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第79話 教練仕上げようとは思ってた(何じゃそりゃあ!)

 過ぎた!時刻的には日曜日を過ぎた!

 けど、此れが、日曜投稿分です!!

 お待たせ致しました!!

 どうぞ、ごゆっくりお楽しみ下さい!

「用事は済んだし、其れじゃあな!」

「待てい!!今日だけは見ていけ!」

 騎士の訓練場で。メイザスは相変わらず気が済んだらさっさと帰ろうとし、自分は引き留める。

「自分、もうすぐ任期が明けて帰っちゃうからな?挨拶位は聞いて行け!どうせ

午前中しか居ないんだから!」

「は?んん??一遍に言われても何だかなあだぞ?」

何時いつも居ないから分からないんだろ!目の前で話している事も聞いていない時

結構有るし!!

 いいか?自分は二年間兵役(へいえき)に就くって約束で来ていたんだ。で、もうすぐ二年が経とうとしているんだ。終わったらもう教練には来ないんだぞ?」

「は?ほおう?そうなのか?」

「で、だ。

 メイザスは、自分が故郷ふるさとへ帰るのに、泣いて付いて来るって、言うか?」

「は?……………ああ?!バカか!!誰がンな事言うんだよっ!!!」

「誰がって、ねえ?」

「師匠ぉぉぉぉぉう?!!!」

「ちい様!!其れは乙女の秘密ですっっ!!」

 ライナとメイが騒ぐが。

 自分、誰が、とは、言ってないぞ?本人が騒いだら、其れ私ですって、

言っている様なものだぞ?

 此れが語るに落ちるって言うモノだ。

「はあ?………しょうもねえヒミツだな?」

「なあ」

 そう。秘密とは、明らかになってみるとしょうもない事が大半なものだ。

 現代日本のマンガなんかの粗筋あらすじに、何かと主人公には秘密が有ったとか

書いてあるのが一時期目立ったが。

 漫画もラノベも、新品にはビニールが被っているのが当たり前なので、大体には外から見ても読める粗筋が付くものだが。

 中身を見たらガッカリする確率がかなり高いので、あんまりヒミツヒミツ言って欲しくないものだ。

「師匠ぉぉぉぉぉぉ!!!」

「何でちい様が男性の方に賛同しているのです?!」

「ぶふっ!だって?」

「おれに振るなよ!女どもが騒ぐと面倒くせえだろうが!」

「宜しいですか?ちい様!

 女性というものは、秘密を沢山作る事で魅力を増すのです!!」

「だって」

「だからおれに振るなよ!!」

「其れは確かに、ちい様は姑息な手段など使わなくても、とても魅力に溢れる御方では御座いますが♡」

 姑息とか言っちゃっているよ!メイ!!

 そしてメイは両頬に両手を当てて身をクネクネとよじる。

「………女って、ほんっとにわっかんねえな?」

「なー」

「師匠ぉ!!だから何であほあほさんに賛同しているんですか!!」

「其れやめろおおおおお!!!」

 ぶっふ!!

 メイザスはライナの言葉に絶叫したが。騎士達が何人か噴き出した。認識されちゃったな!あほあほさん♪

「…………帰って良いか?」

「駄目!」

 だからもう自分の任期が終わっちゃうって言っているだろう!

 騎士達の訓練も、庶民兵さん達の訓練も、段々とは改善されていっている様だが、自分の方も訓練場に来るのが半日弱になっているので、一日で全員と顔を

合わせる事が出来ない。ので、何日か掛けて最後の挨拶をしなければならない。

 何日か掛ければ全員と顔を合わせられる様には成っている。騎士団の

団長お母さんが調整してくれているからだ。相変わらず、細かい気配りが

行き届いているね!お母さん☆

 そして、自分が作ってそれぞれに渡していた木製の武器だが。

受け継いでくれそうなのが居た。

 意外だったと言うのか、順当だったと言うのか。シッカクの奴が中々木工を

こなせた。この場で即興で作るにはもっと熟練が必要だが。只、庶民相手に意地悪はするなよ?と言い含めておいたが。心を入れ替えたと本人が言っていたので

大丈夫だろうとは思う。

 いずれにしろ、自分は此処を後にするのだ。後は任せられる誰かを見付けるしか

ない。

 武器の練習も同様だ。さて、次の相手は。

「武神様!わたしとのお手合わせ、お願い頂けますか?!」

 女性騎士が出て来た。武器は薙刀なぎなただ。

 騎士団は男性中心ではあるが、女性騎士も少数は居る。まさか、ライナ一人

だけって事はない。

 勿論、ポンコツはライナ位で他はまっとうな騎士だ。が。悪いが、全うな騎士さんは顔を見てしまうと、女性?と、思ってしまうが。言ってはいないよ?女性のご気分を害する様な事、言いませんよ~?

 ライナは騎士としてはポンコツだが、見た目は、まあ、メイド服姿が違和感ない位だからな。世の中ままならぬモノよのう。

 そして、薙刀だ。薙刀は、体のしなやかさを使って、女性の方が上手く扱える、と、ちらほら目にする。うん、目にする、文字表記を見たって事な。だから女性

騎士さん達に勧めたのだ。

 安直だなどと言うなかれ。少しでも有利に生きていきたいとは誰しも思う事だ。

「来なよ!」

 言って、中段に構える。

 女性騎士は勿論長柄武器の持ち方、左手前、右手後ろで。やいばは左下に構える。

「始め!」

 団長さんの合図が有り。

「すねええええええええええ!!!」

 そう。薙刀と言えばコレ、という攻撃だ!すね、膝から下を狙う攻撃な!

 誰しも足下あしもとへの攻撃は避け難く、殆どの生き物は地面からは離れられない!

 鎧を着た相手だったりしたら、跳ねて躱すなんて真似も出来まい!

 だが自分が食らう立場ならば、だ。

 間合で躱す!詰まり、相手の攻撃射程距離の外に出るって事な!

 どんなに鋭い攻撃であろうと、届かなければ当たらない!当たり前だと、思う?

 けれど、当たり前が出来ていないから、戦いの初級は、互いに避けられない

殴り合いになるんだぜ?

 寧ろ避けられる奴は、迚も強いって、事になるんだぜ?

 一度や二度は聞いた事が有るだろう。スポーツにしろ格闘技にしろ、空間把握力が有る者は強い、と。

 空間把握、目測で長さが、正確に分かるという能力。自分に才能が有るだなんて言わないが。

 寧ろ、才能無いと思う者でも最低限此れ位はやれ!というものだ。

 紙一重で薙刀を躱し、更に刃にきっさきを追い打ち方向に引っ掛けてやる。すると。

「あっ!!」

 薙刀が女性騎士の手からもぎ飛ばされる。

 かららあああん

「ちいの勝ち!!」

 長柄武器は攻撃部位が持ち手から遠い。故に、先端に引っ掛けてやると、梃子の原理にって増幅された力が持ち手に掛かってしまうのだ!

 槍相手に引っ掛けなかったのは、突きよりは薙ぎの方が引っ掛け易いからだ。

何となくでも分かるでしょ!

「次はおれ、良いか?!」

 ガンバルさんが言う。ドンドン行ってみよう!

「始め!」

「うおおおおおおおお!!」

 ガンバルさんの武器は両手大剣グレートソードだ。そして、剣身けんしんの根元は棒状だ。

 ガンバルさんは左手で剣身を持つ、詰まり剣だが槍の様に持って突撃してくる。

 何つーか、銃剣じゅうけんでも構えて突撃ぃー!!って感じだな。いや、銃弾が出る機能

なんぞ無いが。

 何れにせよ、まともにぶつかり合っては勝てない。ので。

 しゅるっ

「うおおおお?!」

 剣身の上で木刀を滑らせる!左手は剣身の根元を持っているので、引っ込めざるを得ない!!

 ガンバルさんは両手で剣のつかを握り、剣を立てて持ち直す。

 重いからね!剣を立てないと持って居られないのだよ!

 だが長い両手大剣グレートソードは、そこから相手に向けて傾けるだけで攻撃になる!練習で

やるには危険過ぎる攻撃だが、自分にだけは危険な攻撃を解禁しているからな!

 ガンバルさんは一瞬躊躇するが、此方に傾ける!

 其の一瞬、自分には大きな隙だぜ?

 がんっっ

 両手大剣グレートソードは地面を打つ!!当然、自分は避けましたとも!!

 更に自分は木刀を上から当てて、両手大剣グレートソードを地面に押し付けてやる!!

 ぐばんっっ

「ぐぅあっ!!」

 流石さすがにガンバルさんも剣を持っていられず手放す。

「ちいの勝ち!!」

 団長さんが宣言し、勝負終了!

 メイザスがぼんやりと問う。

「何だか見慣れない武器を持った奴、居ねえか?」

 メイザスが見慣れて居るのは、騎士は片手剣、其れだけだろう。

「自分が使って見せて、上げた」

「はあ??アレも、ソレも、か?」

「アレは薙刀、ソレは両手大剣グレートソードね」

「欲張り過ぎじゃね?」

ゆえ有ってだよ」

 二年間、ネタを出し続けて見せて上げなきゃあいけなかったからな!

 それに、折角見せて上げるんだから、此処等でも手に入るか、代替品が有るモノを提供したかったし!

 ちなみに薙刀は、グレイヴという長斧ポールアクスの一種が代わりに使えるのではないか、と思っている。

「ふっだ未だ其れだけではないぞ?」

 ヘイキンさんが不敵に笑んで出て来た。手にする武器は。

「何だ?其の詰まんねえ棒は?」

「詰まんねえ棒じゃねえ!!じょうだ!!」

 自分が絶叫してしまったよ!メイザスが失礼だから!!

 あ、所で。ヘイキンさん親衛隊隊長さんだってね!だから杖を使い込んでいる

のだ。

「此れが中々面白い武器なのだよ。そして、未だ此れで終わりでもない。

 武神様が使った武器で、我々が使えていないものも有る。

 カタナ、もそうだし、長剣ロングソードではあるのだが、両手に一振りずつ持つ双剣そうけんなんてものまで見せて頂いたのさ」

「刀はおれが打刀よりもつえ野太刀のだちを使ってんぞ!」

 子どもか!メイザス!!まあ、武器としては長い方が強いのは事実だが!!

 刀はあまり熱心には見せなかったのだ。手に入らないだろうし、手入れを頼める所すら無いし。

 メイザスには、実戦ではロング鎚矛メイスを使え、と言ってある。

 叩っ斬る、が、叩き潰す、になっただけなので、どちらにしろメイザスと戦う

羽目になった相手は不運だが。

 双剣は、まあ。両手共使えるヒトは居なかった、と。仕様が無い。

「分かった分かった。其れは其れとして、杖術を見て行くと良い。

 此れ一つだけで多彩な使い方が有るからな!」

 流石さすが隊長!ヘイキンさんはメイザスを軽くあしらう。

 対してメイザスは。

「はあ?そんな詰まんねえ棒にか?」

「杖だって言ってんだろおお!!!」

 又自分が絶叫してしまった!仕方ない奴だな!あほあほさんはっ!!

 はい。題名が変で御座いましたね。

 仕上がってなかったので!

 杖術は多彩だとか言ってあっさり終わったら

ヘイキンさんがネタのヒトになってしまう!ので。

 所で前話は、勝負の部分を執筆する時

疲労で意識が少々朦朧としてしまい、

大味になってしまってないでしょうか?

 成るべく(改)は付けたくないので

誤字脱字など無ければ修正は無し!なのですが。

 問題無くお楽しみ頂ければ幸いです。


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