第194話 殆ど枠が埋まってみた
今晩は。 月曜日初期、
ニュースの時間です。
例の、片道徒歩三時間の本屋さんですが。
ヤツが又、行ってきた模様です。
詳細は後程。が、コメントを得ております。
「あそこの店まで行ったらやっぱりダメージでかいよ!」
…バカですね。 ぷぷー。(真顔)
親善試合の予選。
バトルロイヤルです!
さて! どういう状況に成っているかと言いますと!
村の子達が輪に成って、内側に弱い子達、と
マルゲリータ…負けたら困るから内側にしたのだが、
戦闘初心者と思えば弱者に含めても間違いではないな…を囲って居た。
其して周りに騎士達が居る、という配置だった。
だった、である。
何を間違えたか、内側の子達がもう勝ち上がってしまっていた。
と。言う訳で。
もう輪っかに成って防御に徹する意味が無いなあ?
「レーナ! もう終わらせて良いぞ!」
と、先ずは日本語で言う。
レーナというのは列王の事だが。 本人も承知している。
勿論嫌だろうが、今は列王もメイドさんだからね! …何で此う成った?!
其れから改めて此処の言葉で!
「みんな! 終わらせるぞ!」
呼び掛けたが。
誰に勝てとも言ってはいない。
未だに子ども達には勝って欲しくはないなあ…とは思っているのだが。
みんな勝っちゃうんじゃないかね?って思っている。
だって残っている子は態と、だもの!!
其してさっさと勝っちゃうより防御し続ける方がずっと難しいのだもの!!
自分の声に先ず動き出したのは。
ユキ、メイ、ナナ、タクだ。
輪に成る時の中心人物はシャールきゅん♡、ピュアたん♡、列王、自分だと、
其してユキ達四人は補助だと分かっているのだ。
出しゃばって残っていたら迷惑だ、とも。
此処等辺、出しゃばりたいヤツが結構居るんだよな!(笑)
ユキなんかは列王をじっと見て、
目と目で通じ合ってから飛び出したぞ?(感心)
世の中の出しゃばりなヒト! ユキを見習って欲しいね!
村では今の所唯一な、先端の方をリボンで結わえたユキの髪が靡く!
槍のユキ、杖のナナ、片手剣と盾のタク、其れから持ち方が違う杖のメイ、
の順に騎士達に掛かって行き!
がつっっっ
それぞれ一対一でぶつかり合った!!
三人は武器で、タクは盾でぶつかり合った訳だが!
かららん
「ぐっ!」
「メイフィルディラ勝ち抜け!!」
審判の一人、ガンバルさんが宣言した通り。
メイが一撃で騎士の剣を叩き落としたのだ!
と言うのも。
メイは梃子の原理を最大限に利用する杖の持ち方だったので。
騎士は想像以上の威力を受けて剣を叩き落とされたのだった!!
…少なくとも騎士達みんなに杖を見せたよな?
メイの持ち方は自分の真似なのだし!
次はユキとタクが同着と言った所か。
ユキは槍なので左半身、騎士は普通に右利きで片手剣なので右半身で、
どう打ち合うのか、とは思ったが。
ユキが外側に、詰まり背中側に打ち合わせた!
瞬間!!
槍を外回しして逆側から騎士の剣を打ち飛ばす!!
かかぁん かららん
「ユーラキネア勝ち抜け!!」
再びガンバルさんが宣言し! 同時に!!
騎士の剣を内側に流した、詰まり盾で自身の目の前に滑らせたタクが。
まあ、目の前なのだから当たり前に騎士の剣を叩き落とす!
がつっ からららん
「タークイリア勝ち抜け!」
審判の一人ヘイキンさんが宣言する!
後ナナは…だが。
かつかつかつかつっ
騎士と打ち合っていた。
小学校中学年位かというナナが大の男である騎士と打ち合えるのだから
褒められたものだろう。
杖の持ち方で工夫して、
攻撃射程の長さ、威力、使い易さを其れなりに並行して実現させているとはいえ。
結局は度胸が無いと直ぐ嫌に成るものだ。
村では広場に来る年代の子どもではなく成った、年長さんであるという意地
…であろうか?
もっと年上が居るって?
…ヤツ等の頭の程度を考えて下さい。(笑)
しかし!
どうにか打ち合えてはいるが決め手が無いな!
長引けばナナの負けであろう。
段々、徐々に~…ではあるが泣きそうに成っているし。
しかし負けたら村の子初だな!
其んなのヤダぁ~ってか?(笑)
其して。
ナナは。
後ろに引いている右手を。
ぐいぃいぃいっともっと後ろに引いた!
杖ごと!!
詰まり!!!
そこそこ射程が有って威力も其れなり、という状態から!
両手の間を長く開けて持つ事により!!
射程は短く! しかし! 威力最大限という!! 状態にしたっ!!!
がつっっ からん
………
「ナールナリア勝ち抜け!」
ヘイキンさんが宣言した。
「良く思い出せたな」(笑)
自分はナナに背中を向けたまま賞賛した。
元々ナナの素振りは、両手の間を広く開けて杖の両端で交互に打つ、
というのをさせていたのだった。
「ちい意地悪だよっ!!」
ナナはちょっぴり泣いていた。(笑)
「いや~、
ほら! 自分は目の前の騎士を抑えていなきゃあいけないんだし?(笑)」
村の子達の周りには騎士達が居るって配置なんだし?(笑)
「ちい…言い方が凄い意地悪ですよ?」
「シャーリィーイ?!!」
シャーリーというのはシャールきゅん♡の事だが!
仕方ないんだ対外的には!! 今はシャールきゅんもちびメイドちゃんだから!!
「はっはっは!
ほら、キミは勝ったんだから! 胸を張りなよ!!」
負けた騎士が爽やかな顔してナナを慰めているが!
おたくは童女に負けたんだぞ?(大爆笑)
まー兎に角!!
勝負が決まった者は武器を回収して退場し!
「再開!!」
騎士団団長さんが宣言する!
次に動くのは!
シャールきゅんと列王だ!!
………あれ? ピュアたんは?
…うん。 シャールきゅんは中段の構え。
姿勢を変える必要は無いが!
列王は。
立てていた六合大槍を水平にする!
もう場所が空いてきたので思わず誰かに当てて反則負けとかは有るまい!
対するは。 薙刀の騎士! …女性だねえ?
違うよぅ? 持っているモノからしか判断出来ないなんて
言っていないよぅ?(爆笑)
しかし! 一対一である必要は無いのだが!
騎士の方も連携が出来ないのだろうな!!
連携には、其れはもう練習が必要だからな!!
其して列王が騎士と向かい合った瞬間!
シャールきゅんは♡
既に!!
一人の騎士の木剣を! 打ち落としているっっ♡♡
からららん…
「シャーロット勝ち抜け!」
ヘイキンさんが宣言した!
シャールきゅんは♡
木刀を振りかぶらずに♡ すっと打ち込んだのだ♡♡
現代の剣道なんかでは先ず叫ぶし竹刀を振りかぶるし床を踏み鳴らすが。
其れは世の中に広めたくて(?)、観客にアピールしているのだとか??
昔は振りかぶらないし静かだったんだぞー…とか???
平成の終わり頃にお年寄りなヒトの、お祖父さんの若い頃~
…とか言っていたので…戦前か?
しかし!(笑)
世の中に広めたくて叫んで振りかぶって踏み鳴らしてって
……逆効果じゃね?(大爆笑)
寧ろ部活動で剣道やっているヒトなんか不満として上げる所じゃね?(大爆笑)
其んな事言うヤツは来んなとか? 怒っちゃやぁあよ?(大爆笑)
ほらほら! 剣道やりたいヒト募集しなきゃ!(笑顔)
すまぁ~いる!(ヒドい)
其れから。
シャールきゅんが幼くて木の枝で素振りを始めた頃に。
実戦じゃあ振りかぶらないけどねー、と言ったのを覚えているんじゃないかな♡
シャールきゅんの事だ♡ しっかり覚えている筈♡
さて!
シャールきゅんの勝負は影響する事無く!
列王の相手、薙刀の騎士は!
「しゃっっ!!」
鋒を下ろした構えから切り上げる!!
詰まり斜め下から逆側の斜め上迄の斬撃!!!
列王は。
ぶつかり合わず、槍の穂先をちょいと避けさせる!
しかし!!
騎士が薙刀を振り終わった時には、穂先を騎士に突き付けている!!
「くっ?!」
穂先を突き付けられていたら当然、騎士は近付いていけない!!
再び、今度は右薙ぎを放つ! が!!
ひょい
やっぱり列王は躱す!!
其して薙刀を振り終わってみれば列王は穂先を騎士に突き付けている!
単純に言えば、武器は長い程強いが。
物理法則、梃子の原理としては。
攻撃部位が持ち手から遠い程威力が乗らない。
六合大槍は、其れはもう長いから、ぶつかり合ったら薙刀に勝てないのだ!
だから避けているのだが、話は其処で終わらない!
長い武器は使い難いのだ!
思った様に動かすには、其れはもう練習し続けて体で覚えるしか無い!!
武器をとことん使い込むって事だな!!
此れが又難しいのだ!
根気さえ有れば誰でも出来る。 しかし!
殆ど続けられるヒトは居ない!! というヤツなのだ!!
此処迄出来る列王は!
偉い! お利口!! 可愛い!!!(大爆笑) なのだ!!
…冗談だ!(笑)
其して。
薙刀で威力を出すには見せ掛けの力遠心力を使う、という関係上。
空振りし続ける騎士は直ぐに息が上がり。
かつかつかつっ
「ぅくっ?!」
騎士が呻く!
列王がちょっかい掛け始めたのだ!
長柄武器同士なので、一寸派手にぶつけ合っても誰かの体にぶつかる事も無い!
長過ぎる六合大槍は、威力を出したかったら右手で大きく引き、
其れから突くしかなく。
穂先の操作でぶつかり合うとどうしてもちょっかいにしか成らないのだった!
基本の三動作だけで無双したという神槍・李書文は
遠慮無く突きまくっただろうしな!
其れは勿論、相手が死んでも構わないとでも思えなければ出来る事ではなく!
出来ない列王は常識人だからねっ!!
とは言え。
武器同士ぶつけ合う程度になら突きも可能で。
段々気付いてきた列王は、相手の薙刀を連続突きし出した!!
其れこそシューティングゲームな感覚であろう!(笑)
相手の騎士は嫌がっている!(笑)
しかし攻撃射程が長い列王が一方的、に成り。
とうとう。
がらららんっ
「レーナローザ勝ち抜け!!」
ガンバルさんが宣言し。
列王の勝ち抜けが決まった! …しょっぱい勝利とか言うな?
ちょっぴり勁が籠った突きは
体に当たらなくても痛いぞ? 否持っている武器に当てたなら尚痛い、か。
………でー……
「ピュアたんは態と残っちゃった訳かぁ……
仕様が無いにゃあ♡」
ピュアたんはにこっとする♡
背中合わせで。外側を向いたままなのに! カメラ目線だよ!!
自分が魔法遠隔視で見ているのを分かっているのだ♡
ピュアたん♡♡ 恐ろしい子♡♡♡
ではー……
ピュアたんと自分以外は本当に騎士だけー…に成ってしまった…のでー!
「騎士達? もう選手に成る枠が三つしか無いからー……
授業でも始めるか?」
と、呼び掛ける。
「枠が三つ?」
「五つなのでは?」
ざわざわ
算数が出来る(笑)騎士達が反論し、騒ぎ出したが!
「何? 騎士達! 此の、強くて♡達人で♡♡
可愛くて♡ 可愛くて可愛い♡♡♡ ピュアたん♡ ……其れから自分に!
勝てるとでも思ってんの?」
という計算だから残り三つなのだ!! が!
「「「本当に何なの? 此の武神様!!!」」」
「「武神様?!! もっと自分を大事にしてぇ??!」」
何か見当外れな反応キタ?!
「「「大丈夫!! 武神様だって可愛いよ!!」」」
「「ばっか!! おめえ等! 武神様の方が小っこくて幼くて可愛いだろうが!!!」」
「可愛い言うなああああああああああああああ!!!」
小っこいとかいうのにも突っ込みたかったけど!! 先ず其れだ!!
お店で購入した本ですが。
やはり中心と成るのは
其のお店だけの特典が付いている本、と成っております。
今回、ヒーロー文庫という出版物にも
オマケ付きが有った模様です。
其して、お店に張り出してある予定表では
十月発売予定であったものが一点、
今月に出ている模様です。
内容を知っているヒトになら分かる言い方をすると
解放者のお話、との事です。
尚、オマケが付いている訳ではないものも
一点購入した模様ですが。
棚に並んでいる品で、汚れが付いているから
止めにした品も有り、本当はもっと買う所だった様です。
ヤツのコメントを貰っております。
「万引きはもう犯罪だからヒトとして駄目!
其れは当たり前として。
売り物汚してしらばっくれる奴も近い位駄目だね!!
売り物は買っていない内は他人のもの!
汚すのも破くのも犯罪級に悪いよね!! 器物破損だろ!!
勿論万引きはもう罪!!! ポスターが目立っていたけど!!
存在がもう迷惑だ!! 無い頭使って考えろ!!!」
語っている内に熱く成った模様です。
ニュースを終わります。




