第164話 勅命始まりました!
お早う御座います!月末朝です!
大丈夫かぁー?!頑張れよー?(ヒト事?!)
さあ今日も元気にいきましょー!!
…ハイに成ってんのか?(爆笑)
初夏、と言っても良い頃であろうか。
しかし山間に在るウチの村は気温低めであるが。
平地に在る隣町トナー・リーの町(笑)は普通に暑いね!
低温に慣れた体は体温が高く成ると言う。尚暑苦しいわ!
しかし毎日お買い物はしないといけない訳で。
もう料理人の二人チョウリィとリオリィ、其れから
商人ギルドのギルド長ティーエは自力で村と町の間を往復出来るまでには成った。
成長したモノだ!(感動)
自衛出来る程度には戦闘力が有るかー?と言うと未だ未だ不安ではあるが!
強さとはな?追求しても底が知れないモノなのだよ?って!
戦闘狂みたいな事を言う訳ではなく!
最低限必要なのは、何時戦闘が発生したかを察知する斥候能力、
別に敵に勝つ必要は無いので回避能力、だな!
ゲーム的に言えば盗賊系統の職業だな!
此の世界には冒険者の職業としてちゃんと盗賊が有る!!
冒険者ギルドの創設者トナーさん、ゲーマーだったんじゃないかね?
普通の感覚で盗賊を職業にしようだなんて思うまい?
しかし!だ!冒険者ランク3においては、
定番である戦士は未だ役には立たないが盗賊はまだ有用なのだ!
戦えると認められるランクは4からだからね!
盗賊は戦えなくても能力は発揮出来る職業である!
で!驚いた事に!
ティーエはもう盗賊として冒険者ランク3には認定されそうな能力が
身に付いた!
…本人は登録しようとしないのだがね!(笑)
「商人は信用第一なんだよ!
職業盗賊だなんてヒト聞きが悪過ぎるよっ!!」
「けど憧れのトナーさんが設定した職業だろー?(笑)」
ティーエはトナーを心のお母さんと決めているのダ☆
「うぐぅ……っ!!
でも外聞と建前は大事!!なんだよ!!」
苦しんでいる!(笑)
「だって商人って!商品を作る訳でもなく客に売って、
職人に払う金との差額で暮らしているんだから?
くすねているみたいなモンでないかね?詰まりコソ泥?」
「何て事言うかなあ!!!
商人っていうのはねっ??!」
焦っている!ぶふっ!(笑)
「品物を運ぶ手間賃、其してお客様に確かな品質をお届けする安心料を
頂いているのです☆ってか?」
「ぐぐうぅうぅう……っ!其うだよ!!ちいは本当にイジワルだよっ!!」
大騒ぎしているが。
今日も今日とて自分はティーエ、マルゲリータ両名とお手々を繋いで
お買い物をしているのだった☆…自分が一番恥づいんだがねっ!!(羞恥)
「一層冒険者に商人という職業を作っちゃえばどうかね?」
ファミリーなコンピュータで初と成った某RPGにも有った職業だしね!
…まあ戦闘力弱い代わりにお金が手に入り易いというだけの職業だったけど!
「あたし冒険者ギルドにまでは口出し出来ないよ?!」
「冒険者ランク2に成る仕事位は軽く達成出来るだろう?
で!一冒険者として意見するとか!」
ティーエは村と町の間を行き来出来るだけあって
フットワークが軽く成った!と喜んでいるのだ!
ランク2に上がる仕事は隣町にでも届け物をすれば良いので今可能だ!
村と町を往復しているのは非公式なので未だ認められていないが!
更に!不完全版だが気配察知を身に付けつつある!
敵意、殺気に敏感に成って貰いたくて、覚えが悪かったのを
無理矢理教え込んだのだ!チョウリィとリオリィにも!
出来るだけ子ども達にも!!
ティーエは交渉が鋭く成った!と喜んでいるがね!
勿論大いに利用して貰えれば良い!
後は搬送魔法でも身に付ければゲームっぽい商人の完成じゃねえか!(爆笑)
搬送魔法は靴底魔法の応用みたいなモノだから!近いな!(笑)
其して!
一寸巫山戯て忍法!とか見せたらティーエは忍者も目指せそうな
能力編成に成ってきた!!(大爆笑)やっぱ盗賊系統じゃねえ?(爆笑)
さて!結局はティーエは余所の子なので!
村の子達だ!
チョウリィは…結局双でっかいフランクフルト…もとい!(爆笑)
鉄鞭を参考にして造った木製の武器、木鞭!(笑)がしっくり馴染んだ!
やっぱな!!(大爆笑)
双でっかいフランクフルト…おっとっと!(笑)双木鞭は普段は
腿に装着している。腰に下げると脚にぼこぼこ当たって痛いからだ。(笑)
リオリィも両手細剣に慣れた!右腕を畳んで肩から剣身をぶら下げる様に持つ
のが基本姿勢と成り、肩で押し出す様にして振るうのが攻撃の基本と成った!
二人共冒険者の職業に当て嵌めるとしたら戦士ランク3だな!気配察知は
少々芳しくない。此処まで自分が付きっきりだから気が緩んでいるのだろうか。
只、二人は搬送魔法は順調に身に付いた。必要に迫られてだけどねえ!
次に!シャールきゅん♡ワットきゅん♡自分の姉達だが!
シャールきゅんの姉ロクシ―とワットきゅんの姉ヴォルタは弟に対抗してか
木刀を装備しているが!ハッキリ言って弟達の劣化版だな!弱い!
だがまあ気配察知は弟達よりやや上かな?と思う。弱い故か女故か。
男はどうしても力に目が行って感覚は比較的鈍く成るものなのだろう。
自分の姉ナナは武器は杖で確定している。
杖は持ち方で使い方が様々だが自分が一緒に考えて構えが定まってきた。
此んななので姉達だけだと村から出すのは不安も良い所だが!!料理人二人と
組み合わせると何とか隊列と言えなくもないかなー?…ってモノだった。
厳しいって?世の中、真っ先に狙われるのは女子どもだろう?
姉達なんか、未だ児童…小学生位だぞ?
後はー。マルゲリータ達かー。(投げ槍!)
マルゲリータと騎士達の住み家はもう完成した!
どうせ全員メシは作れないだろうし、火を使われるのも恐ければ
毒ガスが発生するのも恐いので、台所を省いて完成の時期を早めたのだった。
で!マルゲリータが家に住み込む時の事!
「メイ!ライナ!一緒に暮らそうぜー♪」
王女様にあるまじき口調だが。マルゲリータの言だ。
全く!何処で覚えて来たのだか!(白々しい)
言う事は分からなくはない。王女が独り暮らし出来るとも思えないし。
だがー。
「わたしは弟子なので師匠と暮らすのです!」
「わ……わたくしも……ちい様と共に在りとう御座います……!」
ライナはおバカの子なので王女相手でも堂々と。
メイはライナの陰に隠れてだがやっぱ逆らう事言っているなー。(笑)
「私一人じゃ悲しいじゃんかー!一つのベッドでみんなで寝ようぜー♪」
マルゲリータの為にはでっかいベッドが造ってあった。
天蓋は流石に不要なので付けてないが。
村人には未知の領域だが凄く融通したモノだ!ベッドから不慣れなモノだもの!
で、マルゲリータが独りと言うのは、
騎士達だって野郎だから分けなきゃいけないもんね☆
男女七歳にして席を同じゅうせず、だろ?古いとか言うな?
マルゲリータも最初は軽い口調だったが何時迄も二人が逆らっていると。
雰囲気が一変した!
「メイ、ライナ。来なさい」
口調こそ静かなものだが。威圧が増した!
王族の威厳というヤツか。強権発動だ!
今回ばかりはマルゲリータに独り暮らしをさせられないので。
我が儘とは言えないなあ。
だがライナとメイには悲愴感が漂っている。ので。
「寝る場所が替わるだけだから!ご飯はどうせ家に食いに来るだろう?」
台所無いしね!実は近所だしね!気休めにも成るかどうかだが!声を掛けた。
けど二人は泣き出している。ドナドナですか?おいおい。
ドナドナ知らないヒトなんて其んなに居ないかと思うけど。知らない?
子ウシが市場に売られて行っちゃうよー!悲しそうだよー!って歌。
何を暗示しているかは兎も角!
「私が悪者みたいじゃないかー!取って食う訳じゃあるまいし!」
今回ばかりはマルゲリータが哀れだな!(笑)
だがライナは泣き泣き言う。
「し……師゛匠゛………わだじ……わだじ!」
「うん?」
今回ばかりは真摯に受け止めなければなるまい。
「わ゛だじぃ!!絶対にっ!!師匠のっ……
ご飯食べに行ぎまじゅがらぁ!!」
「食うばっかりかっ!!」
つい突っ込んじゃったよ!!…しかし!
「ぢい゛様゛……!言゛葉゛の綾゛で御゛座いまず……!」
メイからも追撃が来た!分かるけども!
抑も寝床が替わるだけだろう?!実はお隣さんだしなっ!!
自分が王女を護衛するという名目だからな!!
お隣と言うよりか離れって感じなんだよ!
離れってのはー!!現代日本の住宅事情じゃあ想像も着かないだろうけど!
屋根は別々だが同じ敷地内に在る住居な!!
だから大して変わっていない、と言えばいないのだが!!
自宅のキョウダイ達の寝室が静かに成ったと言えば成ったな!
おバカの子達も賑やかしではあったのだな!キョウダイ達も微妙に寂しそうだ。
騎士達の住環境はー…どうでも良いが!(酷い)
農業の方は順調だった!順調過ぎて何か恐い!という位だった!
だって周囲は種をぶん蒔きっ放しでロクな手入れもしないもの!
こまめに手入れをし続けていれば勝てて当然ではあるのだが!
収穫迄は油断するものではないが!勝負は決着迄気は抜かないのだ!
だが此のまま行けば大丈夫であろう!!と思う。
此の際、騎士達には無理矢理魔法を覚えさせた。水やりの為である!!
今までの魔法水鉄砲だと
水を大量にどぱっとぶっ掛ける感じに成ってしまうので!!
新しく魔法を開発した!水の出し方の違いだけだけど!
空間の一点から回す様に適量を噴射する魔法!!
魔法散水栓!!スプリンクラーを意識したのだな!!
まー、攻撃に使えるとは思えないのでー。
ゲーム脳なヒトビトには不評であろうけど!!(笑)
けど生活には入り用だったんだ!
其して騎士達の意識だが!
初めは農業なぞ最底辺の庶民がやる事だ!!という意識がもう溢れ出ていたが!
作物をお世話して育ってくるのを見ていて。
何と言うか、作物が可愛く成ってきた様だ!(爆笑)
ヒトには普通に、手間を掛けたものに愛着が湧くという心理が有るのだが!(笑)
バカな子程可愛い、と言うのは。バカな子は手間が掛かるからだ!(大爆笑)
其して騎士達はもうにっこにこして畑仕事をしている!(大爆笑)
まあ、楽しいのは良い事だ!(爆笑)
其んな風に。
順調に過ごしていて今日も昼ご飯の買い物だ!という帰り道の事。
村に向けてウマを走らせる集団とばったり会った。
騎士達であった。
いや、村で野良仕事やっている四人とは別口の。
今までは兎角鍛練の日々だった訳です!
其れぞれの人物に武器と技を仕込んでいた
でしょ?
此処迄は地道な基礎練習って事ですな!
話が平坦なんて思われた方、
いらっしゃいますでしょうか?
其れはもう!地味なのが鍛練というモノです!
此れから!此れからが実践編!!なのです!




