第193話 バトルロイヤル続けてみた
今晩は! 木曜日、夜です!
引き続きバトルロイヤルをお送り致しております!(実況風)
やっと状況が動いてきた、という所ですね。(解説風)
勝ち抜けた子達は所定の三分の一、ですけども?(実況風)
わざと勝たないで残っている子達が居ますからねえ。(解説風)
成る程! では此れからどう成るか! 観て参りましょう!!(実況風)
改めて計算してみよう!
今はバトルロイヤルの最中であるが。
試合に残っているのは。
村の者九人! 騎士二十人!!
バトルロイヤルを勝ち抜けたのは!
村の子ばっかり六人!!!(泣)
えー…っと……
騎士達には伝わったんじゃなかったかな?
自分は村の子達を勝ち残らせたくないって……
寧ろ村の子達全員バトルロイヤルを勝ち残っちゃいそうだよ……(泣)
其んなに騎士達は弱いのか?(酷い)
だって物理的にはな? 体が大きく重い者の方が圧倒的に有利なんだぞ?
其して筋肉の男女差も厳然たる事実として有ると言う。
騎士達は殆ど男ばっかりだろお?! 何此の結果は!!
……嘆いても過去は変わらない!!
今、未だバトルロイヤルの最中の者達を気にしなくては!
先ず村の子達♡は♡
試合場の中心で、ほぼ輪に成って居る♡
元々、自分以外みんな敵というルールな上
大勢が一遍に勝負するという乱戦状態だと弱い子が危険だろうと
始めた隊形だったのだが。
初めは弱かろうという子達を囲っていた。
ネネ、ヴォルタ、ロクシーだが。
もう三人は勝ち抜けてしまった。 何でやねん!
ネネは魔法で想像以上にエグいマネして勝ってくれた。 褒めてねえよ?!
ロクシーはシャールきゅん♡に攻撃するのに夢中になっていた騎士に
横入りして勝った。
ヴォルタはシャールきゅんが指導迄して勝たせた。
シャールきゅん自身は村の子達を守り続ける為防御に徹している♡
シャールきゅん大活躍じゃあないか?!
なんてっ♡ なんて立派な子なんだよシャールきゅん♡♡
後囲っているヤツはマルゲリータしか居ないが。
マルゲリータには確実に勝ち残って貰わないといけないので、
もう少し状況が落ち着いた方が良いか。
其して、輪を画くかの様に背中合わせに外周に立つのは!
先ず自分!
対角線上に立つのはピュアたん♡
はっきり言って誰よりも達人であろう♡
其して十字の位置の両脇にはシャールきゅんと列王!!
正直シャールきゅんと列王は大勢が一気に対決するのはキツいだろう、
と思ったので。
シャールきゅんの両隣にナナとタク、列王の両隣にはユキとメイが立った。
…いや列王は兎も角シャールきゅんは思った以上に戦るのだったけどねっ♡
「………あのー………武神様?」
騎士の一人が所在無さ気に訊いてくる。
「何だい?」
武神様ってのは自分なんですねえ。 恥ずかしいですねえ。
まーメイド姿で来た時点でもう恥も恥なんだけどねっ!!(羞恥)
騎士達何にも言わないなあ? 目が節穴なのかな?(酷い)
「目の前に浮いている?其れって、何なんです?」
「おー! 此れはね?
可愛い可愛い子ども達♡を見守っているんだよ♡」
魔法遠隔視の映像が目の上に幾つか表れているのだ♡
「「「何此の武神様?!!」」」
騎士達が何か言っている。(酷い)
「焼き餅か? 騎士達も可愛いって言って欲しいのか?(笑)」
「「「いやいやいやいやいや!!」」」
素直じゃないなあ♡(爆笑)
さて。
自分の背中側では♡
ピュアたんが騎士達と対峙している♡
ピュアたんは打刀仕様の木刀を一振り使っている訳だが♡
騎士達がどういう角度から攻撃しようと、
何なら何人かが一遍に攻撃を仕掛けようときっちり対応してみせて、
ピュアたんと向かい合う騎士達はどうにも動けなく成っているのだ!!
ピュアたんは見た目には姿勢が変わらない感じなのだが、
騎士がどう変化を付けて片手剣を振ろうが正面から弾くのだ!
無理な態勢からでも粘って対応する、というのでも
弱いとは言われないだろうが。
やはり基本に忠実に、どっしりと対応した方が安全確実であり、
相手も心が折れるというものだ。
何やっても通用しねえ?! って成るからね!
無理に粘っているなら、相手は「効いているぜ! イケるイケる!」と思うのだ。
ピュアたんはもう終始にこにこしていて余裕で捌いているからね!
相手は堪らんよね!!
ピュアたんも壁役である、と分かってくれていて
騎士に勝たずに防御だけしてくれているしね♡
やっぱりピュアたんは安心して見ていられる♡ …と、思ったら。
「あっはっはっはっは☆
分かった☆ 分かっちゃったよ~☆」
とか言って!
マルゲリータが囲いから出て行く。
列王の側から騎士達の方へ!
「マルゲリータ! 予選落ちしたら困るからもう少し大人しくしていろ!」
マルゲリータを親善試合に出場させるのは王の命令だからな!
今は未だ騎士達は村の子達の倍以上居るからな!
「だからもう分かっちゃったってば☆
騎士に勝たないで攻撃を防ぎ続けていれば良いんでしょう?」
「マルゲリータは万が一にも負けたら困るから出て来るな!」
「だから! 分かっちゃったって言っているでしょぉおぉ?!
私、騎士三人位とは打ち合えるよ☆」
「自惚れんな?!!」
騎士三人と打ち合えるとなれば、後ろを気にしなくて良いならば無敵!!
と、言って良い。
マルゲリータには特殊な才能が有る、とは思うが。
今は戦闘未経験である!!
幾ら実戦ではなく試合、とは言え!!
無茶が過ぎるにも程が有る!!!
……同様の理由で子ども達にも勝ち残って欲しくなかった訳だが……
騎士達情けなさ過ぎるよ?!! 止めてよっ!!(悲痛)
「見せて上げるよお☆ 騎士達!三人位カモォン☆」
れっどすねえくかもぉんってか? 煩えわっ!!
「殿下。 僭越ながら、相手をさせて頂きます」
言って。
手紙を持って来た騎士の一人であるスグマさんがマルゲリータの前に立つ。
「三人って、言ったじゃあん!! 後二人ぃ!!!」
「殿下。 恐れながら。 無茶かと存じます」
おお?! スグマさん、名前は面白いのに敬語が使えるんだ!(酷い)
だってフルネームは!
スグマ・ケイル!!
直ぐ負・けいる!!!
(超大爆笑!!)
w……ぉぐっ………止めて? 笑わせるのやめて??(大爆笑)
おっとと! マルゲリータをどうにかしなくてはな!
「じゃあ三人分って位無茶苦茶に掛かって来なさいよっ!!
分からせて上げるから!!」
取り敢えずは了承した様だ。
勿論スグマさんも王女殿下相手に無茶はするまい。
「参ります!」
言ってからスグマさんは片手剣を構え。
だんっ!! と踏み込んでの突き!!!
矢突!! 意外と出来る?!!(酷い)
「違う!!」
がんっっ
マルゲリータは乱暴に剣を弾き飛ばす!!
…ぴったり反応したな?
「三人分位振ってきなさいって言ったでしょう!!」
おおおぅ…… 大丈夫かよ?
「………承知、致しました……!」
スグマさんも頷いて連続攻撃に切り替える。
おおお?!! スグマさん意外と凄いの?!(めっちゃ酷い)
しかしマルゲリータは。
全て弾き返す!!
しかも的確に!! 見るからに余裕でっ!!
終いには。 雄叫びを上げだす!!!
「ムゥゥゥダムダ無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!」
おおおおおおおおおおおおおおおおいっ?!!!(超大爆笑)
何処かで見た事有るぞ其れっっ!!(大爆笑)
「無駄ァア!!!」
がぁあんっ
或る程度完全に防いでから、マルゲリータはスグマさんの木剣を大きく弾いた!!
マルゲリータは平然としているがスグマさんは息が上がっている!
其れはまあ、スグマさんが武器は一つなのに対して
マルゲリータは両手に一つずつトンファーを持っていて
有利っちゃあ有利ではあるが!
スグマさんは、一、応、は!本職の騎士だぞっ?!!(酷い)
マルゲリータは西洋風の手招きをしながら調子に乗せて言い出す。
「もうひっとり♪ もうひっとり♪ もうひっとり♪」
「図に乗ってんな?!」
自分が茶々入れてもマルゲリータは平気な顔だ! 太々しいな?!
仕方なく。 カテヤさんがスグマさんに並ぶ。
「では。 おれも加わらせて頂きます」
所で、カテヤさんのフルネームは。
カテヤ・シナーイ!
勝てや・しなーい!!!(大爆笑!!!)
やめてやめてw? ホントにやめて??(爆笑)
「はっはっは!! 四人分と思う位攻撃して来給え☆」
マルゲリータ本当に調子に乗ってんな??!
しかしやっぱり二人掛かりの連続攻撃も。
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄ァッ!!!」
やはり未だ余裕が見える感じで打ち合う!!
二人の剣が大きく弾かれると。
仕方なく、デヴァンさんも並ぶ。
「えーと? 失礼、します?」
何だよ其れは!!(爆笑)
でもって! デヴァンさんのフルネームは。
デヴァン・チョイト!!
出番・小ょいと!!!
もう良いからああぁぁぁあ!!!(大爆笑)
三人掛かりになっても!!
マルゲリータは!!
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!」
…打ち合っている。
本当に。
マルゲリータは天才だったみたいです…… ぅあぁ………
「…もう勝ち上がっちゃって良いんじゃあないかな?」
自分がぽつりと言うと。
ちゃんと聞こえていたみたいで。
「無駄無駄無駄ァア!!!」
がががんっ がららんん
きっちり三発で三人の木剣を叩き落とした。
「おっ……王女殿下勝ち抜け!!」
審判の一人、ガンバルさんが宣言すると。
両トンファーを前面に出して身を沈めて
防御、みたいな構えみたいなポーズをして。
マルゲリータは勝利の雄叫び(?)を上げる。
「ウゥウリィイィイィイィイィイイイッ!!!」
…って! おいっっ!!(大爆笑)
「……王女サマ、凄えな?」
ガンバルさんが審判にあるまじき事を言う。
本当になっ!!
おおっとぉお?! 天才現る!! という事ですか?!(実況風)
其の様ですね。 昔から天才は語り草ではありますが。
凡人からすれば理不尽の権化ですね。(解説風)
其うなんでしょうか? 誰しも憧れるとは思いますが……(実況風)
ははは。 若いですね。
世に擦れた大人は悪感情しか湧かないでしょうな。(解説風)
えぇえ? 悪く考える必要は無いですよね?(実況風)
必要無いで済めば世の中平和なものでしょう。
まあしかし! 誤解は無い様に言ってはおきたいですが。
どんなに恵まれた才能が有る者でも!
下地は有るのです! 詰まり天才とて努力も苦しみも有って
初めて頭角を現す、というものです。(解説風)
ですね! 他人に焼き餅焼いている場合ではない、と!
誰かに燃え上がらせて貰ってでも
自分がやる気を出さなきゃいけませんよね!!(実況風)
ははは。 暑苦しい主義ですな。(笑)(解説風)




