第191話 バトルロイヤル始めました
日曜日!夜です! バトルロイヤルを引き続き
…と言うか開始したばかりの所からお送り致します!(実況風)
殆どの者が動けない内に
状況が大きく変わってしまったのですね。(解説風)
電撃速攻……というもの、でしょうかねっ?!(実況風)
まるで一人で戦術を敢行してしまったみたいでしたね。(解説風)
「アントワネット勝ち抜け!!
今、アントワネットが居る側が勝者が退場する先とする!!
武器を落とされた六名!! 武器を回収して逆側に退場せよっ!!」
開始早々騎士団の団長さんが宣言する!
アントワネットって言うのはー……ぁ゛ー……… ワットきゅん♡の事!
なのだがー……
親善試合の予選で。
人数を絞り込む過程で、村の子達♡にはみんな脱落して欲しいなー♡と
思ったのだが……
ワットきゅんが通過しちゃったよ?! 正しく電撃的にっ!!
親善試合なんか、出たって、全く! 此れっぽっちも!! 面白い事無いよっ?!!
此れで、村の子ども達♡を選手にさせない為には!
選手と補欠を合わせた人数…十八人だな!
十八人より余分にバトルロイヤルを通過させて!
其処から改めて、
村の子を騎士に蹴落として貰わないといけない!
バトルロイヤルを十九人通過するには、三十八人必要だな!
今は残り四十四人!! …いきなり厳しく成ってきましたよぉ??
其処へ。 空気を読まない大笑いが上がる。
「あぁぁぁぁぁっはっはっはっはっは!!
ソイツか! おれが教わっていない方ってのは!!」
メイザスだった。
メイザスが教わっていないソイツと言うのは東郷示現流の事だが。
「二兎を追う者は一兎をも得ず、と言ってだね。
其れを知ったからといって……」
「分ーってるよ! 練習を浮気したりしねえよ!」
メイザスは一見頭が足りないが、意外と実技は間違わないから。
問題は無いのだろう。
因みに。
メイザスは今どうしているかと言うと。
予選をしている集団の、一番外れで突っ立って余裕ぶっこいている。
まあ確かに。
誰か騎士がメイザスに掛かって行った所で、一瞬で終わってしまうだろう。
勿論メイザスの勝ちでだが!
一瞬で負けたら爆笑モノだぞ?(笑)
今の姿勢だって。
野太刀の木刀を右肩に担いで、本当に只立っている。
野太刀は真剣、詰まり鋼製の本物だって其の場では抜けないから、
抜き身の野太刀を肩に担いで戦場に赴くのだが。
此れが、彼の有名な佐々木小次郎の物干し竿でさえ其の場で抜ける。
特殊な帯刀の仕方ではあるが。
詰まり! 野太刀は物干し竿よりも長い!! のだ!!
で。 物干し竿はどうやって抜刀するかと言うと。
左肩から背中に下げた物干し竿を、勿論右手で!柄を握って抜刀するのだ!
此の抜刀を。 漫画では二つ程目にしたが。
一つは物干し竿、と言うよりは、子どもには長過ぎる刀を、
此うすると使い易いんだぞー、と言って背負わせていた。 詰まり!
具体例を見せて説明臭くなく説明していたのだが。
もう一つは言葉は無くさらっと描いていた。
しかも元々サムライ漫画でもなかった筈!
知っているヒトなら、ほう! 分かっているではないか♪ と言うだろうが。
知らないヒトからはケチ付けられるんじゃね? とは思った。
余計なお世話?
まあ兎に角だな!
仕組上は仕方ないのだが
見た目には不真面目っぽい態度でメイザスは突っ立っているのだな!!
本当の所は変に暴れ回られない方が非常に助かるのだけれどね!
さて乱れた場は整えられているが。
勝ちが決定したワットきゅんは構えを解く。
血振り! 納刀!!
おほぉおぉおぉおぉ♡♡♡ きゃわいい♡ きゃわいいぞおぉおぉお♡♡
……勿論持っているのは木刀だから動作だけの真似事なんだけどぉ♡♡
「はぁあ? 随分サマに成ってんな?」
メイザスは頭弱そうなのに良く見ているのだな!!(笑)
「騎士達より前から仕込んでいるからねっ♡♡♡」
鼻高々につい言ってしまったよっ♡
…あ! 令和頃には通じない? 自慢気にって事だよ?
軽口叩いている間に試合場は整ったぞ!
テレビゲームじゃあるまいし、やっぱり一時中断せざるを得ないのだった。(笑)
殺陣…チャンバラの演技なんかだと、
場所を荒らさない、殺られたらカメラに映らない様に静かに速やかに退場する
なんてのが特殊技術だったりするが!(爆笑)
騎士達に求められる技術ではあるまい!(大爆笑)
けども、最初から殆どは動けていないからね!
此れから開始、と言っても差し支えない位だ!
と、言う訳で!
「再開!!」
団長さんが宣言する! と。
「まほお☆ みずてっぽぉお(*^▽^*)」
ネネがお元気に言った!
どっぱあああああ!!!
「「「「「ごぉぶっっ??!!」」」」」
長柄武器を持った者達が比較的固まっていた辺り、列王の目の前位の所に。
ネネの魔法が着弾した!
みずてっぽぉお…とは言うものの。(笑)
正確に言うならば、底が深い桶にでもなみなみと張った水を
頭の少し斜め上から勢い付けてぶっ掛けた、という感じなのだが……
五人に直撃した様だ。
水が掛かった、というなら勿論もっと他のヤツ等も、だが!
五人の騎士は倒れてはいるが武器は手放していない。
其れを見たネネは。
「おー? まだ勝ってない?
みずてっぽおお(*^▽^*)」
どっっぱあああああんんっ
「「「「「…………っっ!!!」」」」」
酷ええええええええええええっっ!!!
水責めは拷問によく有る手だがっっ!!!
ニコニコしながら拷問しちゃっているよっっ!!!
子どもって! 無邪気に残酷っっ!!!
其して!!
やはり騎士達は武器を手放していなかった…!!
と言うか手にした物をぎゅっと握って我慢しているんだろう?!!
しかし又ネネはニコニコと!!!
「みずてっぽぅおお(*^▽^*)」
魔法!排水孔!!
自分は無言無動作で魔法を発動!!
ネネの三発目は完全に吸い取った!!
本来魔法には言葉も動作も要らないのだ! が!
ネネには何も言わないでの発動は、今は難しい様だ。
後、試合なんかでは、今魔法使いましたよ!というアピールをしないと
誰にも分かって貰えないだろう、というのも有る。 ので特に矯正はしないが。
「おお(*^▽^*) ちいに止められた?」
分かった様だな? レベルが高いのか低いのか良く分からん姉め!(笑)
「もう止めておけ!
倒れている騎士さん達!! 続けられる?!」
倒れている五人は、其れこそ必死に首を振る!!
「ネフェネリア勝ち抜け!! 倒れた五人は敗北!!!」
団長さんが宣言する!! 団長さんも必死だ!! 流石お母さん!!(笑)
所でネフェネリアとかいうのはネネの事だ!
しっかし!
水はぶっかけても痛くはない、とは思ったが!
凶悪だったな!
水というものは、重い。 今更な様だが。
其して、当たってしまえば、
纏わり付く衝撃と言おうか、其れからは逃れられない!
其れを利用したブラックジャックなんて武器が有る位だ。
逃れるには完全に避け切らなければならない!
しかし液体を避け切るのは難しいものだ!
一寸撥ねた位なら衝撃なんかは無いだろうが。
更に。
水も勢い付くと硬いのだ!
高い所から叩き付けられたら、水面でもコンクリートの様だ、と、
聞いた事は無いだろうか。
更に更に。
呼吸困難にもなっただろう。
土砂降りの雨位でも顔面に浴びれば息出来ないのだ!
其の上、文明度が低い世界が舞台のラノベでは時々言われるが。
水泳というものは、其れこそ海辺の民だとか位の特殊技術なのだ、と。
内陸部の者等、洗面器の水に顔を浸けられるかどうかすら怪しい。
うん。
騎士達には彼の魔法、耐えられなかったなっ!!
今敗退した騎士達は。
薙刀持ちが四人。 女性騎士達だな!
後一人は。
槍持ちの騎士だった。
……マッケイヌさん。(大爆笑)
名前なんだよ其れ!!(大爆笑) 巫山戯ていないよ?(大爆笑)
「あー……何だな? 残念だったな? マッケイヌさん」(笑いを堪える)
「あ………武神殿………」
見るからに意気消沈している。
マッケイヌさんは余命…おっと! 年齢が気になるお年頃なので、
新たな武器、まあ槍だな!其れにそろそろ習熟してきて、
後どれ位残って…おっとっと!! 何処迄続けられるか挑戦!!
…と意気込んでいただろう。
……今砕けちゃった……合掌!!(大爆笑)
「まあアレだな? 今回は相手が悪かったな?」
本当にネネがやった事はヒデえ!!
しかも長柄武器を持った者ばかり!! 明らかに狙ってやっていた!
ネネ! 恐ろしい子!!
「なあぁに! 未だ未だ現役でイケるよぉお!!
伝説を目指せ!」
何処ぞの世界にはなあ?
四十代?だかでスポーツ選手なのをれじぇんどと呼ぶ国が在るのだぞ?(笑)
「伝説……ですかな……?」
「おぅおぅ! 来年だって再来年だって未だ未だイケるって!」
「はは………有難きお言葉………」
気休めだと思っているなあ? …其の通りなのだが。(おーい!)
「マッケイヌよ! 早い所着替えた方が良い!」
団長お母さんが気遣いの言葉を掛ける!
「はっ! ただ今退場致します!」
マッケイヌさん、シャキッと立ち上がる! 頑張れ!!
「所で団長さん! 場所、移動した方が良いね?」
三発目のみずてっぽおは完全に防いだが。
前の二発で試合場は水浸しだ。
試合場は未だ未だ広いので、
みんなでぞろぞろと位置をずらせば乾いた所で予選を続けられる。
どうせ殆どの面子は開始してから一歩も動けていないのだ。
手間でもないだろう。
其れよりも計算!
可愛い♡子ども達♡を親善試合に出させない為にはっ!!(必死)
バトルロイヤルを勝ち抜ける人数が、選手、補欠の合計値より
…二人余分に成らなければいけないな!!
しかも其れでもギリギリで確実ではないが!
其れで二十人! しかしもう二人勝ち抜けている!ので後十八人!!
十八人勝ち抜ける為には最低三十六人必要!!
…で! 残りは……
三十八人!!! かなりギリギリじゃねえかっ!!
「騎士達やられ過ぎ?!!」
思わず大声で言ってしまった!!
「「「酷ぉおおおっ?!!」」」
「「「「「無茶言うなあああ!!!」」」」」
「………済みません?」
騎士達から殆どは不満の声が返ってきた。
ホントに一部だけ首を傾げながら謝罪していた。(笑)
しかし! もう騎士達の敗退は許されないな!!!
「騎士達!! 気張って行けえええええ!!!」
「何で其方を応援してんだああああ!!!」
ヴォルタが即突っ込んできた。(笑)
まあ他の子達も不満そうだがな!(笑)
またもや殆どの者が動けない内に
状況が変わってしまいましたよおぉお?!(実況風)
身体能力だけの者が魔法に抗える等というのは
現実的ではない、という事でしょうね。(解説風)
其んな…夢が無いのではないでしょうか……(実況風)
いや寧ろ冒険者ランク6の子が
魔法で威力を出すのが難しいと
ぼやいているのではないですか?
なら、やっと魔法でも此処迄出来た!と
胸を撫で下ろす所ではないでしょうか。(解説風)
成る程! 未だ未だ魔法は
派手と言える所迄は行けていないですからね!(実況風)
未だ殆どの者は開始から一歩も動けていないのです。
バトルロイヤルは此れから、で御座いますよ?(解説風)
ですね!! さあ燃え上がって参りましょう!!(実況風)
2019/12/22 22:43
またもや投稿直後に訂正が発生致しました!(泣)
今回は単なる不注意です!
「々」は漢字と看做されないので
読み仮名が堰き止められてしまうのですね……!(号泣)
申し訳御座いません!(泣)




