第416話 決勝戦始めました!!!!
「今晩は! 月曜日に日付が替わった夜中です!」(実況風)
「今晩は。 いやあ……天気は大荒れでしたねえ」(解説風)
「一時的に! ですが! 大雨に風に! 凄かったです!!
昨晩なんか雷雨まで有りました!!」(実況風)
「前話ではざっと予報を見たのですが。 大外れでしたね。
此の日暮れ前も晴れの筈が急変でしたが」(解説風)
「天気は大変でしたが!
取り敢えず試合を観ましょう!」(実況風)
「決勝戦、列王選手対ちい選手です」(解説風)
ランク昇格試合!! 決勝戦が始まる!!
勝ち上がったのは!
列王!! と自分!!
其して列王は試合場の中央へと歩いて行き!
自分は
半控え室の前で腕を組んでいる!(超絶大爆笑)
だって
うるとらさんレオごっこをするんだもん☆(超超絶大爆笑)
巫山戯ているってw?(ニヤリ)
ツワモノは何やっても許されるのさw!(不敵な笑み!)
言うだろうw?
「力こそ正義」ってな!(ニヤッ!)
真理だぞw?
厳しい世の中ってヤツは!
やっぱり弱者は搾取されるんだよ!
ヒトの世じゃあ文字通り食われるって事は無いが!
其れは其れでド汚え世の中だよな?
現代だろうが近代だろうが中世だろうが!!
形態は変わっても
構造は一緒だあ!!
他人に弱みは見せちゃ成らねえ!!(燃)
じゃあ行くぞ?
先ずは指を伸ばして腕を交差させ!
両腕を下から横へと広げ!!
右!! 左!! と突く!!!!
左の突きの時は右手を左二の腕に添える!!
其して吼える!!!!
「レオオオオオオオオオッ!!!!」
すると!!!!
ぎゅきいいいいいいいいいんっ
と!!!!
左手薬指の変身あいてむ!!
「獅子の瞳」が輝いて!!!!
トランポリンじゃんぷ!!!!
其して空に向かって巨大化ぽーず!!!!
右拳を天に衝き上げるのな!!!!
じゃじゃああああん じゃっじゃああああああああん
と!!!!
ファンファーレ? みたいな音を鳴らして!!
三段階に魔法遠隔視の映像がアップに成ってゆく!!!!
遠影から
グンッ! グンッ! と
近付いた映像に成る! って事な!!
映像がどアップに成った所で!
一寸映像を固定!!
其の間に巨大化ぽーずを止めにして!
映像を横からの視点に切り替える!
で!
膝を抱えて宙返り!!!!
着地は魔法で軟着陸!!!!
着地したら!
視点は横から!
列王と自分とが映像に収まる距離で!
只着地しただけじゃあ味気ない……
映えない映像だから!(大爆笑)
うるとらさんレオお決まりのぽーず其之一!
右拳を腰に引いて
左掌を照準として前に突き出し!!!!
気合一閃!!!! しておく!(爆笑)
「えやあああああああっっっ!!!!」
ま!
映像の視点は
村に居るアホが担っているんだけど!(超絶大爆笑)
相手である所の列王は!
困った笑顔を浮かべている!(超絶大爆笑)
何つーかw!
悪ふざけする幼子をお守りしていて
困り笑いするお姉さんっつーか?(超大爆笑)
いや列王は男だけどね?(笑えない)
「其れやる度に俺、
恥ずかしく成っちゃうんだよ?(微笑)」
いや
メイドルックよりは恥ずかしくないんじゃあないかね?(汗)
という訳で此う言う!(笑)
「興味が湧くだろう?(ニヤリ)」
うるとらさんレオに! だなw!(笑)
「もう!(微笑)」
列王……
だから男らしくねえ! っつうの其れ!(泣)
「えー…… 名乗って貰って良いかな?」
主審が恐る恐る声を掛けてくる!
此処異世界だからw!
日本語だと
「謎のお喋りが始まった?!」って成っちゃうからな!(笑)
「レーナローザ渡會」
列王から名乗る!
多少呼び掛けが何時もと違ったが
状況で察したか!
レーナローザってのは列王の事なんだがな?(汗)
ほら今メイドルックだから!
「武神ドラゴンスレイヤー只乃山椒!」
さあて!
名乗っちゃったら
直ぐ始まっちゃうなw?
じゃあ始まる前にと!
「中国武術は割と
他流派の技術が混ざるモンだw!
「空手」を参考にしても間違いではない筈だぞw?」
「其っか」(微笑)
列王はすんなり頷いちゃうが!
分かっているんだなw?
自分が
ランク昇格試合を通してやっているのが「空手」だと!(笑)
列王って格闘技方面? は
反応が良いんだよなあ!(苦笑)
で!
本当の所を言ってしまうと
中国人は他国のものは認めないだろうけどな!(嗤)
まあだから八極拳に空手が混ざったら
其れはもう列王だけの特殊なものに成るだろうw!
「始め!」
とうとう主審が開始を宣言する!
主題歌を奏で始めなきゃな!
何かが噴き上がる音と共に!(超絶大爆笑)
コレも主題歌を意識してやっている事だぞw!(笑)
勿論初期の主題歌なっ!!(拘り!!)
さて構えなきゃなw!
列王も自分も素手だ!
即構えるさ!
共に左半身!!
だが列王は両手共軽く握り拳!
自分は右拳を腰に引き左掌を照準として突き出す!!
レオお決まりのぽーず其之一!!!!
「さあー時間制限が有るからなw!
どうにかしなきゃあなw!」
「其れごっこでしょう? 拘るの?(微笑)」
列王はお姉さんな困り笑いをする!
「拘るともさw!」
其れが強者の義務だ!(超絶大爆笑)
Handicapとか舐めプなんても言う!(超絶大爆笑)
其う其う!
此れも言っておかないと!
「全力で来い!!
負けてやる気はさらさら無いがw!!(ギラリw!!)」
試合前に言っておけよ! という話だが!
半控え室では……
列王、ずっとセツ、ユキ、ネネに纏わり付かれていたから?
言いそびれちゃった……?(汗)
今更言っても仕方ねえ!
……
状況を聴く、
詰まり“聴勁”を使う列王と!
「気配」を読む自分との対決は!
其れこそ呼吸の加減迄読んで
「機」を見極める勝負に成る!!
呼吸の段階でどうしても動けない! って時が有るのな!!
吸う時なのだが!
でも殺し屋さんなんかが
息止めたまま戦えるとか言わんか?(笑?)
特殊な例を上げるとキリが無いが!
“寸勁”には呼吸も大事だしなw!
列王は一寸息止めたまま、というのは無理か!(笑)
んじゃあ軽く一発w!
“神速突き”!!!!
どっ
「?!」
流石に列王は退き!!!!
当たりが浅い!!!!
予てから言っているが!!
自分が使う“拳”は“押拳”だ!!!!
其れは!!
物理計算で言う「力積」を利用する“拳”で!!!!
“打撃”の割に長く触れてこそ効果が有るのだ!!!!
直ぐ離れられると無効なんだなw!
「おっどろいた……!」
列王はつい言葉が漏れたという感じだが!(笑)
呑気な言い種しやがって!(笑)
「見たかw? 覚えたかw? 盗んだかw?」
「盗むって……!」
んーw?
流石に列王も馴染みが無いかw?
「見て覚えるのを「盗む」ってえ言うんだよw!」
戦闘関連ばかりでなく
職人さんだって言うぞw?
……
令和頃はどうだろう?(超絶大爆笑)
さて“神速突き”だがw!
先ず空手で言う“突き”は“拳”だぞw?
其れは良いなw?
で!!
実際問題!
自分は凄く移動しないと
攻撃が当たらない!!
しかも列王には動きを許さない!! としないと
一方的には攻撃出来ない!!
其れは唯速く動こうとしても実現は出来ない!!!!
例えば短距離走のアスリートが頑張って走っても
走っているって見て分かるもの!!(超超絶大爆笑)
誰だって反応はするよ!!(超超絶大爆笑)
だからなw?
「相手に気付かせない移動」を
しなきゃいけないんだなw?
其処で!!!!
“縮地”!!!! “神速”!!!! なんだな!!
共に「神通力」が元の言葉なんだけどな?
「神通力」は非現実的なものだから!(大爆笑)
現実に出来る事を考えようね?(超絶大爆笑)
現実的な“縮地”は!!
成るべく相手に気付かせない移動なんだよ!!!!
どんな小細工でもな?
重ねに重ねて組み上げていってな?(涙)
例えば武術家は袴を着けて
足捌きを隠すなんて言うが!!
自分は出来ねえんだ!
ミニスカメイド服だから!!(超超絶大爆笑)
……笑い事じゃあないんだからね?(超超絶大爆笑)
だから自分は其れ以外の小細工をしているがな?(泣)
足は交互に前に出せば
移動しているって丸分かりだろおw?
だから成るべく足の前後は其のままでな?
其れから相手の視線に対して真っ直ぐ移動すると
分かり難いな?
遠近感でしか判断出来ないから!
小さ過ぎる自分にはちと難しいが!!
其れなら
斜め下四十五度は見えない!! というのを利用するか!
眼球の視神経が繋がった部分には
像が映らない!! という
構造の問題だからな?
頑張ってどうにか成るものではないからな?
後攻撃は全身を一杯に伸ばして放つ!!!! と!
移動が足りない分は攻撃で稼ぐんだよ!!
只全身を伸ばしても
効く攻撃は出来ないがな!(大爆笑)
其して“神速”な!!
“神速”は!!!! 「身体能力」に非ず!!!!
「理屈」の!!!! 「仕組」の「早さ」である!!!!
具体的にどんなだ? って?
各武道の達人さん達が口を揃えて
「形を理解し自身で実現出来れば
何処迄も早く!!!! 強く成る!!!!」って言っているぞw?
知りたければ何か習ってみw?(笑)
更に!!!!
“無拍子”だ!!!!
“無拍子”とは!!!!
言葉で言えば!!!!
動作開始時に!!!! 終了の態勢に成る!!!! だな!
此れはな?
「行動」というものは!!
細かく見れば多数の「動作」が!!
複雑に組み合わさっているものだが!!
多数の「動作」を
一遍にやっちまえば早く済まねえ?
って事なんだな!!!!
実現するのは簡単ではないぞw?
えっと!
何処迄出来るか? が使える技かどうか? だが!!
“縮地”!!!! “神速”!!!! “無拍子”!!!!
を出来るだけ混ぜて!!!!
何とか当ててみた!!
……てのが今の“神速突き”だなー?(笑)
けどもう少し効く攻撃も混ぜないと
審判には「攻撃を当てた!」って認めて貰えないかなw?
まあ試合は此れからだ!!(獰猛な笑み)
……と。
列王がぽつりと言った。
「其の顔可愛くないよ?」
「要らんわああああああああああああああああ!!!!」
心理作戦か?!
動揺させようとでもいうのか?!
いや列王に其んな頭有る訳無いが!!
可愛くなんて成りたないデスけどお?!
「さあ試合は小手調べという所かあ?!」(実況風)
「まあ其うなんですが。
忘れてはいけないのは
ちい選手は常に一杯一杯という事です」(解説風)
「え゛? 其れでは勝つのは大変なのでは?」(実況風)
「当然でしょう。 ちい選手は小さいのです。
其れで常勝なのだから。
武神! って事ですね」(解説風)
「なっ……成る程!
で……! 今は忙しない時刻、ではないですね?」(実況風)
「はい。 では此の場でお話したかった事。 参りましょう。
ゴールデンウィーク特集、みたいな積もりに成りますか。
ブルース・リー、
其れから関わった空手家さんのお話です」(解説風)
「空手家さんですか?!」(実況風)
「ええ。 先にお名前を申し上げておきますか。
糸東流の空手家さん、
出村 文男様です」(解説風)
「糸東流?! 有るのですか?!」(実況風)
「有りますよ。
「四大流派」と呼ばれるものの一つです」(解説風)
「で?! ブルース・リーに関わった、とは?!」(実況風)
「ええ。 ブルース・リーは。
武器を持つ位置からすると「ヌンチャク」だったと。
しかし右手に左手にと振り回しながら持ち替えるのは
「双節棍」なんですよね。
結論から申し上げましょう。
ミックスです。
ブルース・リーは出村様から
ヌンチャクを学んでいたのです!」(解説風)
「お……おお!」(実況風)
「ブルース・リーは「截拳道」を創設しましたが
「詠春拳」を基盤に、様々取り込みましたからね。
フェンシングなんかも!
取り込んだものの一つが
「糸東流ヌンチャク」だった訳です」(解説風)
「おっ……おぉお……!」(実況風)
「ブルース・リーは実はですね。
映画の撮影時には既に一生治らない怪我を抱えていて
筋肉も衰えていたそうなのですね」(解説風)
「おぉ……
映像に無い頃の方が凄かった、と……!」(実況風)
「ええ。 ボディービルダーも驚く体脂肪率の無さだったとか。
言っておきますが!
体脂肪率も低過ぎると命に関わりますからね。
ダイエットとか言っている場合ではないです!」(解説風)
「ははは……! 気を付けましょうね!」(実況風)
「筋肉は。 鍛えた成果が出るのは二ヶ月半後ですが
衰えるには二週間も怠ければ、と言います。
いやブルース・リーは怠けたとは決して言えないですが。
体を壊す猛特訓なんてするものではない、
という教訓でしょうか」(解説風)
「気を付けましょうねえ……!」(実況風)
「さて出村様のお話もしておきましょう。
何でかアメリカで空手を広めようなんて思ったそうですが。
厳しい暮らしだったそうですね」(解説風)
「金銭的に、ですね」(実況風)
「其して映画撮影の仕事に誘われたなんていいますが。
其れが!
虎やライオンとの格闘!!」(解説風)
「え゛っっ??!!」(実況風)
「一回20ドルで一日十回以上!
其れを二ヶ月続けたとか?」(解説風)
「いやコロシアムじゃあないんですから?!
其れに二千円位ですか?!」(実況風)
「まあ当時の価格では
もう少しばかりは上だったでしょうが。
其れでも何千円か、ですね。
ご存知でしょうが
白人の!! 有色人種に対するやり口は!!!!
其んなものです。
現代では?
何ヶ国かの警察の装備がトンファーだったり
門下生が一万人超だったりとか? だそうですが。
ご苦労なされましたね」(解説風)
「あ゛はは……
トンファーも空手武器ですね!」(実況風)
「という訳で。
此のお話は本編では未だ語れないのです。
先取りですね」(解説風)
「あー……! 作中時間的に、なんですね?」(実況風)
「お楽しみ頂けましたでしょうか。
其れでは今回は此の辺で。 失礼致します」(解説風)
「又お会いしましょう!」(実況風)




