第87話 竜神始まってました
いやー、ギルマスとの会話が
こんなに長引くとは、予想もつかなんだ!
処か精々途中経過として
町の名前が出る程度、の筈だったのですが。
けど此処らでちいちゃんの実力を
対外的に比べてみたいと、其う思いまして!
此の世界の魔法使いの状況って、
どうなってんのー?とも、思いましてね?
「金髪の子が?巻藁を斬りまくっている?」
今度は自分が質問する番だった。
アイマという町。冒険者ギルドで応接室に通され、ギルドマスターと話す事に成ったのだが。
ギルドマスターがそんな事を口走ったのだ。
ティーエには、村の子に真剣を使わせるな!と、其れは其れは念を押して言っておいたのだけどなー?
「ななな何ですか?雰囲気が恐ろし気に???!!」
「師匠??!」
「ちい様??」
どうしたのかな?ギルドマスターと副マスターと、ライナとメイが、びくびく
しているよ?
「マスター?金髪の子が、巻藁を斬っているんですって?」
「そそそ其うですけどっ!どうしたんですか!!急に!!」
「何が?」
「なっ何でもありません!」
おかしなギルドマスターだなあ…フフフ?
それよりも、ティーエは会ったらお仕置きかな?フフフフ?
おっとっと。他のヒト達の前でこんな感情が噴き出したら八つ当たりだな!
「コホン!兎に角、此の木刀の処分、お願いします!
いや、焼却所とか、直接行けるなら行きますけど」
木刀を、汚らしいヒト攫いどもをぶちのめすのに使ってしまったから、
捨てちゃうのだ!勿体ないけど!汚らしいから!
「いやいや!お預かりします!」
おお!有り難いね!サービス良いね!
それから、捨てたら代わりを作らないとな?
「材木など、どこかで買えますかね?」
「其れは、然るべき店に行けば…それとも曰く付きの素材でもお探しで?」
然るべき店…ドゥ―イットユアセルフな店?無えよそんなもん!
「いえ、普通の材木で良いんですけども。
其れより、トナー・リーの町で金髪の子が巻藁を斬っているって話ですけど」
「ななな何か?!」
「瞳が黒い子、ですかね?」
「いいいいいえ、其処まで詳しくは聞いてませんが、お知り合いで?」
「知り合い処か同郷の子。家族って言っても良い位の、ね」
「家族?対抗意識を燃やしている訳ではないので?」
「違いますよ!普通に考えて下さい?幼い子が、スパスパ斬れる刃物を使ったり
したら危ないでしょう?大人は、危ないモノは子どもの手に届かない所に置くべきでしょう?」
「貴方が言いますか!」
「じゃかましいわ!!」
何その突っ込み!!…あれ?自分、幼児?しかも村の子の中でも幼い方?
………まあ良いや!
「兎も角、噂なんぞに成っているという事は、周りの大人達の良識を疑う事態な訳です!お分かり?」
普通に考えてよ!幼い子にはいくら気を付けても気を付け過ぎって事は無い
から!
「そういう話と成りますと、我々は貴方を家に放り込んで、親を怒鳴りつけ
なければいけなくなりますが?」
「ああ言えばこう言う!!」
「いやいやいや!!そちらこそ無茶でしょう??!」
世の中って…難しいね!!ホントにね!!
ギルドマスターは姿勢を正して口を開く。
「はっきり申し上げましょう!先ず第一に。第一に!ですよ?」
何だよ其の念押しは!
「我々は今が現実かどうか怪しいという気がして居ます!
貴方が、その、6歳で?ランク6の冒険者で??何故か魔法使いと戦士で認定されてて??未知の魔法を買い取る事になって???
何じゃそりゃあああああああああああああ!!!」
「お、落ち着いて!どうどう!!」
「お前が言うなあああああああああ!!!」
「お前呼ばわりは嫌いいいいいっっっ!!!」
収拾つかなくなったあああ!!
「「はあっはあっはあ……」」
「で、ですね?貴方は誰がどう見ても幼い女の子な訳ですがね?」
「女の子とか止めて?ムズムズゾワゾワするから!」
「ああ、はい。貴方は見た目と肩書きがそぐわない訳ですね?目の当たりにして
さえも!」
ギルドマスター、言い回しが中々上手いね!ニンゲン関係で苦労しているのかね?!
「言ってみればですね!我々は貴方を一個人として信じてみる事にした訳ですよ!幼い外見には目をつぶる事にして!貴方は、子ども扱いされたら反発する
でしょう?」
「怒りますね!」
子ども扱いというのは詰まり見下しているという事だ。まともに会話する気が
無いという事だ!
「でしたらトナー・リーの町のヒトビトも、考え無しで幼児にカタナを使わせて
いる訳ではないのでは?」
「でもウチの子達が怪我でもしたら…」
「お母さんかっっ!!」
「誰がお母さんか!」
「お前だよ!」
「お前呼ばわりは嫌いいい!!」
三度目だぞお?いい加減学習しろよ!
「結局は、此処でゴチャゴチャ言っても解決しないでしょう!
怒るにしろ納得するにしろ、トナー・リーの町に行ってから、ですね」
「おし行こう!」
「ははは。今からじゃあ夜になってしまうでしょう?」
「一人でなら日中に行けるわああああ!」
止めるな!ギルドマスターめ!!
「待てい!連れている団体をおいていく気か!」
「ぐぬぬぬぬ!」
刀鍛冶の弟子候補達!無能なお荷物め!!(酷い)
「落ち着きなさい!もう噂に成っている程ならば、今慌てたって今更過ぎる
でしょう?」
「うにゅにゅにゅ……」
「最初は太々しかった貴方がそんなに狼狽えるなんてねえ……本当に……おっと
失礼!」
「本当に、何?太々しいだなんて失礼ですよね?」
「本当にお母さんだなあ!」
「誰がお母さんか!!」
「ほら、其う言うでしょう?」
「くっ!手玉にとっているとでも言う気か!」
「言わない言わない!今日の所は此の町で一泊しておきなさい!
報酬を受け取りに来た時にでも、後日談を聞かせて下さいね?」
ギルマスめ!生暖かい目で眺めおって!
仕事って、本当にままならなくて面倒だよな!ああ、弟子候補達を引率している事だよ?
はあ!仕方ないなあ!弟子候補達の前に出る前に気分を切り替えて!
「みんなあ!臨時収入が有ったから、何か腹一杯食おうか!!」
えっ??!
戸惑う弟子候補達。全く嬉しくなさそう。
「えーと?其れって、君が稼いだお金で、だよね?
大人なおれ達が幼児に奢られるって事?」
殊勝な心掛けだな!と、言うのも。
文明度が低い貧しい世の中では、幼児の稼ぎだろうが食い潰す大人どもが
うようよ居るものだ!
聞いた事無い?文明度低い所の相手と結婚したら、親戚とやらがうじゃうじゃ
出て来て、其れはもうたかられて食い潰されて大変だ!とか。国際結婚とか、
よっぽどでもなければ止めとけ?
其れに、丁稚奉公した子が家に仕送りとかな!其れは今時分かる奴いなさそう
だけども!
文明度低い世の中の、何とも此の世の地獄な事よ!
だって、うじゃうじゃ出て来る親戚とやらって、まんま餓鬼じゃん!
餓鬼とは、元々は地獄で最下層の鬼で、何時も餓えている奴らだ。狭い所に複数閉じ込めれば共食いを始めると言う。まあ、地獄からして迷信だけどね?
子どもの事を餓鬼と言うのは、何時も腹っ減らしな子ども達を揶揄している
のだ。子どもが餓えているのは大人どもがだらしないからだっつーの!!
まあ、そんな世の中の背景で、こんな文明度の低い所で、幼児に奢られて全く
喜ばないというのは、中々ご立派な事なのだ。只のポーズだったとしても、ね。
「気にしなーい!キミタチが一食腹一杯食ったからって、食い潰される自分では
ない!」
本当にな!まさか、天下一武闘会の賞金を一食で食い潰すシッポの生えたヤツ
とか、居ないだろ?
「ははは……豪快だね?」
やっぱり呆然として全く嬉しくなさそうな弟子候補。ふむ、良い弟子に成るかもね?
其の日の夕食は。弟子候補達、其れからライナとメイも、其の日は動けなくなる位食った。自分は程々だった。武人だから動けなくなる程は食わない!…と、
さほど拘っていた訳でもなく。
此の世界の標準的な食事が、余り美味くなかったのだ。不味いとまでは言わないが。商売としてのメシで此の程度か、という。余り美味くないモノを腹一杯食おうとしたら、吐きそうに成っちゃうからね!
勿論、持ち金が無くなるだなんて事態には成らなかったよ?
其して、次の日トナー・リーの町へ向かいましたとさ。
後に此の町、アイマに伝説が出来た。
と、言うか、分割した報酬を受け取りに通っている最中、自分が耳にして
目にした話だけれども。
曰く、此の地に竜神様が舞い降りヒトの姿をとり、ヒトビトに竜の目と
竜の吐息の技を授けたと言う。
其の姿は幼い女の子だったが、竜神様なだけに恐ろしい程の力を振るった、と。
其して、竜神様は刀をも授け、其れがご神体として神殿に祀られている。
あ、所で、竜の目と竜の吐息の技は、絶賛、此の町の冒険者ギルドで
学べるよ~☆しかも、運が良ければ竜神様に会えるかもね♪
冒険者ギルドで、自分と握手!!
………
自分かよっ!!
其して木刀!!神殿建てて祀っちゃったのかよ!!焼いて捨てろって、言ったろーが!!
こんなんで竜神はヒトの姿になれるとか言い伝えられたらどうすんだよっ!!
しかも何だよ其のどっかのヒーローショーみたいなノリはああああああ!!
………伝説なんて、実態はこんなモン!!って、事!!…はあ。
大ピンチです!
或るラノベの小冊子付き限定版、
発売を見逃していましたー!!
と、言うのも、此処しばらく
本屋さんの予定表を見るのが
面倒で省いていて、直に
売っているのを眺めれば良いやーと
思っていたのです。
が、直に眺めるのも週に一回、
土曜日の帰りしな位になっていたのです。
其して、其う!先々週の土曜日!
予定が空くと言ったあの日です!
外に出る事自体を省いて居たら、
次の週、もう発売から一週間経っている!
ではありませんか!
かなーりぎりぎりに注文してもOKな
イージーモードなラノベなのですけど、
流石に発売日過ぎたらヤベー!という所!
なのです!
あ、具体的には何か、って?
JSが主人公の押しかけ内弟子になる
将棋のお話です。
はい、もうお分かり頂けましたね?
一体どんな結果が訪れるのか!?
次回を待て!!
…誰も気にしてない?
これまた失礼しましたー☆…あはは…………
2019/03/27訂正致しました。
誰の台詞か、多少は
分かり易く成ったか、と存じます。
読み直していると、
まずいかな?とは思っても、
どう直して良いのか
分からなく成ってしまうのですよね。
言い訳では有りませんよ?
反省してみた感覚です!




