第97話 飲食店で食べてみた
区切りからの初めのお話です!
題名、書き直しました!
内容が思った程進まなかった為です!(笑)
日曜日の内に沢山執筆する為に!
そろそろ前書き終了と致します!
やはり、ヒトは先ず、食う算段が立たなければ何も出来ないだろう。
と、言う訳で。自分は隣町のトナー・リーの町(笑)で買い出しをする事に
成った。本当に何も無い所から始めなければいけないからな!調理器具と調味料、少なくとも塩は必須であろう!
調理器具は大人数用!給食やら飲食店で使うヤツになるな!飲食店位は此の世界にだって在るし、実態は給食の様なモノだからな!
「みんな!大丈夫かな?」
自分は子ども達に声を掛ける。正直、一人で出掛けた方がさっと行ってさっと
帰れる所だったのだが。どうしても付いて来たがる甘えん坊さん達で、困った
なぁ~♡あ、ライナとメイも含む。もう中学最高学年位かな?という感じだがな!自分の妹になれた!とか言って喜んでいるしなっ!詳細?訊かないで?お願い!!
「何が?」
ワットが、本当に分からない、という感じに訊く。
「疲れてないかなあ?とか」
「はあ?何言ってんだ?トナー・リーの町に来ただけじゃないかよ!」
確かめるまでもなく、全員平然としている。ヘロヘロだった刀鍛冶の弟子候補達を見た後だと、本当に規格外なんだなあ!此の子達!!と、思う。
所で、村の子達の靴だが。皆新しい靴に、既に成っている。ティーエが替えて
くれていたのだ。お金、どう成っているのだろう?先ずはティーエと話すのが筋というものか。
「最初は商人ギルドに行こう!」
「何しに?」
「色々挨拶しないといけない事が有るんですね」
ワットは無邪気に疑問を呈し、シャールは中々礼儀というモノが分かった物言いをする。ピュアはいつも通りニコニコしているだけだよ?
やはり顔パスでギルド長室、詰まりティーエの部屋に通され。
「よっす!お早うティーエ!」
まあ、其んな挨拶も大概だとは自分でも思うが。
「まあ♡可愛い子ども達♡あたしに会いたく成っちゃったのぉ~♡」
おい!前世男(笑)!!一応パンツルックではあるんだが、妙に女臭いし!!(笑)自身を疑問に思えよ!其んなティーエは何やら仕事を放っぽって眼前に
飛び込んで来た!
「あー………先ずは有難うと言っておく。
みんなの靴、新しいのに替えてくれていたんだね」
「どう致しまして☆お代は心配しなくても良いよ♡あたしは商売人だからね!織機だってね☆」
流石に頭の回転が速い!お礼を言ったら二歩三歩先の返事が来た!!商人が
只の損するだけの慈善事業なんかはしないとな!
其れでも礼を言わないなんて事はヒトとして駄目だからな!
ティーエとて、一見冷たい事を言っているかの様だが、只の損を進んでやる奴は只の馬鹿なのだ。
只の損を進んでやる者、とは、自己犠牲精神が旺盛な者、と言い換えられるか。
自己犠牲等したって、一回こっきりでお終いだ。況してや目の前でやられたら、助けられた者ですら良い気分で居られないだろう!
何かの役に立ちたい、と思う者は、最終的には少なくとも自分も継続出来るだけは収益を出す、というのが利口な遣り方なのだ!
其れなりに有名な筈のマザーテレサだって誰だかに諭されていたと聞く。
有名な慈善事業のヒトだって、一方的に施して終わりって訳じゃないって事。
其れだと本人が生きていける訳がない!
賛同してくれる同士を集め。資金は寄付を募るって事に成るのかな?みんな!
オラに元気を分けてくれ!!ってな!………オラ何も言ってねえぞ?
「どうもどうも!中々遣り手な様だね?」
自分も理解はした、と意味を込めて言う。
「トナーの教えだよー!」
以前は其れが何の根拠に成るのか?と思った所だが。中々どうして、だな!
「改めて挨拶はしに来るよ。職人さん達にもね。
今日は腹を空かせた子ども達…と言うには育ち過ぎたのも居るけど、兎角
調理器具を揃えてやらないとね!」
「おー☆だったら一緒に行こうよ♡」
そろそろお馴染みみたく成ってきた、ティーエからの手繋ぎだ。
「仕事は?何かやっていたよね?」
「だーいじょーぶ!!」
いい加減不安が湧くのだが?
「おっ買いっモノ♪おっ買いっモノ♪」
おい!其の節回し、聞き覚えが有るんだが?!!何故ティーエが
知っているっ!?
「トナーが良く口ずさんでいたんだよ♪」
左様か!著作権には気を付けろ?いっくらCMの短い節回しでもな?!!
で、外に出た訳だが。
「先ずは何処か飲食店に入ろう!」
其処からなのだな!
「いんしょくてん?」
「ワット、知らないの?」
ティーエももう子ども達とは名を呼ぶ関係の様だ。
「ご飯食べるお店だよ!」
「はあ?今ご飯か?」
ワットは疑問な様だが。
「今ご飯?」
ティーエも疑問な様だった。
「刀鍛冶の弟子候補達には、価格を把握してお金も受け付けるって言った手前、ね」
「成る程!」
「何が成る程なんだよ!」
ティーエは商人だから直ぐ納得したがワットは話に付いて来ていない。
「元々町人だったヒト達には、お店のご飯がどういったモノか調べてから
出さなきゃあってね」
「面倒くせーな!」
ワット…其れは身も蓋もない!
其して飲食店で食事した訳だが。
子ども達は、迚もよく食べた。世界全体が食事量からして足りない位だし。
育ち盛りだしな!悪いとは言わないよ?
結局、一人頭千円台後半位掛かった。詰まり千五百円超えな!むう!現代日本でだって、外食したら其れ位当たり前みたいな感じだが!
だが此処は文明度が低い世界!物価は此処の庶民が買うモノから換算したから、其んなにずれた感覚ではない筈だが!
ヒトビトの収入だって少なめな筈だ!いくら食事回数が少なくたって、食って
いけるのか?いや、庶民は外食なんて殆どしないか。
値段もさるものだが。品揃え!!
先ず、定食、即ちセットメニューが無い!客が食べたいモノを単品で注文する。単品だと其ればっかりが多過ぎるから、何品か頼んでみんなで分ける、という感じに成るか。一人の客には不便過ぎるな!其れとも独りぼっちなんか客じゃねえって扱いか。
種類も、味も………まあ其れなり……ですな!此の世界が当たり前だと思って
いる子ども達は腹一杯食べたが、現代日本の感覚な者にはねえ?一寸此処で腹一杯にする気にはなれないなあ………
イギリス紳士ががっついていないのは、イギリス料理が不味いから…とか聞いた覚えが有るぞ?
「美味しかったねぇ~♡」
ティーエは満足そうだが、悪い!賛成出来ない!
「ちいはあんまり食べてないな?」
ワットが言う。ん♡自分の事が心配かな♡大丈夫♡体調は悪くないんだよ♡
「さ~て、みんな動けるかな?動けなきゃあ運んであげるけど?」
「魔法で、ですか?」
流石シャール♡察しが良いね♡
「嫌だぞ?」
やっぱりワットは意地っ張りさんだね♡
「お………お願いします………」
ライナは言った。………予想は裏切らないと言うか…ネタ要員(笑)め!
使うのは搬送魔法!お?ピュアが協力してくれている!本当に、喋らないけど
阿吽の呼吸で合わせてくれるな!
「店員さーん!お勘定!!」
小銀貨二枚出して言う。来た店員さんは三度吃驚だ。
払うのが最年少な幼女の自分な事にビックリ。持っているのが小銀貨、庶民は
そうそう目にしない硬貨な事にビックリ。来てみたらライナが少々浮いている事にビックリだ。
「少々伺いますが」
自分は構わず来た店員さん、若い女性だが、に訊く。
「此の辺りって、チップを払う文化って、有りますかね?」
言ってから、事前にティーエから聞いておけば良かったかな?とは思ったが。
時間は巻き戻せないのだから仕方ない。
「いえ!当店では禁止ですし、少なくとも此の町には其んなお店は無いと
思います!」
ほうほう!言葉が通じるという事は、昔はチップ制度が有ったけど、今は経営を改革済みだ、と。
チップを払う文化だと、店員が客に愛想良くして頑張る、なんて言うけど、抑も其れって、店が従業員にまともな給料払ってないって事だものな!改革されて
然るべし!!…トナーの業績、かな?
「じゃあ、此れで、お釣りね?」
「はい!ただ今!!」
店員さんはお金を皿で受け取って店の裏に引っ込む。
「やっぱりほいって払っちゃうんだねえ……」
ティーエは呆けと呆れが混じった顔で言う。…んー?字が同じって、意味が重複しているのかね?
「じゃあ次は金物屋さん、其れから市場に!行くよ?」
勿論お釣りを受け取ってから、皆を促した。
大人数用だと、鍋よりも寸胴、フライパンよりも中華鍋って、成っちゃうかな?中華鍋って、慣れないと左腕を傷めると言うけれど。
自分は両利きだ。しかも、細かく言うと、右手の方が器用で左手の方が
力が有る。
技の右手、力の左手なのだ!………仮面のバイク乗りの一号二号じゃあないぞ?あやや!自分、其んな昔の番組なんか知らないぞ?一号…の役者が大怪我して急遽二号が登場した、なんて、全然知らないぞぉ~!!
兎も角!自分の能力なら、中華鍋も何とか使えそうなのだ!
抑も売っているのかねえ?其れは店に行ってのお楽しみって所か!