第397話 列王の試合始めました!
「お早う御座います! 日曜日! 朝!! です!」(実況風)
「お早う御座います。 天気は……悪いですな」(解説風)
「はい! 今回の試合は一寸特殊です! と! 言いますのも!
通常は勝敗の数が同じ者同士で試合するのですが
一敗の者が余りまして! 二敗の誰かと試合をします!」(実況風)
「まあ、本戦の為の人数調整ですからね」(解説風)
「其うなんですよね!
本戦は勝ち数が揃わないと不味いですから!」(実況風)
「ランクが同じ者同士で試合する為にね。
其れで、なのですが予選は負けると連戦と成ります」(解説風)
「厳しいですね! では観て参りましょう!」(実況風)
ランク昇格試合! 予選二日目!
此れから列王の二試合目であった!!
と言っても!
列王は一試合目は即放棄しちまったので!
実質今からが初めの試合みたいなモンだけどなw?(笑)
最初はネネと当たっちまったからなあ……!
お母さんな列王が
ネネと勝負出来る訳がなかった!(超絶大爆笑)
仕方ない!(超絶大爆笑)
で!
本腰を入れるべき列王の二試合目だが!
ソード! が相手であった!!
コイツがね!
態度悪いんだよね!
もうヒトを殺す目をしているんだよ!
列王は!
平和ボケした国の日本人!! なのだが……!
……
いや。
最近。 本当に日本の本人か? と。
どうしても思う所は有るが。
兎も角!
精神は少なくとも
ボケボケ日本人な列王は!
態度悪い奴の相手が務まるのか……?(汗)
立ち上がれ! 日本人!
燃えろ!! 列王!!
……と。 思って見るしかない……!
魔法遠隔視は相変わらず
列王が維持すると言って聞かない!
まあ自分とて
維持だけなら試合しながらでも使えるか、とは思うが!
此れが原因で負けたとか成るなよ?
ざわざわ ざわざわ
んー……?
観客の様子が? 宜しくない?
列王が初日に試合ポイしたの
誰か知っているのか?
「名乗って!」
主審は当然此の世界の言葉で言うが!
此れ位は知っておかないと余りにも不便なので!
列王にはちゃんと教えてあるぞ!
「ソードっっ!!」
いやだから何を其んなに力んでいるのだよ?(汗)
「レーナローザ渡會」
列王は穏やかに名乗る!
勿論本名なんかではないが!!
格好に合わせた偽名な?
冒険者としては
「レーナローザ」で登録されちまっているのだが……!
……精神的抵抗は?(汗)
何か無さそうに見えるカナー……?(冷や汗)
「始め!」
主審が開始してしまうが!
列王の武器「六合大槍」を使うには
相手が近過ぎるぞっ?!
「っらあっっ!!」
ソードだって突っ込んで来るし!!
いやまあ……!
長い武器持った列王を相手に
離れたらバカだよな?(汗)
かんっ
列王は!
六合大槍を縦に持ち!!
両手を広げて持って!!
柄の間っこで
ソードの木剣を受ける!!
同じ受けるにしても!!
ガッシリ受け止めてしまったら
柄が折れてしまうだろう!!
受け流しているのだ!!
どっ
「おぐっ?!」
ソードが呻く!
列王が蹴りを放ったのだ!
ソードの剣を受け流しながら!
中国武術は兎角正しい姿勢を重視するので!
ちゃんと片足で立つ前提で蹴りを放つ!
蹴り、とはいっても!
足の裏で押す感じだなw!
相手を「壊す」為の蹴りではない!
現代日本人気質! ってか?
優しいなあおい!(笑)
けど……!
仇に成らなければ良いのだが……!
審判は主審だけではなく!
周囲に何人も居るのだが!
攻撃当たった判定しないな?
目立たない蹴りではあったが!
審判鈍くねえか?(汗)
「っくぅぁあああああっ!!」
ソードの方が間を空ける!
とはいっても
「六合大槍」では突けない程度の距離で!
いや。
其れでも柄で頭でも叩けるだろうけどな?(汗)
列王はやらないだろうな?
「おおおおおっ!!」
或る程度の距離から
ソードは攻撃しまくりだ!
どちらかと言うと振るう感じだなあ?
まあ。
片手剣だって斬撃は出来るのだが。
片手剣は押して切ると言うし。
突き中心が本来じゃあないか?
冒険者じゃあ正式には習わんだろうが!
列王はソードの剣を石突きで捌く!
……が!
「六合大槍」は……! 一寸長過ぎるので!!
石突きは使い難い! し、使う様に出来てもいない!
おいおい……!
もう試合開始から列王に不利に出来ているぞ?(汗)
がっしっ
おおっ?!
列王は?!
柄でソードの剣を押さえ込みつつ?!
ソードの懐に潜り込む!!
六合大槍を持つ手は!!
左手が上! 右手が下だ!!
此れは!!
右肩辺りの背中から当たってゆく!!
どんっ っ っ
八極拳!! “鉄山靠”だ!!!!
……いや。
実はムチャクチャ効く!
……って程の威力でもないのだが!(笑)
しかも!
列王の奴!(笑)
どちらかというと!
背中に乗っけて放る! って感じに掛けたのだが!(笑)
だから体当たり自体は痛くもなかった筈だよ!(笑)
地面に放られたのも……
大した事ないよな?(爆笑)
しかし此れなら幾ら何でも!!
「レーナローザの勝ち!!」
其う判定するよな!(笑)
勿論言ったのは主審ですよ?(笑)
ぉぉおおお…… ! !
何だ其の観客の反応は?(笑)
凄い! ……訳でもないが
思わず唸らされる! ……ってか?(大爆笑)
いや本当は!
手加減する方が難しいのだし!
列王、手を抜きまくっていたからな?(笑)
観客からしたら派手な方が好みだろうが!(笑)
いやあ……列王も!
現代日本人気質w?
痛そうな事が出来ないんだろうけど!(笑)
チャラオの時位ぶっ飛ばしたって、
良いんだぞ?(笑)
さあ終わったw! と!
列王はお辞儀をぺこりとするがw!
……ソードが?
這い蹲って? 詰まり地面に突っ伏して?
「……ぅぉぁああああああああああっ!!」
泣き出したよっ?!(吃驚!)
おいおーい?!(大爆笑)
幼い子達♡だってお利口に試合して居るに!
大の男が泣くなよ?!(超超絶大爆笑)
泣いて迄はいないが
がっくりきているおぢさんも居るし!(超超絶大爆笑)
此の催し! 混沌として参りました!!(超超絶大爆笑)
「……」
一つ前にソードを破ったワットきゅん♡はっ♡
只黙って腕組みをしているっ♡
オトコだぜっ♡
ちびメイドちゃん♡だけどね♡(超超絶大爆笑)
おぢさんの方を破ったユキは!
「あ~♪ 泣いているよ~♪」
「きゃはは♪」
セツと笑い合っている!
オンナノコ酷えなっ?!
此れでソードは三敗と成り!!
もう一人出る三敗と抽選で!!
もう一試合だけ出られるかどうかが決まる!!
詰まり半分の確率でもうお終いだ!!
「……」
列王の顔は……?
慈悲の顔、か?
いや勝者に憐れまれちゃあ
敗者は居たたまれないだろう?
ソードを構わないのが吉! だぞ?
しかし!
列王はソードの背にそっと触れる!
ばしっ
「うおああああああああああ!!」
やっぱりソードに払い除けられる!
列王だって避けようと思えば避けられる癖に!
って!
又触れるよ!
「うがああああああああああ!!」
ソードはもう無茶苦茶に腕を振り回す!
駄々っ子だな?! おい!!
木剣持ちっ放しで危ねえし?!
コイツparty member居るのか?!
ソロじゃあ迚もランク6なんかやっていられないだろう?!
おおっ?!
列王はソードの剣をするりと取っちゃったよ?!
観客にはウケないだろうに器用な事を?!
ぎゅっ♡
……
……
…… いやいやいやいやいや??!!
列王は。
ソードの剣を地面にそっと置いて?
ソードを抱き締めた?
いやいやいやいやいや??!!
何やってんの?!
男がする事じゃあないし?
況してや相手も大の男だし??
ソードは藻掻くが!
……うん。
意外と動きが押さえ込まれちゃうだろうけどね?!
もう勝負は決まってんだから!
放っておけよ其んなヤツ?!
……段々。
ソードは大人しく成った……
其して列王はソードの頭を撫でる?!
だから何やってんだよ?!
其れはね?!
食が貧しい世界のヒトビトは
現代日本的? な体格の列王から見たら
皆小さいだろうけど?!
けど老けてもいるからねっ!!
頭撫でる様なモノじゃあないだろう?!
結局。
列王はソードの肩を抱いて
半控え室に連れ帰って来た……!
……
ナニコレ?
……でも
ソードの奴大人しく成ったもんだな?
「レーナぁ! あたしも撫でて!」
「わたしもっ!」
「ネネもー(*^▽^*)」
ソードを大人しくさせちゃった?列王に。
女の子達が群がる。
あーうん。
オンナノコには似合うね?
「……おいレーナ!
何やってんだよ?(呆)」
此処は部外者だらけなので!
列王をレーナ呼びするのは仕様がないのだ!
今の列王はでかメイドちゃんだから!(笑えない!)
「んー……
彼のソード?ってヒト?
放っとけないと思ってさ?」
「何がだよ?!」
いや段々荒んできてはいたけどさ?!
「結果オーライじゃない?(微笑)」
「え?(汗)
あー…… まあ?」
列王はソレで良いのか……?(汗)
今列王は村のオンナノコ達を愛でている訳だが!(汗)
此れならオカシくはないがな……?(汗)
やっぱりオンナノコはすきんしっぷ好きだし……
此れで。
村の子は全員予選突破なんだな?
後は。
余所のおじさん達の誰が脱落するかだなー?(笑)
「列王選手対ソード選手!
列王選手の勝利です!」(実況風)
「其してソード選手は
予選敗退が半ば決まった訳ですね」(解説風)
「ソード選手にとっては実に厳しい! ……と。
思ったら? どういった事でしょう?」(実況風)
「いや厳しい状況には変わりないですがね。
心境は変化しました……かねえ?」(解説風)
「……詰まり?」(実況風)
「まあ……
人生気の持ち様、ですかね?
状況は同じだとしても」(解説風)
「ですね……ソード選手、
救われた、と言えるのでしょうか」(実況風)
「後の試合は。
二敗同士で組むと一試合、
其して一人余りですから。
余ってしまうと二敗なのに
もう後が無い! と確定します。
三敗でも望みが半分有るのと
どちらが幸運なのでしょうね?
四試合目は流石にキツいでしょうし」(解説風)
「負け続けるとツライですねえ……!
サドンデスという言葉がやはり似合います、か?」(実況風)
「ははは。 不吉過ぎるからサッカーじゃあ
Vゴール、に変更したんじゃあないですか?」(解説風)
「突然死は嫌ですよねえ……!」(実況風)
「気の持ち様なので楽しく行きましょう。
ぷりきゅあ新しく成りましたね?」(解説風)
「え?! いや。 日曜の話題でしょうけど……
ソレですか!」(実況風)
「ぷりきゅあはですねえ。 成るべく年交代ですが。
アニメが人気だからって何年も続けると。
スタッフが過労で死ねるから! なのですね」(解説風)
「話が重く成りましたよっ?!」(実況風)
「何しろ。 おジャ魔女とぷりきゅあの間に有った
一年だけのアニメが。
ワザと! ポシャった! と言いますからね」(解説風)
「え?! ワザと?」(実況風)
「『明日のナージャ』というのですが」(解説風)
「あ…… はい……」(実況風)
「人気が出さえすれば良い
というものでもないのですねえ」(解説風)
「其うですね……
所で防犯のお話は……?」(実況風)
「今回は気力が足りないので又後で、とします」(解説風)
「はい…… では又次話でお会い致しましょう!」(実況風)




