第179話 洗脳に警戒してみた
今晩は!投稿完了する頃には
木曜日に日付が替わっているかな?
という辺りです。
えー。ぴぃう゛いって何か!が
分かる様に成ってからというもの。
不評だった所が分かってきちゃいますね!
…はい前回不評だったですよー。
しかし!必要な部分なんだ!
長い目で暖かく見守って頂ければ幸い!
先程迄はしゃいでいた王女マルゲリータを泣かせてしまってから。
…だって我が儘が過ぎたんだもの。自分は悪くない!
けど子ども達はマルゲリータを自分から庇って慰めている。
って状態だ。
さあて。此処の言葉が通じない列王に日本語で話しておかなければね。
「自分がマルゲリータを怒りつけたら此う成った」
「……此うって……?」
列王はおどおどだ。マルゲリータから絶望を与えられていたし、
自分の怒気位は感じただろうし。
「詰まりだな?
マルゲリータは好き放題やっていたから。自分は怒ったぞ!と。
我が儘言ったらお仕置き!って言って此う成ったんだ」
「……我が儘?」
「ウチの子達みんなにメイド服着せた上、外じゃ女名名乗れとか言って、
アイツはもう場所に関係無く女名を縮めた愛称で呼ぶ、とかほざきやがってな…」
「其んな事言ったの?!」
列王は驚いているのだろうか。
「列王も自分も!今どんな格好しているよ。
で!マルゲリータはレーナとか言っていたろう?誰を呼んだと思っているよ!」
「………俺?」
自分は沈痛な面持ちで頷く。
マルゲリータを泣かす前に言ってはあったし。
まあ内容が俄には受け容れられない上、列王は放心気味だったから
どの程度聞こえていたかなあとは思っていたが。
列王と自分の格好?
メイドさんですが何か!(怒)
「呼び名というモノはな!ヒトの精神に多大に影響するんだ。
渾名みたいな積もりで名前の漢字の読み方を態と違えて呼んでいたら
性格が変わったとかな!
服装も精神に影響するな!制服はもうモロに意識して決めている!
詰まり!
呼び名と服装を好き放題にするという事は!
洗脳していると言って過言ではない!!」
「せ……洗脳………って……操る事?」
「言葉が弱過ぎるな!
心を破壊し!常識を破壊し!!本人にも壊された自覚が無い!!!
分かるか?壊れるっていうのは
もう元通りには成らないって意味で言っているんだぞ?
其ういう状態なんだ!列王も気を付けておけよ?」
何だかんだ言って平和であった現代日本の感覚な列王には心底は分かるまいが。
「う……うん……」
やっと列王も其れなりには深刻に受け止めた様だ。
「でー…マルゲリータ、泣かす前にみんな女風呂に来いとか言っていたのは
どう成るのかね?」
「……其れ、本気で言ったの?」
「どういう積もりか、迄は理解したくもないが、言ったのは確かだぞ?」
言葉が通じなくても手招き位は分かるだろうし!
「俺、高校男子だよ?」
「ぷっ!(笑)ひん剥かれてムダ毛処理されて、メイド服着せられている時点で
言ってもおかしくない位は判るだろう!(笑)」
「ぅあっっ!!………忘れていたのに!(顔から火を噴く)
……って!俺、上着脱がされたのはちいに、だよねっ!!」
仕様もない所覚えていやがるな!
「マルゲリータのヤツ、破こうとしていたからな!緊急避難だ!
上着迄なら脱いでも、男はセーフかとも思ったしな!」
「………俺だってヒト前で上半身裸なんて恥ずかしいんだけど?」
まー…現代日本人は男だってそうそうヒト前で肌を晒さないだろうけど!
「オトメだなあ………w」
「男だってば!!(赤面)
其れに!ちい全然助けてくれなかったしっ……!」
「御免よお?」
自分も精神にダメージ負わされたからなあ…
「マルゲリータには甘い顔している内はいい様にやられっ放しだったからなあ。
最後にはもう本気で怒っちまってな?大人気無い様だがな!」
「大人気って……」
あー…列王は自分の姿に突っ込みたいんだろうな?幼女だもんな?
「怒ってみせて黙らせたんじゃあ理屈もへったくれも無いからなあ」
「所で……
へったくれって、何だろうね?」
「どうでも良えわっっ!!」
つまらないと思うモノを悪く言う言葉…らしいです。はい。
普通に使っていても突然意味を訊かれると困る言葉って、有るよね?
兎に角!マルゲリータは落ち着いたか?
「うっぅうっうっ……ちい………」
「何だー?」
「ぇっぇえっ……いっ……一緒にっ……お風呂っ………入って………?」
幼児が母親にするお願いみたいだなあ…(苦笑)
何時だか母親にいびり殺された幼児とやらが。生前、其んな事を言っていた
だとか聞いた事が有るが。
詰まり、真面な子育てしていなかったって事な!可哀想に!
子どもは親を選べないって言うからな!運の無かった事だ!
風呂でお湯を出すのは魔法依存だが。自分は大体男風呂担当だからな!
マルゲリータとは何時も別々ではあったな。(苦笑)
「ぅうぅぅぅっ……ごっ……ごべんな゛ざいっ………
ごっ……ごべんな゛ざいっ………ぅうぅうぅっっ……」
「分かったよぉー」
マルゲリータには何処が謝り処かも分かっていないだろうなー、って事が
…だけどな!
箱入り王女様だったし、着替えや風呂は大勢のメイドさん達に
全身弄くり回されてだったから、
ひとりでお着替え、ひとりでお風呂は本当に最近の事だしな!
思考が幼児と大して変わらん!
「ぅうぅっ……お風呂……入ってっ………くれる……?」
「はいはい(苦笑)」
列王に報告しなきゃなあ。(笑)
「みんなで女風呂に行く事が決まった」
「はああ?!待って?待って待って?何でさ!」
「マルゲリータを泣かせちまったからなあ。
慰めるなり安心させるなり教え込むなり、補ってはおかなきゃな!
悪いのはマルゲリータだが!ヒト付き合いってのは
怒って放っぽってもおけない!
メンドくせえモンだあなあ?」
「いや俺関係無いよね?って事だよっ!!」
まあ、列王は先ずマルゲリータから逃げたいだろうが!(笑)
「自分もみんなを見守るにはひとっ所に居て貰った方が楽だしなあ」
「俺は!自分でお湯出せるし!高校生だし!!
見守られる必要無いよね?!」
「……
………ああ!!」
思わずぽんと手を打つ。
「今回は列王一人だけ男風呂でも問題無いんだな?」
一人なら言葉が通じるも何も有ったもんじゃないしな!!
「一人で泣かないか?」
「泣く訳無いでしょが!!」
列王はさっき涙を流していたのだが!(笑)
まあ理由的には仕方ないとは思うかな!(笑)
「其ういう訳で!」
列王は逃げる様に男風呂に入って行った。いや実際逃げたのだろうが!(笑)
「レーナ……ぁうっ!」
マルゲリータが未だ巫山戯た呼び名を使おうとしたので
自分はギロリとした目線を向けてしまった。
列王は散々恐ろしい目に遭わされたんだから今位そっとしておけよ!
まあしかし。
予測は可能だったのだが。
列王は、最終的に。子ども達…と、大きいお友達(笑)にぐるりと囲まれて。
らんじぇりぃとメイド服を自ら纏うという羞恥プレイを
強行させられたのだった。(合掌)
大きいお友達(笑)ってのは
マルゲリータ、ライナ、メイ、チョウリィ、リオリィな?
何でかって。
男風呂に一人逃げ込んだのは良いが。
服が今着ていたのしか無かった…即ちメイド服しかなかったので。
風呂から上がる段に成って凝固した。
其れは分からなくもないが。
マルゲリータ達が風呂上がっちまったぞ!急げ!と。
魔法口寄せで教えたものの。
急いで着られる訳が無い!!って事で。
マルゲリータ共の方も。
列王が自分で着られるか見て上げたい(笑)、とか言って!!
マルゲリータが新しく作った、今まで無かったモノだから(笑)ってな!!
其ういう問題じゃあねえよっ!!(爆笑)
…けど列王は
マルゲリータ共に囲まれる迄に思い切れる訳が無かったんだ…!(泣)
うんまあ正常な思考なんだけどね?
子ども達と違って列王にはメイド服が何か、女性下着が何かって
分かっていたからね!
自ら着たら変態じゃねえかっ!!…ってね?(泣)
けど世の中というものは、
モタモタしていたら状況が悪化するのであった…!(泣)
巧遅より拙速を尊ぶ!!覚えておいてね?テストに出るぞ?(笑)
一応補助してみるが。
「あー…みんな?列王は見られると恥ずかしいって言っているぞ?」
「言ってねえじゃん!」
ワットきゅん…一刀両断しちゃ駄目だよ…!
確かに列王は口を開いてはいないのだが。開けないんだよ!!(悲)
誰でも思った事を思ったまま言えるって訳じゃあないしね!
其の辺りは気遣いってモノでしょ!
「其うですね。やはり全方位から見られていたら着難いのではないでしょうか」
シャールきゅん♡田舎村生まれで其う思い至れるのは
流石と言えるんじゃないかな♡
「私は恐がらせちゃったみたいだから!
お詫びの為にも見守って上げなきゃいけないんだよ!」
マルゲリータ…其れはお詫びではなく追い討ちと言うんだぞ?
「もう良いから!
恐がらせたマルゲリータ!特に此処に居ちゃ駄目だ!
自分一人で列王を見ておくから!みんな外で待っていて?」
此処ってのは男風呂の脱衣所な?
大きいお友達(笑)は、列王を抜けば女共って事なのだけど。
みんな平気で入って来ている訳ですね!(笑)
「師匠!やっぱりクロにはお母さんに成っちゃってます!」
「良いから出ていろ!」
列王をクロと呼ぶのはライナだが!今はライナを構ってはいられない!
其して。
結局、列王はどうしたか?
………訊かないのが優しさってモノだよぉ………
一応其んな場面は切り抜けて。…切り抜けてない?良いんだよっ!
夕食の席。
母サラには言っておかなければな。
「えー…村で一番エライのは村長!というのは
お分かり頂けますでしょうか、母上」
「ま・ま!でしょちいちゃん!」
「で、御座いますね。
村よりずっと広い範囲で一番エライのに王様ってのが居まして」
「へぇ~。凄いのねえ?」
「凄いっすね」
物凄く大雑把な説明だが。相手が田舎モンなお母さんだからね!
騎士共は不満そうな雰囲気だが!
説明しようと考えてみろ?難しいぞ?
「其の一番エライ王様だとかが、一寸遠くで見世物やってこい、と
頼んできましてね」
「みせもの?」
田舎の村のお母さんには縁が無いモノなのだ!
大道芸とか、ファンタジー…と言うか昔ながらの文明度低い所なんかでは
有りそうな職業ではあるが!
大道芸人だって儲からない田舎村なんかに来はしない!
一般の村人は金を扱いすらしないからな!
「見て面白い事をやるお仕事ですねえ。
其れでー…どれ位掛かるか分からないですが、一月近くは帰って来られない、
かなー…と」
母はものっそい悲しそうな顔をするが。仕方が無い!
「………其っか………エライヒトに頼まれたのだものね……」
「其う。エライヒトなんです」
辛いなりに話を呑み込んだ、かな…と。
其して次だ。
「でー。出掛けるのは自分だけではなく。
自宅からはナナ、タク、ネネ。其れからメイ、ライナ、列王、マルゲリータ
…ですね」
「其……其んなに一杯?!」
はい。ウチの母、本気でいちにいさんいっぱいのヒトなんですねえ。
田舎村のお母さんですからねえ。
「まあ、みんな無事に連れ帰って来るのは約束しますが」
「何で兄が妹に守られるみたいな事言ってんだよ!」
今大事な話しているのだからタクは横槍入れないで欲しいのだが。
「代わりって訳ではないですが。
其奴等が其の間ウチの子に成るとか言ってます」
「「ソイツラって師匠!!」」
今はチョウリィとリオリィも同席しているのだ!
「まー母上の好きにしてやって下さい」
「「師匠ぉーう?!」」
「………」
おや?母上って言われて言い返さないな?
…と。思っていたら。
……スッと。
自分と。タクが母に抱えられていた。
ナニコレ?!! 縮地?!!! 無拍子??!!!
縮地とは!! 以前述べたが相手に気付かせない移動!!!
其して!!
無拍子とは!!! 言葉で言えば!!
動作開始の瞬間に動作終了の態勢に成る動き!!!
やはり相手に気付かせない、反応させない!日本的動作の奥義である!!!
何やってくれちゃってんの此の母親ぁぁぁぁ?!!
「なら。家を出る間の分、今!と明日の朝!! ままのおっぱいを吸いなさい」
母が。無表情、と言うより表情の抜け落ちた顔で、言った。
…
「何じゃ其りゃああああああああああああああ!!!」
「ぎゃあああああああああああああああ!!!」
タクも一拍遅れて叫びだした。
少々状況に付いて行けず呆けていたのだろう。
どうやら。
先ず真っ先に逃げ出しそうだったタクと自分を。
赤ん坊ニニさえも後にして捕まえたらしい。
其れから言葉が通じていないので逃げようともしていなかった列王と、
其してニニの順番。
以降は事態が分かっても逃げもしなかった
チョウリィ、リオリィ、ライナ、メイ、ナナ、ネネと……続いた。
マルゲリータは羨ましそうにしていたが。オカシイだろ?!
自分が、コイツをウチの子とは認めるなとは事有る毎に言っているし!
………何やってんの?ウチの母!!
思うに。
コレも洗脳の一手段だと思う。物凄く!思う。
自分は壊されないぞ!!! …壊されないと思う。壊されないと良いなあ………
あ゛あ゛ー……早く村出たい!!
…他の子達置いて行く訳にはいかないと分かっているけど!!
お待たせ致しました!
やっと!やっと
次回は出発と成りそうです。
少しバトル続きと成るでしょう!
バトル好きな方、お楽しみに!
…いや、心理戦もバトルと思えば
やっていなかった訳じゃないですけどね?
やっぱマルゲリータ!魔王だろう!!
…って所です。




