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第76話 教えさせてみた

 先週日曜日以来の投稿になりましたでしょうか。

 時間が開いてしまいました!!

 今週は忙しくなりそうです!

 その分も含めて、

此の日曜日に3話投稿しちゃいますか?!

 ……無理かなあ。

 期待はせず、お待ち下さい☆

「武神殿、うかがって宜しいか?」

 騎士団の団長さんが尋ねる。そう。此処は騎士の訓練場だ。

「なあに?」

 はい。武神って、自分の事ですよー!ハズカシ☆

「其の、じょうという武器なのだが、練習用だから木製、という訳では、ひょっと

して、ないのであろうか?」

「コレは実戦でも木製の棒だよ!コレでそのまま行っちゃうよー☆」

「ふむっ!成る程!!……して、其れを騎士達に教えて貰う事は出来まいか?」

「良ーよー!誰か気に入るかと思って色々使って見せているのだし!」

「ふふふ……流石さすが武神殿であるな!

 実は騎士達にも、帯剣たいけん出来ない仕事が有ってだな」

「謁見の間で護衛、とか、王宮内の警護、とか?」

「お見事!!その通りである!」

刺股さすまた持っていたっけ?」

 刺股とは先端にU字型の金具が付いた長い棒で、取り押さえ専用道具である。

「良く見ておられるな!して、武神殿?武神殿の意見としては、杖と刺股、どちらが強いであろうか?」

「杖だねえ。只、杖を使いこなせるヒト、出て来るかなあ?」

「む?難しいのであるか?」

「そう!杖は単純な棒!だからこそ使うのが難しいんだよ!

 それこそ、頭使えるヒトじゃあないとね!」

「頭……であるか?」

「頭は考える部分だから!杖をどう上手く使おうかって考えられるかって事!」

 態々(わざわざ)言ったのは、文明度低い所では分かっているヒトが居るのかどうだかって所だからだ。

 エジプトのミイラは、鼻から脳ミソ引きずり出して水銀詰めたんだって?ソレで何時いつか復活するとか信じていたんだぜ?水銀は猛毒だっての!脳味噌無い死体が

復活だなんて有り得ないっての!!

「杖は持ち方に因って、使い方も千差万別、千変万化するんだよ!」

「するのであるか?其の様な単純な棒が!」

「単純な棒、だからこそ!だよ。自分の使い方でさえ、単なる一例に過ぎないんだよ!」

 毎食食べる前提なので、味がしない(・・・)様に作るという、お米の様だ。杖もまた、

日本の心を反映した武器と言えるのではないだろうか!

「騎士さん達に何人か使い手が現れたら、自分にも思い付かなかった使い方する

ヒト、出て来ないかなあ?楽しみだね♪」

 結論から言うと、出て来なかったのだが。むしろ、自分の方から、こういう使い方有るよ!と、言うばかりだったのだが。

 世の中、自分から積極的に頭使おうってヒト、中々居ないんだね!…はあ……

「でー、ヤラレャークさん来てくれるー?」

「な、なに?」

「負けたばかりの所で悪いんだけど、そうじゅつを教えるの、自分の前でやって見せて

くれないかな?」

「今?此処で??」

「庶民兵の皆さん、今日初めてのヒトだって居るんだし。教えなきゃ仕様が無い

でしょう。

 ヤラレャークさんだって自分が居た方が落ち着いて教えられるだろうし」

 良く言われる事だが。教える、という行為は、自分にも勉強になる、と。

 ヒトは皆、殆どの事は何となく分かった積もり、で済ませていて、日常生活が

それでこなせていれば、そのままになってしまうものだ。何となく程度の事は

その内忘れる。

 なので、説明させられると、此れが中々出来ないのだ。説明出来る事は、

何となくでは済ませていない。一歩、理解が進んでいるという事だ。

「はっ!成る程!ではヤラレャーク、行きまーす!!」

 何?モビルスーツにでも乗るの?

「さあ!みんな、見てくれ!!」

 中々勢いよく庶民兵さん達に呼び掛けた。が。

「えーと、うーんと…………その…………

 持ち方はこうだー!!」

 実際に手持ちの木槍を構えた。………うーん。

「使い方はこうだー!!」

 突いては引く、の動作を繰り返しながら叫んだ。

 ……………

「武神様!!如何いかがですか?!………って!

 めっちゃ御不満そうなお顔してらっしゃるうううう!!!」

 そっちこそ何でそんなに自信満々そうなツラしてらっしゃるの?

「自分、説明はしたよね?」

「はい!大変分かり易いご説明でありました!!」

 あーコレ、内容尋ねても怪しいヤツやあ!!

「あのね?言葉ってモノは、どんなに尽くして語っても、芯の所は通じないもの

ではある。其れは確か、なんだけど、ね?

 だからって、説明全く無しってのは、違う!と、思うんだよ。

 同じ様な動作をしたとして。良く分からんけど言われた通りにやるってのと、

自分の動作を理解して行動するってのは、効果に天と地程の差が出るものだよ」

「天と地程……ですか?!」

「そう。だから、教えるヒト達の理解に少しでも足しになる様にって、出来る限りの説明は心掛けなくちゃあね?」

「……はい!」

「今度こそ覚えなよ?幸い、聞いているヒト達はこんなに居るんだし、此のヒト達と毎日確認し合いながらでも、ね」

 庶民兵さん達を示しながら言うが。

「え?でも、おれは教える立場で……」

「説明もロクに出来ていないヤツが言えた事か!」

「は、はい!」

「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥って、言葉が有る。教える立場だからとか

こだわって、知ったかりしていたら、後でとても痛い目を見るよ?」

 はーい、白状しまーす☆自分、正直知ったか振りしまくりでーす☆

 でも、勘違いするなよ?知ったか振りするだけじゃあ世の中通らないからな?

結局は実力を大勢に見せ付けて、自分の言い分は正しいんだ!と分からせてやっと意見は通るモノだからな?

「では。先ず、槍の持ち方はこう、ですが。よーく、見て下さいね?

 右手は端の方、左手はさきの方を持っていますね?」

 自分は杖を槍の様に持って言う。其処へ庶民兵のひとりの野次が飛ぶ。

「待て!其れはジョウとか言う只の棒だろ?!」

 ふっと不敵に笑んだ。待ってました!って、ヤツ?

「杖という武器は、槍の様に使っても良いんだよ?やーいやーい!」

 何がやーいやーいなんだかな?つい言ってしまったのだよ!

「何だとう?!ずるいだろうが!」

 お?野次ってきた庶民のヒト、ノリが良いねえ?

「それだけじゃない!刀の様に使っても良いし、薙刀なぎなたの様に使っても良いんだよ?

 良いだろー!やーいやーい!!」

「カタナ?ナギナタ??何だ其れは!!」

「今度見せてあげるよー!今は槍、ね!」

「「「待て!おれ等も知らんぞ?!ナギナタとか言うモノは!!」」」

 騎士達まで突っ込んで来た!

「うん、知らないモノが有る。だ未だ楽しみは一杯だね☆

 じゃあ今は槍って事で!」

「「「「狡い!!!」」」」

 おねだりする子どもの様だな!けど、絵面えづらはムサい野郎どもだ。最悪!!

「はい、槍という武器、というかなが柄武器えぶきは右手は末端の方、左手は先端の方を

持ちます!梃子の原理、という物理法則。此の世の仕組、ですね。其れを使う為

です!」

「此の世の仕組?」

 誰だか庶民のヒトが疑問の声を上げる。

「手に持った物を手放せば地面に落ちる!当たり前ですね?そう言った当たり前の事が、此の世の仕組と言うモノです!

 で、梃子の原理という仕組ですが!此処に一本の棒が有ります!」

 まあ、杖な訳だが。

「此れを使って、持ち上げる事も出来ない重い物体を動かしたい!そういう時!

 もう一本の棒を用意して重い物体の手前に横たえる、手に持った棒を横たえた棒に乗せた上で重い物体に引っ掛ける、で、手に持った棒をぐいいっと押し込むと、あら不思議!重い物体が棒に押し出される訳ですね。此れが梃子という道具、その仕組が梃子の原理、という訳です」

「「「嘘だあああ!!!」」」

 庶民達の野次が飛ぶ。…て、騎士の声も混じってないか?!!

 そりゃあ身振り手振りだけで、実際に重い物体を押した訳ではないが!

梃子の原理の具体例といえばピラミッドの石材運び!誰でも聞いた事が有りそうな由緒正ゆいしょただしき説明だぞ?!まあ、日本の在るあっちの世界では、の話だが!

「此の仕組で大事なのが三カ所有ります!力点りきてん、棒を持っている部分です。支点してん、横たえた棒に乗せた部分です。作用点さようてん、重い物体を押す部分です。

 此れが長柄武器の場合、力点が右手で持つ部分、支点が左手で持つ部分、作用点が攻撃する部分、さきですね。

 で、梃子の様に左手で支えて右手で穂先を操作すると使い易い、と。重い物体

でも押せる様に、穂先を力強く使える訳ですね」

「力強くって……武神様にはやられっぱなしな気がしますが……」

 ヤラレャークさんはぼやいているが。

「今まで説明した事から理屈は分かる筈なんだけれどもねえ。考えが足りてないって事」

「ええぇぇぇ?」

 ええーじゃない!!

「所でえ。レイジ!一年兵士として任務をこなして来て、何か思った事は有る?」

 現場の声を聞くのも大事だろう。前に出して一つ語ってもらおう。

「そ……そうだ!みんな!此の子が作ってくれた木槍きやり、良いぞ!!」

「は?」

 自分、思わず疑問の声が出てしまったぞ?

「最初は練習用の木の武器だと思っていたけど、とんでもない!最後の最後まで共に在れる相棒だよ!

 みんなも是非とも此の子に作って貰った方が良い!」

「いやいや、何言ってんの??」

「だって思った事言えって」

「だから、何でそうなった?!」

「だって、外?其処そこらで売っているスピアってさ、何て言うの?使い捨て、って

感じだもの。

 直ぐ折れるし、迚もコレで打ち合いなんて出来ない!って感じだし、穂先も一応金属だけど、そんなに刺さり易くもないし。

 木槍は短めだなあと思っていたけど、持ち運びにはかさばらないし、突きの威力もそんなにスピアと変わらないし、何て言ったって折れない!これは大きいよ!!」

「ああ……そう………」

 そう言えば。昨年の庶民兵さん達の槍は、最終的には全員分自分作になっていたか。

 初期に持っていた木槍は全部直ぐに折れてしまったのだ。もう、其れに対応している内に自分が作った武器を与えるのが当然の流れみたくなっていたな!

 庶民に対する意地悪の一環いっかんかと思っていたのだが。世間ではスピアというのは

そんな物らしい。

 どおりで此処等では槍術なんて発展しない筈だよ!!

 スピアなど、本当に只長いというのが利点なだけの安物だったのだ!

 直ぐ折れる想定だから安価なのだ!だから投げても惜しくないのだ!

 しかし、そんなモノが主武器だなんて、まさしく、庶民は行って死んで来ぉぉい!!って体制じゃあねえの!!

 創作物を見る限り、日本の槍は折れるなんて想定はしていない。まあ、敵と武器をがっちんがっちんぶつけ合うとなれば、絶対壊れないなんてのは無理な相談だが、それでも日本の職人さん達はこだわって造っている筈!

 その為か。スピアは使い捨てだなんて思いも寄らなかった!!

 御前試合では折れなかったが。何処かで自分の、武器はそんな簡単に壊れるものじゃないという意識が作用したのか?しちゃったのか??

「えーと、団長さん?武器造りから、何とかしないといけなくないですか?」

「…そうですな!」

 困った時は団長お母さんに相談だ!!

 だって、自分、何時いつまでも此処に居る訳じゃあないし!

 絵面、という字ですが。

 読み仮名を振ると

えづら、というのが正しい!!

正しい筈!なのですが!!

 一遍に打ち込んでも出ない!

が、えずら、と打つと出ました。

 此れも?

点々が付くと、つ、が、す、に

なっちゃう奴?ですかね?

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