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第92話 やっと!!村に着いてみた

 日曜日です!

 日付は題名横をご確認下さい☆

 本日、例の

片道徒歩三時間掛かる本屋さんに

お出掛けしようかという積もりも

有ったのですが、

やっぱり止めにして

執筆をうおおおおっと仕上げました!(汗)

 をを!熱血スポ根みたいだ!

 何処がだよっ!!(セルフ突っ込み)

「オレが見付けたんだ!」

 ワットが言う。竹の事だ。

 村に向かって歩きながら話しているのだ。長く留守していたから聞ける事は

出来る限り聞いておかなければ!

 当然、ライナとメイ、刀鍛冶の弟子候補達は話に入っては来られないが。

「まさか、一人で村から出たりしてないよね?」

 其れは無い、とは予想はしつつも、不安をぬぐえずに訊く。

「シャールと、其れからピュアも付いて来たけどよ、竹を見付けたのはオレだからな!」

 心の中でシャールとピュアにお礼と快哉かいさいを上げる!が、今は目の前で一生懸命手柄(てがら)をアッピールしているワットを褒めてあげなきゃあな!!

「でかした!お利口!!可愛い♡」

 抱きしめてなでなでさすりさすりしてあげる♡

「だ……だから其れ止めろよ!」

 口では其う言いながら満更まんざらでもなさそうなのは分かっているぞ♡

「竹が有れば食糧事情が大分良く成るね!」

 日本では、素人でも分かる位生えてしまったたけのこはもう食えない、なんて言うのだが。

 中国シナちく、詰まりメンマは、とんでもなく伸びてしまった筍を使っていた気がするのだがな。しつこい位発酵と乾燥を繰り返せば食える様になるのかね?まあ竹が

有るならじっくり試して行けば良いのだろう。

 なま筍にしろ、随分じっくりとアク抜きをしないと食えない様だが。しつこい位

煮込み続けるのだ。

 まあ、誰もが腹一杯食えない世の中で、食えるというモノが有ったら誰も労力を惜しまず加工するだろう。

「アレ、食える様には見えないんだけどな?」

 ワットはにがい顔で言うが。

「あはははは♡勘違いしてるよね♡

 竹はみどりいろいのが伸びる前に茶色ちゃいろい尖ったのが地面から突き出すでしょう!

 ソレが地面から出てこない内に掘り起こせば食べられる筍が採れるんだよ!」

「地面から出てこない内にどうやって見付けるんだよ?」

「筍掘りを専門にするヒトには分かるらしいよ?」

 自分は専門家でも何でもないので、あんまり無責任な事は言えないな!まあ、

此んな世の中で、食えるモノが有るなんて事になれば、誰かが本気出して見付けてくれる事でしょう!

「筍は、増える時は一気にぽこぽこ出て来るからね!」

「あー、オロチが何とか言っていたな…」

 ワットが要領を得ない顔で言う。オロチの言うことは全く説明に成らないからな!

雨後うごの筍」

「其れだ!」

 やっぱり!

「雨降った後には沢山生えるって事だよ」

 メンマ作りのヒトビトがニコニコしている映像が有ったなあ。宝の山だ!って。

「そっかー!食えるモノがぽこぽこ出て来るのかー♪」

 ワットもニコニコだ♡可愛いなあ♡おい♡

「広い世の中、あの緑の竹をバリバリ食う生き物も居るし」

 此の世界には居るのだろうか?

「えー?どんな奴だよ!!其の変な生き物って!!」

 あっはっは!ワットには信じられないだろうな!確かに変な生き物だしな!

「クマの一種、だった、筈。笹熊猫ささくまねこと書く。パンダって生き物」

 村の子達には漢字の話が通じるのだ!途中自分が二年間村を抜けてしまったので教えるのが中途半端に成っているけれども!教育も再開しなきゃあな!

「笹熊猫って書いて、どうやってパンダなんて読むんだよ?」

「言語圏が違う言葉だからねえ。併せて覚えるしかないね!」

 パンダにはジャイアントとかレッサーとか付く位だから、英語かな?なのかな??

「そんで?クマの形してんのか?」

 一寸ちょっとは其の変な生き物に興味が有るのだろうか?

「形はクマだけど、毛並みの色が随分特徴的でね。白と黒なんだよ。しかも、黒いのは目の周り、耳、四肢、両腕の間と両足の間の背中側、尻尾、だけだね。鼻と瞳は毛並みの色とは関係なく黒だけど」

 無論、ジャイアントパンダの毛並みの色だ。レッサーパンダは、黒、茶色、だいだい色、白…と言うには一寸色が付いているかな?、という感じの色だ。尻尾は長めで縞々模様だし!レッサーと言う位なので大きさもアライグマ並だしな!

「はあ?本当に変な生き物だな!」

 ワットには言葉だけで想像がいた様だ。見た事も無いのに、想像力豊かだな!

「見た目も面白いけど、食性しょくせいがね。大分栄養は足りていないのに笹と竹しか

食べないんだ。

 ライバル不在だから…かな?」

「ささってのは竹の葉っぱだよな?で?らいばる?」

「食べ物が同じな生き物が居たら奪い合いが始まるからね!自然界には食べ物が

足りない位しか無いからね!」

 自然は厳しいとは言うが。何とも此の世の地獄な事よ。

 飢え死にも苦しい死に方の一つだ。苦しみの強さは窒息死程、ではないが、即死はしないだけに苦しみが長引く。日本の歴史的な絵画かいが飢饉ききんの絵が幾つか有った筈だ。まさしく地獄絵図じごくえずだ。

 絵描きは、此れはえがいておいて広く長くヒトビトに知って貰わないといけないんだ!と、使命感にでも燃えたのであろうか。飢えの苦しみは恐ろしいんだぞ、と。絵描き自身だって生きるか死ぬかであった筈だし。

 飢えたヒトビトというものは、骨と皮ばかりに成る、というのは想像だけでも

分かるだろう。が、お腹だけはぽっこり膨れ上がるのだ。本当に丸く、ボールでも埋め込んだのか?って程に。

 何故か。飢え過ぎたヒトビトはおならをする力すら無くなって、腹部に気体ガス

溜まるからである。飢饉の絵のヒトビトは、まさ餓鬼がきそのものだ。

 餓鬼は地獄の最下層の鬼だが、其の姿はガリガリに痩せてはいるのにお腹だけはぽっこりなのだ。本当の飢餓きがを知っている者だけが描ける姿だ、と言えよう。ガリガリなヒトの絵は想像だけでも描けるだろうが、お腹もへこんだしか表現出来ないヒトは本当の飢えを知らないヒトだぞ!

 ほら、食べ物が少なくて、どうしても奪い合いが発生する自然の世界って、

此の世の地獄でしょう?

「竹は食べるだけじゃない!色々な道具も作れる!何と言っても竹刀しないを作れるのが大きいね!!」

 道具を作るには、生えているのを切ったまま、ではなく火であぶってあぶら

染み出させ、其の上で何日か干さなくてはいけなかった筈だが、それこそこれから

じっくりと試して行けば良いのだ!

「しない?」

 ワットの疑問顔♡可愛いなあ♡

「武器の一種。竹刀だって生身に当たれば痛いけど、とても軽いから防具をしっかり着ければ全く威力は出ないんだ!音は割と派手に出るけどね!」

「全く威力が出ない武器って意味無くねえ?」

「何を言う!全く威力が出ないからこそ、対人たいじんで練習が出来るんだぞ!」

 対人でぶつかり合えば、如何いかに練習と言えど気を付けなければ事故も有れば怪我もするだろうが。しかし現代日本で剣道と言えば竹刀!なのが当たり前なのは、

発展している良い証拠なのだ!

「おお!一人で練習してても強くは成らないけど、相手が居る練習は強くなれるんだよな!!」

 ワットがはしゃぐ。

 自分は…

「な……何だよ?」

 ワットが戸惑う。

 あれ?自分、ワットを抱きしめている?

「かぁうあいいんだもの♡何でそんなに可愛いんだよぅ♡」

「何言ってんだ?本当にどうしちまったんだよ!!ちい!!」

「ワットこそどうしちまったんだよ♡そんなに可愛くなっちまって♡」

「どうもしてねえよっ!!……あ、背は伸びたぞ?」

「ふふふ♡可愛いなぁ♡」

「おかしい!!其の反応おかしいよなっ?!!」

「分かってないなあ♡幼い子が背伸びするのは可愛いんだぞ♡」

「ちいの方が年下ぁーっ!!オレ年上ぇー!!」

 ワットは一生懸命だ♡可愛いなあ♡

 ライナとメイはぼそぼそと何やら言っている。

「師匠、お母さん全開です……」

余程よほど故郷ふるさとに残して来た子達を気に掛けていらっしゃったので御座いますね。

 思えば国王陛下のお誘いに動じなかったのも、帰る為、で御座いましたし」

「誰がお母さんかああああああああっ!!」

 即座に一喝いっかつしてしまったよ!!自分は此の中で一番年下!其れに、記憶に在る

現代日本の誰だかさんは男だぞっ!!大魔法使いに成れる程のっっ!!

 ああ、知ってる?三十歳過ぎても、そのー、異性とのお付き合いなんぞとんと

縁が無い男は魔法使いに成れる、とか。現代日本ではちらほらと耳にするよね!

 どう聞いてもモテない男のやっかみとから意地いじなのだが(笑)。

 言っておくが、現物の女って、メンドくせー生き物だからな?まあお付き合いが出来ない者は幻想をいだいてしまうものだし、男の性欲はどうしても女を求めて

しまうだろうけれども!

 そう言えば歌にも有ったなあ。あんたがれたのはワタシのマボロシだ!とか!(笑)

 ……えぅ??!自分、昔の歌とか、知りませんヨ?自分は幼いちいちゃんで

御座いますことよ?

「えぇー???」

「ふふふっ♡」

 ライナは納得していなさそうだし、メイの方はむしろ「存じて御座いますよ♡」

って感じだなっ!

全く!!邪推じゃすいしおって!!

 …ワットはジト目で自分を見ている。

「…………」

「…………」

「可ぅ愛ぃいな♡♡」

「ちいはおかしいなっっ!!!?」

 ワットは何時いつも一生懸命だなあ♡

 さて、其う此う話している内に村が見えてきた。外周は畑だ。なのでもっと

進まないと民家までたどり着かないな。けど村人の姿は見えてくる。農作業して

いるからね!

 挨拶をする。距離が有るので結構大声で。

「おぉーい!!帰って来たよおぉー!!」

「!!」

「ちい?!」

「ちいか!!」

 小さい村は全員知り合い同士だ。自分の事、わかるよね?!誰?とか言われたら、本気で泣けるぞ?!

 村人達は態々(わざわざ)農作業を中断して皆寄って来る。

 皆にポンポンと叩かれる。…叩くって言葉、紛らわしいよね?!暴力的な意味が大半だけど、凝った肩を叩くだの、後ろから自分の存在を主張するのに手の平で

触れるのも叩くだの言うものね!今回は肉体言語ボディランゲージでの挨拶という意味だしね!

 農作業していただけに泥だの草の汁だのが付くけれど!!…まあ、平気だけどね!

只今ただいま!!」

 自然、笑顔に成ってしまった、と、思う。

 村人達も当然笑顔に成ってくれた。

 何故本屋さんに行こうとしたか?で

御座いますか?

 アレが気になったからで御座います!

 異世界モノ、と言ったら

特定出来ない位在り来たりですが、

三作品を二社から出版されている方で、

冒険者よりはハンターと言う方が

好みらしいおヒトですね。

 此れで分かったらマニアだな!

 一作品アニメ化されておりまして、

まさしくソレ!を本屋さんに行って

見てみたかったのですが。

 だって

其処の本屋さんだけのオマケが

付いている可能性が有るからさ!

 …別に宣伝はしてないぞ?

本屋さんの名前は言ってないし!

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