第205話 選手決まりました!
今晩は!
土曜日に日付が替わりそうな所ですが!
目次では日付、替わった後ですね! 知ってた!!
さて! 天気ですが!
微妙に霧雨? ですね!! 場所に拠る?
此の頃、夜は降るって事が
多いですねえ……
とうとう! 親善試合の選手は、
後一人! を決める所迄来た!!
実の所、自分が言い出しっぺだった予選の規則を自ら捻曲げ!(笑)
最後はメイザスと自分の一対一だ!!
其うでもしないと大人しくしそうにないんだもの! メイザスってば!!
メイザスが好きに暴れていたら!
勝負の結果はもう、無茶苦茶だっただろうからな!!
……いや。 今だって其う其う思い通りには成っていないのだけど!!
どうしたかったかって……
王との約束だから? マルゲリータと自分だけは選手に成って?
後はメイが最初から補欠に成りたがっていたか? 精々其処迄は熟して?
其れ以外はもう騎士達でテキトーに埋めたかったのだけどね?
所がどうだよ!!
村から連れて来たのが全員と!! 足りない分だけ騎士って事に!!
成っちゃったよ!!! ナニコレ?
騎士達情けないね! もう選手には一人も居ない! と成りそうだし!!
何故なら! 自分が選手に成るのは決定事項だからね!
勝負は決まる迄分からない?
じゃあ勝負をしては上げなければ良いだけだ。(腹黒)
とは言え見た目には勝負、の様な事はしなければ示しは付かない!
見た目には勝負の様な事って何だよ? ってか?
先ず、相手には思う様攻撃させないと納得しないだろうね?
其うしたら。 後は真面には相手して上げなければ良い!
相手の攻撃を外す! 其の上で相手の攻撃を破る!!
其うしたら、其れは技術だ!! と言い張れる!
真面に相手して上げるというのはぶつかり合う事!!
…死ぬわっ!! メイザスの奴も加減を知らんし!!
体格差も有り過ぎるし!!!
まあ。 勝負に見せ掛けるだけ、とは言え。 実行は簡単ではない。
相手には攻撃をさせるのだから。
外せなかったらどうするんだよ!! っていう……ね。
結局は。 命懸けの緊張は伴うが。
其れでも考え無しじゃあないんだよ、と。 言いたいのだ。
結果が分からない勝負なんて。 やっぱりみんな考え無しでやっているからだ!
勝負は思い通りになんていかない、とは言うが! 凄く言うが!!
だから何にも考えないんだよーん☆ とか! 完璧にバカなだけではないか!!
自分には力が足りない、と感じるならば!!
じゃあ事前の準備を頑張れよ、という事なのだ!!
攻撃が来る瞬間迄が事前だぞ!!!
お家に着く迄が遠足だぞ!!! …いや何でもない!!
いざ!!
「やっとだぜえ?」
メイザスは言って構える!!
確かに殆ど離れて突っ立っていただけだからな!(笑)
今も未だ立ち位置は其のままに!!
しゃがむ程に腰を落として右膝を曲げ!!
しかし左脚は伸ばして横に突っ張る!!
其して。
野太刀仕様の木刀で天を衝く!!!
「薬丸自顕流……っ?!!!」
シャールきゅん♡が一番に反応する!!
が、驚き具合は子ども達皆同じ位だ!
分かっていないのは列王とマルゲリータ位のものだ!(笑)
…いや、ライナも分かってはいないかも!!(爆笑)
メイザスはニヤリと笑い!!
「おーう! 薬丸自顕流は野太刀を使うのが本式だ!
良く見ておきなよ♡」
自分は子ども達♡に教えて上げる♡
「何故騎士さんがっ?!!」
シャールきゅんは更に訊いてくる♡
「自分が教えてやった!」
「教えて…しまったっ……のですか………!!」
「訊かれたからな!」
「恐ろしい……じゃないですかっっ!!!」
「だからずっとヤツを待たせていたんだよ」
「何て……事をっっ!!!」
おや、シャールきゅん涙目だよ♡ きゃわいいじゃないか♡
さて。
メイザスに対し。 自分は。
右半身に構える。 双剣共に肩の高さへ。
メイザスが野太刀を打ち下ろしてくるのは確定だからな!
右剣は普通に持っているのだから自然に剣身は上向きに。
「其れが双剣ってヤツか!」
メイザスは興味深そうに言う。
騎士の訓練場に殆ど来ないから今日初めて目にするのだ!
「左手に剣持ったからって、使えんのかよ?」
又メイザスは自分に関係ないと思った事は見ていねえし!(笑)
此処迄散々使って見せただろうが!!(笑)
「使えなかったら只のバカでしょう」(笑)
騎士の中には居たけどな! 只のバカ!(爆笑)
しかも予選に居たぞ?(大爆笑)
今此処に居るのは選抜された人員だったよな?(大爆笑)
「で? 今回は打刀じゃあねえけどよ。
無間の太刀だとかが使えねえんじゃないか?」
「実戦とは! 今手に有るものだけで何としても勝つもの!!
今打刀を持っていないからって心配無用!
持っている武器が違うからって、強さが変化しているとは思うな?(ニヤリ)」
実際は持っているモノが違えば同じ事は出来ないけどね!(笑)
だから職人さんは、似ている様で一寸違う道具を沢山揃えるのだけどね!!
拘れば拘る程に!!
しかし今、其んな事言っても仕様が無い!!
現場は何時でも、有るものだけで何とかしなければいけないのだ!!
はっきり言って強がっているだけ! なんだけどな!
「彼の騎士さん! …刀の事をどれだけ知っているのですか!?」
ああ。 シャールきゅん、気になっちゃうよね♡
「そこそこって位だよ。
自分が説明しただけ。 此処ではあまり刀は見せていない。
其の上彼奴は物覚えは良くない」
目の前の出来事も見てない聞いてないってしょっちゅうだからな!!(笑)
「刀を見せていないのですか?」
「此処では真剣は手に入らないし修繕も出来ないし。
扱いが難しい割に覚えても得が無い」
「あ! 成る程!!
…しかし、無間の太刀って、何です?」
「後で幾らでも説明するよー♡」
「絶対、ですよ!!」
シャールきゅん…其れ、絶対無事に帰って来てね♡ ってヤツだよね?
まあメイザスはアブない奴で間違いはないのだが!(笑)
「じゃあ今回は。
見せてやろう! 一刀流極意!! 切り落とし!!!」
刀使いのヒトから怒られそうだけど!(笑)
今持っている武器は双剣だし!!
けど、弘法筆を選ばず、っても言うし、な!
「どんなんだよ? ソイツぁ」
メイザスは構えて向かい合っているというのに気軽な調子で訊いてくるが!(笑)
「最早問答無用!!」
「まあ、其うだな!」
メイザスは獰猛に笑む!!!
「行くぜ!! きぃええええええええええええええええええええええ!!!」
「やはり!! しかも歩法が!!!」
シャールきゅんも気付く!!
メイザスは元々重心機動が出来ていたのだ!!
其して、集団行動は出来ない奴だが、
一人で黙々と続ける練習は中々のもの、と見えるのだ!!!
もうメイザスは! 立派な薬丸自顕流の使い手だったっ!!!
割と離れていた距離は一気に詰まり!!
しかも野太刀は長い!!!
攻撃の刹那は直ぐに訪れる!!!
刀は引くと斬れる、等とは言うが!!
長くて重い野太刀は細かい事なんか気にしていられない!!!
長さが違うだけ、だが使い方ははっきり違う!!!
当たれば相手は終わるな、と想定して!!
正しく叩っ斬る!!! のだっっ!!!
眼の焦点を絞る、というのは!!
眼球周りの筋肉を収縮させる事だが!!
眼に意識を集中!!!
対応の刹那を見出すっ!!!
相手の先制攻撃に対応する先行!!!
対の先っっ!!!
っ
“音”にさえも先行する刹那!!!
其のまま来れば直撃する軌道を!!!
逸らす!!!
自分の刃で! 相手を滑らせて!!
アイススケートの滑る部分が“刃”なのは伊達ではないっっ!!!
此れが、滑らせる、ではなかったら!!
自分が!! 剣を持つ手が!!! イカレるっ!!!
体格も体重も!! 武器の射程も質量も!!!
何一つ真面に受けていい要素が無い!! 絶無だ!!!
っつーか!!!
やっぱメイザス!! 此の勝負の規則分かっていねえだろっ!!!
其れとも!! 試合では反則負けでも勝負には勝ったぜ! とでも!!
言う気だったかよっ!!!
やっぱアブねえじゃねえかよっっ!!! もう容赦しない!!!
当然! 相手の攻撃を外しただけでは未だ勝ちではない!!
右剣でメイザスの野太刀を外側、詰まり背中側に逸らした後!!
左剣を上から!! 野太刀に押し付ける!!!
野太刀の鋒が地に触れた瞬間!!!
静かなる震脚!!! 爆発呼吸!!!
左剣から!!!
寸勁をぶち込む!!!
どばんっっっ
「ごぉあっっっ?!!!」
野太刀は割とあっさりメイザスの手から離れ!
地面に叩き付けられた!!!
手を挟んでも構わなかったのだけどな!!!
元々武器は強く握るべきではないし。
まあ手から離れるだろうとは思ってはいた!
「ちい!! 選手決定!!!」
騎士団団長さんが宣言し!!
此れにて選手決定戦! 終了!!
所で!! 地味な剣聖さん?
発売しているの? 近所じゃ見ない!
片道徒歩三時間のお店まで
確かめに行くのはキツいのだが?
でももう今月も後半だしなあ……
予定ではもう昨年から
決まっていたし、なあ……?




