟が採れるとか。蠟燭の蠟な!
兎も角、山林の薬草やら植物に詳しい筈のマジョオには協力して欲しいのだ!邪険には出来ない!お代も持って来ているしな!只の野菜だけど!
其う其う!オロチが持って来たお代だが!醤油と味噌なのだっ!!
醤油や味噌の酵母は蔵に住み着く、という知識は有った。と成ると、醤油や味噌を造るには専用の建物が必要という事!なのでオロチに訊く!
「蔵を建てるのを大工さんに頼んだの?」
「ほれ」
オロチは無造作に顎をしゃくって目を遣る。
其の方向には蔵の屋根が見えた。二つだ!
「おぉお!良く頼めたね!!」
当たり前だが建物を頼むのは気軽に出来るモンじゃあない。
況してや自分は味噌醤油造りに詳しい訳でもない。思い切れないで居たのだ。
「寧ろちいこそ頼めなかったんかい?珍しく不手際じゃのう?」
「自分が知っている頃は、殆どのヒトは味噌醤油は買うものであって造るモノではないって思っているよ。
だから中々踏み出せなくてねえ」
「嘆かわしいのう!いや?買うと思えるだけ豊かなのかのう?」
昔は各家庭で手作りが当たり前だっただろう。でなければ手には入らないか、か?
其して手作り醤油だが!一寸色は着いているが殆ど透明な液体なのだ!
現代日本では醤油と言えば殆ど黒と言い切っても良い位の濃い色の液体だと
誰もが思って居るだろうが!…アレ、何の色なのかね?砂糖を焦がしてカラメルにして混ぜてでもいるのかね?
小指を一寸浸けてひと舐め。
うーむ…一寸旨味が弱いかな?…でも醤油だ!醤油なんだっ!!
ちょっぴり涙がちょちょ切れてしまった!!
「ではっ!多分ホイコーローを作る事にしますっ!!」
「多分ち何じゃい?」
オロチが疑問を呈するが。
「多分と言うのは確率的には間違っていないんじゃないかなーって事」
「そ…其うじゃのう?」
無論、本当に訊きたいのは其処じゃないって、分かっているけどね☆(笑)
「で、ホイコーローって言うのはお肉とキャベツの味噌炒め!」
本当はブタさんのお肉と言いたい所なのだが。…コレ、何のお肉だろう?売っていたのだから食えないって事は無いだろうが。
しかし文明度が低い所では品質が信用出来なく成ってくるのは確かだ!
なので毒見の魔法を確立しておいたのだ!きちんと買った物は安全を確認したさ!
参考にしたのはダウジングだ。詳細は又機会が有れば!
石を加熱するのは時間が掛かるので真っ先に火を着ける!
竃の下には薪を組んだが、着火するにはもっと燃えやすいものを用意する。
何やらこんがらがった塊みたく成った枯れ葉だ。其れを薪の中に放りつつ。
「点火!」
点火魔法だ!…地味だけど。燃えやすいものに火花を飛ばしたのだ!文明の利器だって仕組は一緒なんだぞっ!
魔法には言葉も動作も要らないのだが、気分で薪を指差してしまった!
更に、薪に火が移ったかな?という所で、空気を送り込む!鞴魔法!今度は動作も言葉も無しだ。
ぅおっ?!熱い!!此れは、料理をするのは火を燃やした所の反対側じゃないとな!!
此の光景を見て驚いているのはマジョオ只一人だ。
オロチなどは…
「便利じゃのう!火を点けに鍛冶場に来てくれんかのう?」
其んな事を言う。
「やろうと思えば、鉄を打てば火は着くでしょう?」
金属を叩き続けると加熱するのだ!
「良う知っちょるのう!じゃが、其れは新年だけにやる事じゃあ」
「融通効かないねえ」
「儀式ちゅうモンば其う言うモンじゃ!!」
さて次は調理器具を洗わなきゃな!買ったまま使うのは不潔だろう。
魔法水鉄砲!但し出力は水道位!
「何だ?!何なんだい??!さっきからの其れはっ!!」
マジョオが喚いているなあ。
「んー、魔法」
「バカなっ!其んなバカなあぁ!!」
もうマジョオは放っておこう。此処には桶も用意してあって、水を張って野菜も洗う。
で、野菜を刻む。葉野菜は兎も角、根菜は火を通し易くしなきゃあねえ。
さて!下準備終了!寸胴に水を張って加熱する!水の容量が大きい程時間が
掛かるからね!
其れから中華鍋に菜種油を敷き、中華鍋と寸胴に刻んだニンニクを入れる。
海外の料理は味を出すと言えばニンニクだからな!しかしニンニクはニオイが
凄い!!
加熱すればニオイは抑えられるから!真っ先に入れて一番加熱しなければ!!
家族が生ニンニクなんか食いやがったら大変だぞ?!十日以上二週間位か?家中臭いぞ?!で、食った本人は分かっていないんだぞ!!
其れから中華料理と言えば何かと油を使うが、中国では綺麗な水が中々
手に入らないからだとか。
自分はかなり自由に水使えるけどな!けど伝統的な方法に則るよ!
次に、味が出るモノとしてキノコ類を入れる。肉も味は出るが、加熱し過ぎると固く成って不味く成るので其の次だ。あ、後タマネギ。生だと只の刺激物だが、
良く火を通すと甘味が出るのだ!
で、ニンジン、ピーマン!…ピーマンって、ホイコーローに入っていたっけ?
まあ良いや!
其れからキャベツだ!材料を一通り入れたら、ひたすら混ぜる!
中華鍋で混ぜると言えば、鍋を振る事だ。炒めている中身を鍋の上で滑らせて
放る!其して空中でくるっと戻って来て鍋の中に又収まる!
詰まり鍋を振って炒め物を空中縦回転させる!紅炎の様に!!
あ、プロミネンスってのは太陽の液体部分、まあ溶岩だな!其れが噴き上がって空中で輪を描いて又落ちる、と。其う言う奴。
此れぞ!!
回・鍋・肉!!!
「うおおおおおおおおおおおお!!!!!」
がっこんがっこんがっこん
一部重みを竃に掛けてはいるが。力を振り絞って中華鍋を振る振る振るう!!
「うおおって……」
ワットが呆れているが!重いんだって!全力なんだってば!!
充分炒めたと思った頃!中華鍋を竃から上げる。
其れから味噌をお玉でひと掬い掬って鍋に投入、又混ぜる為に振るう!
味噌は加熱した時点から段々味が落ちるのだ!だから火から上げて最後に
加える!
料理マンガで言ってた。
良く混ざったか、と思ってから!木の皿によそっていく。全員に行き渡らせる為に少しずつ!
「メイ!シャール!ピュア!ワット!ライナ!配膳してくれる?」
ぶはああああっ!疲れたよ!なので子ども達に配膳して貰う!君達は町で腹一杯食ったろ?其れに…
「少なくねえ?」
はいワットの突っ込みです!
「みんなに配る為だよ。直ぐ次に取り掛からないと!」
其う言う訳です!直ぐに次の準備!
子ども達も大変ではある。だって…
「がるるるるっ!」
「うおぉ?!」
ワットがビックリしている!弟子候補達がお腹すき過ぎて凶暴化してるから!
一方メイとピュアはさっと配膳している!流石だ!
シャールは見て学習している!レスポンデント条件付けだな!レスポンデント
条件付けって何って?心理学の本でも見て?
ライナはやっぱり一番鈍くさいな!まあ弟子候補達が何かおっかないだろう
けど!
「では召し上がれ!」
言ってはみたものの。
弟子候補達は挨拶なんぞ待って居ないし、全員に配り終えるまですら
待って居られない。
飢えるって………見苦しいねえ…
其れには目を瞑るとして。
さて!お味の程は如何か?!
風邪を引きました!(泣)
伝染したのは誰か
分かっている感じです!(怒)
風邪の予防、大事です!
自分が罹らないのは勿論ですが
他人様に伝染さないのもね!
マナーとしてね!(怒)
だと言うのに新作開始!見切り発車!ですか。
具合が悪いのか!調子飛ばしているのか!
どっちだ?!
………全部本当で御座いますよー。




