第394話 お兄ちゃん頑張ってみた!(涙)
お早う御座います。 火曜日朝です。 天気は晴れでしょう。
ご愛読有難う御座います。 日曜日PV2,831に達しました。
本当に有難う御座いました。
「……今のは……?」(実況風)
「筆者ですね。 ご挨拶すべきだと出てきて。 しかし未だ
心が沈んでいて、此れ以上は見苦しく成るだろうと」(解説風)
「引っ込んだ、という訳ですか……」(実況風)
「犯罪被害ですからね。 そっとしておきましょう」(解説風)
「ええ……では気を取り直しまして。 一日目最終試合です!
タク選手対ソード選手! ご覧下さい!」(実況風)
ランク昇格試合! 第九戦!!
本日最後の勝負にして
我が兄タクの試合なのだ!!
……まあ……
兄もちびメイドちゃんであり、
ネネと自分とで並べば三姉妹♡
みたいな感じなのだが!!(超絶大爆笑)
とか言っている場合じゃあなく!(超絶大爆笑)
タクは苦戦中なのだ!
相手はソードとかいう名前で
剣の実力を見せてみろ!! って感じだし!
良い大人が容赦ねえんじゃねえ?!
って位本気なんだ!!
タクだって小学生位だぞお?!
うん? 四年生位!
幾らタクが小学生位にしちゃあ強いからって!!
普通大人には敵わないよ?
況してやタクはフル装備じゃあないし!
Rule上! 剣と盾を同時に装備しちゃいけないの!
「くっ……くっっ……!」
初めっからタクは押されっ放しだ!
当たり前でしょう!!
体は大きい程強い!! 此れ常識!!
タクは良く凌いでいると思うよ!!
其れにしても何でソードは其んなに本気なんだよ!!
今迄村の子♡対余所のおっさんじゃあ
殆どおっさん負けっ放しだからか?!
……唯一はメイザスが勝っているが!
おっさんに含めるな! ってかw?(超絶大爆笑)
「くあああっ!!」
タクは!
何とかソードの剣を払った隙に
相手の背中側に飛び込み!
前回り受け身!!
其う!
左手小指側から地に着いて
右足迄ぐるっと着地したのだ!!
……ぉおっ ?!
観客は一寸だけ沸いたってかw?(笑)
前にもっと派手なアクション見ちゃうとなあw?(苦笑)
兎に角!
タクは一度押されっ放しの状態から抜けた!
一息吐いてくれ!
「ふぅぅぅぅぅぅうっ!」
タクは深く大きく腹式呼吸する!
肺というものは!
自身には伸び縮みする力は無く!
周囲に引っ張り広げられる事で
内部に空気を吸い込むのだ!
で!
肺の下! 横隔膜で肺を広げるのが腹式呼吸!!
だから「肚に気を溜める」って言うんだよ!
其して結局呼吸も筋肉! という結論!!(超絶大爆笑)
いや笑い事じゃあないよっ?(超超絶大爆笑)
息を吸うのは鼻で!!
此れは徹底してくれよな!
「はああああっっ!」
タクは再び掛かっていき剣を交えるが!
二の舞を演じるだけじゃないのかなあ……?(汗)
「あああああああああ!!」
いや……
押されている、よりは勢い付く、方が良いだろうが……!
当然!
勢いは剣を交える度に失われてゆく!!
物凄ぉぉぉぉぉく古い作品にケチ付けるが!!
“クロスカウンター”!!
二倍の威力に成る!! なんて言って!
ダブルなら四倍!! トリプルなら八倍!!!!
……なんて言っていた作品が有ってな?
作品名分かったら凄い!(超超絶大爆笑)
ってのはどうでも良いが!!(超超絶大爆笑)
言わせて貰えるならw!(笑)
んな訳ねえだろうバぁぁぁぁぁカw!!(超超絶大爆笑)
である!!(超超絶大爆笑)
抑も!
何故クロスカウンター!
……クロスでなくてもカウンター!(超絶大爆笑)
が!! ほぼ二倍の威力に成るか?! というと!!
自分が相手に向かっていく勢いと
相手が自分に向かってくる勢いが
攻撃部位に乗るからである!!
二人分の勢い!!
能力差を考えなければ
大体二倍!! なのである!!
其れがな?
“ダブルクロスカウンター”ってのは!!
相手が! 攻撃を払ってきて一方的に当ててくる!
という“クロスカウンター”の返し技!
“トリプルクロスカウンター”ってのは!!!!
“ダブル”を更に払って此方が!! 一方的に当てる
再返し技!! なのだな!!
お分かりw?
打ち合っていたら
お互いが相手に向かっていく勢いが
無く成っちゃうんだよっ!!(超絶大爆笑)
だから四倍も八倍も有り得ねえのw!!(超超絶大爆笑)
さて長年の謎を解明した所で!(超超絶大爆笑)
あ!
誰も気にしてもいなかったw?(超超絶大爆笑)
兎に角!(笑)
ソードとタクの打ち合いだ!
カウンターで四倍や八倍は無いが!(笑)
……体格差では話が違ってくるんだよな……!
良いか?
身長差が二倍有るとすると!!
体格差迄は二倍! ……は有り得ないが!!
分からんw?
身長差が二倍のヒト達を比べたって!!
体の部位迄が二倍!って訳じゃあないだろうw?
例えば
大人と子どもを比べたって
頭の大きさが二倍違うって訳じゃあない!(大爆笑)
二倍違ったらキモいわ!!(超超絶大爆笑)
で!!
だったら何だ? って!
体積というものは
高さ! 幅! 奥行き!
の三つの「長さ」を掛けて! 算出されるが!!
身長差が二倍だとしても!
二掛ける二掛ける二!! ……よりは低いだろう! が!!
其れでも八倍未満、だが力に差が出るというのだな!!
力ってえのは体積なんだよ!!
ソードとタクの身長差は二倍迄はない!
しかし……!
物理的に!!
力の差は何倍も有る!!
一寸やそっとの技術じゃあ埋まらないぞ?(汗)
況してや此れはランク6同士の試合なのだ!!
現実は甘くはないぞ?!
「ふっ! ふっ! ……!」
がつっ
「?!」
タクの剣が!!
ソードの剣に上から押さえ付けられる!!
正に体格差にものをいわせた攻撃っっ!!
ソードは此のまま
鍔と剣身を引っ掛けて固定して
タクの手から剣をもぎ落とす気かっ!!
おいソード大人気無さ過ぎるぞっ?!
タクは?!
「……ふぅぅぅぅ……っ!」
タクは窮地に在って尚落ち着いている……?
「ふっ!」
ぐりっ
?!
何と言おうか!
空手か何かの様に?!
体幹を軸にして身を右に捻る!!
左腕を縦にして右腕に押し付けつつ!!
右腕の力だけではソードに敵わないから
左腕を無理矢理押し込んだかっっ?!
其してソードに引っ掛けられたままの剣を
引っ張り込んだ?!!!
「はあっっっ!!!!」
がんっ っ っ
「??!!」
がららん
其のまま!!
タクは左“鉄槌”!! ……否
左“腕刀”をソードの剣にぶち込むっっ!!!!
“腕刀”とはっっ!!
“手刀”が手の小指側で打つのに対し!!
腕の小指側で打つのを言う!!!!
……
教えちゃあいないのにっっ……!!!!
自分が一寸だけ見せた
「うるとらさんレオごっこ!」にでも
触発されちゃったのかよっ……!!(感涙)
見事っっ……!!!!
見事に“空手”だったぞっっ……!!!!(涙)
どんなに体を鍛えたって
生身で武器に触れてはいけないっっ!!!!
というのは現実の戦いの絶対的大前提だが!!!!
一応!!
タクは左腕には軟革の籠手を着けてはいた!!!!
無理はしていない!! ……筈!!
んあ?(怒)
何で剣持っているのに“空手”なんだ? とか誰か思った?
“空手”だって武器を持つ前提の技術!!!!
“武術”なんだよっ!!
ニワカは口出すんじゃあねえっ!
「タークイリアの勝ち!!」
主審が宣言する!
タークイリアってえタクの事だが!
対外的にね? 誤魔化さないとね?
タクはお兄ちゃんだけど
ちびメイドちゃんだからね?(超絶大爆笑)
タク本人も良く分かっていないで其んな格好なのだが!
……知らない方が幸せだろう?(超超絶大爆笑)
「うおおおおおあああああああああ!!」
タクは雄叫びを上げる!
うんうん……!
良いんだよ……? 叫んで!(涙)
うおおおおおおおおおおお お お !
観客席も沸く!
ちびメイドちゃん頑張ったんだからな……!
ソードは。
途方に暮れている!
其処でボーッとしていやがれ!
さあ!
本日の試合は全部終わったので!
選手全員出て行って
観客にご挨拶! だな!
出場選手が揃うのは今日だけだ!
明日は予選を抜けた者は
出番無いし!(笑)
明後日以降は
予選落ちした者には席が無い!
んまあ……!
村の子達♡はみんな明日も来るよなっ♡
一敗しちゃった子♡が三人も居るんだし♡
……
列王も「子」に含んじゃったよ!(爆笑)
今日の催しは終わって解散! と成って!
「……良くやった……! 良くやったよっ……!(泣)」
「よくやったよ、よくやったよ~(*^▽^*)」
タクは妹達に背中ぽんぽんされていた!(超絶大爆笑)
妹達ってのは!
ネネとー……自分だよ!
文句有っか!(超超絶大爆笑)
自分なんかは同年代よりも小さいから!
ぽんぽんしているのはタクの尻か?(超絶大爆笑)
まあ良い!(超超絶大爆笑)
「……あー……と……?」
タクは困った顔でぽんぽんされている!(超絶大爆笑)
大人しくしていてね?(超超絶大爆笑)
「さあみんな!
帰って晩ご飯だぞ!」
いええええええええ!
みんなも乗ってくれる♡
……
やっぱり疲れちゃったのだろうか……?
すっぱり頭から抜けていたのだ!
……
王宮に帰れば!!
乳母メイド達が待ち受けているって事ぅをぉおっ……!!(泣)
「タク選手勝ちました!! 大勝利です!!」(実況風)
「では全試合結果を述べてゆきましょう。
ちい選手対エンバン選手。 勝者ちい選手。
シャール選手対ワット選手。 勝者シャール選手。
コサク選手対ホウマツ選手。 勝者コサク選手。
ユキ選手対メイザス選手。 勝者メイザス選手。
列王選手対ネネ選手。 勝者ネネ選手。
ゴッツィ選手対ピュア選手。 勝者ピュア選手。
セツ選手対タッチ選手。 勝者セツ選手。
アクド選手対ブジン選手。 勝者ブジン選手。
其して。
タク選手対ソード選手。 勝者タク選手ですね」(解説風)
「いやあ……!
タク選手! 勝ちは勝ちですけど
粘ったというか泥臭いというか……ですね!」(実況風)
「決め手はちゃんとちい選手を見ていて
掴んだものが有る! という感じですのでね。
此れこそ見応え有る勝負というものでしょう。
此の勝負を通して
犯罪被害のお話をしようとしましたが……
時刻的に。 次話に回しましょうか」(解説風)
「回しますか……!」(実況風)
「其の分今回の勝負をじっくり味わって頂ければ。
タク選手、今回は何としても自身が戦うんだ!
という気迫が窺えたのが見所ですな」(解説風)
「と言いますと?」(実況風)
「タク選手は年齢的にも自立を意識していますから」(解説風)
「早いですよねえ……文明度故、でしょうか」(実況風)
「いいえ。 自立に早いなんて事は有りません。
幼い内から本人に決めさせる! というのが肝心です」(解説風)
「幼い内から?! ですか?!」(実況風)
「勿論段階的に、と成るでしょうが。
宜しいですか?
身の回りのお世話を全てしてしまうのを
良い子育てだとでも思っているおヒトも。
少なくないかも知れませんが……
過干渉は虐待の一種です!」(解説風)
「虐待! ……ですか……!」(実況風)
「勿論現場では
理想論ほざくんじゃねえ! と。
言いたい事も多々有るでしょう。
子どもにやらせるより
大人がやってしまった方が
早くて結局楽!! という事も有るでしょう。
其れでも!
理想は常に意識しないと
近付く事も出来ないのです。
子持ちの皆様には頑張って頂きたいですね。
将来的には
子どもに決めさせる癖は付けた方が
良かった! と成るでしょうが」(解説風)
「成りますか?」(実況風)
「過干渉のままずっと行くと
体だけ大人な役立たずが出来上がります」(解説風)
「役立た……! 辛辣ですね……!」(実況風)
「反発が有ろうとも敢えて! の表現です」(解説風)
「……恐いですね……!
では又次回! お会い致しましょう!」(実況風)




