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第99話 お姉ちゃんとは其う言う事かい

 少々間が空きました。

 ご無沙汰しております。

 さて、今回の題名ですが。

 未だ食休みしてたんかい!

 じゃあ其処で話していた内容等を、

と、決まった題名で御座います。

 話が中々進まねえ?!

 ネタが無い訳じゃあないですよ?!

 自己主張が激しい人物、

ライナさんですね。が、居る訳です!

「お姉ちゃんが欲しかったんです」

 ライナが語りだした。

 食休みとして町の中の適当な場所で座り込んでの事だ。

 此の世界の飲食店の実態を把握する為に一軒の店に入り、皆腹一杯食って幸せ

だ~と、思っていた事だろう。してや文明度が低い所程ヒトビトは飢えるモノ、と思って間違いないからな。

 時々は現代社会でも誰だかが飢え死にしましたなんて耳に入るが。生活力が無い者って、どうやっても出るのかねえ?

 で、食い過ぎて動けないってヒトが居たら自分が魔法で運んであげるよー、と言ったのだが。

 食後直ぐに力を使う事したら、死ぬ可能性が有る程体に悪いよー、と、

話をしながら歩いていたら、シャールに指摘されちゃったのだ。今、食後に力

使っているね、と。

 恐く成ってライナを放っぽっちゃった☆てへ♪

 ライナからしたら、幸せの絶頂から地獄に叩き落とされた気分だっただろう。

分かってるよ!悪かったってばさあ!

 其のライナが真剣な顔で語り出したのだ。怒ってるよね?御免よぉ!!

 しかし。ライナは一応名の有る家の、である。で、家から放り出された様子である。

 娘がライナしか居なかったとしたら、ちょっとやそっとで放り出されるものかね?

 名の有る家、と言えばていに言って貴族家である。厳密に言えば貴族なのは

領地を治める当主とうしゅだけ、で、家族は精々後を継ぐかも知れない貴族候補、であって貴族ではないのだが。

 其れで族という字を使うのは可笑おかしくねえ?とは思うが。元々外国語のやくなので噛み合わない所も有るのかね?其う言えば暴走族とか、血の繋がりすら無い集団

でも族という字を使う事は有るか。…暴走族って、現代は絶滅したかね?極稀ごくまれ

クソ五月蝿うるせえエンジン音が聞こえない事もなかったのだが。平成頃でも。

 其れは其れとして。貴族家の娘という者は、あじない言い方をすれば政略結婚の道具、である。

 只、利益が有る他家との繋がりを作るだけではない。公然の間者スパイでもあるのだ

とか。

 貴族家なんてものは腹の探り合いも当たり前なのだし、政略結婚の道具で

あってもバカでは務まらない、と言う。………ライナには無理だね☆其れは

放り出されちゃうか!冷たい様だが!

「どんな時でも味方に成ってくれる。何時いつでもかばってくれる。何からでも守ってくれる。わたしを可愛かわいがってくれる。甘えさせてくれる。其んなお姉ちゃん」

「居ないでしょう!其んな生き物!!」

 つい突っ込んでしまった!

 一寸ちょっと考えてみよう!ヒトは皆、ずは自分の身が一番可愛いモノだ!其して、

厳しい現実の中では自分以外の面倒なんてそうそう見られるものではない。

 自分の面倒すら見切れなくても他者の面倒は見たい、世話好きなんて性格は有るが。世話好きお姉ちゃん位はいくらでも居そうだが、其れだと何からでも守れる

だなんて頑健がんけんさは有り得ないだろう。

 兎も角、実際の姉妹の構成云々(うんぬん)は全く考えてはおらず、理想のお姉ちゃん像

とやらを語っている様だ。まあ、家を追い出されたらしいライナは実際の家族は

もう気にするにあたいしない存在だろうが。

 ライナが並べる条件を全て満たすお姉ちゃんとやらは、一体どんな完璧超人だ?!気は優しくて力持ちってか?少なくとも、見た目は期待出来ない物体に

成らないか?!

「お母さんは言いました。師匠はわたしとメイさんのお姉ちゃんとしてしっかりね、と」

 ライナの言うお母さんというのは我が母サラである。母は二人をおのが子と認め、順番は実の末っ子ニニの下、という事に成った。何でやねん!!って?訊かないで?

 兎角、其れで自分がお姉ちゃんという事に成っちゃった!何でやねん!!いや

二人をウチに連れて来たのは自分ですけどね?!問題無く受け入れられて有難いのだけどね?!!

「其んな事言ってたねえ」

 何だかそらっとぼけるみたいな口調に成ってしまった!聞き流していただけなんだけどなっ!流すでしょう!普通!!自分、幼女!此奴等こいつら中学生最高学年位!!

文明度低い所では大人と見做みなされる年頃だぞっ?!

「わたしも!可愛がって欲しいです!!

 あの子達みたいにっ!!あの子達みたいにぃいぃい!!」

 ライナはシャール、ワット、ピュアを指差して言った。シャールとワットは微妙な顔をしているが。其れは其うだろう。だって。

「自分は、地獄のしごきをおにきょうかん(笑)(カッコワライ)だぞ?

 其れは、無法者アウトローなんかが「可愛がってやれ!」って言ったら集団暴行が始まる

けど。

 其んなのを望んでいる訳じゃ、ないよな?」

「何言ってるんですか?!!師匠、あの子達にはお母さん全開じゃないですかっ!!」

「誰がお母さんかああああああああああああ!!!!」

 あ!ヤヴェエ!怒鳴りつけちゃった!けどやっぱり、誰がお母さんか!

「なっ………何言ってるんだ?!一体………」

しんがたいですが…自覚していない様です…っ!」

 ワットとシャールが戦慄せんりつしているっ?!

「あれ、巫山戯ふざけて言っているんじゃ、ないのか?」

「いえ、至って本気で言っていますね!」

 あああ!子ども達!!自分、鬼教官(笑)として、厳しくし過ぎたのか??!もっともっと甘い方向に修正しないと駄目なのか??!其んなに恐がらないで

おくれええええ??!

「師匠!!どっち見ているんですかっっ!!!

 わたしを見てよっ!!わたしを可愛がってよおおおお!!!」

 五月蝿えなっ!!いい年して児童と、ああ、小学生位の子は児童って言うからな?!兎も角、ライナ!児童と張り合ってんじゃねえっ!!………って?!

 …ライナは。

 目いっぱいに涙を溜めて。

 両腕を広げていた。

 ………うん。何も言えなくなったさ。

 巫山戯る雰囲気じゃあない位は分かるし。

 で、両腕を広げる体勢だが。

 一見、母がやるおいで(WELCOME)のポーズかと思えるが。

 違うわ。むしCOME ON(カモン)のポーズだわ。幼い子が母に向けてやる、

「抱っこちて♡」のポーズだわぁ………

 うーん…はたから見たら、自分が抱きついて行くだけにしか見えないだろうが。

やらないと引っ込みつかないだろうなあ…

 ライナは膝の高さの段差に腰掛けて居て。

 自分は段差の上の段に立ち上がって。

 其れでどうにか抱き合える高さかなあ?自分、同年代と比べても小さいもんで。

 じゃあ、はい。ぎゅーっと。

 うおう?!ライナ、思いっ切り締め付けてくるな?!ちょっとやそっとじゃあ

文句言えない状況だが、一寸ちょっとギリギリだぞっ?!

 ………

 何とか我慢し切った。拘束が緩んだ。ぶはああっ!

 幼児の扱いは丁寧にねっ!いくら気を付けても気を付け過ぎって事は無いからねっ!!

「そろそろ行こうかあ。食休みは充分かな?」

 一応確認はる。

「気にし過ぎだろお」

 ワットは其う言うが。

「其う言う子が一番危ないんだよ」

 食休みしないで水遊びして死んじゃった子は小学生だからな!水泳は全身運動

だしな!

「うっ!おっ大袈裟だろ?」

「死んだら取り返しはつかないんだよ?」

「むっ!むぐぐっ」

 自分、生まれ変わりとか信じてないからな!人生一回限り!一期一会いちごいちえだ!

「師匠!お手々繫いで下さい!」

 ライナは遠慮しないなあ。初めから、めげない性格だとは思ったが。

「ありゃあ、あたしのポジションが取られちゃったねえ♪」

 ティーエ…何を言い出すか!勿論、ティーエはライナと張り合う気など全く無い様子だが。

「何を言うんです?師匠のお手々は二つ在るじゃないですか!

 みんなでお手々繫げば良いんです!!」

「じゃあみんなでお手々繫ごうかあ♪」

「道が塞がっちゃうだろ!」

 ワットが突っ込む。本音ほんねは恥ずかしいという所の様だが、道理だな!

「良いの?ほら♪あたし、ちいと繫いじゃうよ~♡」

 ティーエ…見せ付けたって、子ども達は寄せ付けられないからな?

 と、思ったら、ピュアがティーエの背中に飛び乗った!

「おふうっ?!ぴ……ピュア!甘えん坊さんだねっ……♪」

 ティーエは、気持ち的には満更でもなさそう。なのだが。

 足腰がガタガタだ。子どもとは言え、実際背負ってみると結構体力は必要なものだ。

 してやティーエは女性の身。な上、此の世界の者は全体的に体格が貧弱だ。

栄養状態が悪いからな!

 其して、ティーエ自身は、前世は男で戦士だったんだー!という意識で居る

だろうが。姿勢制御が素人並みとしか見えない。此処、文明度低いからねえ。

冒険者位では、体術も確立されていないのだろうねえ。其んでもって、ティーエの前世とやらは、ぱっとしない目立てない冒険者人生だったのだろうねえ。

「ピュア!ティーエが可哀想かわいそうだから、降りてあげな?」

 言うと直ぐに降りた。喋らないけど、聞くのは反応早いな!

「ちい?!何を言うのかな?あたしが可哀想だなんて………」

「痩せ我慢は良くないよ?ギックリ腰は痛いってよ?」

「ぎっく?!あたしは其んな年じゃないよっ?!」

「ギックリ腰は年で成るモンじゃない。

 正式には椎間板ヘルニアと言って、骨と骨の間、軟骨という柔らかい部分が

にゅるっとはみ出しちゃって、硬い骨がこすれるととても痛いという、内部だけど傷、みたいなモノかな?」

「………ちいってさ、時々良く分からない事を理路整然とペラペラ言うよね?」

「ん?分からない?骨位は知っているよね?軟骨というのは実は骨とは違うのだ

けど……」

「もう良いよお!!頭痛く成っちゃうよお!!」

「僕はもっと聞きたいです!」

 おお、珍しくシャールが自己主張したな!ティーエはもう沢山たくさん!という感じだ

けど!

「じゃあ歩きながら話そう!買い物しなきゃあね!」

 両手をライナとティーエに繫がれていたら、自分が捕獲された異星人エイリアンみたいじゃねえか?!と、思ったのだが。

 道を歩くのに三人手を繫いで居たら邪魔に成る、と、言う事で。

 ピュアがティーエと手を繫いでくれて、自分はライナと手を繫いで二人二組で

歩いた。

 流れ上、自分がライナと手を繫がない訳にはいかなかったし、ピュアは本当に

補足フォローが巧みだな!

 他の子達は一人で歩いていたけどな!幼い子は男同士でだって手を繫ぐの、好きでない?

「はあー、女って、良く其んな恥ずかしい事平気で出来るよなあ!」

 おいワット!自分、好きでライナと手を繫いでいる訳じゃないぞ?!ライナが

泣くから仕方なくだぞ?

 其んな事言う奴は!ていっ♡

「ぅおい!!三人手を繫いだら周りにメーワクになんだろ?!!」

 空いている手をワットと繫いでやった!

「あれえ?平気で手を繫いでいるワットは女なのかな?」

「平気じゃねえよっ!!恥ずかしいだろうが!!」

 自分だって恥ずかしいのを我慢して居るんだぞ~♡ねえ?

 日曜日です。

日付は題名横で!

 投稿終わってみたら…

お昼過ぎてるぅううう?!

 単純に、執筆する

物理的な時間の問題です!

 今日の内に少なくとも

もう1話上げる積もりでは御座います!

 時刻的には日付が替わってしまうかも

知れませんが。

 乞うご期待!!

次回、100話で御座います!

 まあ、話の流れが

劇的に変わったりはしませんが。

 だって話が中々進まないんだもの!

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