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第61話 ドラゴンと対峙してみた

 はい、今日は!

 自分はですね、よっぽど時間が無い

でもない限り、投稿した後自分の文を

見てみるのですがね。

 あれ?おかしい…

 投稿前にプレビューで見ながら

行の区切りを直すのですがね。

 直した筈の所が直ってない!

 と、言う訳で、投稿後

直ぐ(改)が付いてしまいました。

 例によって、内容は一文字すら変わっておりませんので

ご安心下さい。

 改行の区切りを少々修正しただけです。

 話に聞いていたドラゴンの実態は。

 形はオオトカゲであった。空飛んでいるけど。

 トビトカゲのようなヒレすら無い。有ってもオオトカゲの様なでかいのが飛べる訳無いけど!

 そう、オオトカゲにも二種類位は居たと思うが、一番有名であろう

コモドドラゴン!

 全長はおよそ三メートルだとか。全長とは端から端まで、トカゲならば口先から尻尾の先までの長さだ。でかいのである。

 爬虫類は四肢が全てがに股で、歩くさまは全く速そうには見えない。間抜けっぽいとすら言える。が、実際はヒトの足では逃げ切れない程速い。更に。

 近年な様だが、毒持ちである事が発覚した。以前は、トカゲで毒持ちなのは

世界中で二種類だけと言われていたが、コモドドラゴンで三種類目という事に

なった。

 他の二種類は大きくはない。毒を噴射するのが居たとは思うが。

 が、コモドドラゴンはでかくて毒トカゲである。で、ヒトでは逃げられない位

速い。

 しかも、その場で獲物を逃がしても、毒が効くのを当てにしてしつこく

追い掛けるのだとか。

 反則的凶悪生物だろう!!コモドドラゴン!!!

 まあ、此の世界のドラゴンがソレと同一な訳ではないだろうが。代わりに空を

飛んでいる。

 もっと凶悪だっっっ!!!

 落ち着けっ!!まだ此処は遠いのだ!騎士でも騒いでいるのは一人だけ、トカゲも此方こちらには気付いちゃあいまい!!もっと分析するのだ!!!

 オオトカゲが空を飛ぶなど、物理的におかしい。ラノベなんかでも、ドラゴンはどう見ても空を飛べる体型ではないが魔法で飛んでいるのだ!というのが定番になっている。アレも魔法で飛んでいるのだろう。何で魔法使っているんだ?とは

疑問に思うが。今言っても始まらない。そんな事は後回しだ!

 魔眼まがん!!魔力を見る眼だ!!!

 ………違うぞ?!自分、厨二病じゃあないぞ??!そういうのじゃあ

ないんだからね?!!

 其れで見た結果。

 オオトカゲをすっぽり包む筒状の結界、更に其れを乗っける広い板状の結界が

形成されていた。いびつなグライダーの様だ。それで滑空していた様である。

 成る程、四肢を外側に突っ張り、体を尻尾の先まで真っ直ぐ伸ばした姿勢は、

筒状の結界に納っていた姿勢という訳だ。

 と、何やら、細い管状の結界がトカゲから地上に伸ばされた。結界が地上に到達した瞬間!!

 ぶわっと地上物が舞い上がる!遠くから見ている風景である事を考慮すると、

凄まじい威力だと思って良いだろう!!

 !!!

 管結界が到達した付近の木が舞い上がった!!木は地に根を張って

いるのだから、当然そうそう飛ばされたりはしない!!駄目だ!!あれを受けたりしたら、大多数が犠牲になる!!!

 あれが、風の(エア)竜の吐息(ドラゴンブレス)と呼称されている魔法かっ!!!

 はっきり言って、騎士達には勝てる目など有りはしない!!!

 もう話は決まった。自分が一人で戦うしかない。

 そうとなれば、どうやって自分一人で戦域に移動するか、そしてドラゴンを

もっと分析して、どうやって攻略するか、移動を決行する距離に到達するまで。

頭を回転させ続けなければならない!!!

 先ず、風の(エア)竜の吐息(ドラゴンブレス)だ。

 管状の結界を目標地点まで伸ばし、注射器の様に空気を押し出す攻撃の様だ。

現実的な空気を使った攻撃と言えよう。

 創作物では、空気をかたまりにして放ち、目標物を切り裂いたり、弾丸の様に当てたりしているが、現実的にはどんなに凝縮して塊にしようと、気体は放った瞬間に

霧散するのが当たり前だ。精々(せいぜい)僅かな風がふわりと肌に当たった程度の影響にしかならない。

 風の(エア)竜の吐息(ドラゴンブレス)に対抗するには。

 流線形りゅうせんけいの防御結界であろうか。

 流線形とは、前後に細く尖っていて、真ん中が一番幅が有る形。漫画の線は

流線形で引け、とか漫画の描き方でやっていた。のは兎も角。そういう形だ。

 新幹線やら弾丸やらは尖っている訳ではないが、先細りの形をしている。

空気抵抗を受けにくいからだ。

 その形の結界を多重に張ってみずからを包む。それであの攻撃を受け流せるだろうか?出来なければ死、有るのみ、だ!

 形を保つ結界を兎に角多重に張るしかあるまい。存在を保つ結界では変形

してしまって役には立たないからだ。百に届く、いや、突破する勢いで多重展開

しないと保たないであろうか?気張らなくてはならない。

 行軍は進み、刻一刻とドラゴンに近付いてゆく。移動方法も煮詰めなければ!!

 トランポリンの様な結界で一気に跳ぶとして、此方こちらは存在を保つ結界を主体に

しなければ成るまい。主体、だ。完全に存在を保つだけの結界だと全く

トランポリンの様には跳べない。と言うより只普通に着地するのと変わらない。

 完全に存在を保つ結界を踏む上皮に、段々と形を保つ割合を増やした結界を多重に張れば跳べるであろうか。跳べなくてはなるまい。

 段々、騎士達がドラゴンに気付いてゆく気配がする。緊張感がいやす。

 全員が気付いたら、先ずは立ち止まってドラゴンを観察しよう、と指示を出す

だろうね?団長さん。

 いきなり突撃ぃとか言っちゃう奴はダメ指揮官だものね?

「総員停止!!」

 団長さんが号令を掛け、ざざっと靴音を鳴らして騎士達は気を付けの姿勢に

なる。庶民兵さん達は気を付けが出来ていない。仕方ないね、庶民だものね。

ライナも出来ていない。オイ!

「見えるか?!貴様等!!

 彼のモノが今回の敵、ドラゴンである!!敵は強大だ!!しかし、臆するな!!

 敵を冷静に見極め、突破口を見出みいだすのだ!!

 先ずは落ち着け!!いま彼奴きゃつは我々に気付いてはいない!!

 対して彼奴は広くに姿を晒している!!間抜けの見本である!!

 精々彼奴をじっくりと観察し、弱点をきっちりと暴いてやろうでは

ないか!!!」

  おうっ!!

 そうそう。団長さんが鼓舞し、騎士達が応じる。良い団長さんだね。

 まあ、騎士団では勝てないだろうなあと思うけれども。

 と、言う訳で。

 自分は先ずその場で垂直跳びをする。只の垂直跳びではなく。膝を胸に付ける、空中で丸くなるみたいな跳躍ちょうやくだ。そして。

 跳躍の頂点に達した瞬間!すれすれの真下から地面にかけて多重結界を展開

する!直近ちょっきんの結界は完全に存在を保つ結界、地面すれすれの結界は完全に形を保つ結界だ。

 そして一気に結界を踏み抜く!!

 びよーんっ

 建物でいえば五階位の高さであろうか。上手く跳躍出来た!

 しかし未だ未だだ。

 此の跳躍の頂点に達した瞬間、足の直ぐ下から地面まで多重に結界を展開する!高さが有る故、二百は超える位は発生させたか。身長を大きく越える為、踏み抜くというのは無理だが、単なる重力の落下よりも速く!と念じ、姿勢も空気抵抗を

成るべく受けない様に、と思いつつ落下する。

 恐いさ!結界が自分を受け止め切れなければ、普通の落下よりも強く地面に叩きつけられるのだ!

 幾ら建物五階分の高さとは言え落ちるのは一瞬だ!失敗は許されない!!

 びよぉぉぉぉぉぉぉぉん!!

 …はあっ!!上手くいった!!!

 その場の垂直跳び程度でも建物五階分の高さまで跳躍する結界を張れたのだ。

 此の跳躍の距離はしてるべし!!

 遠山えんざん目付めつけ遠見とおみの魔法を併用へいようしてちらりと見たら、皆…本当にみんな、口を

アングリとひらいて呆然と此方こちらを眺めていた。ぶふっ!

 さて、一気にドラゴンとの戦闘へと向かう跳躍は達成したが、問題は未だ未だ

終わらない。

 空気抵抗が凄過ぎる!跳躍距離が減ってしまうし、顔が面白くなってしまう!!

 バラエティー番組か何かで見た事ない?強力な扇風機だかをコメディアンに

向けて当てると、口一杯に空気が含められて頬がパンパンになった上、唇やら

まぶたやらがめくれ上がって、それはそれは酷い顔になったのを。

 まあ、このままで居たら、だけどな!!

 たまごがた結界!!並びに!流線りゅうせん結界!!

 二種類の形の結界を周囲に展開する!!と、言うのも。

 忘れてはいけないのは、結界は固体に触れたら一瞬で消えてしまうと言う事。

だから多重に展開しないと結界は全く役に立たないのだが。

 そうなると、自身を包む一番内側の結界は、尖っていたりすると直ぐ消えて

しまって意味が無くなる。なので、丸めで、それでいて形として固い結界を多重に張る必要が有る。

 そこで卵形なのだ。ご存知、卵は只の丸ではなく、上下縦に長くて少々先細り

した、楕円…とも言えない形だ。卵形としか言えないね。で、注目する点は、幅の狭い横からの力には弱くて直ぐ割れるが、幅の広い上下の力に対しては迚も強い!という点だ。新幹線やら弾丸やらだって、先は尖っていないでしょ?

 形としての固さを追求するともう一つ、六角形ハニカムもそれなりに有名な筈だが、角張っていると想像する点で少々不利なので今回は除外した。

 自分を卵形の結界で包んだ上で、更に流線形の結界に卵形結界ごと包まれる。

固体ではない空気の抵抗とはいえ、やはり外側の結界はどんどん消耗してゆく

ので、流線結界も勿論多重展開だ。多重展開の上に形で空気抵抗を減らす、と言う事。形で小細工をしなければ、一瞬で全ての結界が破れてしまう!!

 !!

 結界はこのまま行けば順調だ、と言う所で。次の問題が発覚した!

 息が出来ない!ヒト一人が呼吸するには思いのほか広い空間が必要だった筈!こうなるのも道理か!!

 魔法酸素吸入!何時か使った魔法を咄嗟とっさに発動!!事なきを得る、か?!!

 あぶねええ!!!呼吸に気を取られたら結界の維持があやうくなる!!

 一気に、大きく息を吸って後は結界の維持に集中!!!

 更に、着地が目前に迫ったら!!!

 わざと空気抵抗の大きい形に結界を変形!!それこそ、蜂の巣の様に六角形を

敷き詰めた板状の結界を地面に向けて多重展開!!

 その上で自分から地面までの間に踏み抜く為の結界を多重展開!!!衝撃を

弱める為だ!!

 ざざっっ

 くうぅぅっっ!!

 一応、着地には成功!!!………一応だ!痛ええよ!!

 二度とやりたくねええぇぇ……

 だがじっと痛がっては居られない!最早もはや此処ここはドラゴンとの戦闘領域だ!

 程なくドラゴンは気付いて何かを仕掛けて来るだろうっ……

 自分は心静かに上空のドラゴンを睨みつけた!!

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