第72話 両手大剣始めました
おはよう御座います!
あ、投稿した時間が朝なもので!!
今週は年末片付けられなかった事を
幾つかこなして居りまして、
少々間が開いてしまいました。
申し訳御座いません。
さて、今回は少々縛りで決めたよりも
増量な感じに成りましたが、
面倒見なければいけないキャラが
多かった為ですな。
ちいちゃん、一度身内と思わせれば
面倒見ずには居られないのです。
良い子、ですよね?
「みなさん、おはよーございます!」
「あー………武神サマ?」
「なあに?」
「今日は又、違う武器持って来たのか?」
「そーぅだよ?」
ガンバルさんは今も以前と変わらない口調で話して来るな!
自分は、ガンバルさんが言った通り新しい木製の武器を作って騎士の訓練場に
来た。
其の武器とは!
両手で持つ専用の剣、両手大剣である!
両手大剣は剣身の根元が刃ではない。棒状である。其処がミソだ!
持ってみた感想は!
………重いわ!!コレ、金属製は使えんわ!!
両手持ちだが細身の剣、両手細剣ってのも有るがな?まあ其れは良いや!
さて、両手持ちの剣だが。
以前の作り話では漫画でもアニメでも、西洋の剣であろうとも両手で持つのが
当たり前みたくなっていた。日本人は刀が念頭に有る為と思われる。
実際は、両手剣術が有ったのは、精々ドイツ位だったとか。繰り返す様だが
両手で持つ武器は使い難いのだ!流行らないのだ!流行らない物を使うのは
捻くれ者なのだ!自分、捻くれ者だけどな!
折角双剣に慣れてきた所だったが、今回持って来たのは両手大剣だけだ。
自分を追い詰める為に、である。
と、言うのも、ヒトは皆楽を覚えたら抜け出す事が出来なくなるモノだからだ。自分とて例外ではないと思うべきだ。
怠け癖、ずぼらは悪いモノと思われるだろうが、生き物は皆無駄を省いて
少ない力をやり繰りして生きているという事を考えれば極自然な事ではある。
自分を叱咤するには自ら追い詰められた状況を作り出さなければならない
だろう。
ハッキリ言ってドキドキだ。
まともに使えなければ今回初めて土が付くかも知れない。
自分は決して負けてはいけない、負けたらお終いだ、と心に刻んでいるのだ。
例え勝負の様に見せ掛けただけのモノでも負ける事は許されない!
何が何でも生き延びてやる!というサバイバル精神に火が点くというものだ!
それに、である。
何度も繰り返す様だが刀は迚も使い難い武器である。気難し屋さんなのである。
対して西洋の剣は比較的乱暴に使って良いという事は素直な性格な武器と
言えなくもない。
様々な武器を使ってみれば、刀の技の足しになりそうだ、と思うのだ。
一方、色々な事に手を出すと結局何も身に付かない、という実例には事欠かないが、其処は、其れ、世の中応用が下手なヒトが圧倒的大多数という事だろう。
巧く遣るには応用だよ!何事も!!
それに、両手大剣を使うにあたって色々考えて来てはいる。シミュレーションはしている。考え無しでいきなり本番なんてのは愚かの極致だろう。
では行くぞ!
「ガンバルさん、勝負しよーぜー」
「ああ、戦ろうか!」
ガンバルさんは片手剣の木剣だ。早速勝負の体裁が整えられる。
「始め!」
騎士団の団長さんの宣言が有り。
「何だそりゃあ?!!」
ガンバルさんが驚きの声を上げる。
自分は。両手大剣を。
右手は普通に持ち。詰まり、鍔の直ぐ下を持ち。
左手は剣身の根元を持った。言ってみれば、槍の様な持ち方をした。
うん。普通の剣の持ち方よりはましに持って居られるな。
しかし槍よりは使いづらい。仕方ない!今はこれしか無いんだもの!
「ほおら!戦闘中、いちいち相手のする事に驚いてあげちゃうの?」
「お……おう!」
かきかきかきかきっ
打ち合いが始まった。
ハッキリ言って、参考にした様なものは何も無い。独自に、勝手な使い方をしているだけだ。
作り話にさえ、両手大剣はあまり出ない。両手で持っている、しかし長剣だ!って感じかな?そりゃあ金属製の剣なら重いだろうから?一応は両手でも
持てる位は柄を長くした方が良いだろうけれども!けれども長剣は片手剣という名目なのだよ!
両手大剣が出る様な話は、ホントに現実を無視した様なモノ位かな?チートって、奴ですな!両手大剣を片手で振り回して凄いだろー、とか。
現実には無理だっての!木製だって重いってのに!
がしっ
ガンバルさんは此方の両手大剣をかち上げ、詰まり、下から押さえ付け、体ごと押し込んで来た。
短い武器で長い武器に対抗する場合、どうしても相手の武器を使えなくして
近寄る必要性が有るからな。と、言うか、短い武器では長い武器には
勝てませーん!というのが世の常識だけれども。
まあしかし、自分は慌てず騒がず。
左手を右手の下に置く。詰まり、普通に両手で剣の柄を持つ!
ぐいいいいっ
押し勝った!やはり両手大剣の重みは片手剣でどうにかなるモノではない!
「うおおお?!何だ?持ち方替えたのか?!」
「そーだよーぅ?」
「それだけでこんなに重みが変わるのか??!」
「梃子の原理だよぉー?」
梃子は実際には只の棒、ちゃちい道具だが!しかしちゃんと物理法則なのだ!
まあ普通の剣の持ち方では問題が有るから、最初は槍の様に持ったのだが!
と言うのも。
普通に剣の持ち方をすると、ずっと縦にしていないと持っていられない!まあ八双っぽい感じだな!薬丸自顕流の蜻蛉の構えが八双の構えの変形みたいなのは、本式には野太刀を使うから、重くて縦じゃあないと持てないから、じゃあないかな?!
で、縦にして持っていると当然、攻撃射程距離が短いのだ!!
この場合の使い方は、重みを武器にしてどんどん突っ込んで行くって所か?
って、まんま薬丸自顕流じゃねえか!…うん、そうするか。
「とーぅ!」
「おわあああ!!重い!!重いって!!
其の気が抜ける様なのんびり声で凶悪な押し込みをしないでくれえ!!」
あ、やっぱり嫌なの?と、なると、ピュアみたいなのは相手からすると凄く
やりにくいのかな?
ガンバルさんはまるで手で踏み切るかの様に、一瞬強く木剣を押し込んで大きく退る。
じゃあ次を見せるか。
自分はまるで左手で抜刀術をするかの様に、剣身の根元を逆向きに握る。
「さて、これから柄でぶっ叩くから、抵抗出来ないと思ったら即座に武器を放してね?」
「何だって?!!」
「だから、柄でぶっ叩くから」
態々言ったのは。
此れは模擬試合だからだ。本来の意味とは少々違ってしまうだろうが、試合、の様に見せ掛けた別のものなのだ。
試合でさえ怪我をしたら詰まらないだろう。試合ではないモノで怪我したら
もっと詰まらない!
「雷撃!!」
技名を宣言し、攻撃開始だ!!
抜刀術の様に、左手だけで両手大剣を振るう!
左肘を剣の平に当て、全身を一本の腕であるかの様に!
此方の柄を、相手の剣めがけて!一気に!!
っががんっっ!!ららん
ガンバルさんの剣を叩き落とした!と、言うか、ガンバルさんは直前に剣を
手放した。
ちゃんと言うことを聞いてくれた様だ。
「ちいの勝ち!」
団長さんの宣言が有ってしばし。
「武神サマ!今のは何なんだ?!!」
ガンバルさんが訊いてくる。
「見ての通り」
「おれ!……おれ、おれ………其れ、使って良いか?!」
何でそんな言葉が拙いみたいなの?!
「おれ!……やっとおれに合った武器に出会ったと思ったんだ!
こんな気持ち、初めてだ!!」
「ああ、うん。使いなよ。鍛冶屋に頼むのは手間だと思うけど」
やっぱり、両手大剣は出回っていないだろうし!
「あれ?今ちいが持っているヤツはくれらんないのか?」
「コレは自分用に作ったから!サイズが合わないよ!!一寸待っててね?」
自分は持って来た荷物の所に行き。別に作ってあった木製の武器を持って来る。
「はい!此れ大人用!鍛冶屋さんには此れを見せて造ってもらって?」
そう言って渡す。勿論、根元が棒状な両手大剣だ。
「有難うな!武神サマ!!すっげえ嬉しいよ!!」
そう言って、ガンバルさんは快活に笑む。無邪気ってのは一寸無理有るか。
ガンバルさん、青年って感じの年齢だし。でも笑顔は玩具を貰った子どもの様。
男ってのはな。幾つになっても子どもっぽい所が有るモンなんだ!
ああうん。兎も角。技術的には中の下なガンバル・チュウノゲさんも、武器の差で騎士団の上位に食い込めるのではないかな?
両手大剣は重くて使い難くて大変だろうけど、其れこそ頑張ってね☆(笑)
工夫は一応見せたのだから!
「ぶ………武神様!!」
此処で、本来積極的ではない者の声が掛かる。ヤラレャークさんだ。
「そ………相談したい事が!!」
「槍を使いたいのかな?」
「そ?!!」
「でも周りの目が気になって迷っている、と」
「えうっ!!」
ヤラレャークさん、目敏いせいか、周りの目を気にし過ぎる嫌いが有るのだ。
で、槍は安っぽい庶民の武器って認識だし。
「そ………其の通りですっ!!
流石武神様!全てお見通しなのですね?!」
「全て、ではないけれども」
態々言ったのは。ヤラレャークさん、まごついているから、此方から言わないと話が進まないからだ。
ヒントは以前から有ったのだ。さあ、みんなは分かるかな?って、誰に
言っているんだよ自分!
「そんなのはね、槍を使ったおれはこんなに強いんだぞ!って、見せ付ければ誰も文句を言えなく成るから。其れだけの事だよ」
「で………出来ますか?」
「武器としては長剣よりもずっと強いから。
後はヤラレャークさんの努力次第。それとも、双剣やってみる?」
「無理!!無理無理ですっ!!」
まあそうだろうな!返事も予測して言っているのだが。
ハッキリ言うとヤラレャークさんは片手剣を使っている限り殺られ役だ。
しかし、槍を使う様になれば殺られなくなるだろう!(笑)
長い武器を使うという事は敵が遠いという事だが、目敏いヤラレャークさんなら遠くの敵も良く見ているだろうし、ピッタリだと思う。
「槍に習熟したら、庶民兵の皆さんに教えるのもやってもらいたいし。出来る?」
「お………おれがですか?出来るかなあ………?」
「自分、ずっと居る訳じゃないんだよ?」
「うっ………そう、ですか?」
「其れから、少なくとももう一人位は槍使いが居た方が、技術が向上すると
思うけど…」
「武神殿おおおお!!!!」
いきなり叫んで一人の騎士が目の前で土下座した!土下座だよ!ライナ以外にもやる奴居たよ!!
「マッケイヌさん」
「わしに!!わしにも槍を使うご許可を!!何卒!何卒おおお!!」
「えーと。先ず、そんなに畏まらなくても良いから。顔を上げてよ」
面を上げい!とか、思わず言いそうになっちゃうじゃん!(笑)
「どんな武器を使おうと、自分に許可を取る必要は無いからね?相談なら乗る
けれども」
「わしは!わしはっ!!正直、衰えを感じるのですがっ!!」
マッケイヌさんはそういう年齢だ。
「しかし!強い武器が使えればまだまだいける!とっ!!思いたいのです!
思いだいのでずううう!!」
「分かったから!」
泣くなよ!
しかし、庶民兵さん達にキツく当たっていたのも、衰えを感じる不安を弱者に
ぶつけていたって事かねえ?
「マッケイヌさんは言っていたね?剣こそが騎士の魂だって」
「うぐぶげぉっ!!」
「凹まなくて良いから!
槍を使うなら、槍に命を預けられるかって事なんだけど」
武器を携えて戦に向かうとは。
武器を心底相棒だと思う事だろう。まるで、生きている相手であるかの様に。
「誓います!!槍こそ終生の番であるとっっ!!」
結婚式かよ!けど武器に女の名前付けて可愛がるなんて、お近づきにはなりたくない人種、確かに居るけれども!!
「やっぱり他の武器が良かったぁ~なんて思ったら、其れが迷いになって命取り、なんて事も有るからね?」
「迷いません!!浮気は一切しませんっ!!槍に命を懸けますっっ!!!」
微妙に言葉は違うけど、ホントに結婚の誓いみたいだなあ(苦笑)。
「じゃあ、徹底的に槍の使い方を追求する様に!」
武器の扱いって、結局、そういうモンでしょう。
年始に片付けた事の一つに、
ポケットには入らねえだろボールの怪物さん達の
幻のみゅーさんを貰うというのも有ったのですが。
本体のすいっちからして説明書も無いし!
読まない奴多い様だから省いちゃえって事
なんでしょうけど!
説明見たきゃあパソコンでも見れば~ってか!
自分、パソコン様はほぼ小説専用っすよ!
赤いパソコン様で、三倍小説っすよ!!
意味分かんねえわ!!
ネット環境使うってのも大変ですしね!
アカウント必要とか!
本体更新も必要とか!
最初からボールに入っているとか言う割には、
ウンともスンとも言わないし!
あ、実はちょっぴりだけ進めないと、
通信コマンドが出ないからみたいでしたケドね?!
不思議な贈り物コマンドも出る所変わっているし!
繰り返しますが、説明書無ええんですよっ!!
ソフトとボールセットで一万二千円位したのに、
期限が過ぎて貰えませんでした!とか
言ってらんないので、十日に追い詰められた心境で
何とか貰いました!まるっ!!
毎年一月十日が早期購入特典の期限でしたからね!
今回はお金が掛かっているので、それよりは
期限が有ると思いたいですが。
自分で試したくはない!!
十日に慌てて貰ったは良いのですが、
代わりに大ダメージ受けました!!
自分の生活の方でね!!
やはり予定は早めに立てるべき
なのですな!
ネット環境使ってみゅーさん貰うの、
億劫だったのですけど!
ゲームのデータ貰うのに
ネット環境で通信って、
良い思い出が無いんだもの!