第128話 古流剣術!真・正眼の構え!!
今日は。海の日、お休みの月曜日ですね!
さて、今回、午後を大分過ぎてからの投稿と
成りましたが。
やっちゃいました!(泣)
執筆し終えたら、行の区切り、見辛い所を
プレビューを見ながら修正するのですが。
プレビューを消す際に、執筆した本文まで
消してしまいましたー!(泣)
修正したのを保存する前に!!
クリックが中々利いてくれないので連打(笑)したら
いきなり一気に利いて本文まで消えてしまった次第…
プレビューを消す前に
本文を保存するのが賢い遣り方だったのです!
一つお利口に成ったね?
「一体…どう言う事です……?」
シャールきゅん♡は呻くかの様に言う。
何がか。
ピュアたん♡の構えを見て、自分が古流剣術の真の正眼の構えだ、と
称した事が、だ。
どんな構えだったか、と言うと。
しゃがむのに近いか、という程に腰を落とし。殆ど横向きな位に右半身に成り。前傾姿勢に成る。前方向に、だからピュアたん本人からすれば右に傾いている事に成るか。
木刀の持ち方は。両手で持ち、右手が上、なのは珍しくはないが。両手の間が、拳一つ分…ではなく、三つ分位開けてあった。
其して!右腕が、肩の高さ、だったのだ!上体が前傾姿勢なので全体としては
前に傾いているのだが。
其れを見て思ったのだ!
正眼の構え、詰まり中段の構えは右腕は肩の高さにしろ、と言われるが。
現代日本の剣道を見る限り其んな事をしているヤツ居ないじゃん!と成るのだが!現代は昔と違ってきてしまったからだったんだ!!…と。
自分だって衝撃を受けてはいたのだが。義務感の様なもので口を開く。
「自分、対戦形式で練習出来る道具を開発しているよね?」
「竹刀…ですよね?」
流石シャールきゅん♡問えば即座に答えが返ってくる♡
うん。未だ開発中なんだ。忙しいし!手探り状態だし!自分、竹細工職人な
訳でもないもの!
「其れは攻撃が当たっても怪我しない為の道具で、幾らでも練習出来る様に
する為、ではあるのだが。
其れで出来上がる技術は、やっぱり本当の斬り合いとは違ってきてしまう…と、いう事、なのだな?」
何で最後疑問形だよ!と、心の中で自分で突っ込んでしまったが。
其れだけ衝撃だったのだ!
何と言うかな?今まで積み上げてきたものが崩されてしまった、と言うか、な?
其れは抑も、自分の剣道の知識なんて、本当にガッコの授業よりは知っている、という程度だったさ?
けども、生き残り、実戦は、今有る力だけで、何が何でも勝ちを拾わなければ
いけないものであり、今まで其れで生き残ってきてやったぞ!!と………
自負みたいなものが、有った………様、だな?
…やべー!自分、相当凹んでるわ………
其れとは無関係に、ピュアたんの素振り(?)が、始まる。
一歩、静かに、さり気なく踏み込み、打ち込む…のは良いのだが。
打ち込んだ状態では両手の間が拳一つ分に狭まっていた。詰まり。
右手を筒の様にして、左手で刀を押し込んでいたのだ!まるで、
刀を銃弾の様にして打ち込んだのだ!!
此れをやられたら相手は、気付いたら攻撃を何時の間にか受けていた!と
成る!!
大振りの攻撃が相手に攻撃する事を教えてしまうテレフォンパンチだと言う
ならば、振らなければ相手には分からない攻撃、という事だ!
踏み込みを目立たなくして振らずに攻撃すれば、相手は反応すら出来ない攻撃、という事なのだ!!
踏み込みを目立たなくする、というのは、重心機動をすれば良い。
其う!難波である!
此れが、現代の剣道では真逆な事をする。
ドシンドシンと、まるで中国拳法の震脚の様に足を踏み鳴らし、奇声を
発し続けるのだ!剣道のラノベのヒトがぼやいていたぞ?(笑)
作者さんの心の叫びか?(笑)
竹刀は怪我しない為の道具なのだし、攻撃当たった!とアッピールしないと
いけないのかね?
兎も角。
何故ピュアたんの動作が素振りかどうか疑問なのか、と言えば。
木刀だけが小刻みに振動し出したのだ!
小さくだが、ぶぶぶぶぶぶ、と。振動音の様なものが聞こえてくる。
一寸待って?其んな小刻みな動きで音がするって、オカシくない??
ピュアたん、ホント何者なの?!
「或れは………一体、何です………?」
シャールきゅんさえ愕然としている!
「シャールきゅんだって言っていたじゃあない。
高速連打する為には、刀は振らない方が良い、とか。
詰まり!或れが究極の高速連打だっっ!!」
自分がやっている事でもないのに大々的に宣言する!やけっぱちに
成ってんだよう!!
「僕だって或んなの、想像も出来なかったですよ?」
困惑するシャールきゅん♡可愛えのう♡
何と言おうか。昔…って程かはどうだか。家族のコンピュータという名目の
ゲーム機で。ソフトを発売する各社が名人と呼称するゲーマーを抱え込んで。
最初の名人かな?秒間十六連射が得意技なヒトが居たのだが。連射ってのは
ボタンを押しまくる、連打って事な!
其のヒトの連打が痙攣連打と言った。
肉眼と映像を見るのとは違うと思うが。映像では指がブレていた。指が二重に
見えるって事な。
ピュアたんの木刀は肉眼で二重に見える!(驚)
何て言うの?超高速振動剣!!とか?
真剣、詰まり金属製の本物の刀なら、触れた所がポロっと落ちるぞ☆とでも?
古流剣術だって其処までは言わないだろ??!ホント何者デスカ???
「高速連打だと?!オレも負けてられないな!!」
しかし其んなピュアたんにも全く怯まない子が!
東郷示現流の使い手、ワットきゅん♡が対抗心を燃やす♡と言っても明るく、
だよ?可愛いなあ♡
「二人共可愛えのう♡抱き締めてやるぅ♡」
腕は二本有るのだ!シャールきゅんもワットきゅんも抱き寄せて上げる♡
「やぁあみぇえみょおぉおよぉおぉお!!」
早速ワットきゅんは蕩けている♡よしよし♡仕込みは万全だ♡
「あの…ちい?男は抱き締められても喜ばないものですよ?」
シャールきゅんは冷静を装っているが、頬が染まっている♡
ふふふ♡恥じらうと可愛く成ってしまうのだぞ?
其れからな?
「違うねぇえ!!男は育つにつれて危険物扱いされる様に成って、周囲の目を
本人も感じ取って、其れで男は触れ合いなんかするモンじゃあねえって、思う様に成るんだねぇえ!!
でも触れ合いから遠ざかる様に成ると、男は実はもっと触れ合いに
飢えちゃうんだねぇえ!!」
「えっ?!其んなっっ!!」
言葉に詰まるシャールきゅん♡否定出来ないだろ?
「にゃんれおときょぎゃききぇんぶちゅにゃんらよぉお!!」
無邪気なワットきゅんはもう蕩けまくっちゃっているが♡「何で男が
危険物なんだよ!」と、言っている♡
「ふふふ♡だから可愛く仕込んで上げているんだよ♡」
触れ合いに飢えた男はもっと危険物に成る!
痴漢とか露出狂とか、何考えてんの?って、思うでしょう?
でも飢えると其う成っちゃうんだよ!
村の子達は、みんなみーんな!健全に育って欲しいな♡
「♡♡♡」
おっと!素振り?をしていたピュアたんが何時の間にやら木刀を腰に差して、シャールきゅんとワットきゅんを挟んで抱きついて来た♡我慢出来なかった
らしい♡
木刀を持っているピュアたん、シャールきゅん、ワットきゅんは腰に帯の様な
ものを巻いて、木刀を差しているのだ!鞘の無い木刀なもので、直接だがな!
「おーうピュアたん♡抱っこ好きだな♡」
ピュアたんは幸せそうにニコ―っと笑う♡
全く♡ニコニコ笑顔でベコベコに凹ませてくれるヤツめぇ♡
異世界に生まれた自分にも日本の超技術に触れられる機会が有る、と
思っておくべきか?
「あの…古流剣術とやらについて訊きたいのですが?」
シャールきゅん♡照れ隠しなぞしおって♡うりうり♡
「真面目に聞いて頂けます?
端的に問います!本当の斬り合いではない技術は…無駄なのでしょうか?」
詰まり!今までやってきた練習が!無駄だったのか?其う訊いているのだ!!
更に!此れから作ろうとしている竹刀での練習にも、希望が潰えそうなのだ!!
「無駄なんて事は絶対に無い!」
何だか、シャールきゅんに答えるというより自分に言い聞かせるかの様だが。
「技術的にはな?斬り合いではない勝負の方が向上するんだ!
何回勝負しても相手は生きている訳だからな!勝負を重ねる内、お互いの
手の内が知れる!観客が居ればもっと広く知られる!常に技術を磨いて、何時でも通用する様に練習しなければいけないんだ!
他者に知られるとは、本当に技術が通用しなく成ってくる、厳しい条件なんだ!
だから本当の斬り合いの場合、戦った相手を必ず殺す、という事を主眼に置く!初見殺しを目標にして、自分の技術を知る者を残さない様にと考える事に成る!
是こそが必殺技、という訳だ!」
「初見殺し、ですか?」
やはりシャールきゅん!目の付け所が一味違う!
「初めて見るなら対応出来ないだろう!って遣り口」
「ふむ、と成ると、二度目は対応されるだろう、と。先ずは驚かせてでも
通用させようって事、ですね」
「其う其う!驚くと動きが止まってしまうものだ!だからいつも自分は
冷静でいなくては!って思う訳だな!」
一瞬シャールきゅんは考える素振りをし。決意した目で言う。
「僕は、誰も死なずに済む方法が有るのなら、安易に命を奪わずに探し続ける
という行為こそ尊いと思います。
相手の命を奪わなければ自分の身が危ない、という状況は有る、というのは
承知した上で。
其れでも成るべく相手も生きているまま戦い続けられる技術を身に付けたい
ですね」
「詰まり!今までの素振りを続けるって事な!」
揺らがないな!シャールきゅん!
「相手を生かしたまま制圧するってのは本当に難しいぞ?だから本当の斬り合い
だと殺しちゃった方が楽だって話に成るんだぞ?」
態と反対意見を言ってみるが。
「僕は安易に楽はしたくありません。世の中は厳しいというのは踏まえた上で」
ちゃんと外堀を埋めつつ主張を通す!流石シャールきゅん♡
「ふふふ♡カッコ良いぞ♡」
「あのー…母親みたいな目で見詰めないで頂けます?」
「だぁれが母親なんだよぉう♡お母さん大ちゅきなのか?シャールきゅん♡」
此の世界にはマザコンに当たる言葉が無いのだ!だから其んな言い回しに
成るのだが!
「違いますよ!そろそろ放して頂けます?」
頬を染めつつ言うシャールきゅん♡きゃわいいのう♡
今回は古流の正眼の構えは見送りの様だが。シャールきゅんにもきっと
良い経験とは成ったであろう♡
自分にもな!
「おりぇらってまきぇにゃいからにゃああ!」
ワットきゅんも負けずに主張する♡言えてないけど♡
其処に日本語でのほほんと声を掛けてくる者が。列王しか居ないに決まっているが。
「其の子達が持っているの、何だか木刀に見えるね?」
ぼけぼけした事言っているなあ。
「木刀だよ!まんまだよ!」
ぼけた事言っている列王は。我が妹ニニを抱っこしていて、相変わらず胸を
いじられ続けている。けどもう平気そうな顔をしている。
指摘してやれば、我慢しているって言っているでしょお!と叫ぶだろうが。
慣れたな?(笑)
時々吸い口でニニに水を飲ませている所なんか、授乳している母親みたいな
雰囲気だぞ?男だけど!(笑)
古き良き日本の母親の血が目覚めちゃったか?(笑)男だけど!
ボケてるけど母親な男子高校生の列王君(爆笑)が言うには。
「ひょっとして俺が練習する武器って、刀かな!」
幼い少年の様に目をキラキラとさせる。まあ、現代日本でなら間違いなく
少年と呼ばれる年齢だけども!
「違う!槍!」
即否定してやると。やっぱり嫌そうな顔をした。(笑)
「刀という武器はな?扱いが極めて難しいんだ!対して槍は、素人に持たせても
まあ使えなくはない、という評価なんだ!」
益々嫌そうな顔に成った!(笑)
「聞こえが悪かったとは思うけどな?言い方を変えれば槍は即戦力って事だぞ?
社会に出たら大事だろ?即戦力!」
「其うなの?」
列王は不満そうなままだが!(笑)
「初心者だってなあ!最低限の業績は求められるんだよ!けど新人教育は日本は
特に駄目なんじゃないか?
詰まり!指導は無し!でも役には立て!其れが社会の遣り方だ!!
バイト程度だって、使えないと思われたら其の日の内に「明日から来なくて
良いから」とか言われるぞ!」
「な……何其れ?」
「来なくて良いってのは、クビって事だな!けど言い方が遠回しっぽいのが
嫌らしいな!陰険だ!」
「其んななの?」
「其んなモンなんだ!
と言う訳で!槍は素晴らしいな!」
「どう言う訳さ……?」
だから即戦力な所がだよ!
「けど、ピュア?が変なポーズでちゃんと振れていないのに刀を使って、
日本人の俺が刀を使えないってどう言う事?可愛がっているから贔屓してんの?」
ピュアたんを呼び捨てするのに一寸照れている様だが。(笑)一応言われた事を覚えている記憶力は有る、と。其れは其れとして!
「節穴め!ピュアたんは児戯を見ても達人級の腕前で真似すると言っただろう!
或れは古流剣術だ!其れに、ぷっ!焼き餅焼いちゃってんの?(笑)
甘えん坊ちゃんなのか?列王きゅん♡」
「俺にきゅん付けするの止めてよ!!」
恥じらっちゃっているよ!!(爆笑)赤ん坊抱っこして恥じらっちゃって
いるよ!!(大爆笑)
若奥さんか!(爆笑)男子高校生だけど!!(爆笑)
「だからな?刃物の武器は扱いが難しいんだ!更に両手で持つ武器はもっと
扱いが難しい!となると、刀は凄く扱いが難しいって事だな!」
「えー?両手で持つのが難しいの?」
「其れが分からないのが素人というものだ!
良いか?一つの武器を振るうのに両手を連動させなければいけない。
もっと言えば全身を連動させなければ、金属製で重い本物の刀は振れないんだぞ?只振れれば良いってものでもないしな!
刃物は刃を、斬る所に真っ直ぐ滑らせなければならない!更に!
最も切れ味を出すには物打ちという部分を当てて一気に引かなければならない!
一瞬で、狙った通りに、正確に刀を振るう!如何に刀が難しいか、分かる
だろう?」
渋々という感じだが段々聞き入れてきたか?
「……物打ちって、何?」
「刀の重心、重みの真ん中だな!相手に重みを乗せて斬るんだな!
打撃系格闘技なんかでも、体重を乗せた重い攻撃とか、言うだろ?」
「……うん」
格闘技好きなのか?列王は其れっぽい言葉には反応を示す。
「命懸けの戦いに、難しい武器なんか使っていられない!刀使いは
思い通りに使えるまで練習しているからやっと実戦でも使おうかな、と
言える訳だ!
素人でも一応直ぐに使える槍は、如何に心強いか分かるだろう?
其して槍は長い!敵に近付くのは怖い事だからな!長い武器で遠くから
攻撃すれば、比較的位は安心出来るだろう?」
「う……うん」
よしよし!納得してきたか?
「武士だってみんなが刀使いって訳じゃない!其れ処か刀なんて最終的には
飾りみたいなモノだ!なんて言われる始末だしな!」
「えっ?!」
驚くのは結局良く分かっていないって事だぞ?列王君!
「現実的に、刀より槍の方が強いって言われているぞ?…日本では」
「日本では?」
「実は自分も驚いたんだがなあ。西洋の槍、スピアは安っぽくて造りもチャチで、使い捨て感覚な武器だった!」
列王は一気に嫌そうな顔に成るが!
「安心しろよ!教えるのはスピアじゃないから!」
実は日本の槍でもないんだがな!(笑)
今は内緒だ!
本文で語れなかった一言をば。
剣道で矢鱈と派手にするのには、
審判ばかりでなく観客やらに見せる為、
詰まりは見世物としての理由で、と
仰っている達人さんがいらっしゃいました。
で、実戦というものは
相手に気付かせないで斬るものだ、という事を
強調していらっしゃいましたね。
だから静かに、目立たず、何時の間にか攻撃するのが
本来だ、という訳です。