第181話 王都に向かってみた
お早う御座います!
月曜日、朝です!!
天気は生憎なんですねえ。
十二月と成りました!
…って!
一日に言っておけよ!って?
御免ねえ!
二日に成っちまったよ!
執筆が間に合わなかったで
御座いますよ!
後ぉー…
最新部分をお試しで
ご覧になる方に!
前回を見て頂きたい時とか
長めに残しておく為に
少し今回を遅らせたり、とか?
さて。やっと村から出発した。
移動手段は自分の足! ですよー!
本日はもう目的地、王都に着くのが前提なので
付いて来られない子が居れば魔法で運ぶ所存だ。
で! 長距離移動であるが!
八極拳漫画では技術系統は違う様だが、
飛毛脚という技術を主人公は学んでいた。
が! 列王にはやらせていない。
だって。
其の練習というのが。
先ず両脚、脛に重りを着けて、制限時間付きで長距離を、速歩…かな?
二ヶ月目からはチョッキみたいな重りを着て
やっぱり制限時間付きで速歩…というやり方で。
亀仙人か! 牛乳配達でもするか!! …って感じだから。
………ん? 懐かし過ぎる?
なーんて! 思うヒトが居たら!! マニアか古い年代か! だな!
自分はー………全然分かんなぁい♪ 何の話?(白々しい)
兎に角!
中国の長距離移動の技は自分達には合わないな!
説明位はして、
やりたいというヒトが居れば個人的にやれば良いんじゃないかな?
なので。
列王の移動法は技能レベルいまいちな難波、という所か。
しかし震脚の、脚への負担を減らそうという方向に行くには、
日本的な機動術が最適だと思う。
其れに技能レベルいまいちと言っても、
毎日町に買い出しに行くのにはずっと付いて来ていたのだ。
と!言う訳で!
町に行く迄の距離の四倍位なら日中に行けるだろう、という計算だ。
うーむ? 一寸ギリギリかな?
ずっと一定に移動出来るならばもっと行けるのだが。
やはり生身の生き物である自分達だって
ずっと同じ調子で移動出来る訳でもなかろうからな?
何れにしろ。
移動にはかなりの時間が掛かるので、色々打ち合わせせねば成るまい。
何しろ。王なんかとは話すだけでも命懸けだ。
「みんなー! 王様の前で、だけどなー?
一寸口出ししただけでも「死ね!」って成るからなー?
疑問が有ろうと文句が有ろうと先ずは何も言わない!! 良いなー?」
親衛隊、詰まり王の護衛に取り押さえられて死刑!って事だ。
多少は地位が有るヤツでも発言の許可がどうとかって言うでしょう?
子ども達の様子は。
何時もは付いて来ない子達は早速息が上がっているかなー?
最近付いて来る事に成った子達、詰まり姉達も既に必死の表情だあなあ?
話なんか聞いていられないって、所か?
魔法酸素吸入!
此処でやるべきは。呼吸をちと楽にしてやるだけ、だ。
未だ行程は序盤も序盤だからな!
しかし。其れ位でも苦しそうな顔付きはかなり改善される。
「回復魔法……! ですね!」
シャールきゅん♡が目敏く気付く!
「其の通り!」
自分は力強く肯定する!
詰まり!
自分は酸素吸入は充分ゲームの初級回復魔法に当たると思うのだ!
ゲーム的表現でヒットポイント的数値が増減するのを見ると、
どうも殆どのヒトは見る間に傷付いたり塞がったり…なんて発想する様だが。
ヒットポイント的数値が減ったからと言って
必ずしも傷付いている訳ではない!! …と、自分は強く! 思うのだ!
次いでに言えばゲーム製作者だって其んな積もりではなかった筈…と思う。
疲労だって恐怖だって、重圧だって萎縮だって、
追い詰められる状態だって!数値が減る表現に相当していると思うのだ!!
はっきり言って傷が見る間に塞がるって、現実的にオカシイからな?
消毒すらしないのは実用的とも思えないし!
と言う訳で!
魔法酸素吸入は初級回復魔法だ! 誰にも文句は言わせない!
中級回復魔法は…
疲労物質の除去かな…と想定している。
疲労物質と言うのは…筋肉に溜まる物質で乳酸、というのが有る。
疲労物質という位だから溜まる程動きが鈍く成るのだ。
細かく言うと同時に発生する水素イオンが疲労の原因だー…とか言っている?
兎角!
疲労して動きが鈍れば追い詰められた状態と言えるだろう!
ならば! 上級回復魔法は其れ等の複合か?
酸素カプセルなんかは骨折の回復も早まる…とか
某アメフト漫画でやっていたしな?
自分の想定は其んな感じだ。
さて注意事項の説明再開だ。
「王の前では喋らない! 疑問が有ったら後で自分が答える!! 良いね!!」
まー、死刑とかほざきやがったら。
自分がとことん迄反発してやるけどな!
其れでも面倒に成るのは避けられないかな。
次は列王に説明だ。列王には日本語しか通じないからな!
「列王! 作り話なんかで何となく分かるかとは思うがな!
王様の有難いお話の最中に口出しなんかしたら死刑! に成っちゃうからな?」
「あ、うん。けど抑も俺には言葉が分かんないよね?」
「其うなんだが…しかし其んな時に限って余分な事話し始めたり笑っちまったり
するヤツって居るよな?」
はーい! 自分です!(大爆笑)なんてな?
「あー、居るかも知れないね? 俺はしないよ?」
覚えは有る様だ。(笑)
「其して! 此れが重要なんだが!
列王が男と知れたら死刑に成る!」
「何でっ?!!」
「お貴族さんって………足の引っ張り合いや嫌みが好きだよな?」
「知らないけどっ!!」
「だから! 作り話なんかじゃあ良く有るだろう?
勿論現代日本人がお貴族さんとか見た事有る訳無い位分かるけども!
まさか漫画でも見て、字だらけの本を読むと眠く成る…とか言わないだろう?」
はっきり言って信じらんないけど……居るらしいね?
んまー…昔には漫画のクセに矢鱈文字が多くて、
癖なんですよ、で済ませていたヤツが居たが。
技術的には漫画としてはダメダメである! 漫画は出来る限り文字を減らす!!
「えー……と? 眠くは成らないよ?」
おーい!(笑)
怪しいぞ?(爆笑)
「漫画は此の際どうでも良いが!
お偉いさんはゴシップっての? 悪い噂は不味い訳だな?
マルゲリータはバカでアホだけど、一応王女様な訳で!」
「何か酷い事言っているね……」
「王女様と一緒に見知らぬ若い男が王様の元に帰ったらー…
即オマエ死刑な? って成る!」
「若い男って……俺?」
「うむ! 散々言っているが、
現代日本の感覚で、おれぇえぇみせいねんだからぁあ…とか言ったって、
此処では通じないからな?」
「其の巫山戯た言い方俺の真似なの?」
「其んな事はどうでも良い!!
詰まり! アホゲリータの好きにさせるのは気に食わんが!
列王は王城で男と知れたら命は無い!!! …分かるな?」
「えぇえ……? 本当に?」
「本気だから!! 肝に銘じておけ!!!」
やはり何処か現代日本の感覚が抜けないのかねっ!!
何時ぞや。
現地のヒトも止める危険な地域に、自分探しの旅に行く! とか言って。
見事に拉致られて国中の騒ぎに成って救出されたバカが居たが。
其奴は救出後、又危険な地域に行って。今度こそ殺された、なんて
事件が有った。
バカとしか言い様が無い! けど日本人だからね? ソレ。
後、世界的に有名なテロ組織に交渉か何かの積もりで行って?
やっぱり殺されたってのも有るしな?
現代日本人はやっぱり考えが甘いのかねえ?
周りから危険だと言われたら素直に聞いておけ!
「結局はだなあ!
王のヤツ!! 戦闘力有る奴連れて来い! けど若い男が来たら死刑!という!!
始めから無理な事言ってやがった訳なんだな!! ムカつく!!」
「え……っと………王様の事、其んな風に言って良いの?」
「普通は死刑だろうなあ?
時代劇なんかでは有りそうなのが文明度低い所ではマジで起こる!!
だが!!
前も言ったが自分は一人だけなら王も国軍も怖くない!!!」
「一人だけの方が怖くないの?」
「言ってみれば!! 家族が! 仲間が!! 村人達が!!!
ヒト質なんだよ! 国の遣り口なんて其んなモンだ!!」
最早文明度なんか関係有るまい!
「其ういう話な訳だ!
だから今回、列王は只大人しくしている事を心掛けるんだ!
国王に目を付けられない様にな!!」
「……うん。取り敢えず黙っていれば良い?」
「其れが無難だな! 自分も只言いなりに成る気も無いからな!
任せて貰おう!」
「っふふ。ちいって言う事が漢らしいよねえ」
「まあな! 列王はすっかりメイドさんだがな!」
「今言わないでよっっ?!!」
「えぇえ? 今だからだろう? バレたら不味いんだし!(笑)」
「ぅぐぐぐっっ! ……悔しいけど!!
………死刑は嫌だなあ………」
「其れだけは絶対に! させない!! 任せろ!!!」
「あははは……頼むよ」
気が抜けた様な会話だが。
長距離移動中の会話である。況してや結構な速度で、である!
さり気なくスゴい事やっているのである!
筋力に頼る西洋的な走りであったならば。
息が上がって真面に発声は出来ないであろう!
長時間の運動で使う筋力は持久力! 有酸素運動だからだ!!
筋肉の出力の三段階目、直ぐには出せないが長持ちする力、である!!
技能レベルいまいちとは言っても!
今列王はマラソンでもやったら結構な順位が取れる筈だ!
専門のマラソンランナーな訳でもないのに、である!
此れは褒められても良い…いや! 褒められるべき頑張りだな!
「レーナは良い子だねえ♡ 可愛いねえ♡」
「行き成り何言ってんのっっ?!!」
マルゲリータがほざいた事に準ずるのは癪だが!
レーナってのは列王の事な! 村の外だし!
此の反応は列王も分かっているって事!!
…で。可愛いとか言ったのは。
幼い子にとっては、何でも可愛いとか言っておけば褒め言葉だ、と、
思っている様だったから。(笑)
インタビューだかで小さい子にてんのーさまどうだった? と訊いたら。
可愛かったー、とか言っていたのは笑っちまったぞ!!!(爆笑)
きっと其の子はいつも可愛い可愛い言われているのだろうね!!(爆笑)
小さい子に訊く方も訊く方だが!!(笑)
其して。
レーナ、と言ったのを聞きつけて。
マルゲリータが、其れは其れは嬉しそうに寄ってきた。
…息は上がっているなあ。難波の技能レベル低いな!
「はっはっ…はっ………レーナ!…名前っ……受け入れたのっ………?」
「鬱陶しいから黙って走っててくれる?」
「ひっ……酷いよっ………」
「息切らせながら喋っている方がヒデえよ! 聞き苦しい!」
「うぅ……はっはっ………」
分かって貰えた様である。(酷い)
マルゲリータ、調子に乗っちゃっているからねぇ。
此うして。
注意事項を説明しながら王都迄走って行った。
どうしても日中に着きたかったから休憩無しで!
当然の如く子ども達は途中で脱落していって、魔法で運んだ。
完走したのは。
先ず、当然自分!
其して!
ピュアたん♡ 涼しいお顔♡で♡
ホントにピュアたんは謎の子だなあ…♡(苦笑)
後は! 一人だけ!
列王である!
最後は息乱れていたけどね!
偉い偉い!(笑)
エアコンの室外機!
困りますね!
音が煩い…と
言うよりも!
もう振動が来るのです!
具体的に隣りがなあ!
集合住宅に建て替えてなあっ!!
此方向きに室外機の振動が
来る様にしやがりまして!!
眠れない程に
ブルブルするのですよ…っ!!!
エアコンって便利ぃ?!
嘘ですねっ!!!




