第144話 農業始めました!
お早う御座います。水曜日、朝です。
お早うと言うか夜中から今まで
執筆していたんだけどな!
昨夜は一時雷が鳴って雨が降りまして。
パソコン様が雷に直撃されると
ご臨終してしまうので中断しましたね。
コワいもの!
収まってから再開致しましたが
此処まで掛かってしまいました!
「はああい!全員集合!!」
自分は一人、前に立ち。集った全員に声を掛ける。
あ、一人は通じないや!
「列王!来い!」
「う、うん」
はい!列王君は日本人です。通じるのは勿論日本語です。一言目が此処の世界の言葉だった訳ですね。
此処の世界!其う!!此処は日本が存在する世界ではないのです!所謂異世界というヤツですね!
何で異世界なのに自分は日本語喋ったんだよ!…と、言うのは。自分には
日本人の記憶がぁ、或る程度有る訳で御座いますね。異世界転生と言われる状況
でしょう。自分は生まれ変わりなんて信じちゃあいないけれどもな!!
生まれ変わりなんぞ、死を恐れるヒトビトの妄想だ!という意見で御座います。今の人生より別の人生に期待とか!下らない妄想しているヒマが有ったら
今有る命を全力で生きろよ!!という考え方な訳ですね!
更に言えば。宗教家なんかが、生まれ変わりなんぞ信じているばかりに!意見が合わないヤツは殺して上げるのが正義、なんて危険思想に至り易い訳ですな!
間違っているから別人として人生やり直せー、なんて気軽さでな!!
自分は人生はやり直しなんか利かないって意見だから!気軽に殺されちゃあ
堪らんのだ!
其して!
発展途上な世界…詰まる所文明度が低い世界で、何とか日本人好みな生活を
築いてみたら!
どうやってか、丸っきり現代日本人な渡會列王が現れた訳ですね!
異世界転移と言われる状況であろうか。自分としては非現実的だろう!
作り話ならばこそ成立する想像の産物だろう!としか思えないのだが。
どうやってだろう?其れは分からないが。文明度低い上、言葉も通じない所で
列王は生きていける訳が無かったので。保護するしか無かった。
季節が二つ程進む位過ごして。列王君は何とか此処での生活に慣れたみたい
です!(笑)
で!列王の感覚では高校一年半年目近くか、と言う所。但し此の世界に現れた
時点での感覚が季節二つ程ずれていた事も有り。此の世界では初の春を
迎えていた。
西洋の学校は秋が学年の区切りとは聞くが、列王はバリバリの日本人だからね!感覚のずれが原因だからね!
其して其して!列王は現代日本の感覚では未だ未だ未成年!と、思う所であろうが。文明度が低い所では最早子どもでぇ~す!!…なんて顔はして居られない年齢なのであった!!
其う言えば。
「列王って何月生まれなんだ?」
「俺?八月五日!」
「獅子座だな」
名前のまんまだけどな!
「年齢の計算はどうすんだ?」
「え?誕生日が来たら足す一歳じゃないの?」
列王君ボケボケ!此処に現れた季節が二つちょいずれていただろう!誕生日一回抜けちまっているんだぞ?
「良いんだけども!」
抑も此の世界に生まれてから細かい暦なんか見た事も無いから適当で済みそうだがな!
厳密に言えば列王の年齢の計算は非常に面倒に成っているのだが!どうでも良いや!(酷い)
何れにしろ!此処では列王はもう大人と看做される年齢なのだ!
と、成ると。春が来れば畑が人数割りの面積で割り当てられる。今までは自分が列王を鍛えてやる期間として見逃して貰っていた様なモノだ。
根っからの農民だって冬は農耕よりも出稼ぎの割合が大きいのだがな!
更に。ライナとメイにも畑が割り当てられた。年齢的には当然だな。
更に更に!マルゲリータと騎士四人の分も割り当てられた。此奴等は住みたいと言って来たので当然だな!
止めに!!マルゲリータ達には建物が少なくとも三つ必要なので!!
大工達四人分、樵二人分も割り当てられた!
当然ながら大工や樵は畑を耕している暇は無い。が!必要な専門職であるので!
其のヒト達の分も畑を耕すから材木と建築をお願いね!というのが対価な訳だ。
ざっと十四人分の面積の畑が割り当てられた訳だな!!まあ一期分は、であるが。やはり建物三軒は大きいよな!
集まって来たのは大人と看做される八人と。騎士が連れて来た馬と。
ワットきゅん♡シャールきゅん♡ピュアたん♡セツ、ユキ、ネネ、ニニだ。
子ども達には勿論畑を耕す義務は無いが。見学したいんだって♡可愛えのう♡
「おっぱい大きく成っちゃうよおぉぉぉ♡」
…又ネネが何か言っているが。今ニニを抱えて胸を弄られているのはネネなので仕様が無いのだがな!ご苦労さん!!
しかし。子ども達は将来農作業を手伝わされるかも知れないが、此の中には長男も次男も居ない。家を継ぐ見込みは無いという事だ。村の外で仕事を見付けた方が将来の為に成るのではないかね?
考えてはおく。が!今は畑を耕す連中の面倒を見なければ!
「さて!愈々農作業を開始するぞー☆」
明るくお元気に言ってみたが。騎士達は不満そうだ。(笑)
農業なぞ底辺の庶民がやる事だ!とでも思っているのだろう。が!
ラノベ知識ではあるが。リアル風な戦記モノで。実在の地名をもじった様な国が舞台、で、剣と鎧と大砲が武装な話だった。リアルだろう?(笑)
騎士は戦闘が仕事、戦闘職ではあるが。平時は畑を耕すのは珍しくもない、と
いう話だった。
なので不満は受け付けません☆(笑)寧ろ建物の対価の為にバリバリ農作業
しろ!!
「先ずは土を掘り起こそう!」
多分鋤、其れから犂、と呼べるのではないか、と思う道具を木で作ってあった。
鋤、は、すき焼きの語源という説が有る位なので、刃の部分は凹ませた板、
みたいな形の筈だと思って作った。柄は刃と直角に付ける所がスコップと違う…
筈だと思う。
犂、というのは牛か馬に引っ張らせて土を耕す道具だ。なので、土を引っ掻く様に、下が尖った柵…の様なものを作った。単純に言えば、だぞ?ヒトが一人犂を
押さえて馬が引っ張れる様に、形には気を付けて作ったぞ?
オロチか弟子かに、刃の部分を金属で作って貰えないか?と思うのだが、今は急遽用意したので木製でも仕様が無いのだ!
「「「「誰も掘っていない様だが?」」」」
騎士達が言う。其う!誰も土を掘り起こしてはいなかった。
では周りの村人達は何をしているかと言うと。
西洋の絵画で。確かルノーとかいうヒトが描いた、種を蒔くヒト、なんてのが有っただろうか。どんな絵かと言うと。
ドジョウ掬いのザルみたいな浅い籠?に、作物の種を山盛り盛って、鷲掴み!
其して力士が塩でも撒くかの様にぶわっと撒き散らす!!…という絵だ。
詰まり!素人目に見たって、駄目だろう!収穫望めないだろう!という遣り口であった!!
…其れ其のままをやっていた訳だ。雑草も石ころも其のままな土地にっ!!
素人考えなだけで農業やってもものっそい勝てそうなんですけどっっ?!
想定外な事なんぞ幾らでも起こり得るだろうとは思っても!!
周りのヒト達なんか参考にも成らなければ教えを請おうとも思えない状況だったのだ!!
此れはもう、実際に大差を付けて収穫してみせるしか無いね!!周りのヒトビトも只は耳を傾けてくれないだろうしなっ!!
なので!
「良いからやれ?石や雑草は取り除いてな?」
「「「「理不尽でないかな?!!」」」」
「此処だけ実り豊かに成ったら誰も文句言えないべ?」
「「「「確証有って言っているのかな??!」」」」
「良いからやれっ!!」
「「「「はいっっ!!」」」」
鬼教官(笑)発動だよ!全くもう!!
しかし口先だけで指示ってのも好きではないので実演してみせる。大人用の道具を使って!
自分用は今無い!ずっと農業やっている積もりは無いからだ!
さて。多分鋤、を構える!両手で持つのだが、左手を前に!
其して腰を落とす!即ち膝を曲げて姿勢を低くする!
「「「「何だか槍の持ち方に似ていないか??!」」」」
其う!!
「槍と言うか長柄武器に、だな!」
やっぱり振り下ろす前提だから槍とは細かい所が違ってくるがな!
「良いかー?農業は地面を弄るだけに、上半身を傾けて作業してしまい易いけどなー?
其んな姿勢でい続けると、せむしに成っちゃうぞー?」
「「「「「せむし??」」」」」
騎士達にマルゲリータも加わって訊いてきた。
明ら様に指差したりしたら失礼なので、実際其う成っているヒトを目で示し。
「骨格まで変形して其の姿勢で固まっちゃう事だなー!」
令和の頃には日本でも通じないだろうが。
背中が曲がって、まるでラクダの瘤みたいな姿勢で固まってしまう事だ。
ラクダを知らないなんてヤツは居ないよな?
農業に従事するヒトが成り易いなんて聞いた覚えは有るが。全く農業に関係
無さそうなババアがせむしだったのを知っている。自分の記憶に在る
現代日本の誰だかさんがな!
令和の頃にさえ。姿勢が悪い所為な様だったが、半端に背中が曲がった姿勢で
固定されてしまっている婆さんが居た。只曲がっているだけじゃなくて背中が
盛り上がっているんだぞ?
病気の一種に数えられている様だし、悪口を言う訳ではないが。
姿勢は正しくして暮らした方が断然良いぞ!!…言葉にすると当たり前だよね!
でも筋力を使わない姿勢は悪い姿勢でも楽だとか思っちゃうんだよなあ。大半のヒトが!
「其してだな!腰を軸にして振り下ろす!」
がつっと。鋤の先端を地面に差し込む!抉る様に!
「腕ではなく、全身で振るんだぞー?腕だけで振っていたら直ぐへばっちゃうからなー?」
言いながら。後ろに下がりつつ一列がーっと土を掘り起こす!割り当てられた
土地の端から端まで!
刀、もっと言えば真剣だって全身で振るから振れるのだ!金属製で細長かったら重いに決まっているからね!要領は一緒って事だ!
「鋤を地面に当てるのは出来る限り衝撃が無い様に!持ち手も脱力して
衝撃を抜く!いちいち衝撃を受けていたら手が保たないからね!」
折り返し、もう一列がーっと土を掘り起こす!!で、皆が集まっている所に
戻る!
「何だか、戦いの技の反復練習みたいだね!!」
マルゲリータが、気が付いた!みたいな感じに興奮して言う。
「うむ!!戦いに関する術を武術、と言うのだが!
日常生活にまで応用出来る武術こそが本物である!!」
作り話なんかにちらほら見られる人物に、自分は戦いしか能が無い、なんてのが居るが。甘ったれていると思う!!
応用だよ技術ってモノは!!
使えるモノは何にでもとことん使い尽くす!!其れこそが生き残り精神!!
其して、武術とは生き残りを懸ける技術なのだっ!!
だって日常生活が出来なきゃあ生きていけないでしょう?一方で、自分の身位は守れる強さも無きゃあ襲われるしな!
「おお♪農業を続けたら強く成れちゃう?」
「成れるかもね!」
断言出来ないのは。世の中どうしても応用が下手なヤツも居る…否!下手な方が多いであろうから、だ。
「「「「其……其うだったのか………っ!!」」」」
「おう!頑張ると良いぞ!(笑)」
騎士達も単純だなあ!(笑)しかしノリが良い方が効率が良く成るだろうしな!
一応騎士達が一列掘り起こすのを監督してから。
「じゃあソノタオさん達、後は任せたぞ☆」
「「「「は?!」」」」
ソノタオさんってのは騎士達の代表らしき立ち位置のヤツの名だが。(笑)
驚いている!(笑)
「自分、買い物してお昼ご飯用意しないといけないからね!」
「「「「お昼ご飯?」」」」
何故騎士達が未知の言葉みたいな反応するのか、と言えば。
一般的ではないからだ。昼にメシ食うのが!
「農作業ってのは自分で区切りを付けないとキリが無いからな!お昼に成ったら
中央広場に来なよ!
どうせ今日中には種蒔きまでは無理だから!」
「「「「周りはもう蒔いているが??!」」」」
「余所は余所!ウチはウチ!!気にするな!!(笑)」
仕方ないのだ!だって畑が全然出来上がっていないのだから!
オレ達の農業は此れからだ!(笑)未だ未だ続くよ何処までも!!(爆笑)
実はですね!十日は
本を一杯買う日なのですよ!もう
昨日の話に成りますがね!
近所の本屋さんが、或るお店の
テナントさんでして。
お店の方で十日に沢山ポイントが付く訳
なんですね!
十日に沢山ポイントが付く…お分かり
頂ける方もいらっしゃるでしょう!
税込み二百円毎に一点のアレです!
ポイント的にはもっと有利なお店も
在ったのですがぁ~…
カードを作るのを断られました!
身分証明的な所で!!
もう良いよ!フンだ!!(泣)
身分証明は写真付きなのが
有利な様ですが。
持ってねえよ!バーカバーカ!(号泣)
普段、保険証しか使わねえよ!(泣)
…コホン!
写真付き身分証明書ね!
有ったら良いね!




