第134話 授業始めてました
お待たせ致しました!
先週はほぼ毎日何かしら
忘れてはいけない用事が有る感じで
忙しかったのですが!
其れは言い訳には致しません!
週辺り二話!挽回しますよ!
天鎖斬月!!違うっ!!
実は次のお話も結構執筆してまして!
今回のお話は実は要約版みたく
軽く流そうかと思った上、抜かしてた?!と
後で思った場面でして。
此れを前に割り込ませるか一話分にするかで
ちょっぴり迷いましたが。
一話分にしちゃいました☆
軽めな気分でお楽しみ下さい☆(ニヤリ)
成るべく早く次のお話を投稿しますからね☆
コース料理の前菜みたいだな!
さて、突然の様だが。
自分は村の子達に、出来る限りの授業を施している。
やはり、読み書き計算は思考の基盤だからだ。
其処でどんな文字を使うかが問題に成ったが、漢字を主体にする事で
落ち着いた。
仮名やアルファベットは大体音声を表す文字な為、異言語を其のまま書くと…
何と言って良いやら…なモノが出来上がる。
仮名で英単語を書いても違和感は湧かないだろうが。馴染んだってぇ事だぁね。
もっと知られていない言語を書いてみれば分かって貰えるんじゃないかな?
誰に何を言いたいんだよ!ってモノに成る。
漢字は大体意味を表す文字だからね!音声を表す部分も有るのだが。
其して列王を村に迎え入れて最初の授業って時、だったかな?
「はいみんな♡紙は一枚ずつ持ったかな?」
はーい!!
子ども達は元気にお返事してくれます♡
村の中央広場に在る建物の大部屋での事。
みんなに配る紙は勿論授業の内容を書いたものだが。一枚一枚手書き!である!
授業は毎日は出来ないが、其れでも結構な手間なのである!!
毎日授業やれなんて言われたら泣くよっ?!誰も其んな事言わないが!!
「子ども達に何教える気なの?」
困った顔をしているのは列王だ。
「書いてあるだろう!因数分解だ!」
手書きなのだから、列王には日本語で書いた紙を渡してある!
「其れって、2、3、5、7、11……とか?」
ほう?!列王って何にも分からないかの様だったが?数学系統には強いのか?
だが!
「列王は素因数分解を思い浮かべたな?
似ている…と言うか一文字有るか無いかだがな!一寸違うぞ!」
「……て事は?」
「素因数分解が或る数を素数の掛け算に直す事なら、因数分解は二次式を一次式の掛け算に直す事だな!
素因数分解は小学…って事は無いか!中学校の内容だが、因数分解は高校の内容だぞ!」
「高校の……!!」
列王の心の琴線に触れた様だ!
「どれだけ補えるかは当てにならないけどな!
高校の授業の積もりで聞いておきな?」
列王の感覚では令和元年五月の意識で此処に現れた。
高校一年の五月では、殆ど高校生活を味わっていない事に成る。列王も感慨深いものが有る様だが。
「……周りに居る子達は小っちゃい上に言葉も通じないけど?」
気になる様だな!あっはっはっは!
「贅沢言うな!(笑)言葉が通じないのは列王が此処の言葉を覚えようとしない
からだろ!(笑)」
「俺、語学は苦手で……」
「っつーか文系は全滅だよな!(爆笑)」
「って!!此んな小っちゃい子達に何教えちゃってんの?!」
「読み書き計算は思考の基盤だからな!ウチの子達にはみんな賢く成って
貰いたい!だから自分の知る限りの事は教えるんだ!
列王は此の子達に置いて行かれない様に気を付けろ?(笑)」
「其れは悲惨だね……で、思考の基盤って?」
「理論的に考える基はやっぱり言葉の数と計算なんだよ!
文章を、態々記号を使って計算式みたく表すって遣り方も有るんだぞ?」
大学位になれば目にするかも知れないね?
「数学も程度が進めば数字を使わなく成るって言うしな!」
「数学なのに数字使わないのっ?!」
「(笑)面白いよな!」
列王の驚き具合が!(笑)
「授業内容は半端で偏りが有るし、毎日は出来ないけど。
体育は有るし、給食は有るし、級友は居るしで、一応学校気分は
味わえないか?」
「っ……!」
列王は不意に涙ぐんでしまった様だ。日本の生活を思い出してしまったか?
幾ら自分だって此処は茶化さないよ?
充分列王が落ち着いてから続ける。
「列王も何か教えられる範囲内で授業やってみるか?
子どもが少ない田舎村では、学年が違う子達が一つの部屋に集まって
上級生が下級生の面倒を見るなんて珍しくもないんだぞ?」
「無理!無理無理無理!!」
「(笑)最初っから否定しないで考えときな?
教えるという行為は自分の為にも成るって言うぞ?」
「言葉が通じないじゃない……」
だから此処の言葉を一生懸命覚えるだろうと言っているのだがな!
「直ぐに出来るとは思っていないから!(笑)
取り敢えず聞いていな?」
其して授業を始めたのだが。
「何言っているのか分かんないんだけどっっ?!」
先ずは子ども達に聞かせるのに此処の言葉で話していたのだ!
「紙を渡しただろう!其れ読んでいろよ!(笑)」
手書きだからね!それぞれに合わせた文字で書くさ!
其ない仕様も無いオチ着けんかて良えんやでぇ?
列王君は其んな調子だが。他にも問題有る者が。
「師匠!何言っているのか全然分かりません!!」
あはははは!!
ライナさんですね!子ども達に笑われています!
「あはははは!」
おーい…一緒になって笑っている場合か?
ライナはおバカである事は確かだが。
此の世界の数学は小学生でも高学年なら勝てる程度であろうから
仕方は無いのだ。数学と言うより算数だな!
ライナも一応は名の有る家の者。此処では学が有る部類に入る…筈だ。よな?
メイは何も言わないものの、ライナに激しく同意!という感じだ。が、
ライナの様に子ども達と一緒になって笑っていられる程面の皮厚くないのだろう。
メイには家名が有る等とは聞いていないが。曲がり形にも元王宮のメイドだ。
学が一般人並な訳は無い。筈だ?
両者共説明すれば分かってくれる…と期待しよう。
「先ず!計算の順番だが!
基本左側から順番に!というのは良いか?」
「はい!」
幼い子の様に元気なお返事だな、ライナ!
「しかし!掛け算割り算は右側に有っても足し算引き算より先に計算する!」
「はうっ?!」
おーい!もう怪しいのか?
「此れは計算の規則だからな!覚えるしか無いぞ?
更に!括弧の中はもっと先に計算する!覚えろ?」
「あうあうあう!」
大丈夫かよ!(笑)
メイは反応は目立たないがやっぱりテンパっているし!
「其れから!掛け算の記号は×、なのは良いか?」
「はい!バッチリです!」
「此の記号は・を打ったり、何も書かないで省略したりする事も有る!
其れは良いか?」
「えっ?!」
良くなさそうだ!(笑)
「(2x+2)・(x+3)!
此の点が掛け算の意味!其して2xと言うのは2×xって事だ!
良いか?」
「はうぅうぅ…!」
まあ良いな!(笑)
「以上を踏まえて!計算式の意味が分かってきたか?!」
「な……何とか?」
「だから!
2x²+8x+6!
此れを因数分解すれば!
=(2x+2)(x+3)
って訳だな!」
今回括弧の間には点も打っていないけど、掛ける、が省略されているからね?
ライナは目がぐるぐるだが!(笑)実はメイも目がぐるぐるだが!!(爆笑)
「だだだだだ大丈夫です??」
「おう!頑張れ!(笑)」
紙に書いてあるのだし意味が分かれば大丈夫だろう!(笑)
読書百遍意自ずから通ずる、である!
ライナとメイの紙は此処の世界の文字で書いたのだしな!
此の世界の言語自体が拙いから、其れはもう噛み砕いて分かり易く説明を書いたとも!
一方列王は。
「大体分かった…と思う」
本当に数学には強いのかよ?!
どんなに分かり易く書こうとも!先ず読む気が無いヤツには通じないし!
其して読ませても分からん奴にはやっぱり通じない!!
だから強制的にでも聞かせる教師と場所と状況が必要に成るのだが!!
況してや自分はずっと此処の言葉で話していたから列王は本当に
紙を見ていただけだし!
列王君意外と勉強家?なのか?
数式がぁぁ!!
目が!頭があぁぁ!!
…って方はいらっしゃいましたでしょうか?(笑)
お詫び申し上げます☆
しかし!しかしですね!!
今回のお話で苦手だった数学が
克服出来た!…て事には成りませんでしょうかね?
此れ位で克服出来るなら
最初から苦手にゃ成らない?で御座いますか?
申し訳ありませんね!ごめんね!
いやー、ちいちゃん
村の子達に勉強教えているんだよーと
語りたくてですね!
其れから意外と?頭脳が有りそうな所を
見せた人物が?って場面も有りましたかね?




