第170話 選手を決めてみた(苦渋)
今晩は!十日…が過ぎようとしている所の
夜中です!
十日は或るお店で
ポイント五倍の日です!お店に急げ!
…もう終わっとるわ!!
隣りの国と親善試合だとかをする事に成り。
親善試合には九人の選手が出場するだとか!
王の命令通りにすると成れば、
村人を巻き込んで最低七人は連れて行かなければならない!
あ、自分、其れから第三王女マルゲリータは最初から名指しされているからね!
しかし!村の大人達は本当に只の農民である!
最低限、勝ち負けはどうでも良いから怪我だけはしない様にね!…と言って
実現出来るにも、戦闘的な実力は必要である!
ゲームに影響され過ぎたヒトは、怪我しても魔法で完治だ!とか思いがち
だろうが!!現実は其んな簡単じゃあないぞ!!
作り話を見ても殆どが部位欠損すら治るし、死んでも魔法で蘇生オッケー
…とか!軽く考え過ぎだろう!
作り話では怪我も派手にしないと伝わらない!とか、有るかも知れないが!
現実を甘く見るな?小さな傷でも怖いと思え?
第一、作り話の見る間に傷が塞がる魔法!だとかは、傷の消毒すらしないよね?
現実なら後で死ぬぞ?其れ!!
後、傷が治るというのは、今有る傷口が塞がると言うよりは!
内部から新しい部分が出来上がって古い傷ついた部分を捨てる、
詰まり新陳代謝だ!という事であり!
其して!細胞分裂は四十三回…だっけか?まあ、四十何回かしか出来ないから!
怪我の回復を早めると寿命が縮むと言う!
…其れはもう、怪我を治す方が寿命よりも優先事項だろうけど!
結局は、治療は考えておくべきだが!何より怪我をしないのが最上!!なのだ!
で!怪我しない様に気を付けられる程度には戦闘力が有る者は
…六名!決まった、かな?
正選手が出られなかった時を考えた補欠には三名!候補が上がった。
其れでもう九名で良いのではないかって?駄目だ!!
補欠にした三名は最低限の怪我をしない様に、が確実には出来ないから
補欠なのだ!
抑もどうしても付いて来たいと言って聞かないから、
誤魔化しと言うか妥協と言うかで決まった立場なのだ!
交渉というものは理詰めばかりではなく、
逃げ道やら遊び…余分に幅を採るという意味だぞ?…が、必要なものだね!!
じゃあ正選手、後三名はどうするか!
「☆☆☆!」
…輝く眼差しで壇上…自分の居る所だな!を見詰める子が!
「…はい。ピュアたん確定ね?」
喋りもしなければ身体言語と言える程の仕種も無いのだが。
ピュアたん♡は視線が熱くて敵わんぜ!
ピュアたんは何をやってもいきなり達人級!という天才児なので
文句なく正選手だな!
狡ぅ~ぅいっ!!!
子ども達から不満の声が上がるが!
正しくピュアたんは狡い天才だもの!焼き餅焼いても無駄だぜ?
「はいはい!後二名だよ!他者にケチ付けているヒマ無いよ?」
はいはいはい!!!
みんな又元気に手を挙げだすが。
「忘れていないよね?死ぬかも知れないよ?」
幼子と思えば相手も本気では殴ってこられないかも知れないが。
甘い!と考えるべきだろう。
文明度が低ければ幼児虐待という発想すら無いだろうから。
酷い!と評価されるには一般に浸透した常識が無ければ成らないからな!!
「だったら!おれが出るしか無いな!!」
タク!!我が家の三兄だ!
「タクは弟でしょう?大人の証も無いし」
ナナ?!長女ではあるが!戦る気かよ?!
「わたしやる~♪」
セツ?!薙刀持たせた上に格闘技も一つ説明だけはしたけども!
「あたしも~♪」
ユキ!!套路は未だ本格的な段階には成っていないぞ?!
「ネネも~(*^▽^*)」
駄目だあああ!!(笑…えない!)
「遊びに行くんじゃないからな?!分かっているか?!」
「だからおれが行くしか無いだろう?!」
「わたしが長女として行きます!大人の証持っているし!」
「わたしがいちばんツヨいよぉ~♪」
「あたしもだぁ♪」
「ネネまほう使えるよぉ~(*^o^*)」
「煩えわっ!!」
収拾つかないだろうが!!
「あー…年齢で考えたらナナとタクって所か?」
ナナはもう広場に来る子ども…の年代ではなく成った。
昼ご飯作る役で来るんだけどな!(笑)
タクは広場に来る子どもだけど年長さんだ!…最年長ではないけれど!
最年長の子は広場に来る子達みんなを見守る。所謂ガキ大将なので
村を離れられなく成るな!
ガキ大将等と言うと某長寿番組の所為で
いじめっ子みたく思うヒトが多そうだが。
本来は其んな事はない!!異年齢の集まりに成る文明度低い所の子ども集団を
纏めて守る役割なのだ!!
別にじゃいあーんなヤツって訳じゃないぞ?
「なぎなたの方がツヨいってちい言ったじゃん!!」
「槍だって!!」
「ネネはまほう使えるんだよぉ(*^o^*)」
「煩いってば!!」
「補欠とか言ってみんな連れて行ったって良いんじゃね?」
タぁぁぁクっ!!余計な事言わない!!
「お~♪ヤるじゃないかチミ♪」
セツはタクの肩をポンポンする。タクは嫌そうな顔しているけど!(笑)
「いや!ネネと!其れから同年代のセツとユキには問題が有るぞ!」
シャールきゅん♡とワットきゅん♡は突破している問題!其う!!
「特にネネは確実に!
母の乳吸えなかったら泣き喚くだろう?」
「「ああ~………」」
ナナとタクは直ぐに納得する。だろう?
「セツ!其してユキ!
何日も母と離れたら泣くだろう?」
「バカじゃないの?」
「あたしはレオと一緒に行く!」
おいおい!
「ユキ!列王は結局の所、他人だぞ?
セツ!バカとはご挨拶だな!!」
文明度低い所では
小学校低学年位の子が母の乳吸っているのは珍しくないと言うし、
現代でも!白人なんかはもう、どう見ても物心ついている子に
暇潰しか何かの様に吸わせているぞ?
「あっはっはっは♪
みんな!安心し給え!王宮には乳母が常駐しているぞ♪」
マルゲリータが口出してきた。どアホウめが!
「うば?」
「其れなあに?」
子ども達…何で自分に訊いてくるかな?授業やっているからか?
「お偉いさんはだな。母は子に乳吸わせないんだ。
授乳期には次の子が出来難いからな。
で、お偉いさんの女は子ども産むのに専念して授乳は余所の女にさせる。
其れが乳母」
其う考えるとお偉いさんって、扱いが家畜と変わんねえな?(失笑)
血統を大事にする所とかな?(嘲笑)
「へぇ~!おえらいさんはお母さんのおっぱい飲めないんだ!かわいそ~ぅ♪」
「でも何時でもおっぱい飲めるんだぁ♪」
おい!其の発想、やっぱり家じゃあ今でも母の乳吸ってんだろ!!
「だからちいもワットきゅんもシャールきゅんも、心配しないで良いんだよ~☆」
「「してねえよっっ!!」」
「してませんっっ!!」
此ぉのアホゲリータ!!何て事言うかっ!!
しかしアホゲリータは平気な面してセツ、ユキ、ネネに言う。
「だからみんなで行こうねぇ~☆可愛いなぁ♡」
「「「わ~い♪」」」
「マルゲリータ!無責任な事言うなっ!!」
遊びに行くんじゃあねえ!って言ってんだろ!!
「ネネ!全員で言ったらウチのキョウダイはごっそり四人抜けちまうんだぞ?」
止めたくて言ったのだが!又余計な言葉が掛かる。
「「わたし達、其の間師匠の家の子に成りましょうか?」」
「チョウリィ、リオリィ………」
全く有難くない申し出だな!!
「ネネが居ない間お母さんのおっぱい飲んで上げててねぇ(*^▽^*)」
「「あははは……」」(苦笑)
冗談の積もりで聞いている様だが!ネネは本気だぞ?
「自宅の子に成ろうなんざ、非常に険しい壁が有るぞ?」
「「え?其うなんですか?
けどわたし達、ほら!しばらく空けていても問題無い部屋だから」」
チョウリィ、リオリィ達が住んでいるのは、
刀鍛冶達が住む集合住宅の空き部屋だった所だ。
家はヒトが住まないと廃れる等と言うが、
大勢住む集合住宅の部屋が一寸空いたからと言ってどう成るものでもない。
確かに動かし易い人材ではあるが。
「「其れって?
やっぱり師匠の家族だから、何か試練を課されるのですか?」」
「其れはだな…
其れは!………ぐっ………うぐぐっ……………」
いかん!口に出すのを心が拒絶している!!
「ぐぐ………うう……………」
「「師匠?!其んなに大変な試練なのですか?!」」
茶化したい時はちいちゃんとか呼びやがるチョウリィさえも深刻な顔に成る。
「ウチの子に成るならお母さんのおっぱい飲むって事かな?」
のほほんとナナが言った!
…いや。自分が言わないで済んで良かったのか?
「「……え?」」
あー。やっぱ二人は冗談だと思っていたな。
文明度が低いとは言え町だと普通ではないのだろうか。
…ウチの村おかしいよなあ!うん!
「ほらー!ちいはきょうだいの中でも変わってて恥ずかしがるから!」
「自分は変わってねえよ!村が変なんだよ!!」
しかし!
「「ええー……其れが険しい壁なんですか……?」」
二人は戸惑ってはいるものの!何処となく嬉しそうでやがる!!
…問題無いって事で?良いのか?
外堀は埋まったと思って…良いのかよ?!
はぁー…勝手にしろよもう!!
ご存知、今日、…あれ?過ぎそう!
十日は自分、本を纏めて買う日!なのですが!!
……………帯が破けているのがぁ………
其んなのでも注文しちゃったモノは断れなかったぁ……
其処の本屋さん、品揃えが悪いから
注文に成ったんだけどなっ!!
帯は品物其のものではないんだけどぉ………
……………悲しいよ?




