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第192話 雲行き怪しくなってみた

 今晩は! 火曜日の夜!です!!

バトルロイヤルの序盤…なのですが……(実況風)

 内容は大きく動いていますかね。

其れでいて殆どの者は未だ一歩も動いていないという……(解説風)

 一体どうなるのでしょうか……?(実況風)

 もう誰かが一遍に何人も倒す、とは成らないと思いますよ。

戦闘とは、初めは派手で段々細かく成るもの、ですからね。(解説風)

 バトルロイヤルの最中さいちゅうです☆

 可愛かわいい可愛いウチの子ども達♡には勝ち抜けては欲しくなかったのだけど。

 二人勝ち抜けちまったよ! 十一人の騎士をやぶって!!(号泣ごうきゅう)

 のこっているのは三十八人! 正選手せいせんしゅ補欠ほけつれるのは十八人だ!!

 子ども達♡を選手にさせないためには、もう騎士だけが余分よぶんに勝ち残るしか無い!!

其れが達成たっせい出来できてもおもどおりに出来る確実かくじつみが無い!!!

…という所なのだ!

 なので騎士達にげきばしたのだけどー。

子ども達は怒った!(笑)

 なのでわけをしておこう!(笑)

たたかいというモノはな?

相手が弱過よわすぎたらつまらないぞ?」

   ヒデえええぇえぇえぇえ?!!

 今度こんどは騎士達が不満の声をらした!(笑)

くやしかったら今からでも勝ち抜けてみろ!!(笑)」

   うぎぎぎぎぎぎっ!!!

 勿論もちろん、騎士達を勝たせたいから挑発ちょうはつしているのだけれども!(笑)

 試合場しあいじょうに残っている者は、

開始から何も出来ていなければ、一歩も動いていないんだぜ?(大爆笑)

 今度こそ騎士達、何とかしてもらわなければね!(笑)

再開さいかい!!」

 騎士団団長さんが宣言せんげんし!

「きええええええ! えええ!」

 今度はライナが飛び出した!!

  があん! がんがららん!

 ………また騎士達が二人(ほど)負けた………

「ライニングイナ?勝ち抜け! 武器を落とした二名は敗退はいたい!!」

 団長さんが少々くびかしげながら宣言する!

 元々ライナは騎士だった……はず?(笑)で、

団長さんにしたら前は其んなふう名乗なのっていたか?って所なのだ!(爆笑)

 其の変な名前、王都おうとに来る一寸ちょっと前、

マルゲリータのアホが言っただけだぞ?(爆笑)

長い名前の方がえらそうに聞こえるとか言って!(大爆笑)

「師匠ぉぉぉぉぉう!! 如何いかがですかあああ!!」

 ライナは満面まんめん無邪気むじゃきみで、ぴょんぴょんとねさえして

アピールしてくる。 剣道けんどうだったら勝利しょうりを取り消されちゃうZO?(大爆笑)

「はいはい。(苦笑) 良くやった良くやった!(笑)」

 正直、ワットきゅん♡とネネの後では物足ものたりなく感じるけどな!(爆笑)

 けどおんなだいおとこ二人をやぶったのだから

たしかに一般いっぱんから見れば強いとは言えるだろうか。

 移動もどたばたって感じだし、攻撃も連打れんだとは一寸言えないけどなあ。(苦笑)

 ……しかし!

 此れでバトルロイヤルをだ抜けていないのはー……

三十五人!! ……どうしよう…?

「メイドさん。 親善試合しんぜんじあいになど出るべきではありません!

……ので、勝たせていただきます!」

 と。 列王れおに言っている騎士が居た。

列王には此処ここの言葉は通じないのだけどな!!(笑)

相手の騎士は自分が双剣そうけん始めた時突っ掛かってきたヤツだな?

 列王は言葉は分からないものの。 状況じょうきょうさっしたのだろう。

六合大槍ろくごうたいそうを左手でたてに持ち、右手で石突いしづがわを押し出す様な、

槍を前面ぜんめんに出したかまえをする。

 構えなのだから身をしずめる。 拳法的けんぽうてきに言う、腰を落とす姿勢しせいだ。

「行きます!」

 騎士は声を掛けながら突進とっしん

 列王は!

独立式どくりつしき移行いこうしながら天をく!!

 独立式というのは。 拳法に良く有る姿勢の一つと言おうか。

片脚かたあしぐ立って、もう片脚はひざを突き上げる…ももを上げる、と言った方が

つたわるか。 すねは下向きで腿を水平に上げた姿勢だ。

今回は左脚一本で立ち。 左手を頭上に上げて槍を突き上げたのだ!

 長い槍を縦に持っていたら、いくら軽くてもぐらんぐらんして安定しないだろう。

だから一度槍を突き上げて打撃をろす!と安定する、という訳だ!

 其れからあらためて馬式ましきに移行しつつ石突きを前にす!

馬式は…もう拳法を見れば何拳にでも出ると思う姿勢で。

身を沈めてる様な姿勢、其して両足の間よりも両膝の間がややせまい姿勢だ!

 石突きを当てる時点じてんでは、はっきり言っていきおいが無く頼りない感じに成るが。

武器がぶつかり合う瞬間!

右足が地にき。

 右足に一気いっきに体重がる!! 震脚しんきゃく!!!

 さらはらめたいきを胸で急激きゅうげき膨張ぼうちょうさせる感覚かんかくで!

はなから一気に吹き出す!! 爆発呼吸ばくはつこきゅう!!!

 此れ一点いってん集結しゅうけつすればっ!!!!

     どんっっ!!!!

 寸勁すんけいだっっっ!!!!

「   ……っごぁ っっ ……    ?」

 わざと。 であるが。

ぶつかり合っても騎士は武器を落とさなかった。 が。

おも強烈きょうれつ衝撃しょうげきに動きが強張こわばる!!!

 いまかつて。 騎士は味わった事など絶無ぜつむであろう。

中国拳法の奥義おうぎであるっっ!!!!

 列王は。

寸勁をはなった姿勢で静止せいししている。

 硬直こうちょくしているわけではない。

此れからでも攻撃を放とうと思えば出来る姿勢。 構えているのだ!

 足を見れば、さりなく四六式しろくしきに移行している!!

 四六式、とは!

前に出ている足の爪先つまさきが進行方向、相手に向き。

後ろ側の足は進行方向にたいして直角ちょっかくに向いた姿勢だ!!

 此の姿勢が、撞木足しゅもくあしと呼ばれて古流剣術こりゅうけんじゅつにも存在そんざいするのだっ!!!

 今回、列王の姿勢は右半身みぎはんみで。

前に出ている足は右足だが。

 列王には!! 八極拳はっきょくけんが!! 身に付いているっっ!!!

列王!! くぞ此処ここまでっ!!!

 …

 ………

周囲しゅういの騎士達も。 動けないでいる。 気圧けおされて、だ!

 正直言ってしまえば。

大勢で一気に攻めれば列王には抵抗ていこう出来ないであろうが。

騎士達の方もみんなでボコる、なんて手段しゅだんは持ち合わせていないだろうし。(笑)

 騎士達が動きを止める一瞬は列王にとっても貴重きちょうなのだ!!

 列王は相手に勝たず防御し続ける姿勢なのだから!!

 列王と同じ套路とうろ…拳法の個人練習をしているメイは。

心に焼き付けようと列王を見詰みつめている!

 一方いっぽうで。 シャールきゅん♡は。

やっぱり自分が双剣を初披露はつひろうした時不満そうだった騎士の一人と相対あいたいして。

  かんっ  かんっっ  かかぁあんっ

 見た目姿勢は微動びどうだにせず、騎士の攻撃をはじいていた!

 はじきである!

「なっ……何なんだコイツッ?!!」

 騎士め! ウチの可愛いシャールきゅん♡をコイツ呼ばわりしおって!!(怒)

 やはりシャールきゅんも勝たずに防御し続ける姿勢なので

騎士はやりたい放題ほうだいだ!

 騎士が夢中むちゅうに成ってシャールきゅんを攻撃している横から。

「こってぇえぇえぇええっっ!!!」

  べしんっ  かららん

 ロクシーが騎士の木剣ぼっけんたたとした!!

「ロクサーヌ勝ち抜け!!」

 正確せいかくには武器を叩き落とすのは小手こてではないが。

別に今やっているのは剣道ではないし!

 審判しんぱんの一人、ヘイキンさんが宣言し、ロクシーも勝ち抜けた。

ロクサーヌってのはロクシーの事だからね?

…って! 駄目ダメじゃんっっ?!!

 残り三十三人!!

子ども達が選手か補欠かに成るのをもうめられない?!!

 寸勁を受けて強張っていた騎士の方も!!

「めぇえええん♪」

 かぁぁぁん  からん

「セティアウラ勝ち抜け!!」

 もう一人の審判、ガンバルさんが宣言する!

セティアウラってのはセツの事なのだが!

武器を叩き落とすのにめんはもっと違うだろうとは思うが!!

 残り三十一人!!! もうダメじゃんっ!!!

 セツはさっさと勝ち抜けてしまったが!

 ユキが列王の右にならんでにこっと笑いかける。

 列王はユキに微笑ほほえかえす!

おい母娘ははこみたいだぞ?(笑) 村の子達は男の子含めてみんなメイドちゃんだし!!

 其してメイは列王の左隣ひだりどなりに並ぶ!

列王は右半身でメイは左半身なので一寸向かい合う感じだ!

 列王びくってしたぞ?!!(爆笑)

 シャールきゅんの方は左にタク、右にヴォルタが並ぶ!

 ………もー騎士達が勝つのは無理かナー………?

 あなと言えばヴォルタ位だが!(笑)

「良いですか? ヴォルタ姉さん。

 見ていてください」

 シャールきゅんがヴォルタを一寸矯正(きょうせい)する気の様だ。

ヴォルタはワットきゅん♡の姉ではあるが。

村の子達はみんな家族みたいなものだからな!

 シャールきゅんは八双はっそうに構える。

八双はかたなの基本、五行ごぎょうかまえの一つであって

東郷とうごうげんりゅう専売特許せんばいとっきょって訳じゃあないからな!

「此の構えはですね。 防御ぼうぎょを考えない構えなんです。

 だから。

 攻撃に有効ゆうこう範囲はんい所謂いわゆる間合まあいに相手をとらえたら。

 一瞬で終わらせる。

でないと。 負けてしまいますよ?」

 言って正面しょうめんの相手を見据みすえる!

相手は、曾て片手剣を二振ふたふり持って自分の双剣に対抗たいこうしようとした騎士(笑)だ!

 シャールきゅんはさらに説明を続ける♡

遠山えんざん目付めつけ、という見方をして。

相手の全体ぜんたい把握はあくします。

 すると、相手が動こうとした瞬間に、何処どこかに兆候ちょうこうあらわれます」

 シャールきゅんはヴォルタに説明しているのだが。

騎士に聞こえても構わない、

いや騎士にも聞かせようという思いで言っているのであろう。

 騎士が出来ていないから!(笑)

別に相手はにくてきって訳でもないからね!

 シャールきゅんはただ静かにながめ。

 相手の騎士はテンパっているなあ。(笑)

 あせったふうに騎士は攻撃してくるが!

   かぁぁぁん

 シャールきゅんはあっさり打ち返す!

「此う、ですね」

「勝っていないじゃんっ!!」

 ヴォルタ……其のかえしはバカ過ぎるぞ?(心配しんぱい)

ぼくはバトルロイヤルの終わりが見えるまでは残らないといけないので」

 さらりとスゴい事言っちゃっているよシャールきゅん♡♡♡

キミは剣聖けんせいか何かですかっ♡♡♡ きゃわいいなぁ♡♡♡

 其してシャールきゅんはヴォルタが騎士に掛かっていくのを見守り♡

「うっきゃああああ!」

  がぁぁん  かららら

「ヴォルティリア勝ち抜け!!」

 ヘイキンさんが宣言し。

 ヴォルタが勝ち抜けちまった。 ヴォルティリアってのはヴォルタの事な?

 騎士の方はもう、

無茶苦茶むちゃくちゃ木刀ぼくとうを振るヴォルタを難儀なんぎしながら相手してくれていたので、

ご苦労様、と言わざるをないのではあるが。

 子ども達!! みんな勝ち抜けそうな勢いじゃねえかよっ!!

 選手枠せんしゅわくは子ども達でまっちまうとでも言うのっっ??!

 愈々(いよいよ)状況は固まってきました!! …でしょうか?(実況風)

 其うですねえ。

誰だかさんの思い通りにはいかなかった模様ですが。(解説風)

 殆どは村の子達で選手の枠が埋まってしまう感じでしょうか?(実況風)

 騎士達はまるで立場が無いですよねえ。

お悔やみ申し上げますよ。(解説風)

 見方を変えれば! 村の子達凄い!!って事ですかね?!

此れこそ武神の里の子ども達!! って事ですね!!(実況風)

 ははは……何処の武闘派集団かってものですよねえ。(解説風)

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