第168話 選出始めました
今晩は!水曜日、
夜中で御座います!
晩秋、で御座いますね!
秋ももう終わろうか、という頃
では御座いますが!
…一寸暑くね?気のせい?
「みんな!食べたら大事なお話が有るからなー!」
自分は子ども達に声を掛ける。
今は村の中央広場で。みんなでお昼ご飯の最中なのだ!
学校の給食みたいな感じで!!
此処は文明度が低い世界で。文明度が低いというのは食が貧しいというのと
ほぼ同義で。…いや!文明度は低いけど食が豊かとか聞いた事無えわ!
えー…飽食な所では一日三食は食い過ぎとかいう本が出たりしてますが!
勿論具体例が有って言っているのだろうけどね?
其れでも!
ガッコの朝礼で朝ご飯無しな子は倒れ易いとか、学校でも朝に!児童に
ご飯を出すという所が一部出てきたとか!其ういう具体例だって有るのだ!
ヒトは…と言うか動く生き物は先ず食わねば動けないのだ!
食わせてやらねば誰も付いて来ないのだ!
作り話でだって!
主人公は戦闘的には弱い一般人だけど!料理でのし上がってやる!!
…って話が結構ウケるでしょう!飯テロとか言って!
野生動物だって!
どういう理由でだったか、森で彷徨っていた少女が出会ったオオカミに、
手持ちの一寸ばかりの食べ物を上げただけで以降仲間として過ごしていただとか。
…あ、其のオオカミさん、狩人に狩られちゃいましたけど!(可哀想!)
流石に狩人野郎も少女は保護してましたけど!
詰まりぃ!
やっぱりちょっぴりでも食わせれば恩義に成るんだよ!
オオカミは昔は恐怖の象徴だったのだが!其んな生き物でもだな!!
西洋の童話では悪役と言えばオオカミだろ?
貧すれば鈍する、と言ってだな!
食えなければ誰でもおっかなく成るんだよ!
生き物は命が危うくなれば本気に成る!本気はおっかないんだ!!
んで!
村で昼ご飯の体制を整えたのだけどな?
とうとう昼ご飯を他者に任せて、
自分は村を出てこなければいけない案件がやって来てしまったのだった!!
王様がだな!一寸隣りの国と試合やって来いや!ってな?
しかも!
九人集めて来いやぁ!ってなあ?(憤怒っ!)
激おこだよお?!
憤怒は七つの大罪の一つで、大悪魔アラストールが司るんだぞぉ?!!(怒)
…間違ってないよね?(締まらない)
別な話が有ったのだけどー?憤怒はサタンとかってのがね?
しかし!其の話では傲慢がルシファーとかって?
サタンとルシファーって同一の人物(?)じゃあないの?もう良いやー!
兎に角!自分、怒ってんの!
村人を戦闘に駆り出さないでって、頼んだのになっ!!(怒)
だがしかし!
王の要求には国民は逆らってはいけないのであった!…彼奴めえ!
「詳しい話はー…
自分がダメな大人達をお風呂に入れている間に、
シャールきゅん♡お願いねー♡」
おーい?!
ダメな大人達(笑)から不満の声(笑)が上がった。放っとく!(酷い)
だって。大人には試合に連れて行けるのが居ないもの!ダメだろ?
「僕が説明するんですか?」
「聞いてたでしょ♡頼りにしてるゼ♡」
「あ、はい」
シャールきゅん頬を染めちゃって♡まるで初々しいお嬢ちゃんみたいだゼ♡
可愛いなあ♡
「ちい…其の表情何です?」
「シャールきゅんきゃわいいなあ♡って」
「…其うですか…」
何かもう諦めたお顔してるうぅぅぅぅ♡其のお顔もきゃわいいぞ♡♡
さて!自分も食い終わってダメな大人共を風呂に入れてやらなきゃな!
騎士達とか一寸臭い(笑)し!
世の中風呂が一般的ではないから仕様がない!(笑)
「やっぱり麺がイマイチですよね…」
本日の料理人の一人チョウリィが訊いてくる。
「まあ慣れだよ」
「褒めてはくれないんだよなぁ」
「ん?もっと細かく言われたい?」
「いえいえいえいえ!!分かってますから!」
まあ心理学的にはもう少し
助言か慰めの言葉を欲していたと分析される所か?(笑)
悪いが自分は甘くないんだ!
其してピュアたん♡と共にダメな大人達を風呂に入れ。(笑)
広場に戻ると子ども達は広場の小屋に場所を移していた。
小屋には単純に広い部屋と机が並んでいる部屋が在り。
子ども達は机が有る部屋に居た。
列王には此処の言葉が通じないが。
シャールきゅんとユキ辺りが引っ張って来てくれた様だ。(笑)
ユキは列王の膝の上に座り、セツは列王と仲が良い訳でもないだろうが
隣りに座って列王に寄り掛かっている。
気に入られているな?列王!(微笑)
子ども達殆どにはシャールきゅんが軽く説明してくれたであろうが、
列王にだけは自分が日本語で話さねば成るまい!
殆どは大人と認められていない子ども達の集団なので、
体の大きいお友達(爆笑)は後ろの席、列王に至っては一番後ろだ。当たり前!
一番後ろの列王と目を合わせて言う。
「隣りの国と九対九の試合をする事に成ってね。
列王は面子確定だから!」
「……………え………?」
「木の武器を使って勝負し、手から離れた武器が地面に落ちたら負け!
九対九とは言っても全員一遍じゃあなくて、
一対一が三試合、二対二が一試合、四対四が一試合…全部で五試合だな!
五勝四敗で勝ち越すのが理想だ!」
「………いや待って?」
「木の武器だって頭でも殴られたら死ねるし、
其うでなくても怪我する可能性は高いから真剣にな?」
「いやいやいやいやいや!!
先ず隣りの国と試合ってナニ?!」
「お互い仲が良いんですよー、というフリをする為の見世物だな!」
苦々しいのだがな!
「仲が良い振りって何其れ?!!」
「国交なんて其んなモンだ!文明度には関係なくな!!
ムカつくが、其れでも本当に戦争やらかすよりはずっとマシなんだなあ…」
大規模戦闘ではないが勝負はする。…代理戦争と言うヤツだな!
「此処田舎村なんじゃないの?!何で行き成り隣りの国と試合とかやるの?!!」
「はっはっは!此処、国一番の武闘派集団な訳だな!」
でなければ二年間騎士達をしばき続けられないってば!
幾ら何でも騎士は体力だけでも一般人よりは強いんだから!!
「おかしくない?!」
まあ常識で考えたら国の騎士より田舎の村人…の子が強いって…
ぶはっ!!(爆笑)あっはっはwww!
「しかし其う成らなければいけなかったんだ!(笑)
列王だって八極拳を修業してきただろう!
今こそ!八極拳を世に知らしめる時!!」
「套路しかやってないよね………」
「其れが良いのではないか!」
スポーツ格闘技全盛の所では
武術の形や套路なんか必要無い!ってヤツが多いか?
けどねえ!練習相手を用意出来ない実戦の技は
やっぱ個人練習のみに成るだろう!
で!相手が何をしようと止められない一撃を目指す!のだ!
「此の話な?列王が断ると子ども達から一人選ばれる事に成るんだ!
其れでも良いのか?」
「え?!何でさ!」
「王様の命令だからな!国に所属している限り断れない!
此の国を出たからって又別の国ってだけ!
子ども達だけ連れて村を出るって訳にもいかない!
村ごと連れて何処か行ける訳も無い!
結局、九人連れて王様の所に行くしかない!って訳だ!!」
「………
……………分かった。俺、出るよ」
「良し!偉い!!
自分が悪い様にはさせない!其れだけは約束する!!」
「……ちいが約束って………」
「世の中、相手が在る事は思う様に成らないモノだが!
不利な事は自力でねじ伏せる!!
自分が!我を通してみせる!!」
「………あはは。何と言うか……逞しいね?」
「其れが厳しい世の中の生き方ってものだ!」
列王と自分は見詰め合って何かを了解し合う。…何をだろ?(笑)
「じゃあ残りを決めちまうから大人しく眺めていてくれな!」
日本語は列王にしか通じないからな!
「はーい!みんな良いかなあ?
王様って言う、此の辺りで一番エラいヒトがだな!
村で九人集めて余所のヒト達と勝負してくれとか言ってきたんだな?」
「一番エラいってー?」
子ども達から質問が飛ぶ。
「村長よりもエラいんだー!オドロキだな!」
おおー!!オドロキだ!!
子ども達は盛り上がる!(笑)
「「「武神様……」」」
騎士達は不満そうだが。間違っていないだろ?(笑)
騎士達は後ろの席に居るぞ?刀鍛冶達と違って
風呂入ったら寝る訳じゃないから!
「其れでだな!マルゲリータと自分は最初から決まっているんだ!
其して今列王も出るって決まった!
後はー…ライナ!出るよな!」
「わたしですか……!愈々わたしがひみつのべーるを脱ぐんですね?!!」
「はいはい(苦笑)」
盛り上がってんな!(笑)まあ頭が御目出度いライナは人生楽しそうだな!
「後残りは…」
「ちい様!」
自分の言葉を遮る様にさえしてメイが挙手する。
「メイは試合は無理じゃないか?」
「わたくしは!!何処までもちい様に付き従いとう御座います!
が!試合の選手でなかった場合……」
「選手の控え室までは付いて行けないだろうけど?観客席で見ている、とか?」
「わたくしは!嫌で御座います!!」
「お…おう」
グイグイ来るな?!
「其処で!わたくしは一先ず補欠を目指しとう御座います!
而して!ちい様に認めて頂けた暁には
正選手も視野に入れとう御座います!!宜しいで御座いましょうか!!」
メイのはもう決定を念押ししているよな?!
「しかしメイ?補欠だって安全ではなくないか?」
「只安全なだけではちい様に認めて頂けないで御座いましょう?!」
「あー…そっすね」
決意は固い様だ。(苦笑)
「ほけつってなあにー?」
「「なあにー??」」
子ども達が気にしだしたよ!
「補欠とは!今決めた九人が直前までは試合に出られるかどうか分からないから、
代理として待機するヒトだ!!」
「じゃあ九人よりもっと居ても良いの?」
要らん所に気付かれた!!
「おれやるー!」
「おれー!!」
「「ぼくもぼくもー!」」
自己顕示欲強いな!子ども達!!
しかし!!
「死ぬかも知れないよ?」
と、言ったら。
…
ピッタリ止んだ!だよね?
だけれどもー…
「オレはやるぞ?」
ワットきゅん♡…勇ましいなあ………今は褒められないけど!
「未だ九人にも足りていねえだろ?」
其うなんだけど!!
「ワタシだああああ!!」
ワットきゅんの姉、ヴォルタが騒ぎ出した。
「ワタシが試合とか出てやる!ワットは家でお母さんのおっぱい吸ってろ!!」
「止ぁあめぇえぇろおぉぉおおよおおお!!!」
うん。みんなの前で言われたら大変だよね…(笑)
負けるな♡頑張れ♡(微笑)
天気は此処三日位晴れ!
洗濯日和で御座います!
だから主婦かっ!!(笑)
だって其れ以前は
しばらく天気悪かったし、ねえ?