第204話 大苦戦始めました!
今晩は! 木曜日!
始まったばかりの夜中です!
もう日付が替わって昨日ですが!
降りましたね! 雨!!
今年は潤う冬だ! …ってか?
親善試合の選手を決める予選を、バトルロイヤルにし。
バトルロイヤルも、先ずは人数を絞って、
其れから選手と補欠に分けるという。 二段階で行っているのだが。
後は選手を三人決める所で。 終盤に入っていた。
残り一人に成った所で勝負はお終いにして、後は端っこに寄っていてねー☆ と
言ってはあるので。
実質は後二人だな!
もっと言えば!
ピュアたん♡は態と決着を待っている所なので。
本当を言ってしまえば、後は一勝負に懸かっているのだな!!
シャールきゅん♡対ユキである!!
シャールきゅんの方が、修業は早かったし
賢いので練習の意味もしっかり掴んでいるのだが。
大苦戦である!!
此れが現実の壁かっ!!
シャールきゅんは刀使い、ユキは槍使いであり!
日本では、刀は槍には勝てない! と。 はっきり言われているのであった!!
更に! ユキはやる気充分であった!!
列王と一緒に親善試合やりたいんだってさ!
親善試合には二対二が一試合有るからな! ピッタリかも知れないね?
「シャーリー! 勝てそうになかったら。
口で言って降参するっていう手も有るんだぞ?」
シャーリーと言うのはシャールきゅん♡の事だが!
英語的には。 語尾をイ音で伸ばして呼ぶと。
日本語で言う所のちゃん付けに当たるのだが!!
此処は英語圏ではないので。
流石のシャールきゅんも分かっていないんだなあ……
因みに。 元々語尾が伸ばす音でちゃん付けな感覚にすると。
イ、で止めるのだ。
例えばジョーという名前…というか既に略称だが。
ジョーちゃん、という感覚で言うとジョーイ、と成る。
聞いた事有るでしょ? 無い?
「ちい! 他の子達に声を掛けるの止めてって言ったでしょう?!」
おっと! 又姉ナナの焼き餅だよ!(笑)
今自分は姉達三人組、ヴォルタ、ロクシー、ナナと対戦中だったのだ☆(笑)
「御免ねえ?(笑) シャーリーが厳しそうだったからさあ!(笑)」
「わたし達は! 片手間で! 相手出来るとでも! 言うのかああああ!!」
実は其の通りなのだけど!(笑)
けど目の前の相手とも戦いながら周りにも気を配る! というのが!!
実戦!! 生き残り戦術!! というものなのだよ!!
激している姉達は兎も角として!(酷い)
声を掛けたシャールきゅんの方は。
「………ふ………ふふ……ふふふ………!」
うお?! どうしたシャールきゅん!!
「……ちいが其う言うのは……
刀は槍に対して不利という事! ……其うなんですね?」
「不利処じゃあないぞ? 常識では勝てないって、言われている!」
「だからああああ!!」
「悪い、ナナ。口挟まないでくれる?」
「きいいいいいいい!!」
しかしシャールきゅんはナナのヒスには耳を貸さず。
「ならば! 其れでも勝てたなら! 僕が選手に成る事を!!
ちいも認めざるを得ない!! ですよね?」
「ああ、うん。 自分が認めるも何も。 其ういう規則だね?
けど。 中々出来るものではないぞ? 常識を覆す、という事は!」
「上!等! です!!」
おおう?! シャールきゅん♡ オトコノコやんな?(微笑)
服装はちびメイドちゃんだけどな!!(爆笑)
「シャーリー生意気ぃー♪ 泣っかせてやるぅー♪」
「はは……お手柔らかに!」
ユキ…… ノリノリで酷い事言っているな!(苦笑)
シャールきゅんはオトナの対応だけどな♡
其して!
っかかかぁぁん
「くっ!!」
ユキは叩き攻撃三連発を放つ!!
苦悶の声を上げるのは無論シャールきゅんだ!!
受け止めはしたのだが!!
日本の槍は後ろを余らせて持つとは言え!
間合は刀よりも遠い!!
槍使いが好きに攻めている限り!! 刀使いは手も足も出ない!!!
後ろを余らせて持つだけに!! 石突き攻撃も、すれば遠く迄届くし!!
下手に近付けば突きの餌食だからな!!
規則上、突きは使い辛いのだが!!
体には当たらない距離でなら! ユキは突きも織り交ぜる!!
やっぱり……無理…なのではないか……?
べしべしっっ
ユキは! 連続で叩くにも穂先を回し、しかも軸にしている左手をも回し、
全くの別角度から攻める!
シャールきゅんは姿勢を変えながら防いだが……!
防御するにはもっと離れた方が断然良い!!
姿勢を変えずに防げる方が絶対的に安全だからだ!!
相手が攻撃射程ギリギリだとすると。
腕と武器を一杯に伸ばしきった攻撃のみが唯一当たる攻撃という事に成り。
姿勢を変えずに防げる、という事!
詰まり! 安全な防御は距離が決め手だ!!
対して相手が好きな角度から攻められるというのは!!
相手にとって都合が良い距離!という事!!
防御に姿勢を変えなければいけないという事は!! 失敗する危険性が高く!!
失敗すれば当然大惨事であるっ!!!
体に武器が当たってしまえば当てた方が反則負けではあるが。
だからと言って態と当たろう等という手は無い!!
木の武器とて大怪我もする危険な代物だ!!
本当だったら、村の子達には木の武器の勝負だってやらせたくはないのに!!
態と当たろうだなんて発想するのなら、其れこそ
何としても止めさせなければならない!!
しかし一度近付いたのが勿体ないと思ったか?
シャールきゅんは退く気配が無い!
其れを好機と見たか?!
ユキは更に逆方向から叩こうと穂先と左手を回し!
かあぁぁぁん
「…………あ………?」
シャールきゅんは木刀を。
ユキの木槍の。
回す手の間に。
打ち込んだ!!
真っ直ぐではなく。
槍を絡め取って。
更に回転を速める様に!!
其して。
ユキは左手をも回していた為か。
簡単に槍はユキの手を離れ。
ばんっっ
更に回転して。
最終的には木刀で押さえつけられるかの様に。
槍は地に伏した。
「シャーロット! 選手に決定!!」
騎士団団長さんが宣言した。
直後!
がんっ がららん
「ピュアリフィア!! 選手に確定!!」
ヘイキンさんが宣言した。
やはりピュアたんはシャールきゅん達の勝負が決まるのを待っていたのだ!
「ま………参りました……!」
メイは完全に負けを認めていた。
武器を落とされれば当たり前なのだけど。 其うではなく!!
ピュアたんが勝負を終わらせよう、と。 思った瞬間に決められたのだから。
もうどう仕様もない、という所なのだ!
ユキの方は。 未だ呆けている。 のだが。
自分は取り敢えず姉達に言う。
「ほら! もう勝負は諦めて端っこに寄って?」
姉達は周りなんて見ていないだろうから直ぐには止まらないが!(笑)
勿論自分は軽くあしらう!(笑)
「何でよ!」
ナナ、熱く成っているなあ。(笑)
「選手の枠は後一人だから! アブないヤツが来るぞお?(笑)」
「「「きゃあああああああああ!!!」」」
姉達三人共!! 何其の反応!(爆笑)
まあ離れてくれれば良いんだけど!(爆笑)
「ユキ! もう勝負は決まっちゃったぞ?」
出来るだけ穏やかに言ってみました☆ ……どうかな?
ユキは未だ呆然としたまま、一応此方を向く。
「ほら! もう端に寄っておかないと危険だぞ?」
一応言うだけは言うが、急かさず待つ。
メイザスとて此んな所に攻め込んで迄、唯勝ちたいという訳じゃあない!
待たせておいて構わないのだ!
「………ぁ……」
やっと声を出した。
と、思えば。
ユキは段々表情を崩す。
「………ぁ…………ぁああ………
……あ~ぁ…………あぁあああああぁぁああぁあぁああああぁぁああ!!!」
本当に親善試合に出たかったのだなあ……
しかも勝ちを確信していた。
手抜きも油断もしていない。 …筈だった。
正直、シャールきゅんは褒められたものではない賭けに出たのだよな!
何を其処迄本気に成ってんの? 恐いなあ! ってものだ!
其うして。
ユキが泣き出したら。
本当に自然に。 すっと。
列王がユキを抱き締めていた。 更に。
本当に自然に抱き抱え。 試合場の端に連れて行った……と言っても
明確に区分けされてもいないが。
ユキは敗者で列王は勝者だから。
抱えまでして一緒に居るのは運営上宜しくはないだろうが。
今離れていろ! なんて言える鬼は此処には居ないだろう。
しかし……
列王! 古き良き日本のお母さんに磨きが掛かっていないか?
大丈夫か?(大爆笑)
其してシャールきゅんは。
軽くユキに向かってお辞儀して。 勝者が固まっている場所へと移動する。
…やっぱり明確に区分けされている訳ではないが。
自分と擦れ違う時ぽつりと言う。
「……勝ちました」
「褒められないけどねえ」
「あはは……どうしても。 負けられなかったんです」
「ま、良くやったよ」
「ふふ。 どうも」
シャールきゅんは賢いので。 此れで充分だろう。
何がどういう事なのか、って。
勝ち方は褒められないが。 かと言って、
ユキは正直親善試合には出したくない。
未だユキは良く分かってはいない様だが。
何度でも言うが親善試合は危険! だからだ!!
ならばシャールきゅんは何としても
ユキよりも強い、と証明した上で勝ち抜けなければ成らなかった。
で、何とか及第点、という事だ。
まー…自分としてはシャールきゅんにも出て欲しくはないんだけど、ねー……
「はぁー…… もう良いかよ?」
如何にも待ち疲れた、という風に。 メイザスが言う。
其れは、予選を始めてからずっと、みたいなモノだから!(笑)
疲れもするか!!(爆笑)
「良いけども! 分かっているか?
自分は王との約束で、何としても勝つと決まっているから。
今年はメイザスの出場は無し! に成っちゃうぞ?」
どうしてこう成った? とも思うが!
だって。 メイザスは親善試合に出たいんだから!
子ども達の誰か一人の代わりに出ていれば、もっと安心出来たのではないか?
其れが何故か、今はメイザスは親善試合には出させられねえ! って
成ってしまった!
だって自分は! 絶対親善試合に出なきゃあいけないからな!!
しかしメイザスは悪い笑みを浮かべる!
「王の思い通りに成らねえってのも、面白いんじゃあねえか?」
「おーい! 王国の騎士? 不敬なんじゃあないか?」
自分だって不敵な笑みでかえすけどもな!!(笑)
寒いです! 態々言うな! って?(笑)
寒くて雨が降るのはキツいです!
今季は雨の日多いよね!!
湿るとね? 乾く時に体温奪われるのです!!
だからー! 寒い時の風呂なんかは
洗ったらさっさと拭く!! 其れが
少しはマシに成るちょっとしたコツだったりします!
一つ賢く成ったね☆




