第186話 王様と朝食を共にしてみた
今晩は! 金曜日! でも
日付が替わりそうな辺りです!
お知らせです!
国鉄が民営化しなかったお話が
もう出ています!
片道徒歩三時間のお店なら
特典が付いているかなっ?!
王宮で一晩を明かし。
次の日の朝。
朝食の席には王も居た。 良いのか?!
「遠慮無く食すが良い! はっはっは!!」
いや普通は王様なんぞが同席したら思う様には食えないだろう?
自分は気にしないし、
列王辺りはどう話して聞かせたってピンとは来ないだろうけど。
「「美味しくなーい♪」」
ぶふっっ?!
「「「美味しくなあい!!」」」
ごふぉっ!!!
「ホントに美味しくないですね!」
「おいっっっ!!!」
流石に突っ込んだ!!!
言い出したのはセツとユキで! 続いたのは姉達、トドメはライナだが!!
都の飲食店では窘めていたメイも王の御前では只震えているだけだ!
其方が普通なんだけどねっ!!
平気で美味しくない美味しくないと言い続けているヤツ
怖い物知らず過ぎるだろうっ!!
王はポカンとしている!
「あはははは! 申し訳御座いません!!
少々甘やかし過ぎましたかね? あはははは!」
「ちいのご飯の方が美味しいもんね☆」
「黙ってろおおおおっ!! …あ、いや!
お言葉にはお気を付け下さいませ、王女殿下!(白々しい)」
「うわ何其れキモチワルイ☆」
「国王陛下の御前で御座いますからねっ!
お戯れが過ぎませんでしょうか王女殿下っ!!」
「おえ~☆」
此処迄呆然と眺めていた王様が。
「ふはははははははっ!! 何だ其れは!!
何なのだふはははははははは!!」
いきなり笑い出しましたよー? 狂った?(超失礼)
「マルゲリータよ! 今の武神は取り繕って居るのだな?」
おお?! 王様、マルゲリータを名前呼びしたよ?
「ええ父上☆ 此んなちいは初めて見ました☆」
「初めてではなく御座いましょう? 海馬は無事に御座いますか? 殿下!」
余計な事言っているアホゲリータに口添えして差し上げました☆(笑)
海馬知らないヒト居ないよね?
脳味噌の記憶を司ると言われている部分だよ?
「カイバ? ……私が分からない事言って心の中でバカにする気だなあ?!」
「まさか其の様な!(笑)」
「うわちい心の中で笑っているよ絶対! ほら見て此の顔!!」
「ふははははははははは! 良う分かった!
武神! …否ちいよ! 以前から申していよう?
お主ならば態度を改めずとも誰とて咎め立てなぞ出来ぬぞ?」
「其れはあり得ませぬで御座いましょう? 陛下」
「くくく! 貴族辺りが掛かって行こうと返り討ちにする腹積もりであろうが!」
「事は荒立てぬが吉、に御座いましょう」
不穏分子の始末でもさせる気かよ! ヤなこった!
「まあ良い! 武神と朝食を共にした収穫は有ったと言えよう!
して? ちいの料理とやらは其んなに美味いのか?」
おい王様! 名前呼びかよ!! 砕けた間柄の積もり?
「ええ父上☆ 此の世のものとは思えぬ美味です☆」
まあ食材は兎も角調理法は此の世のものではないな。文字通り。
「ほおう! ちいよ!一度予にも料理を振る舞ってくれぬか?」
「機会が御座いますれば」
「ふはははは! 此のあしらい方!! 本に見た目にそぐわぬな!」
あしらう…其う! 自分は其んな機会は実現しないだろう!と言っているのだ!
「ねえ、ちい♡ 私、彼の、ピッツァマルゲリータの味が忘れられないんだぁ♡」
「マルゲリータ?? 何だ其れは?! 料理の名なのか?!!」
あー…王様驚くよねえ。 料理名に娘の名前が入っているものね!(笑)
しかし彼れは不完全版だ! 忘れられないなんて気のせい気のせい!
けど驚くって事は狙って付けた訳じゃないんだね!(笑)
「はいはい。(笑) 又今度ね」(笑)
何しろ今は王宮のお客さんだ。
村でだったらもっとじっくり作れるかな? ピザソース。
「お母さぁん♡ 食べたぁい♡」
「誰がお母さんかああああああああ!!!」
っと! ヤベえ!
しかし。
「はははははははは! あーっはっはっはっはっは!!」
又笑い出したよ王様。 ラリってんの?(超絶失礼)
「随分懐いておるではないかマルゲリータ! 見た目には危ういぞ?」
おお?! 意外と見ているんだな?!(失礼)
見た目に危ういというのはー…マルゲリータ高校生位、自分幼女だからな!
普通に考えてみろ? アブないだろ?(笑)
「しかし……皆が寛いでいる訳でもないな?」
「陛下。 其れはご無体に御座います。
陛下の御前で口を開けば命が無い、とは教育致して居ります故」
其れでも美味しくない美味しくないと連呼した女の子達は…
頭が弱いのかな?(爆笑)
「むう? 全くの間違いとは言い切れぬのが歯痒いが。
朝食の席で迄兎や角言いはせぬよ!
予は武神の里の子ども達の生の声が聞きたいぞ?」
武神の里の子ども達とか! ナニソレ!
兎も角!
「陛下。 相手の心を開くというのは、強要する事には御座いませぬよ?」
「くくく! 本に言いよるわ!武神……否ちいよ!」
態々言い換えたのも、此の場はぷらいべーとでーす☆とでも
強調しているってか?
「して、今日は騎士達の訓練場に行くのだよな?」
「左様に御座いますね。 本日中に正選手と補欠迄決まるでしょう」
「其の親善試合なのだがな。 一人につき一度しか出場出来んのだ。
しかし……
我が国は四つの他国と接しておる」
内陸部なら其んな事も有るかもね! …って!
其の話の流れって…!
「四つの国それぞれと親善試合するのですか?」
「うむ! 四つの隣国とは四年毎に更新する友好条約を結んでおってだな!
年に一国ずつ、条約を結び直す時に試合を催す訳だな!」
詰まり一つの国と親善試合するのは四年毎ってか!
規模は小さ過ぎるがオリンピックっぽいってか?
「お訊きしたいのですが。 全部出ろ…という事ではありませんよね!」
訊きたいと言いつつ拒否しているのだがな!
「はっはっは! 其んな先の事迄今は決められまい?
話に聞いておいて貰おうと思ったまで!
もし一人の選手が何度か親善試合に出るのなら、
別の国となら試合出来るぞ、とな!」
「平和主義な事で御座いますね!(皮肉)」
はっきり言えば代理戦争、何千何万のヒトビトが殺し合う戦争の代わりに
勝負している訳だが。
実際に戦争を起こすのに比べたらずっとずっとマシ、とは認めざるを得ない。
試合する場所を建設するのは両国の国境に、だろうし、一度場所を決めたら
動かすのは不可能…とまでは言わないが面倒な事は間違いない。
文明度が低い野蛮な世の中なら国境辺りでは小競り合いはもう常のものであり、
どちらの国も領土を広げようとしているだろう。
昔の西洋は其んなだったから攻めて土地を奪うという考え方が当たり前に成り、大航海時代なんて最早侵略者の大進撃!!ってモノだったのだな!
試合場の建設は小競り合いを防ぐ良い手…なのかね?
「うむ! やはり良いものだ! 食事を共にするのはな!
ちいとは以前より親しく成れた気がするぞ!」
いや未だだろうとは思うが。
「同じ釜の飯を食う、という言葉が御座いますね。
食事を共にすると親しみが一気に湧く、という意味ですが」
「ふははははは! 又何処とも知れぬ所の格言か!」
失礼だなあ。 まあ、此処には無い言葉だ、という事で。
「ちいよ。 予の家族とも食事をしてみるか?」
「結構で御座います」
王の家族って、王族じゃないですかヤダー☆
勿論断る意味で言ったのだが、電話の詐欺で初期の頃、
「良いです」「結構です」なんて返事は詐欺に付け込まれるぞ☆という
警告が有ったなあ。
「ちーい(*^▽^*)」
ネネが呼び掛けてきた。
何を言いそうか凄く分かる気がするが。(ゲンナリ)
「……何?」
「おっぱい(*^▽^*)」
「だから何で自分に言うんだよっ!!」
「あはははは☆ 乳母をお願い☆」
マルゲリータがすかさずお付きのメイドに注文するが!
「ネネだけに!! な!」
言っとかねえとヤベえ!! が!
「「「「「ぇえー??」」」」」
姉達とセツ、ユキが抗議の声を上げる。
何でだよっっ!!!
「………希望者だけに、な」
はいっ!!
姉達とセツ、ユキ、後ネネまで手を上げたが………が!!
「何でマルゲリータ達迄手を上げているんだよっっっ!!!」
大きいお友達(笑)、詰まりマルゲリータ、ライナ、メイも手を上げていたのだ!
…其れ処か!
「キミ達もかいっっ!!」
シャールきゅん♡ ワットきゅん♡ …後タク迄もっっ?!!
大っぴらではなく恥ずかしそうに、こっそり、一寸だけ、ではあるが!
手を上げていた……
可愛い♡♡ …じゃなくて!!
依存症にでも成っちまったのっ?!
其れを見ていたから…だか。 ピュアたん♡もお元気に手を上げ。
何の話だか分かっていない、しかし殆どの村の子達が手を上げたのを見た
列王が、不安気にキョロキョロと見回し。
ちょいと挙手した。
「何だか分からないで手を挙げるな!!」
勿論日本語で言った!
日本人の性かねえ?(苦笑)
みんな手を上げていたら不安に成って乗せられちゃったかよっ!(笑)
結果ですか? 忠告は間に合わず。
来ちゃいましたよ。 列王にも!(笑)
「わーっはっはっはっはっは!!
武神の里の者は皆甘えん坊だな!!」
王は大笑いして見ていた…(羞恥)
「勘違いしないで頂きたいです…(恥)」
「ちいは良いのか?」
「要らねえよっっ!!!」
あ! ヤベ!王様相手に! …どうでも良いんだけど!
片道徒歩三時間のお店です!
えーとですね!
移動だけ!を考えれば、なので
色々込みにすると結局もっと
時間を見なければいけない!
其してやっぱり
だめーじ大きいです!(泣)
帰り道は真っ直ぐ帰って
直ぐ休憩したく成るもの!




