第208話 親善試合の予定を決めてみた
今晩は! 土曜日に日付が替わって
直ぐ! の所! で、御座います!
金曜日は、比較的
天気も気温も穏やか、だった
のではないでしょうか!
何しろ! 自分はえあこんには
縁の無い生活ですので!
気温を感じるのだよぅお!
食事が終わり。
じゃあ親善試合はどうするのか?って話に成った。
後片付けは食堂のヒト達の仕事だし!
で! 騎士達は、だが。
明後日出発し、次の日には着く事を目処にするとか。
しかしぃ!!
試合場に着いてから! 試合開始迄は一週間有る!! とな?!
普通は其の間に体力を万全にし! 場所に慣れておくのだ、とは言うが!!
其処には風呂が無い!! …いや、其れが一般的なのだが!
其んな所で一週間も過ごしたらニオイがイヤーンな事に!! 成ってまうよ!!
なので!!
「えー……
自分だけが事前に下見だけして、前日に会場入りするのが良いナー…なんて」
我が儘じゃあないよな? 自分、我が儘なんかじゃあないよなあ??
だって今、夏だぜ?!
「前日では予定通りにいかなかったら、困る事に成りませんかな?」
騎士団団長さんは渋い顔をする!
「予定通りに着いても、疲れが残ったまま本番、と成るのでは?」
「今日、遠出をして来た次の日に勝負した訳ですが!」
「は?! ……武神の里の方々は体力も驚異的ですな……!」
あれ? 分かっていたら止められていたか?
団長さんはお母さんだから!(爆笑)
ああ、騎士達は馬に乗って行き来したのだし、
普通は走って来ただなんて思わないか!(笑)
「まあ、予定は下見してから考える、という事で!」
疲れが残りそうと思えば出発を早めるし!!
「疲れ処か不測の事態なんて事は……
武神殿は気になさらないのでしょうなあ……」
「まあね!」
絡んでくる奴が居ればシバくだけだし!(笑)
村の者十五人全員がどうにかなる事態なんて考えられないし!!
全員同じモノ食って食中毒…とか? 無い無い!(笑)
「と言う訳で!! 下見をしてから詰める!
けど現時点では前日に会場入りする想定!!
騎士さん達はウマで行くだろうから!!
別行動で先に行ってて? って事で!!」
まあ、文明度低い所では、先ず確実に目的地に行く為には
兎角早め早めに着いていなければ成らないのだろう!
けど自分達の移動手段は自分の足!なのだし!!
目算は立ち易いのだよ!!
「騎士さん達は補欠しか居ないんだから!
其んなに日程に余裕を見なくても、当日其の場に居れば良いって事で!
もう少し出発を遅らせて貰えれば! 幸いですね!」
うぐっ!
騎士達が呻く! けど気にせんで良いから!!
「騎士さん達が出発するのに、
自分が下見しに付いて行ければなあ、と思います!」
と! 此方の要望を全て伝える!
其して相手に都合を合わせる様に考えて貰う!!
此れが交渉…と言うか擦り合わせというものだ!
「武神殿が? 騎士達のウマに同乗するのですかな?」
「嫌です!」
「……はい」
あははは。 つい即答しちゃったが!!
ウマなんて乗り心地最悪!! って言うやん!!
ヒトには出せない速度が有るから乗るってだけで!!
「魔法で付いて行く所存です!」
「成る程! 魔法とは! 何でも有りですな!!」
「いや全然?」
例の、何か対象と一定距離を保つ搬送魔法を使おうと思うのだが!
どんな想定外が有るか、現状予想が着かない。
だが其れでもすんなりとは行かないだろうとは迚も感じる!
「オレも一緒に行くぞ!」
ワットきゅん♡が主張してきた♡
「おーう! ワネット、シャーリー、ターキー、レーナ! 一緒に行くぞ!」
何故なら!! 男の子達は目を離しておけないからだ!!(切実)
今更な様だが!
ワネット、シャーリー、ターキー、レーナというのは!
ワットきゅん♡、シャールきゅん♡、タク、列王の事だ!!
村の子達は自覚が無いままに女の子な格好してしまっているからな!!
何処で綻びが出るか分かったものではない!!!
知らぬまま親善試合が過ぎ去って欲しい!
知らぬが仏!! だよ!!
……列王は分かっているから手遅れだが!! 南無!!(酷い)
其う其う。 列王には日本語で言っておかないとね!
「レーナ! 親善試合の場所には先ず下見しに行くからな!」
列王はレーナと呼ばれるのは承知している! 嫌だろうけど!(大爆笑)
「何時?」
「今決めている所だが! 五~六日後じゃあないかな?」
しかし。
話は男の子を連れて行くだけでは収まらなかった。
「あたしも行く♪」
と、ユキが言い。
「じゃあわたしも行く♪」
と、セツも言い出し。
「☆☆☆」
ピュアたん♡は喋らないが手を上げ。
「わたくしはちい様と共に参ります」
とメイ迄言い出し。 おい! 大人気ないぞ!!
「えー! 私も行くよ☆」
「弩アホ!」
「何で私には即悪口が返ってくるの?!」
マルゲリータだから☆(大爆笑)
「下見だって言っているだろお?! 大人しく待っていろよ!!」
男の子達を連れて行くのは目が離せないからだし!!
「わたくしが補助をすれば……足しに成るのではないですか?」
ぬぐっ!! メイの奴、分かっていやがる!!
メイの笑み、欲ボケ野郎には分からないだろうけど!!
黒いぞ?! 黒い笑みだ!!
男の子達迄みんなちびメイドちゃんに成っちゃったのを、
此奴は喜んでいるし!! 其れは協力する方向へ行くだろうけど!!
詰まり、男の子達は分かっていないから平然とメイドルックで居る訳であって!!
村の子達は分からないまま、外にはばらさない様に!
メイは動くと決まっている!
此れが、ライナかマルゲリータだと
平気な顔してポロッと言ってしまいそうだ!! バカだから!(大爆笑)
知れたら大変だっての!! 列王に至っては命が危うい!!!
「くっ…… メイは連れて行くのはアリかっ……!!」
騎士達には何故自分が息んでいるのかは分かるまいが!
「えー?! じゃあわたしも行きますよ!!」
「私だって!!」
「子どもかっっ!!!」
やっぱりライナとマルゲリータが便乗しようとする!! おバカだから!!(爆笑)
「みんなで行けば良いんじゃね?」
タァァァァァク!!!
「見たら帰ってくるのに、ぞろぞろ行ってどうすんだよ!!」
と!
泣き声が聞こえだした!!
「ぅぅぅぅ……っ! レーナと……行きだい゛………ぅぅぅぅぅっ………」
ユキだった。
……補欠に成って、落ち込んでいるからなぁ……
仕方ねえなあ……!
「みんなで行くか? 団長さん。 試合する場所迄どれ位?」
しかし其れには手紙を村に持って来た騎士、スグマさんが答えた。
「此処から武神様の里へ参るよりは少し遠い、位でしょうか」
「其んなもの? 一晩泊まる想定で其の位?!」
武神様の里とか言っているのには目を瞑る! もう!!
「試合に行くには疲れない様に、という想定ですからね」
「あー……」
乗馬というものは楽ではない! と思えば!
手紙を届ける目的の時とは調子を変えるのか。
「方向だけ聞いて、明日独自に行って来ちゃおうかな……」
流石に往復と成ると、一日で帰って来るのはキツいか?
本当に移動だけ、と考えれば二十四時間に収まるのではあるが。
生身で二十四時間一定速度で移動とか無理だろう!!
自分一人なら寧ろ一日で往復する事を考えちゃうけどな!!
……
「やっぱ自分一人で行っちゃおうかな?」
其の間の男の子達の事は、其れこそメイと、
後はピュアたんにも頼めば任せられそうなんだし?
「オレも行くって……!」
やっぱりワットきゅんは即反論するが!
「悪いが! 連れが居ると本気で走れない」
「うぐっ!」
ピュアたんだけはぴったり付いて来そうだが!
其したら此処を任せられないし!
「ピュアたん♡ お留守番と、後は村の風呂なんかも頼めるかな?」
ピュアたんは悲しそうなお顔をするが! 頷いてくれる♡
言う事はちゃんと聞いてくれる良い子なのだ♡
「メイ? 分かるな?」
「………畏まりました」
メイは皆まで言わずとも分かる良いメイドだ!(笑)
だって男の子迄皆メイド状態を自発的に維持したいんだもんね?
だったら後は上手くやってくれよ、ってな?
「結局、明日自分一人で下見する事に成りました!
騎士さん達が出発するのも、下見してから何時が良いか、
口出させて頂きますね?」
「……豪気ですな」
団長さん、何かを諦めた様な顔していない?(笑)
冬だから当たり前ですが!
天気が悪いと寒いです!!
けど、日が出ると暖かめ?
冬至は昨年もう過ぎているので
此れからは日が伸びるのだし!
春は近いか? 実は
暦の上では二月立春です!




