第157話 商人さん達を村に連れて行ってみた
お早う御座います。木曜日早朝です。
寒いです!きっついわ!
何とか雨は降らなさそう?
今日は頑張ろう。えへへ~。
本がね!ちらほら出るんですね!
伝説のファンタジーラノベ登場か?!
知ってる?アニメ化も映画化も
したヤツだぜ?
竜破斬!…コレで分かったら
マニアです!
トナー・リーの町で。
王女マルゲリータが、職人さんの所で服飾産業の事を
教わりたいのだか修業したいのだかで話を通したのだが。
「送り迎えしないといけないよな?」
結局手間が減らない奴め!
「何時来て何時帰るんだ?」
送り迎えは自分がするしか有るまい。気分は園児の保護者…ってオイ!(笑)
マルゲリータは幼女の様に無邪気でだらしない笑みを浮かべ。
「ずっと一緒に居て♪」
「自分は忙しいってぇ言ってるだろぉ?!」
やっぱりお母さん、とか!ティーエのアホウの方から聞こえるけども!
…服飾職人さんにも保護者の一角を担って貰うしかないなあ。
職人さんは総じて面倒は嫌がりそうだし
裁縫に没頭する間は保護者は必要無さそうだけど!
後は自分が魔法でずっと見守っていれば良いか!
自分が駆け付けられない時の為に、本格的に魔法で
見ている場所に干渉する手段を構築せねばならんな!
監視カメラでさえ、見ているぞ!とアッピールする事で犯罪者を牽制する、
ぶっちゃけ見ているだけなのでもう一歩進めた手段に成る訳だな!
「其方の都合はどう成ってますかね?」
職人ギルドの職員さんに訊く。
職人は実働して何か品物を作るヒトであり、ギルド職員さんは兎に角
補助をする。…部活動のマネージャーさんみたいだな!
日程を組んでいるのも職員さんだろう。職人が合わせるのではなく
職員さんが大まかに纏めるだけの感じで。
「其れはもう、常識の範囲内で午前にいらして午後にご帰宅なさって頂ければ…」
ギルド職員さんはマルゲリータが王女だと察しているのでおっかなびっくり、
胡麻擂りまくりだ。明言はしていないが。
いや、職人も気難し屋が多いだろうし、どうしても此んな対応に
成っちゃうのかな?職人が作品を仕上げなければ商売に成らないのだし。
「やり方覚えたら~、武神の里でも続けられるから♪ね?」
「ブシンの里、ですか。成る程!」
「おかしな言葉広めないでくれる?!」
何がって!マルゲリータが、少なくとも王族達は言っているらしき
村の呼び名を、ギルド職員さんが納得しているのがな!困るよ!!
ウチの村には山奥の村、という立派(笑!)な名前が有るんだぞ☆(爆笑)
…どう言ったってヒドいな!(泣)
「…じゃあ教わるのは明日からな?」
本格的に職人さん達の工房に居を構えるのではなく、
一通りやり方を訊くだけの様だから。
あまり強引に此方の我が儘ばかり要求出来ないだろう。
幾ら技術を秘匿はしていないとは言え。
「えー……?
昨日決めたのに始めるのは明日なの?」
「彼方様も此っちも、予定は立てなきゃいけないからね?!
言い出したら即実行、なんて出来るのは子どものお遊び位だからね?!」
箱入りお嬢様(笑)は子どもと思考が変わらないってか?!
未だマルゲリータは不満そうだがお手々を繋いで(笑)次の場所へ、だ!
其して列王に中華鍋を始めとした調理器具、騎士達に金属製の農耕具を買い
…うん!有ったんですよ!金物職人さんの所に農耕具!
流石世界的に発展途上な所!農耕具が身近だったよ!
…貶してないよ?
で!本日の食材を買い!ティーエが待機させていると言う
料理人の卵を迎えに行った!
…女二人だった!
男は修業中としても店を離れられないと、営業が即修業だと、
其ういう事らしい。
やっぱり世界的に男は職場、女は家庭、という考え方が主流であり。
其の女性達はどっちかと言うとー…花嫁修業って感じ?らしい。
…まあ良いか。どうでも。
文明度の低い所では結婚適齢期もやっぱり低いので今の二人はJCって位?
ティーエは自信満々に自分を紹介する。
「此の子が料理人を依頼した人物、ちいちゃんです!」
「ちゃん付けはやめろ」
即座に要望は付けた。
料理人の卵の二人は。当然だな!訝しんでいる。
「はい、自分はちいです!
自分が住んでいる村でですね!
大人数に昼ご飯を食べさせなければいけないのですね!
で!自分が用事で抜ける時、昼ご飯を用意出来る代理役が欲しい訳です!
今日の所は自分が作るご飯を食べてみて頂ければ結構で御座いますがね!
其れで要領を掴んで貰えればな、と思う所です!
受けるか否かは食後に決めて頂ければ結構ですよ!」
二人は目を丸くする。
此んな幼女がハキハキ喋って、しかも自分がご飯を作るときたもんだ!
って所だな!
暫し呆然としてから慌てて二人は名乗る。
「わ……わたしはチョウリィです!」
「わたしはリオリィです!」
「マジか?」
「「え?」」
「いや何でも?」
つい尋ねてしまったよ!!巫山戯た名前シリーズかっ!!
…其んなシリーズ無い?其う?
「お二人はご親戚で?」
「「いえ?」」
巫山戯た名前だから似ていただけか!
「…じゃあ行きましょうか」
巫山戯た名前の二人(笑)が待機していたのは当然建物内、
商人ギルドの待合室なので外に出る。
すると。二人は途端に気味悪そうな顔に成る。
「あ……あの………」
「に……荷物が………」
「ああ。魔法で運んでいるだけだよ」
「「魔法??!」」
今日日のファンタジー作り話では時間が経過しない収納魔法とやらが定番だが。
其れ無理!!けど運ぶ位は何とかしました!…って、事だ。
あ!今日日ってのは気分で!平成から令和にかけてはーって事ね!
「何と言うか……」
「ヒトも一杯居ますね?」
「ふふふ♡みんな自分に付いて来たい子達だ♡可愛らしかろ♡」
「「……え?」」(呆然)
まあ耳を疑うよな!(笑)自分最年少な上、
文明度低い所では大人としか見られないのが五人居るからな!(爆笑)
「言っておくけど其処のギルド長もだぞ?(笑)」
はいティーエさんの事ですね☆(笑)
「「は?」」
「もー!止めてよちい!あたしの立場無いでしょう?!」
「付いて来るの嫌か?」
「付いて行きたいです♪」
「「ぶふっ!!」」
二人は吹いた。(笑)だよねー!
話しながら町から出て。
「じゃあ三人も魔法で運ぶからなー?じっとしていろ?」
搬送魔法は脆い結界でモノを持ち上げて運ぶので。
バランスの悪いモノは非常に運び辛い。
二本脚で立つヒトは実はバランスを保つのが難しく、背が高いと尚である。
詰まり、今まで幼児は気軽に魔法で運んでいたが
大人を運ぶのは難易度が跳ね上がるのだった。
今までライナや列王を運ぶのに巫山戯たみたいな姿勢で運んだりしたが、
実は真っ直ぐ立たせて運ぶのが迚も大変だから、だったのだ。
先ず、結界でチョウリィ、リオリィ、ティーエの上半身を後ろに押す。
結界は固体に触れると直ぐ消えてしまうのだが押される感覚は有る筈だ。
三人が座り込む様に後ろに倒れたら尻から腿にかけてを結界で支え、
脚を伸ばして座るみたいな姿勢にさせる。其れから脛も支えて空中に浮かせる。
更に背もたれが倒れ込む椅子か何かの様に三人の背中を結界で斜めに支える。
真っ直ぐよりは重みが分散するからだが。
此の姿勢だと顔は空を向く。地面が見えないで空中に浮くという状態は
不安感を誘うだろう。此の世界のヒトにしたら
絶叫マシンに乗る位は恐怖を煽られるかも知れない。(笑)
「「「きゃあああああああああああああああああああああ!!!」」」
女性の悲鳴は、昔は絹を裂く様、なんて例えたが。
絹を裂くと叫び声みたいな音がするのかね?
…って!(笑)ティーエまで一緒になって叫ぶなよ!!(爆笑)
「はいはい大人しく運ばれていてねー☆」
「「「きゃああああぁああぁあぁぁあああああ!!」」」
駄目だ此りゃ!(笑)
「……私、ピュアちゃんに運んで貰おうっと♪」
おお!マルゲリータも居たなあ☆
ピュアたん♡は真っ直ぐ立たせて運んでやっていたな?優しい子だなあ♡
「今日は自分、手が空いているからなあ!遠慮するな?(嗤)」
何しろ荷物の搬送はシャールきゅん♡ワットきゅん♡ピュアたん♡列王が
やるからな!
「いっいっいっいやいやいや!!けっけっけけ結構です!」
「…(嗤)」
「いぃいやあああああああああああああああ!!!」
叫び声は四人分と成った。(大爆笑)
しかしまあ、村まで叫び続けられる訳も無く。(笑)
村に帰って来たら、畑…と言うか土地を耕して居るだけの段階の
騎士達に声を掛ける。
「今日は一寸時間掛かりそうだけど昼ご飯食いに来い!
其う其う!金属製の農具買って来たぞー☆」
「「「「王女殿下がぐったりなさっているのだが?」」」」
お!偉い!(笑)
真っ先にマルゲリータの状態に目が行くなんて騎士の鑑だね☆(笑)
「一寸はしゃぎ過ぎただけだー!(笑)放っとけ!
其んな事より農具だがな?」
「「「「其んな事って……」」」」
「鍬っていう道具だぞー☆」
「「「「武神様ぁー?!」」」」
鋤が、柄が直角に付いたシャベルみたい、詰まり
内側に曲がった板みたいな刃が付いているのに対し、鍬は平らな板みたいな刃だ。
一寸の差の様だが何列と耕し続ければ幅に大きな差が出るだろう!
鋤は鋤で土を掘り起こすのには有利と思って作ったのだが!
何れにしろ金属製な方が能率は上がるだろう!
新装備だ☆(笑)RPGみたい!(大爆笑)
だって二日掛けても耕すのが終わるカナー?って感じだし!
馬のウンコ土に混ぜるにも日を置いた方が良いよなあ、という思惑も有るし!
ウンコには吸収した以上の栄養が有る!とは言うものの。
出したてを直接土にぶっかけたりしては作物が枯れてしまう!
というのは何となくでも分かると思うが。
肥料にするには堆肥にする!詰まり!菌に分解して貰う!というのは
ラノベ位ででも割と定番なのだ!が!
時間が掛かる!のは間違いない!
パンなんかの自然発酵は時間が掛かるというのと同様に!
…一緒にしないでって?(笑)
兎も角!此処で一寸考えた!…まあ素人の余分な手出しと成る確率が高いので
ギャンブルなのだが。
堆肥とは百パーセント菌の分解に頼っているモノ!
ならば!焼けば早まらないか?と思ったのだった!
現代の農業ではウンコも加熱処理してから使うと言うから次いでにな!
小学生が育てる鉢植えなぞ手掛かりとしては弱いかとは思うが。
袋詰めに成っていて錠剤状(笑)な形、まあ間違っても
飲み込みはしない位には大きい(笑)肥料だったが。其れが配られて。
加熱処理はしてある筈だったが、見た感じウンコ其のままだったな?
つい手に取って嗅いじゃったじゃないかよ!!(爆笑)
あ、記憶に在る現代日本の誰だかさんがね☆(笑)
土に載っけるだけ、だったので影響は弱かったのだろう、とも考慮はするが。
不安だったら徹底的に焼けば良くないか?
灰を肥料にするの焼き畑だの有るんだし!
と、いう訳で!
馬達のウンコは念入りめに焼いた上数日放置!と、考えていたのだった!(笑)
後は様子を見て具合悪い様なら対処する、しか無かろう!
自分だって手探りなのだし!農業に詳しいヒトだかが怒り出しそうだが!
先ずは兎に角行動!周りに参考に成るモノは無い!ならば精々
乏しい記憶を引っ張り出して、何か起これば其の場其の場で対応する!!
其れが臨機応変!其れが生き残り戦略なのだ!!
初心者だったら失敗しても仕様が無い!開き直れぇ!!…という精神だ。
うん、頑張る!落ち込まない!!
と、自分に言い聞かせて!
「じゃあ昼ご飯までもう少し頑張ってな?」
騎士達を激励する!自分、良い教官!(笑)
「「「「いやあの殿下が……」」」」
「だから放っとけ!!」
クソが付く真面目な騎士達だなあ!(笑)馬達を連れて来ただけに!(爆笑)
此の所出る本ですが!
三作品出版している方も
二作今月出しますねー。
一作は先月出していましたが。
えー?消費税上がるじゃん!
先月出しててよー!
ビンボーニンの切実なお願いだよー!




