第211話 王都から出発してみた
お早う御座います! 木曜日!
早朝! です! ホントに早いです!!
さて前回の前書きですが!!
雨、弱まった? ちゃんちゃらおかしいわ!!
一日降り続けたし!! 次の夜中には
何度か強まり弱まりで土砂降りに成ったわ!! ……ねえ?
親善試合の選手の編成を決め。
次の日! 試合場を下見してこよう! と相成った。
何分、距離が迚も在るので。 朝、早ぁぁく出なければ成らない!
……成らないって事は無いか。
しかし! 下見で何日も掛けたくもない!
一応列王には言って聞かせ。
何しろ言葉が通じない所に置いて行くのだからね!
勿論情けない感じだったが。(爆笑)
しかし自分は行かねば成らぬ!!(笑)
其して! 試合場側の街門を潜る!
やっぱり末端迄は自分は知られていないので!!
王の手紙を縦に開いて、勅命である! とか言って王都を出た。(笑)
其処には。
「何やってんだ? メイザス」
メイザスがウマを遊ばせて居たのだ! まあ、ウマが遊ぶったって、
草食ってオシッコしてウンコする位だが。(大爆笑)
「おーう! やっと来たか!」
「待っていたのかよ?!」
「今日試合場に行くんだろ?
途中迄運んでやろうと思ってよ?」
「自分、ウマには乗らんぞ?」
「魔法だとかで付いて来るんだろ? 見てみたくてよ!」
「見ても足しには成らんと思うが?」
訓練場に日程通りに来る騎士だって、一人も。 一人も!!
靴底魔法が出来ている者が居ないのだ!
靴底魔法と言うのは……
質の悪い靴で、何とか現代日本の気に入った靴に近い歩き心地を再現しよう、
と思って発動させた魔法で。
今や、魔法の力、魔力を身に付ける為の基礎練習みたく成っているのだが!
質の悪い靴が当たり前と思っている者には中々定着しないのであった。
真面に訓練場に来ない…と、言っても、
一人でひたすらな練習は出来るヤツな様だが。
其んなメイザスには話に聞かせてすらいなかった!
……今からでも聞かせれば実に成るかねえ?
「あのなメイザス。 体力付けるにも毎日欠かさない練習が必要だな?」
「何だよ突然」
「魔法にも、欠かさず毎日続けられれば身に付く練習みたいなのが有るんだが。
聞くだけ聞いておくか?」
「ほーお?」
「靴底魔法と命名したのだがな!
質の悪い靴でも快適な歩きを実現しよう! ってモノだな!」
「質? 悪いのか?」
「おうおう! 悪いとも!
例えば! ウチの村迄自分の足だけで行けると思うか?」
「何処だよ」
………
「親善試合の場所迄! 自分の足で行けるか?」
「無理だろ?」
即答だ! 感覚的であろうが。 無謀な訳でもないんだな!!
「其れがだな! 質が良ければ可能! もっと良ければ足にも優しいんだ!」
「足に優しいって何だよ」(笑)
「長距離歩いても足が比較的位は痛くないって事だ!」
「気合足んねえだけだろ?」
「おいおいおい! 普通の靴では試合場迄行けないってのは何でだ?
長距離歩いたら歩き切れるか怪しい割に、
確実に体中何日も痛く成るから、だろう?」
此処で言う普通とは! 質の悪い靴の事だ!
「其れが! ちゃんと魔法が使えていれば少なくとも歩いて行ける!
熟練する程早く! 体も壊さず!! 行ける様に成る訳だ!!」
「ほぉぁ~」
分かってんのか分からないのかな返事だな!!(笑)
「で? 其れが何なんだ?」
「其れが出来ればメイザスも魔法が使える様に成るかもなってんだよ!!」
「………其うなのか?」
駄目だ此奴っっっ!!!(大爆笑)
「見ても無駄なんじゃあないか?」
「おれが見たいってんだよ! 見なきゃスッキリしないだろぉ?」
此ういうヤツだよなー。 メイザスってのは!(笑)
「まあ、自分としては正直助かるけどな!」
大雑把な計算だが。
村から王都迄よりも王都から試合場迄は少し遠い。
村から王都迄来た時は朝、日が昇ってから出発して午後に成ってから着いた。
むう! 試合場迄行って日中に帰るにはどんだけ走れば良いのだ? とは
思っていたのだった。
幾ら自分一人なら好きな速さで移動出来るとは言え。
厳しいなぁ…とは思っていたのだ!!
何と言おうか。 自分の足で走るのだから辛かったら、
速さを緩めるのでも立ち止まるのでも自由、と成ると。
走り続けるのは精神がガリガリと削られるよねー。
体力が限界…ではなくても長時間続ける事は気分がダルく成ると言うかー……
緩い呼吸困難ってのも其んな感じだぜ?
しかも体質だと強制的に成る、という!
其う! アレルギー疾患の発作だ!
まあ、だから慣れている、と言えば慣れてはいるが。
現代日本の誰だかさんの記憶で、な!
けどだからって嫌なモンは嫌だよ! 決まってんだろ!!
途中迄でも送って貰えたら随分計算に余裕が出来る!
ウマはどうやったってヒトより速いからな!
持久力だけは圧倒的にヒトに軍配が上がるが!
其う! ヒトは他の生き物と比べて身体能力が低い低い言われるが!
探せば幾つかは有利な能力も無くはないのだ!
今回言うのは迚も燃費が良いって所! な?
「取り敢えず礼は言っておくよー! 有難うな?」
「取り敢えずかよ! 良いけどよぉ!」
「うむうむ! 男同士の友情って感じだね♪」
「は? ちいは女だろ?」
「まあ其うだが!(笑)
女だって! ヤぁ~らしぃい!!(爆笑)」
「何でだよっっ!!!」
「幼い子に性を意識させる言い方するなよ!(爆笑)」
「自分で幼いとか言うなっっ!!!」
「お? 自分、幼くないのか?(笑)」
「お……幼いけどよ! 幼いんだけどよぉお!!
チキショォオォオ!!!」
ふっ! 勝った!(大爆笑)
なんてメイザスをからかっていても時間の無駄だなw!(酷い)
其して。
サイドカーの付いたバイクっての? 其んな感じに。
ウマの左側一定の距離に自分を位置させる搬送魔法を展開した。
「ほぉお? 浮いているな?」
「まあな!」
魔法で発生させる結界…というのは。
金魚掬いのポイみたい…と言うか。 直ぐ破ける紙みたいな弱いモノなので。 色々小細工を加えて何とか乗っかれるのだが。
其れでも結界を何重にも重ねて、表面が消えたら
即次の結界が高度を全く変えない様に自身を乗せなければ成らない。
非常に気疲れするのだが!
顔は涼しい様な表情で居るのだ! ハッタリだけどね!
「んじゃあ、速くもなく遅くもなくって感じで行くぞ?」
「頼む!」
言葉が少なく成って、一寸余裕が無い感じが出てしまっているだろうか?
ウマが動き出すと!
「……っ!」
ぐぅうぅっっ!! ……正直キツいっっ!!!
人外の力……なんて言ったら大袈裟に聞こえるかも知れないがっ!!
ウマは人外だろう?! 其して!!
勿論ウマからしたら全然本気ではなくとも!! 充分ヒトよりは速く!!
ウマと一定の距離に位置するのがキツいっ!!
此う例えて通じるだろうか? 右利きのヒトが左手で!
其れなりの速度の乗り物の!! 取っ手…縦の棒を其れなりに必死に掴んで!!
我慢しようと思えば出来そう、とは思うけど!!
我慢して取っ手を掴み続けるのが!! 気持ち悪い、と言うか!!
思う様な力の入らなさが我慢成らん位ブルブルするというかっっ!!
……やっぱ吐き気みたいな感じがするっっ!!! うぷっっ!!!
「……大丈夫かよオイ」
「っっっ……未だ未だぁああ!!!」
やっぱ村の子達連れて来なくてよかったっっ!!! 余裕無ぇえわっ!!!
ずっとウマには其の調子で移動して貰って………!
「………もう半分以上は来たんじゃあねえかな?」
……と! メイザスが言った辺りで限界だった………!!
「………有難う………」
「全然有難そうじゃあねえな?」
「いや………助かった……けど……帰りは要らない………」
腹に力が入らないって…分かるかな……? 気持ち悪い……
吐きそう……と、言うより………
シモが前も後ろも漏りそう……ぉぇぇぇ………っ!!!
「町で休んで行こうぜぇえ?」
自分は小っちゃいもんで。 メイザスにひょいと抱えられた。
「ど……何処の町……?」
「あー……? 分かんねえ」
町とやらは然程大きくもなく。
しかし入り口に立っていた見張り? 位は居たので。 訊いた。
……メイザスが。
「此処はドッカーの町だ……です!」
んー? ……ドッカーで聞いた事有る様な……?
はい、前書きの続きですが!
土砂降りの夜が明けたら
晴れましたね! 春の陽気だしね!!
でー…今朝ですが!
まあ…降らないでしょう!
外れたら笑う!!
頑張って天気!!
……意味分かんねえわ!!(爆笑)