第159話 多分(笑)青椒肉絲始めました!
今晩は!月曜日夜中です!
明日はー…えーと?
即位礼なんちゃらかんちゃら◎●×△☺
いえー!!
ニッポンYHAAAA!!
…大丈夫だぞ!おかしくは成っていないぞ!!
料理人候補の二人がくわっと目を見開く!!
…候補って言うのは村で昼ご飯作るのに働いてくれないかなー?って事で、
以前から町で料理関係の修業はしていた様なんだけどね?
けど何れお嫁に行くのは意識している様で、日々の糧を得るという意味での
仕事にする気ではなさそうかな?
其う!二人は女の子なのです!!…文明度低い所では子なんて言っていられない
年齢なんだけどな!!中学生位かな?って感じです☆
んで!取り敢えずは自分のご飯食ってみてよ☆って所で!
長机の席に並んで着いて貰って。
一口食ってくわって成った!(笑)のですね!
あ、並んで座っているのは二人だけではなく。単純に食いに来ただけのが
もう一人と、村の中からの昼ご飯要員候補も三人居るよ☆
みーんな女の子だぞー☆盛り上がれ野郎共!(笑)
実情、村で昼ご飯作るのは仕事と認識して貰えていないって事!
なんだけどな!(泣)
其れでも!一応料理の修業に片足位は突っ込んでいるらしき二人は
何て言うのか!!
「「………カンペキに火が通っている!!……」」
大爆笑ぉーう!!…笑っている場合じゃないんだけどっ!!(大爆笑)
其うデス!文明度低い所なんかじゃ、先ず全体に火が通っているかどうかから
問題なんです…!!(大爆笑)
仕方ないんです!(笑)竃からして前時代的だから!(大爆笑)
コンロって、立派に文明の利器なのです!…ん?ホットプレートが最先端?
じゃかぁしいぃわ!!
「「此のシャキシャキの歯応えも心地良い!!」」
まあね!食材を投入する順番は意識しているからね!
火が通り難いモノから順に!此れ基本!!
火が通り易いモノを先に入れるとぐちゃぐちゃに成っちゃうぞ!
「「其れに此の味付けは何?!」」
「醤油主体で味噌追加だ!」
「「聞いた事無い!!何其れ?!!」」
「大豆の発酵調味料だ!!」
現代日本の醤油にはもっと色々入っている様だけど!小麦とかアルコールとか!
アレだね!純粋に大豆だけだと醤油が殆ど採れない様だから!
たまり醤油とか言って!少ししか採れないのだね!
最初から醤油を目的にして色々混ぜるのだろうね!液体分マシマシにしてね!
「「発酵………?!」」
其処からかい!(笑)
「漬け物とか酒とか!食材を兎に角長期間放って置くと、
何か違うモノに成るだろ?」
「「ええ!」」
此の返事は力強いな!酒好きなのか?(笑)
まあ、酒は調味料にも成るし、生水が飲めないという所では
酒こそ水分摂取の為に飲むべきだ、と言われる様だけど!
其う!だから昔やら西洋中世風ファンタジー作り話では
飲酒の年齢制限が低いのだ!
だから――ギリシア神話だっけ?手で触れたモノが
何でも金に成ってしまうぅ~!という男が、ビールだけは金に成らない!
ビールを飲んで解決だ!なんて発想が浮かぶのだ!
科学的には、アルコール飲料は利尿作用が有ってもっと水分が減るって
言っているんだけどね?
其れに!余りにも幼い子に酒を飲ますと目が潰れてしまう!!詰まり
失明してしまうからやっぱりいけないのだけどね!!絶対だ!!!
自分の記憶に在る現代日本の誰だかさん、実例を知っていたんだぜ?
絶対駄目だぜ!!身内には碌でなししか居ないって、何度も思い返しただろう?
其れに飲み過ぎると肝臓を壊すってのは酒ってやっぱり毒だから!なんだぜ!!
肝臓は毒を取り込んで解毒する内臓なのだ!!
フグのキモが毒の塊なのは生きている間中ずっと
環境から毒を取り込み続けているからなのだ!!
…散々言った所で、水が綺麗ではない所では生水の方がおっかない!酒の方が
まだ飲める、って事に成ってしまうのだね!水分摂らなきゃ生きていけないものね!!
急流が近くに在る山間の村で本当に良かった!!
「……此の味わいは………一体何?……初めてなのに何故か懐かしい気が………」
二人の料理人候補の内チョウリィが更に言葉を続ける。
二人共涙を零してはいるけども!
ほう!!其処まで読み取って言語化出来るとは!舌は肥えている様だな!!
「其れが醤油の味だ!」
醤油の香りは何故か馴染みが無い筈の西洋人もが懐かしさを感じると言う。
まあ菌が出すニオイが理由だろうね?
「「此れは……美味いっ!!」」
味皇様かっ!!!(超絶大爆笑)
二人は其う叫んで多分青椒肉絲を掻き込む!!因みに、
多分からが料理名の内です☆(笑)
あ、味皇様って、知ってる?料理マンガのぉ~、第一人者って言って良いかな?
其れの登場人物な!
………自分、昔のマンガとかー…全然知らないけどな?(すっとぼけ)
二人は多分青椒肉絲を満足行くまで搔き込んでからほぼ味噌汁かけ麺に掛かる。
ほぼ、からが料理名デス☆(笑)
「此れは……どうやって食べるの?」
今度はリオリィの方が発言する。
「麺はー。スプーンで押さえながらフォークで巻き取れば?
汁は器に口付けるかスプーンで掬うか」
スプーンよりレンゲの方が良かったか?
「メンって言うの?此の細長いの」
「其う其う!」
中国じゃあ麺が主食だって言うね?
次いでの様だが中国の小学生だかが朝食に屋台の麺だかを食ったら
泡吹いて死んじゃったとか聞いた事有るんだがな?
其れとか日本に稼ぎに来ていた中国人が即席麺ばっかり食ってたら
栄養失調で死んじゃったとかな?
口に入れるモノには気を付けろ?自分は毒見魔法を開発して
逐一確認しているけどな?
安全確認はしているものの。
小麦には脳細胞を破壊する上中毒性が有る物質が存在する、
と書いた本が出ていた事が有り。
本当は米を手に入れたいなー、とずっと意識しているのだが。
小麦の悪い物質と言うのが。グルテンという蛋白質の一種だとかなのだが。
もっちり食感の麦!其れが最悪だったのだ!
流行りでは一時期聞いただけの様だが!
もっちり食感は日本人の好みであり!ずっと有るよな!
品種としてグルテンたっぷりのを作っただろうし!
此の世界では品種を作るまでには至っていないから!
猶予は其れなりに有るかなあとは思っている!パンはボソボソ食感だしな!
しっかし!アメリカは第二次大戦後!!貯まり過ぎた小麦を消費するという
本音だった癖に!!
米なんか頭に悪い!麦食え!とか!!
米を悪く言いながら麦を売り付けていたのだ!!鬼畜米英め!!
…あ、米はアメリカ、英はイギリスね!
しかし!!此れこそが勝てば官軍負ければ賊軍という言葉を
最も表す具体例なのだっ!!日本負けちゃったからね!
平成の終わりから令和の初め頃にかけて本が結構出ていたのだ!
実はアジア諸国では日本はヒーローだったとか戦争止められなかったのは
アメリカが狂っていたからだとか!
まあ、戦争なんかやってしまえばみんな狂っちゃうものだ、
どんな大義名分が有ろうと殺し合いは絶対悪だ!!というのは踏まえた上で。
原爆落としたのは良かったんだとかほざいた米兵野郎にはムカついたがな!!
クソめが!
…あー…うん。
一先ず落ち着いてだな!
実は米の方こそが頭に良いんだぞ!と。麦はもっちりは止めた方が良いぞ!とな。
米欲しいなぁ…
無い物ねだりというものだけどな!気張って行こう!
今は麦の麺を食わせている訳だよな!
米にも麺は立派に有るのだが!ビーフンってヤツだ!
リオリィの反応からして。少なくとも此の辺りには
麺は存在していなかったのだ!
言ってみればスープスパって感じの出来栄えなんだよな。なので
スパゲッティみたいな食い方を説明した!
「此れは!!つるつるした食感が面白い!其れに!!
メンには味が無いからこそスープに浸して一緒に食べるのね?!」
チョウリィもリオリィも!本当は料理マンガキャラだろ!(大爆笑)
「スープの味は…主菜がさっぱりっぽい味だったのに対して
此方はこってりっぽい味わいね!」
「其れが味噌の味だ!」
「「此れも……美味い!!」」
だから味皇様かよ!!!(超越大爆笑)
其れはもう急ぐ必要は無いというのに二人共料理を搔き込んで。
女性としては早いだろうという食いっぷりだった。
あ!他の子達も!六人全員が!だ。(大爆笑)
「「「美味しい……!広場の子達は何時も此んなのを食べていたの?!
………狡いよ………!!」」」
村の子達が言う。広場の子達というのは
大人とは認められていない子ども達の事。
今食っていた三人は大人と認められて…と言うか看做されて
広場に来なく成った子達だ。
三人共涙を流している。其処までっ?!
単純に食いに来ただけの奴(笑)ティーエも涙を流している!最年長だろ?!
其れでも高校位だけど!
自分は只食っている奴等を眺めているだけじゃないぞ!
食わせなきゃならない奴等は未だ未だ居るのだ!とっくに次に掛かっている!
「次は働いていた連中にお願いね!」
配膳している子達に声を掛ける。分かり切った事、の様ではあるが。
連携というものは兎角意思疎通、具体的行動としては声掛けが重要で。
労働環境なんかでは意思疎通が出来ていないと
ヒューマンエラー、人的誤作動が発生すると言うのだ!
けど日本人って、なあなあやらツーカーやら以心伝心やらと言って。
中々具体的現実行動的には意思疎通出来ない人種なんだよなー!(笑)
自分とかみたくあんまり横で当たり前な事言われ続けるとブチ切れちゃうのも
居るだろうし!(笑)
口説くなくあっさり、其れでいて聞く気が無い者の耳にも届く
鋭い的確な声掛け!其ういうのを目指すべきなのだな!勿論簡単ではない!
自分だって声掛け技能なぞ明らかに劣悪だからな!
はっきり言って誰かに語り掛けるのに気力を使う位なら最初から最後まで
一人でやってやらあ!!って気質だし!
しかし配膳役の子達はみんな良い子達で♡刀鍛冶連中、可愛い子ども達♡へと
無事配膳し終えた。
ライナみたいな鈍くさいのもご愛嬌って所か。
大きな失敗は決してしないのだし。
一通り片付いたら!
「君達、自分の分は自分で作ってみるか?練習だ!」
配膳していた子達は未だ食ってない!(笑)のだ!
此うして一息吐くと。
チョウリィとリオリィが自分に向かって土下座していた。
あ!ティーエもだ!(笑)何でだよ!!(大爆笑)
先ずは料理人候補の二人が顔を上げる。
「「弟子に!弟子にして下さい!!」」
半端にだが一応専門職な二人が其んな事を言った。
此処の所
天気が優れない日が続きます。
洗濯物が大変で御座います。主婦か!
乾燥機?ええ、ええ。文明の利器で
御座いますね。
縁が無ええけどなー!




