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第77話 帰る日が近付いてみた

 やっぱり、休日だからと言って

一日に三話って無理!です!

 一週間に二話位が自分のペースな様です!

 一話につき六画面以上。

 あ、執筆画面はスクロールすると

前の文章が三列残りますね。

正確には六スクロール以上。

 で、16話ごとに区切り。

 今作はそんな枠組みでお送り

致しております!

 次の区切りは80話ですね!

「美味しぃい!!何此れ!!」

 マルゲリータが大はしゃぎする。

 其の、マルゲリータが言う美味しい何やらという物は。

 薄く丸い小麦粉の生地に具材を乗せる、トッピングして焼いた物、詰まり

ピッツァだな。

 ピッツァには具材を乗せる前にチリソース?を塗ると思うが、其れを上手く再現出来たとは思えないので劣化版としか言えないのだが。こんなにマルゲリータが

大はしゃぎするのは文明度が低い所のメシは総じて不味いという事だな。

王族でさえ、だ。

 自分が態々(わざわざ)ピッツァなぞ焼いて振る舞ったのは。食事は一日五度摂るのが

理想ですよ、と説いた次いでだ。

 食って食って食いまくれ、等という意味、ではない(・・・・)!適量を、五度に分けて摂る食事が理想なのだ。

 詰まり、朝、昼、晩の三食に加えて午後三時のおやつ、更に午前十時にも

おやつ、だな。ああ、午前十時は言葉的に意味が合わないが、大目に見て?

つってのは、午後三時頃って事なんだよ?

 まあ兎も角、そんなの現代日本でだって出来ている奴など居るまいが。でも

理想の形だけは言っておかねば何も変わるまい。

 王女サマの実際の食事だが。一日朝、晩の二食である。王族でさえ、だが一般人までみんなが、だな。

 文明度の低い世界は誰もが腹一杯食えない世界なのだ!

 ピッツァ一枚なぞ一食には足りないと常々思っているのだが、仕方あるまい。

一応四枚焼いて、自分は小さいから半分を更に三等分して、マルゲリータ、

ライナ、メイにくれてやる。其の三人には一枚と六分の一やったって事な!

 身分的に、此の三人と自分が一緒の席で食うってのはオカシイのだが、まあ今更だな!誰も気にしてないし!王女の私室だし!

「ねえねえ!此れ、何て料理なの?!」

 マルゲリータ大喜びだなあ。

「料理、なんて大袈裟なモノではありませんが」

 さて、ピッツァは具材に因って名前が付くが。

 昔、多分イタリアで。時の王女様が気になった、と。

 庶民が屋台で食べている何やらが、だ。

 王女様は料理人を呼んで作らせた。其の料理人が作ったのは。

 薄い小麦粉の生地に具材を乗せて焼いた物。そう、ピッツァだ。で、具材は。

 国旗を意識して、トマトで赤を、チーズで白を。バジル、で、良いのか?食用の葉っぱで緑をいろどった。

 王女様はたいそう喜んだとか。目出度めでたし目出度し。クダラね!

 でえ、其の王女様の名前というのが。

「ピッツァマルゲリータ」

「あはははははは!!何其れえええ!!私?私の名前なのお~?!!」

「左様で御座いますね」

「あはははははは!!こおいつうう♡」

 おでこつんされた。まあ、ご機嫌な様で何より。

 一番に食い終わったライナが何故か自分を抱きしめてベッドにダイブする。

自分、ラグビーのボールかよ。

 ぼふんっとベッドは弾むが。流石さすがは王女のベッドだな!

 さり気ない様だが、余所のベッドでダイブなぞしたら、ドスンぐえ!って、なるからな?硬いからな?

 そして、ライナ本当に遠慮が無いな!今更なのだが!

 メイがライナごと自分を抱える様にのしかかって来た。おいおい。

 更にマルゲリータは全員を抱える様にのし掛かる。おーい!スキンシップ

好きだな!女共!

 いや、男共だって好きなんだろうけどな?しかし男は年齢と共に触れ合いは

減ってゆく。

 男はどうしても他者に触れると犯罪臭が漂うからな!周囲はそういう目で見るし、本人も自覚してゆくし!

 其れでも我慢出来ない奴が痴漢で捕まった~って、なるんだろうな!バ~カ、としか、思わないけどな?

 自分、というか、記憶に在る日本の誰だかの底にはニンゲン嫌いが有るので、

そんなに触れ合いって良いモンか?としか思えないが。 

 ライナが口を開く。

「わたし、今とっても幸せです!」

「あー、そう。良かったね?所で、もうすぐ、此の生活、終わりだね?」

 此の時、もう二年になる頃だった。後はロスタイムか?って所だった。

 んー?平成終わり頃のサッカーではあでぃしょなるたいむとか言うのか?兎角、任務期間に含まれなかった分がはみ出ているって期間に入っていた。

 長かったぜ~!まあ、日々の訓練は欠かしてはいけないものだし、ヒトの目が

有る所での訓練の方がはかどるのは確かなのだが!

 二年はなげええわ!つれえわ!!

 そりゃあ、何種類かの武器を使ってみて、それぞれを詰めて練習してみれば、

未だ未だ期間が有っても良いかなあとは……思っちゃあいかん!危ねええ!

 しかし、二年で出来る事、しかも部外者が口出せる事ってのは、超える位は

やって来たでしょう!

 長い目で見なければいけない事は騎士団の団長お母さんに言って来たし、

あのヒトならば悪い様にはしない!お母さんだから!(笑)

「自分は故郷ふるさとに帰っちゃうから、今後の身の振り方は考えておきなよ?ライナと、其れからメイも」

 マルゲリータは身の振り方もなにも有ったもんじゃない。王女だから。

 おや?ライナ、いや、三人が硬直しているな?

「決まっていた事でしょう?今更驚いちゃったの?」

 んー?硬直しっぱなしだな?

 ライナを眺めていると…

「……………ぅ………ぁ………あああああああああああああ~ああ」

 何と言うか、子どもの様に泣き出した。詰まり、女性が見せちゃあいかんだろっていう、物凄い顔を隠そうともせずに、本気泣きだ。

 んー??流石にメイとマルゲリータは子どもの様ではないが、やっぱ泣いて

いる!

「やだやだやだやだやだ~あ~ああああ」

 駄々っ子か!しかし言える雰囲気ではなかった。

「行くうううう!一緒に行ぐうぅぅぅぅ!!」

「王都に在る家、どうすんの?」

「いらないもん!!ぅあああああああああぁぁあぁ!!」

 随分簡単に言うなあ。まあ思い入れなんぞ無いか。

「わ、わた…わたくしも"っ……」

「メイも?」

 こくり、と、頷く。

「わだじもぉお!」

「駄目だろ!」

 マルゲリータが戯言たわごと言った!

「何でぇえぇえぇえぇえ!!」

「王女が庶民に付いて王宮を出て行くとか、聞いた事ねえわ!!」

「う゛っう゛ぁあああああ!駄目ぇええええ!帰っちゃあ駄目ぇえぇえええ!」

「約束が違う」

「うっうぅぅうううっ冷たいようぅうぅうぅぅ」

「初めから分かっていたでしょう」

 困るなあ。一応(なだ)めるが。帰るのは止めないよ?

 そして次の日。

「おーう、ちい!」

「おー、メイザス」

 騎士の訓練場にメイザスが来た。

 本当にメイザスは訓練に来ない奴だった。

 其れで弱ければ只のサボり魔なのだが、騎士の間では負け無しな様だから、皆と足並み揃えて訓練って、出来ない奴なんだな。

「幼女のペット!」

「あ?何だそりゃあ?」

 噂に疎い奴だなあ。そんなモノ気にしない自分にさえ聞こえているのに。

 メイザス、訓練場に来ないのは、自分の室内ペットになったから、とか言われているぞ?勿論事実無根なのだが。

「それよかよお、あの家には帰ってないのかよ!」

 ライナの家だ。

「売却する事になった」

「はああああ?!!」

「自分、第三王女殿下の護衛だから王宮に帰るし」

「おおおおおい!無茶苦茶な事を矢継やつばやに言うなよ!!」

「メイザスが来ないから分からなかっただけでしょう」

「んな事言ってもよお!おれの練習はみんなで順番を守ってとかいうモンじゃあ

ねえだろ!」

 まあ、列になって順番待ちなんて言ったら練習密度がいちじるしく下がるだろうね。

「おれぁよ、横木よこぎを離れた二カ所に設置して、突撃しちゃあ打ち、突撃しちゃあ

打ちしているんだぜ?」

 メイザスは人差し指を下向きにして二カ所の間を行ったり来たりさせる。

 成る程!二カ所に横木を置けばずっと突撃の練習が出来ると!考えたな!

「でえ、そろそろちいに練習の成果を見て貰いたい訳だ!」

 ニヤッと笑うが、直ぐに戸惑いの表情になって。

「…が。何持ってんだ?其れ?」

 やっとメイザスは自分の武器について言及する。

薙刀なぎなただよ!」

 今日は騎士達に、薙刀を見せる日であった。其れ以外持っていない。

「おれぁよ!打刀うちがたなを持ったちいとりてえんだが?」

「突然言われても用意が無いからねえ。

 自分、何時いつでも有る物で戦うって姿勢スタイルだけれども?」

「や!今日は止めとく。じゃあな!打刀、用意しといてくれ」

 帰るのかよ!見てすら行かないんだな!

「あやつは!仕方ないな!!」

 団長お母さんがいきどおって居るが。諦めが多分に含まれている様に感じる。

 一人で練習した方が捗る奴だと思ってもいるのだろう。

 やっぱりお母さん!ひとりひとりの個性を把握している!!

 分かっております!

 今回、題名が日本語として

ちょっとオカシイって。

 ほら!強調ですよ!

 強調するには敢えて

普通でない書き方をするものです!

 所で、女の子たち泣かせて

かわいそうって?

 約束という物はあらかじ

決めておく物であって、

途中でどういう感情が湧いても

決めた事は守ってよ、と

いう物なのです!

 だって、守らなかった場合は

村をほっぽらかしにする事に

なるのですから!

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